「就活が怖い…」”就活恐怖症”の原因・克服方法とは?【体験談あり】
2024年1月22日更新
はじめに
就職活動を続けていると「就活を続けてきたけれど内定もでず、急に怖くなってしまって前に進めない」、「就活が怖くて、まだ始められていない」という壁に一度はぶつかります。これを「就活恐怖症」と言います。
そして、この壁に「今、まさにぶつかっている」という就活生も、多いのではないでしょうか?
筆者も就活中には「就活怖いな」と思ってしまった瞬間が何度かありました。
しかし、怖くても社会と向き合い、就活を続けていかないといつまでたっても社会人にはなれません。後悔してしまうのは自分です。
しかし、悩みの原因がわかれば、それについて対策がとれます。
また、将来への漠然とした不安に起因するのであれば、先に将来起こり得るリスクを把握することで、リスクを最小限に抑え、モチベーションを上げることが可能になります。
本記事では、就活が何かしらの理由で怖くなってしまった学生、これから、そういう怖さを感じるかもしれない学生、そして漠然とした言葉にできない怖さや不安を抱いている学生に向けて「就活が怖い」と感じてしまう5つの原因と捉え方や就活で多くの人が陥りがちな5つのもう就活恐怖症に悩まされない、心を軽くしモチベーションを上げる方法について解説します。
「就活恐怖症」の5つの原因と捉え方
「就活が、怖い」漠然とした恐怖を感じている人でも、自分が具体的に、何に対して不安を感じているのか。
その形がなんとなくでも見えてくれば、それに対する解決策も考えることが出来るはずです。
就活を怖いと感じる理由は人によってさまざまですが、以下に大きく5つの理由に分類してみました。
1.内定がもらえないのではないかという怖さ
2.社会人になることが怖い
3.就活のスキルに自信がない
4.ブラック企業に入ってしまうのではないかという不安
5.将来に対する不安
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
内定がもらえないのではないかという怖さ
就活生にとってのゴール。
それは、自分が目指す企業に入社して、活躍することです。
それには当初の目標としてはまずは内定をもらうことです。
しかし、実際に就活を始めてみると、思っていたように進まず苦戦してしまうことが多々あります。
それに、学校の友人や就活の仲間が内定を早々もらっている中、自分だけまだ内定を持っていなかったりと焦ってしまうこともあります。
このような状況が続くと、「自分はこのまま一生もらうことが出来ないのではないか」という不安にかられてしまいます。
しかしながら、間違ったやり方をしていなければ、内定ゼロというのは通常ありえません。
普通にしっかりと準備をし、就活をしていれば、必ずどこかで内定はもらえるはずです。
今はまだ内定がなくとも、A社は2次選考まで通った、B社は最終選考まで残れたなど、通過率は上がっている場合が多いのではないでしょうか。
どうしても最終で落ちてしまう、という人は、入社への熱意が伝え切れていない可能性もあります。
一度、先輩やプロの就活エージェントに見てもらい、何が足りていないのかを第三者視点で確認してもらうと良いかもしれません。
社会人になることが怖い
漠然と「社会人になることが怖い」と感じているケースもあります。
これは、これまで長期インターンなどをやってきていない就活生に顕著な傾向です。
このような就活生は社会人とまともに話したことがない、あるいは社会人の1日の過ごし方についてまるでイメージがついていないため「社会に出て働く」ということの意味や重要性が良く把握できていないから、そう感じてしまうのです。
つまり、経験がないため怖いのです。経験したことがなければ、怖く感じてしまうのも、当然の人間の心理です。
しかし、何事にも経験はつきもの。就活が終わった後、4年の夏から卒業までという短い期間でも、インターンを受け入れてくれる企業は多数存在しますので、長期インターンへ応募し、社会人生活がそこまで恐ろしいものではないことを、体感しておくと良いかもしれませんね。
就活のスキルに自信がない
「就活のスキルがない」そう感じてしまう人もいますね。
特に、グループディスカッションや面接など自分以外の他の人と関わる場面で、そのように感じてしまった方もいるのではないでしょうか?
グループディスカッションなどは、大学ではあまり馴染みのないものであり、そのうえ非常に早い展開で話が進んでいきます。
すると、慣れていない方は「難しい」「自分には向いていない」というように感じてしまいがちです。
また面接の場面でもうまく答えられなかったり、何度も不採用通知を突きつけられてしまうと。「自分はスキルがないんだな、もうダメかも」と感じてしまいます。
しかし、初めからスキルのある人などいません。
天才発明家、トーマス・エジソンの名言に、「1%のひらめきと、99%の努力」というのがありますね。
もちろん、向き不向きは存在しますが、就活で必要なスキルは、それ以上に努力による「慣れ」によって克服できるものがほとんです。
ブラック企業に入ってしまうのではないかという不安
よくニュースなどで取り上げられる、ブラック企業の存在。
表の顔(面接や説明会)などは非常に良くても、実際に入社してみて働き始めると思っていた感じではなかった、ということも残念ながら世の中には少なくありません。
このような状況を知ってしまい、残業時間が多すぎたりすごかったり、モラハラやパワハラなど、自分が働きだす前には見えない部分を想像してしまうと、「自分が受けている/受かるであろう会社は大丈夫なのだろうか」という不安に陥ってしまいます。
これが「就活が怖い」という感情に繋がってしまうのです。
しかし、ブラック企業かどうかは、極論を言ってしまえば入社前に確認することは可能なはずです。
細部までじっくりと企業研究を行ったり、OB・OGに話を聞いてみたり、就活エージェントに相談してみたり。
さまざまな経路で、情報を探ることで、リスクは最小限に抑えられます。
就活は情報戦ですので、さまざまな方法を駆使し、正しく活用することが大切です。
将来に対する不安
副業解禁やリモートワーク、ワークライフバランスといったワードが注目されている現在。
個の時代となり、会社員として働くことだけが生き方ではなくなりつつありますね。
このため、フリーランスや起業など、さまざまな生き方やキャリアを選択できるようになってきました。
ただし、そのようにさまざまな選択肢が増えると、「果たして自分はこの選択肢で合っているのだろうか」と、答えのない問いに苛まれてしまいがち。
最初は就活し、きちんと社会人として生きていこうと思っても、その後どうなるかは誰にもわかりません。
また、「初めて入る会社をどのように選択すれば、自分が思い描いたキャリアを将来歩めるのか」などといったことを突き詰めて考えようとすると、先のことだけに、はっきりとした展望が見えず、際限のない不安が襲ってきます。
特に、周りに相談できない状況にあると、将来に対する不安によって就活が怖いと思ってしまい、就活を続けることが怖くなってしまいます。
また、そのような”まずい状況”に自分が置かれていることも痛感しているので、「自分はこのままどうすれば良いのだろうか」「何をすれば正解なのかが、もう分からない」と悩むという負のループに陥ってしまうこともあります。
しかし、逆説的な言い方になりますが、初めから正解を知っている人など、この世にはいません。
皆、探りながら自己の可能性を模索し、努力を重ね、「自分の選んだ選択肢を正解にしている」のです。
そもそも、就職は通過点に過ぎませんし、この人生100年と言われる時代、スキルアップをするために何度も転職を経験することが、今まで以上に当たり前になると言われています。
考えても仕方のないことに、労力を費やすのは時間の無駄です。
どうしても、結論が出せないというのであれば話は別ですが、そうでない場合は、少しでも自己研鑽に励み、市場価値を高める努力をすることが重要だと言えるでしょう。
リスクヘッジが功を奏す!就活で多くの人が陥りがちな5つの失敗
就活に対して漠然とした不安や恐怖を感じてしまうのは、「先が読めないから」ということにも大きく起因しています。
つまり、逆を言えば、就活で皆が陥る失敗例や苦い経験などを事前に熟知しておけば、
そのような事態に陥らないようにするための対策や方法を、事前に講じることもできます。
この章では、就活でよくある5つの失敗例、
・SPIなどの対策が不十分なまま就活本番を迎える
・自分の「好き」だけで企業を選んでしまう
・面接がトラウマになる
・他人と比べてしまう
・正直に答えすぎる
を順に取り上げていきます。
このような事態になってしまわないよう、しっかりと頭に留めておきましょう。
SPIなどの対策が不十分なまま就活本番を迎える
よくありがちなのが、
「なんとなく周囲に合わせて12月ぐらいにインターンや選考会に行き、雰囲気だけは掴んだものの、SPI対策が面倒で怠っていた結果、気づいたらもうすぐ3月になっていた」
というケースです。
3年の夏頃から、就活関連の話題が友人たちの口からのぼり始めますが、皆口を揃えて「あまりやっていない」と言います。
しかし、この言葉は鵜呑みにしてはいけません。
皆人に言わないだけで、やる人はきっちりやっていますし、計画を立てて行動に移しています。
年が明けてしまえば、エントリーシートや志望動機などの作成で手いっぱいになり、SPIなどの対策に当てている時間は無くなります。
せめて年内には、対策は終わらせられるように計画を練っておきましょう。
自分の「好き」だけで企業を選んでしまう
これもありがちなのですが、例えば自分が気に入っているサービスや店舗など、その企業の「雰囲気」だけで選んでしまうことです。
もちろん、それが良い方へ働くこともありますが、実情をきちんと知らずに応募するのは非常に危険です。
洋服でいうと、「好きな服」と「自分に似合う服」は異なるように、企業選びでも
「自分の好きな企業」と「自分に合う企業」は全く違いますので、雰囲気だけで選ぶことのないようにしましょう。
面接がトラウマになる
想定外の質問に、良い答えが浮かばずに沈黙してしまったり、自分の思考の甘さを指摘されるようなことがあったり、はたまた「圧迫面接」と言われるような恐怖の時間を体感したりすると。
「面接」という行為事態がトラウマになってしまうことがあります。
ですが、残念ながら、面接から逃げる事は出来ません。
その企業に入りたいのであれば、まずは家族や友人などと面接練習を重ね、恐怖を克服し、体制を準備万端に整えて臨むようにしましょう。
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他人と比べてしまう
仲の良い友人が、自分よりも先に内定をもらっていたり、最終選考をいくつも控えていたりする事は良くあります。
そこで「人は人、自分は自分」と割り切れたら楽なのですが、なかなかそうはいかないのが人間です。
そこで卑屈になってしまったり、友人と顔を会わせること自体がしんどくなってしまうかもしれません。
自分も友人も、双方にとってもしんどい状況ですが、ただ頑張るしかありません。
折れてしまわず、気持ちを切り替えるようにしましょう。
正直に答えすぎる
例えば最終選考などで、「弊社の他にも受けていますか?」「もう他から内定はもらっていますか?」などと、こちら側の志望度を探るような質問を入れてくることがあります。
このような質問をされたら、頭を働かせ、馬鹿正直に答えることのないようにしましょう。
例えば、この質問をもらった際には、他の第一志望の企業から既に内定をもらっていたとしても。
そのことが明るみになってしまっては、企業としては良い気はしませんよね。
「なんだ、うちに入社する気がないのに、内定は出せないな」
と捉えられてしまい、内定のチャンスを失ってしまうかもしれません。
面接という緊張した状態で、冷静に頭を働かせる事は難しいですが、
できるだけ質問の意図を考えてからの回答を心がけるようにしましょう。
【体験談】筆者の「就活が怖い」は、こうして克服!
これまで「就活が怖い」と感じる5つの理由を紹介してきましたが、当てはまるものはあったでしょうか?
一度でも「怖い」と感じてしまうと、足が止まって動けなくなってしまいそうになりますが、大丈夫です。
就活生たる者、誰もが同じような感情を抱き、戦っているのです。
たとえ今は怖くても、どうすれば良いのか、解決策は必ずあります。
下記に、
・筆者が「就活って怖い」と感じたエピソード
・どのように克服したのか
を、リアルな体験談としてご紹介しますので、どうぞ参考にしてみてください。
「就活が怖くなった」上京就活
筆者は就活生時代、地方大学生として就活を行なっていました。
このように言うと「意識の高い人」と思われがちですが、そんなことはなく。
就活解禁直前まで特に就活は行なっていなかったですし、周りも動いていなかったので、東京の学生には非常に遅れを取っていました。
就活が解禁して、就活を地方で始めた時に「やっぱり東京で就活をしたい」と思い立ち、上京就職をすることを決意したものの、実際に東京で就活を始めてみると、地方の就活の環境と全く違うことを肌を通して感じました。
やはり、東京の学生の方が、ハキハキと話すし、就活のスキルが飛び抜けているような印象を受けました。
それを目の当たりにした筆者は、「あ、やばい」「自分、このままだと失敗するかも」という恐怖の感情にかられ、一気に就活すること自体が怖くなりました。
それからというもの、「東京で就職したい」という思いは変わらずに持っていたものの、就活への怖さが勝ってしまい、全く動けずに3週間くらい何もしない時期がありました。
就活エージェントの利用で、少しずつ前向きな気持ちに
「このままではだめだ」と感じ、友人に相談したところ
「就活のエージェント(就活のサポートをしてくれる人)に話を聞きに行くといいよ」
とアドバイスを受けたので、そうしてみました。
すると就活にていて一から教えてくれ、相談にも乗ってもらえ、少しずつではありましたが、自分に対する自信、そして就活を勝ち抜くためのスキルが上がっていきました。
その甲斐あって、就活が怖いという感情を克服することができ、晴れて内定を獲得することができたのです。
このように、筆者の場合、就活エージェントという相談できる第三者の存在を得たことにより、「またもう一度、頑張ってみよう」と前向きな気持ちになることが出来ました。
人によって方法は様々ですが、折れずに根気強く続けていけば、きっと道は開かれるはずです。
次章では、「就活が怖い」という悩みに対する具体的な解決方法について、ご紹介します。
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もう「就活恐怖症」に悩まされない!心を軽くする方法
就活が怖いと感じてしまっている方は、
以下に書き出していることをやってみると、少しでも気持ちが楽になるかもしれません。
1.怖い点を書き出してみる
2.友人、就活仲間に相談してみる
3.社会人に相談してみる
4.1日で内定がでるイベントに参加してみる
5.少し休んでみる
6.エージェントを活用してみる
それでは、順に見ていきましょう。
怖い点を書き出してみる
まず大切なことは、“自分が就活の何に対して怖いと感じているのか”をなんとなく頭で理解するのではなく、言葉として、文字として落とし込んでみることです。
すると自分が困っていたり、不安に感じていたことが意外とちっぽけなことだったと実感することもあるでしょうし、思考が整理されて、頭がクリアになり「さて、どうやって解決していこうか」と、就活に対するモチベーションが得られるかもしれません。
なので、まずは漠然と「怖い」と感じるのではなく、1章で挙げた“就活が怖いと感じる理由”を参考にしながら、
問題点や課題を書き出してみるといいでしょう。
友人、就活仲間に相談してみる
一人で抱えてしまっていることもあまりよくありません。
もし可能であれば、就活をしている友人や、就活中に出会った仲間に相談してみることも一つの対策になります。
友人も、実は同じような悩みを抱えていたり、不安を抱いていたりするかもしれません。
思い切って就活仲間と悩みを共有し、励まし合いましょう。
1人で抱え込んで潰れてしまうよりも、ずっと楽になるはずです。
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社会人に相談してみる
社会人に相談してみるのは、かなり有効な手段です。
社会人も同じように就活を乗り越えていますし、精神的にもゆとりがあり、経験や知識もあります。
就活の悩みから将来の悩みまで、親身になって相談してくれるような人を見つけられると、非常に心強いでしょう。
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1日で内定がでるイベントに参加してみる
就活が怖い、と感じてしまっている方にしてみれば少し強引かもしれませんが、1日で内定がでるイベントに頑張って参加してみる、というのもおすすめです。
もちろん自己分析などの基本的な準備が必要ですが、ほとんどの企業が志望理由などを求めてきません。
しかも最短でその場で「内定」と言われることもあるため内定がなく、今後どうしていこうかと思っている人にとっては、早期に内定を獲得して自信をつけるチャンスでもあります。
就活に対し、少しでも体力と精神力が残っている方は、足を運んでみるのもありかもしれませんよ。
少し休んでみる
どうしても「就活が怖いな」と感じてしまっている人は、思い切って休んでみるのも良い手です。
というのも、就活のことばかりを考えてしまったり、そのようなネガティブな気持ちを引きずりながらダラダラと就活を続けていても、
表情や態度から面接官などに伝わり、あまり良い印象を持ってもらうことができません。
まさに、悪循環ですよね。
どうしても頑張ることに疲れた方は逆にしっかりと休みを取ってリフレッシュし、一度まっさらな状態で自分と向き合ってみるのも良いかもしれません。
エージェントを活用してみる
就活の市場には “エージェント” という方がいます。
エージェントとは、就活生と企業をマッチングさせてくれる役割を持った人たちです。
就活生は基本的に無料で、就活に関する不安や悩みを相談することができますし、面接の練習をさせてもらえたり、自分にあった企業を紹介してもらったりすることもできます。
彼らはいわば就活のプロなので、就活に関する悩みならどんなことでも対応してくれます。
筆者のように第三者に相談してみると、思考が整理され、自分のことを客観的に見れるようになるかもしれません。
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まとめ:就活を怖いと感じるのは当たり前
就活は誰でも怖い、でも乗り越えよう!
誰でも就活は怖いと感じています。
「第一志望の会社に入れるかな?」
「内定が出ずにどうしよう」
など抱える悩みは様々です。
なので、先ほどもお伝えしましたが「自分だけではなく、みんな同じように感じていて、乗り越えようとしているのだ」
と思うことも大切です。
その上で、今回紹介した就活が怖いと思う理由を参考にしながら自分がなぜ怖いと感じているのかを理解し、それをどう乗り越えていったらいいのかを、正面から見据えて逃げずに考えることが大切になってきます。
就活で内定をもらうことがゴールではなく、入社後にどう活躍するのかがゴールです。
なので、それほど気負わずにやっていきましょう。
ではみなさんが納得のいく就活ができることを願っております。