
他己分析って何?メリットと注意点を紹介!
はじめに
就活の準備として大切なことは
「自己分析、他己分析、業界分析」
などがありますよね。
その中でも全ての就活の軸となるのが、自己分析です。
「自分はどういう人間で、今後どうやって生きて行きたいか?」
を突き詰めて理解することで、満足感の高い就活をすることができます。
ただ、自己分析にはある程度限界があったり、
客観性にかけてしまったりします。
そんな時に抑えておきたいのが、他己分析です。
本記事では就活生に向けて
・他己分析とはそもそもどんなものなのか?
・他己分析のメリット
・他己分析の仕方
について解説していきます。
自己分析で行き詰まってしまった就活生や、自己分析に客観性のほしい就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
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1.他己分析とは?
他己分析とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
文字通り
・自分ではなく他の人から自分がどう見えているのか
・どういう人間なのか
といったことを教えてもらう分析手法の1つが、他己分析です。
自己分析の大きな問題は
「自分の知る自分しかわからない」
ということ。
というのも、
自己分析では、自分の過去を記憶の中で振り返り
「自分はこうだった」
「自分はこう人にみられていた」
と主観的にしか分析できません。
一方、他己分析では人から見えている自分のことを教えてもらうので、
より客観性を持った分析をすることができます。
ではここからは
他己分析を行う具体的なメリットに関して解説していきます。
2.他己分析のメリットは?
他己分析のメリットはどのような所にあるのでしょうか?
ただ単に他己分析がいいと言われてやるのと、しっかりとメリットを理解して行うのでは雲泥の差なので、
なんのために行うのかを自分の中に落とし込んでおくといいです。
3点、解説していきます。
2-1.客観的な意見を得られる
まず他己分析では、客観的な意見を得ることができます。
自己分析では先ほども解説したように、自分のことを自分の覚えている記憶で自分の言葉で綴る必要があります。
またその時の気分やテンションによっても、記憶の中の自分とその時の自分が異なってしまっていることがあります。
そうすると、非常に主観的で的外れな自己分析になってしまいかねません。
その点、他己分析では他人から自分のことを分析してもらうので、
自分の主観性はなく、
あくまでも人からみて自分がどう見えているのかという客観的な評価を得ることができますよね。
すると、
「面接の際に自分がどう見えるのか」
がイメージしやすくなり、より正確で、即戦術となり得るような対策を考えることも可能になります。
2-2.自分の知らない自分を知ることができる
他己分析の醍醐味といえば、
自分から見える自分と他者から見える自分との違いから分析をすることで、
「自分でも知らない、新しい自分を知ることができる」
という点です。
筆者も、自己分析に行き詰まった時に、他己分析を行ってもらいました。
すると
「あれ俺ってそう見えてたの?全然知らなかった」
というような弱みと強みを理解することができました。
それを元に自己分析を進めることで、
より新しい観点から自分を見つめ直すことができます。
2-3.面接の対策にも使うことができる
他己分析は、面接の対策にも使うことができます。
というのも、面接において、自分の強みを言うと面接官に
「それはどういう経験や価値観に基づいていますか?」
と、根ほり葉ほり聞いてくることがたまにあります。
その時に、自分が見えている自分と、面接官から見えている自分が異なっていると
「この就活生は、しっかりと自己分析ができているのかな?」
「しっかりと他者から見られた自分を理解していないのでは」
と、マイナスの評価を受けてしまいかねません。
その点、
自己分析だけではなく、他己分析を行っておくことで
繰り返しにはなりますが、「面接官から見た自分」が想定しやすくなり、
自分の認識している自分との齟齬が少なくなります。
ではここから、
実際に他己分析を行う際のポイントを解説して行きます。
3.他己分析を行う上でのポイント
他己分析を効果的に行うためには、
いくつかのポイントを押さえておくといいです。
やり方が分からず、適当にやってしまうと、のちにそれほど大きな価値観じゃなかったということに気がつくこともあり得ます。
しっかりと他己分析を行う上でのポイントを理解しておくことが大切です。
以下で解説をしていきますので、参考にしてみてください。
3-1.できるだけ多くの人に頼む
まず他己分析を行う時には、出来るだけ多くの人に頼むことが大切です。
というのも、
人には、友達によって見せる顔が様々に違っています。
ある人からは「優しい人だ」
と思われているかもしれませんし、ある人からは
「自分には甘い人だ」
と思われているかもしれません。
強烈な一時的な思い出がその人が自分にもつ印象の全てを形作ってしまうことがあり、それだけを頼りにしてしまうと、危険です。
本来の自分とは違う自分の評価をされてしまうかもしれませんので、
出来るだけたくさんの人に聞いてみて、
情報の信ぴょう性を確かなものとするようにしましょう。
もっと具体的な例を挙げて、考えてみましょう。
例えば、Aという友人といた時。
偶然にすごくいいことがあって、テンションが高い状態で何かをしたという思い出を共有したとします。
その時の印象で他己分析をされてしまうと、
本当は感情の起伏がない人間なのにテンションが常に高い人間だという分析をされてしまいかねません。
そのような勘違いを防ぐためにも、
なるべく多くの人からデータを集め、その中に共通する自分を探し出した方が、より正確な他己分析を行うことができるはずです。
3-2.面識の浅い人から親友まで頼む
出来るだけ多くの人に頼むことと同時に
「面識の浅い人から親友まで頼む」ことも大切です。
長くいる友人は自分のことをよく知っているかもしれませんが、
新しい人に対する接し方に関しては、付き合いが長くなればなるほどわからなくなっていきます。
逆も然りで、
初めましての人に接する時には、長く付き合っている友人と同じような感覚でコミュニケーションをとる人も少ないでしょう。
なので、面識の浅い人から古くからの親友、家族など色々な幅の人に他己分析をお願いすることで、良い分析結果を得られるのです。
3-3.質問は具体的に行う
質問は具体的にしましょう。
下記でより具体的な質問集に関して解説していきますが、
抽象的な質問をしてしまうと、抽象的な答えしか返ってきません。
具体的に質問をしてあげると、相手もイメージをしやすくなり、具体的な回答が返ってくることが多いので、
「相手にとって分かりやすい質問」を心がけるようにしましょう。
4.自己分析と見比べる
他己分析ができたら、それだけで終わりではありません。
もちろん他己分析はたくさんのメリットを受けることができますが、
他己分析だけで自己分析を完璧することはできません。
他己分析は、自己分析のあくまでも補助的な役割。
客観性を持たせたり、自分の知らなかった自分を知ることができたり、面接の対策になったりするだけです。
他己分析ができたら、
それを元により自分のことを深掘りしてみたり、
これまでしてきた自己分析が、他己分析の結果と一致しているのかどうか
比較し確かめてみるようにしましょう。
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ではここから具体的な質問の例をいくつか挙げて行きたいと思います。
3-5.他己分析としてオススメな質問例文集
下記が、ある程度一般的な他己分析の際の質問の例文です。
これをそのまま友人などに投げかけてもいいですし、
アレンジしてみてもいいでしょう。
・自分の第一印象は?
・自分の特徴は?
・長所は?短所は?
・自分との思い出は?
・どんな会社が向いていると思う?
・どんな職種が向いていると思う?
・直したらいいと思うところは?
まとめ
他己分析は自己分析を進めていく上での過程
いかがだったでしょうか?
他己分析に対してぼんやりとしたイメージしか持っていなかった就活生は、
かなり具体的に想像できたのではないでしょうか。
他己分析は、解説しているように
それだけでは完璧に自己分析をしたことにはなりません。
自己分析と併用して使うと、行き詰まっていた自己分析が進むようになりますし、意外な発見も多くあるので、やってみる価値はすごくあります。
紹介した質問集を参考に、
早速今日から知人に聞いてみてください!
自分の新たな一面が、見えてくるかもしれませんよ。