
就活でニュースをチェックするべき理由とは?気になるニュースを話す際のポイントも解説
2022年1月23日更新
はじめに
皆さんにはこのような悩みはありませんか。
・ニュースは就活にどう活かせるの
・面接で気になるニュースについて聞かれたらどう答えればいいの
就活生の中にはニュースにあまり関心がない方も少なくないでしょう。
しかし、ニュースは就活とは切っても切れない関係にあり、最新のニュースを把握しているかどうかは選考を左右すると言っても過言ではありません。
というのも、ニュースは企業研究から企業面接に至るまで、就活すべての場で活用できるからです。
したがって、就活が始まる前からニュースを読む習慣を身に付けておくことは非常に重要となります。
もし、すでに就活が本格化してしまっている場合、今からでもニュースをチェックするようにしましょう。
しかし中には、ニュースの何がそんなに重要なのか、どこで役に立つのか疑問に思う方もいるのではないかと思います。
そこで当記事では、就活でニュースをチェックする理由や面接で鉄板の質問である「最近の気になるニュース」への対策を以下の順で詳しく解説していきます。
当記事を読めば、ニュースを就活に活かすことで選考をより有利に進めることができるようになるでしょう。
<目次>
1 就活におけるニュースチェックの必要性とは?
1-1 情報感度が高くなる
1-2 企業や業界の動向がわかる
1-3 試験対策になる
1-3-1 適性試験
1-3-2 グループディスカッション
1-3-3 面接
2 面接で聞かれる「気になるニュース」を答える際に意識するポイントとは
2-1 内容を意識する
2-1-1 最近の話題
2-1-2 企業・業界に関連する内容
2-1-3 宗教観などの主張は避ける
2-2 話し方を意識する
2-2-1 自分の意見は論理性を持って伝える
2-2-2 PREP法を使う
3 まとめ
1.就活におけるニュースチェックの必要性とは?
就活の説明会などでニュースを読むように言われたことが一度でもある人は少なくないと思います。
日頃からニュースに目を通している人、全く読む習慣がない人と就活生にも様々だと思いますが、ニュースが何の役に立つのか考えたことはありませんか。
当記事では、ニュースが就活にどう役に立つのかを解説していきますが、
結論を言うと、日頃からニュースを見ている就活生は選考に非常に有利となります。
その理由は以下の3つです。
・情報感度が高くなる
・企業や業界の動向がわかる
・試験対策になる
1-1.情報感度が高くなる
ニュースに目を通していると情報感度が高くなり、就活では非常に有利になります。
理由は簡単で、企業がそのような人材を求めているからです。
情報感度とは、身の回りで起きている出来事や自分にとっての未知の領域に対する興味の指数とも言えます。
情報感度の高い人は日常的にアンテナを張り巡らせることで、最新のトレンドや時代の潮流を把握することができます。
そのような人は、日頃から情報を自身に取り込むことに抵抗がないため、企業においても成長しやすく、将来企業に貢献してくれる人材として求められているのです。
ニュースを読むことが習慣になっている人は、ほぼ例外なく情報感度が高くなっています。
したがってニュースを全く見ない人と比べて、身に付けている知識の幅広さや企業からの需要も獲得できることから就活では有利であると言えるでしょう。
1-2.企業や業界の動向がわかる
日頃からニュースに目を通していると、就活で必須となる企業や業界研究をより多角的な視点から行うことができます。
というのも、ニュースを見ていれば世の中の動きがわかり、各業界の今後の動向も見えてくるからです。
新型コロナウイルス蔓延の影響もあってか、特に近年は各企業、業界のパワーバランスが変化しています。
ニュースに目を通しているとそういった情報をいち早く収集でき、将来性がある業界などを判断することができるのです。
1-3.試験対策になる
ニュースをチェックしておくことは、試験対策としても非常に有効となります。
以下ではニュースを活かすことのできる場面について試験別に解説をしていきます。
1-3-1.適性試験
第一選考に適性試験を導入している企業は非常に多く、ニュースは適性試験において大いに役立ちます。
というのも、適性試験では時事問題や一般常識問題の出題率が非常に高く、ニュースを読むことでそれらの試験対策になるからです。
特に時事問題は日頃からニュースを目にしていないと参考書等を使ってゼロから情報収集をしなければならないため、非常に時間を要します。
また、国内の政治経済、外国の動向まで把握する必要があることから、情報の幅が広く、直前に対策を始めたのではニュースを網羅することができません。
したがって試験前になって慌てて対策を始めるよりも、日頃からニュースを読む習慣を着けておくと有利になるでしょう。
すでに試験が直前に迫っている場合は、最新の時事問題に関する参考書を購入することで、最低限の話題は押さえておきましょう。
1-3-2.グループディスカッション
ニュースはグループディスカッションの対策としても使えます。
グループディスカッションでは、自由討論型や課題解決型などいくつかの種類があり、いずれのテーマも直前まではわかりません。
しかし企業にもよりますが、それらのテーマは現代社会の特徴やトレンドを踏まえたうえで決定される可能性があり、最近であればSDGsやIT関連のテーマが出題されることも考えられます。
自分の理解が深い分野に関するテーマが出題されれば、意見をより具体的かつ論理的に述べることができることから、選考において有利に働くようになるでしょう。
1-3-3.面接
ニュースを読んでいるかどうかが非常に重要となるのは面接の時です。
面接では「最近の気になるニュース」などが頻繁に質問されますが、難易度は非常に高いものと言えるでしょう。
というのも、この質問に対してはニュースの話題について触れるだけでなく、概要についての説明に合わせて自分の意見も述べる必要があるからです。
ニュースに関しての主張を述べるのは、生半可な知識ではできません。
あらかじめ考えるにしてもしっかりと調べ学習をしたうえで論理性のある意見を述べなければならないことから、ニュースに関心がない人にとってはこの質問が面接における最大の試練と言っても過言ではないでしょう。
ではどのように「気になるニュース」を答えればよいのかを次章で解説します。
2.面接で聞かれる「気になるニュース」を答える際に意識するポイントとは
就活で最難関とも言える面接における鉄板の質問事項は「最近気になるニュースはありますか」です。
この質問では情報感度や思考力を問われ、面接の中でも志望者を印象付ける重要なものとなります。
以下ではそんな「気になるニュース」を答えるうえで意識しておきたいポイントを見ていきましょう。
2-1.内容を意識する
「気になるニュース」を述べるうえでまず重要となるのはニュースの内容です。
内容は日頃からどれだけ情報収集をしているのかを示すことから、以下の点に注意してあらかじめ内容を作っておくことで、面接官に良い印象を与えられるようにしましょう。
【ポイント】
・最近の話題
・企業・業界に関連する内容
・宗教観などは避ける
2-1-1.最近の話題
ニュースを選ぶ際には、ニュースの新鮮さを意識しましょう。
情報感度が高いことを証明するには、最新のニュースを把握している必要があります。
例えば、新型コロナウイルスの対応に関するニュースについて述べる際に、感染者の数が先月の情報を基にしたデータだと現在の感染者数と全く異なる可能性が高くなります。
そうなれば、日頃からの情報収集力が疑われてしまい、面接官に不安を与えてしまうことになるでしょう。
ニュースとは日々最新のものに更新され、企業が求めているのはそういったニュースを基にした内容であるため、面接日の朝に見た情報が事前に用意したものと違っていれば、当然変更しなければなりません。
したがって、ニュースには常にアンテナを張っておき、自分の話す内容と整合性が取れない状況に陥らないように気をつけましょう。
2-1-2.企業・業界に関連する内容
面接でより印象を与えるためには、志望先の業界に関連する内容のニュースを取り挙げるのが効果的です。
もちろん誰にとってもあてはまる社会的な問題について述べても、内容が良ければ十分情報収集ができていることはわかります。
しかし、社会的な問題と業界に関連する問題では面接官に対するアピールに差が出てきます。
というのも、業界に関連する問題は面接官のような企業の一員すべての人が抱えている問題でもあり、その問題による企業への影響やそれに対する方策は面接官にとっても興味深い話だからです。
もしも企業が直面している問題を正確に分析し、解決策を提示することができれば、企業に貢献できる人材としてこの上ないアピールになることは間違いありません。
そのため、気になるニュースには企業や業界がより直接的に関連している内容を取り挙げるのがおすすめです。
そのニュースにより今後どのような影響があるのかを述べることができれば、面接官の興味をひくことができ、高評価を得ることができるでしょう。
2-1-3.宗教観などの主張は避ける
面接において宗教や思想に関するニュースを取り挙げることは避けましょう。
理由は、宗教観による個人の主義主張を基にした採用は、就活における不公平・差別につながってしまうからです。
そのため、面接で宗教や思想に関するテーマで自分の意見を述べるのはあまり好ましくありません。
面接官からそのような話を振られることはまずないので、自分からもそういったテーマに関する内容には触れないようにしましょう。
また、あまりに過激な思想や極端な意見を述べると、面接官の信条に反していた場合なども印象が悪くなります。
そもそも評価対象にならないテーマであることを頭に入れておきましょう。
2-2.話し方を意識する
次に意識しなければならないのは、ニュースの話し方です。
ニュースの内容が良くても話し方が幼稚であったり、論理性に欠けていれば面接官を納得させることができません。
そのため、以下の3点を意識することで話し方に説得力をもたせましょう。
【説得力のある話し方のポイント】
・自分の意見は論理性を持って伝える
・PREP法を使う
2-2-1.自分の意見は論理性を持って伝える
まず押さえておきたいのは、気になるニュースの紹介に併せて、それに対する自分の明確な意見を述べることです。
面接官は情報収集力だけでなく、志望者の思考力や価値観も併せて審査しています。
そのため、気になるニュースの概要だけを話したのでは、物足りなさを感じてしまい、あまり面接官にあまり強い印象を与えることはできないでしょう。
そのため、ニュースに対する自分の意見は面接官を納得させることができるだけの論理性を持った内容にしましょう。
ニュースに関する意見は自分の個性や価値観を提供する絶好の機会であるため、ここでしっかり意見を自分の言葉で主張できれば、面接官の興味をひくことが可能となり、ひいては他の就活生との差別化を図ることもできるのです。
2-2-2.PREP法を使う
これはニュースの伝え方に限った話ではありませんが、面接で話をする時はPREP法を意識しましょう。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の略称であり、結論から意見を述べる方法です。
小説などでは起承転結の話し方が用いられますが、面接で起承転結を基に話をすると、結論が最後に来るので言いたいことが伝わりづらくなります。
また、話している方も話の筋道を途中で見失ってしまったり、話が脱線してしまうこともよくあるでしょう。
しかしPREP法を利用すれば、結論から述べ、理由と具体例を添えて、また最後に結論を伝えることができることから、全体的な話の構成を作りやすく、論理性も加わりやすいため、面接官も納得しやすくなります。
せっかく内容が良くてもうまく伝わらなければもったいないことになります。
結論ファーストを意識して、ニュースとそれに対する意見をより分かりやすく伝えるようにしましょう。
まとめ
当記事では就活におけるニュースの必要性と面接での「気になるニュース」への対策を解説してきました。
ニュースを読むことは常識的な知識を習得できるだけでなく、就活における企業研究や選考の試験対策としても役に立ちます。
特に面接で直接ニュースについて聞かれた場合は、深い知識と明確な主張がなければ面接官が納得のいく回答をすることは困難です。
就活がまだ始まっていない人は毎日少しずつでもニュースに目を通すこと、就活が本格化してしまった方は参考書や新聞を使って最低限の情報は押さえて面接に臨みましょう。