
【就活の心得】会社説明会で質問は必須?質問時の注意点とは
2023年3月19日更新
はじめに
就活を始めると、まず参加する必要が生じるのが会社説明会です。
会社が取り組んでいる事業に関する説明や、会社の雰囲気や文化、制度に関する説明を受けることができます。
そんな会社説明会の中で、必ず設けられている時間が「質問」の時間です。
この「質問」の時間は、積極的に手を挙げた方が良いと言う話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
「質問したいと思っているけど、何を聞けば良いのか?」
「そもそも他の人も聞いているのに質問しにくい…」
質問はした方が良いと考える人が多い一方で、実際にどのような内容をするべきなのかが分からないと思う人は少なくありません。
そこで本記事では、会社説明会で質問することによるメリットをはじめ、具体的な質問内容や質問する際の注意点などを詳しくご紹介します。
すでに会社説明会を経験済みの人はもちろん、今後に備えて未経験の人もぜひ最後まで読んでみてくださいね。
質問は積極的にした方が良い
そもそも、会社説明会では積極的に質問するべきなのでしょうか?
その答えは「YES」です。
質問タイムを有効活用し積極的に質問することで、会社への理解をさらに深めることができます。また、採用サイトやインターネット上では収集しきれない生の声を収集することも可能です。
就活中に、事由に企業の関係者へ質問できる機会は決して多いとは言えません。
会社説明会は決して多くない機会の中では貴重な1回です。
ぜひ主体的に活用するようにしましょう。
質問をすることで人事の評価は上がる?
会社説明会で積極的に質問した方が良い理由として、「人事からの評価が高くなる」ことを挙げる人がいますが、これは誤りです。
会社説明会で質問したからと言って、人事の評価が高くなるとは言えません。
ただし、人事に顔と名前を覚えてもらうことができ、結果的に選考が有利にはたらく可能性があるでしょう。
質問の場は、あくまでも会社に関する内容を質問することで疑問を解消する場です。
自己PRの場と混同しないようにだけ注意して、質問タイムを有効に活用するようにしましょう。
会社説明会で質問するメリット
ここまでを通して、会社説明会では質問をした方が良いことはなんとなくお分かりいただけたのではないでしょうか。
では、会社説明会で質問するさらに具体的なメリットを見ていきましょう。
自分のことを印象付けることができる
メリットという視点で考えたときに、最も大きなメリットとなるのは「自分のことを印象付けることができる」ことです。
自分を印象付けることに意味があるのか?と思うかもしれませんが、ライバルが多い就活では非常に重要なことです。
もちろん、印象が強いからと言って必ずしも選考を通過するわけではありません。
しかし印象が残る理由を紐解くと、積極性や主体性に高い好感を抱かれる場合が多いでしょう。言い換えれば、「自社に強く興味を持っている」と思われる可能性が高くなるということです。
自社に強く興味を持っている、すなわち志望度が高いと判断されることは、就活においてはメリットでしかありません。ぜひ自分自身を印象付けるきっかけにしましょう。
会社に関する情報収集ができる
質問タイムを通じて、会社に関する情報を積極的に収集できるようになります。
採用サイトや口コミサイトでは得られない情報も、質問タイムであれば情報を獲得することが可能です。
質問タイムは質問できる内容が制限されているわけではなく、自由に質問することが可能です。そのため、疑問に感じていることは何でも質問してみると良いでしょう。
他の就活生と交流するきっかけになる
特にリアル開催の会社説明会の場合、質問することが他の就活生と交流するきっかけになる可能性があります。
人事へしている質問の内容を通して、他の就活生は「この人はこんな人なんだな」という認識をすることができます。その結果、他の就活生が話しかけるハードルは低くなると言えるでしょう。
他の就活生と交流する必要などないと思う人がいるかもしれませんが、就活生同士のネットワークは持っておいて損はしません。ぜひ交流できそうな機会があれば、積極的に関係を持つことがおすすめです。
質問する際のポイント
質問をする際には、いくつかポイントがあります。
続いて質問する際のポイントを見ていきましょう。
まず自分の名前を名乗る
いきなり質問を始めるのではなく、まずは自分の名前を名乗りましょう。
名前だけではなく、大学名も合わせて伝えるのがおすすめです。
名乗り方としては、「お話ありがとうございました。〇〇大学のXXと申します。1点質問をよろしいでしょうか」といった形で質問の導入を行うと印象が良いでしょう。
質問内容はシンプルにする
質問内容は、可能な限りシンプルにするのがおすすめです。
会社説明会に参加している中で、「この人の質問、前置きが長いな」と感じることはありませんか?質問に対する前置きが長すぎると、本当に聞きたかった内容がかすんでしまう可能性があります。
本当に聞きたい内容だけを抽出して質問することで、回答者の回答もシンプルになります。
本当に聞きたかった回答を聞くことができるよう、質問内容はシンプルにするように心掛けましょう。
回答に対してはお礼を伝える
質問に回答してもらったら、必ず「ありがとうございました」とお礼を伝えるようにしましょう。
当たり前だと感じるかもしれませんが、人事に対して質問する際に緊張していると、ついお礼を忘れてしまう人は少なくありません。
もちろん質問された人事側も、「緊張していたのかな」と思ってくれるはずですが、場合によっては「お礼がない=マナーがない人」と思われてしまうかもしれません。
せっかく質問したのにも関わらず、自分の印象が下がらないように注意しましょう。
プラスアルファの質問は周囲の様子も気に掛ける
1つの質問に留めようと思ったにも関わらず、人事の回答を聞くとさらに質問したくなってしまうこともあるのではないでしょうか。その場合、続けて質問をするのではなく、一度は引き下がり、周囲の様子を確認するのがおすすめです。
質問タイムは、自分だけの時間ではありません。
周囲の人にも時間を共有する意識で、自分だけが独占しないようにしましょう。
万が一他の質問が出ない場合には、「重ねて質問してしまって恐縮ですが…」などの文言を添えて、改めて質問するのがおすすめです。
あまりにも質問したい数が多い場合は、会社説明会終了後に人事の人に時間を確保してもらうなどの工夫をしましょう。
就活生におすすめの質問例
では、実際に質問するとなると、どのような質問が良いのでしょうか。
就活生におすすめの質問例を幾つかご紹介します。
選考に関する質問
選考フローに関する質問は、採用サイトなどに記載があるか、会社説明会の本編で説明されることがほとんどです。そのため、選考フローに疑問を持っていたとしても、この場に到着する頃には解決してしまっていることがほとんどではないでしょうか。
そのため、人事に直接聞くしかない質問を積極的に行うべきです。
例えば、「どのようなスタンスでお仕事をされている方が活躍されていますか?」「新入社員にこれだけは持っていてほしいというものはありますか?」などの質問が良いでしょう。
採用サイト上では、人物要件まで細かく定義されて公開されている機会は決して多くありません。しかし、人物要件を知ることができたら、自分の面接などにも役立てることができます。
人事に直接質問できる機会を活かし、生きた情報を獲得できるように意識することが大切です。
入社後のキャリアパスに関する質問
入社後、どのようなキャリアパスがあるのかもぜひ質問してみると良いでしょう。
そもそもキャリアパスがしっかり用意されている会社と、自分自身でキャリアを描き、会社が必要な支援や経験を提供するといったスタンスの会社があります。
そのため、質問としては「入社後のキャリアパスは幾つかのパターンに分かれるのでしょうか?それとも自分自身でキャリア設計をしていくことが求められますか?」などの具体性が高い質問の方が望ましいでしょう。
キャリアパスに関する考え方は人それぞれです。完全にキャリアパスが固まっている方が良い人もいれば、自由度がある方が良い人もいるでしょう。
そのあたりをきちんと見極められるような質問がおすすめです。
社風に関する質問
社風は採用サイトなどでも言及されていますが、せっかく人事に対して質問ができる機会を活かすのであれば、「人事の〇〇さんから見て、御社はどのような雰囲気の会社ですか?」などの質問をしてみるのがおすすめです。
採用サイトに掲載されている言葉は、採用サイト用にアレンジされたものですが、人事から出てくる言葉はあくまでも個人の感想です。そのため、よりリアリティが高くなるのではないでしょうか。
また、入社前後のイメージを確認してみても良いかもしれません。
「入社前後でイメージにギャップはなかったか?」なども、質問タイムだからこそできる質問でしょう。
業界全体に関わる質問
会社説明会という会社との最初の接点だからこそ、その会社が所属する業界に関する質問をしてみるのもおすすめです。
ただし、「業界の特徴的な動きを教えてください」などの質問だと抽象的すぎるため、「XX業界では~~~のような動きがあるとニュースで見たのですが、御社にはどのような影響があるのでしょうか?」など、ある程度具体的な内容を質問するのがおすすめです。
業界全体の知識を深めることができるだけでなく、その企業が業界内でどのような立ち位置なのかも詳しく知ることができるため、おすすめです。
質問する際の注意点
では、最後に質問タイムに質問する際に注意するべき点を見ていきましょう。
自分だけの質問時間ではないことを考慮する
最も大切なのは、自分だけの質問時間ではないという意識を持つことです。
会社説明会は、1対1の面談の場ではありません。複数名の就活生が参加し、開催されている場です。他の就活生に配慮する気持ちを持ちましょう。
質問が2問以上ある場合は、会社説明会終了後に人事の時間をもらうか、後日メールなどで相談するのがおすすめです。
「たくさん質問をすればするほど良い」というわけではないことを十分に理解しておくことが大切です。
最低限の下調べは行っておく
採用サイトなどに記載があることを、改めて質問しても意味がありません。
「質問したい内容はそもそもどこにも載っていないか」という確認は事前に行うようにしましょう。
万が一不安な場合には、「どこかに記載がある場合は、見落としていて申し訳ございません」などの文言を付けるようにするのがおすすめです。
自分のアピールはしない
質問タイムは、自分をアピールする場ではありません。このことを十分に理解し、質問することが大切です。
「私は大丈夫」と思っている人は、今一度自分の質問を振り返ってみましょう。
例えば、「私は御社の△△で〇〇なところが良いと思っているのですが、XXXは実際どのようになっているでしょうか?」と質問するとします。
一見すると自分のアピールではなさそうですが、「私は~~が良い」という主張を混ぜている時点で、自分のアピールだと受け取る人がいてもおかしくありません。
質問文はシンプルに、過度に自分のアピールは行わないよう心掛けましょう。
質問時間を上手く活用して好印象を残そう!
いかがでしたか?
本記事では、会社説明会で質問することによるメリットをはじめ、具体的な質問内容や質問する際の注意点などを詳しくご紹介してきました。
会社説明会で質問することは、ここまでご紹介した通りメリットしかありません。
ただし、質問タイムは質問をすることに留め、必要以上に自分語りをしないなどの注意が必要です。
焦らなくても、会社説明会以外で自分をアピールできる場面が今後登場します。
少しの焦りで今後の選考で損をしてしまうことに繋がらないよう、会社説明会の質問タイムを有効活用できるようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。