【完全版】業界研究のやり方を解説!ポイントや注意点も紹介
2024/8/18更新
はじめに
就活を進めるうえで、多くの学生の頭を悩ませるのが「業界研究」です。
そもそもどの業界に進むべきか、業界ごとの違いや情報を集める方法が分からず、さまざまな悩みがあることでしょう。
業界研究をしっかりと行うことは、就活の成功に直結する重要なステップです。
しかし業界研究をどうやって始めたらよいのか、迷っている方も多いはず。
この記事では、業界研究の基本的なやり方から、具体的な手順、そして効果的なポイントを詳しく解説します。
以下のようなお悩みのある学生は必見ですので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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業界研究をする目的
業界研究とは、世の中の業界の種類や特徴などを知ることです。
就活を進める上で大切なのは、自分のことを知る自己分析、そして相手のことを知る業界研究(企業研究)の2つです。
この2つのすり合わせにより、就活におけるゴールが定まっていくのです。
今回は相手(企業)のことを知るための業界研究に焦点を当てて解説します。
- 志望する業界を探すため
- 業界についての理解を深めるため
志望する業界を探すため
自分がどんな仕事に就きたいのか、まだはっきりと見えていないという人も多いでしょう。
まず、自分がどのようなことに興味を持っているのか、どんな仕事にやりがいを感じるのかを考えてみてください。
例えば、人と接することが好きなのか、ものづくりに興味があるのか、社会に貢献したいのかといった点です。
逆に、やりたくないことや苦手なこともリストアップしてみると良いでしょう。
根拠を明確にすることで、自分に合った業界が見つかりやすくなり、就職活動にも自信を持って臨むことができます。
業界についての理解を深めるため
ある程度方向性が定まってきたら、興味をもった業界についてさらに調べます。
- 本当に自分に合っているのか
- やりたいことなのか
- 自分の考えていることができるのか
業界研究をする際は単に業界について知るだけで終わってしまうのではなく、その結果を自分の強みに結びつけて考えてみてください。
業界研究を行うメリット
忙しい就活の時間を割いてわざわざ業界研究を行うのには、それ相応のメリットがあります。
以下では業界研究を行う主なメリットついて解説するので、ぜひ参考にしてください。
志望業界の選択肢が広がる
業界研究を行うことで、自分がこれまで知らなかった業界や分野について新たな情報を得られます。
視野が広がればさらに志望する企業の選択肢が増えるでしょう。
特定の業界に固執せず、さまざまな可能性をして自分に最適なキャリアパスを見つけましょう。
業界の実態を深く理解できる
業界研究を通じて実際の事業内容や業界の動向などがより分かりやすくなります。
業界の実態が明らかになれば、それだけ自分に合った業界かどうかを知る判断材料になるでしょう。
志望動機をより具体的に深められる
業界研究によって自分自身の価値観や強みとマッチングした具体的で説得力のある志望動機を作成できます。
さらに業界研究と自己分析を組み合わせることで、実際の経験やスキルを活かせることを証明できる説得力のある志望動機が生まれます。
業界研究で調べてほしい3つのポイント
業界や企業のことを調べる際、具体的にどのようなポイントに注目したら良いのでしょうか。
こちらを参考にしつつ、自分なりに観点を設けて、調べるようにしましょう。
- ビジネスモデル(仕事内容)
- 業界の現状
- 業界の成長性
ビジネスモデル(仕事内容)
業界研究を進める際、企業のビジネスモデルへの理解は非常に重要です。
ビジネスモデルとは、企業がどのようにして売上や利益を生み出しているのかを示す仕組みのことです。
ビジネスモデルを理解するには、以下の3つの要素に注目しましょう。
ターゲット顧客
企業が「誰に」製品やサービスを提供しているのかを考えましょう。
顧客が法人なのか、個人なのか、または特定の業界や市場に焦点を当てているのかを理解することで、その企業の市場戦略を読み解けます。
提供する価値
企業が「何を」提供しているのかを明確にすることも重要です。
ここでは、製品やサービスがどのような価値を顧客に提供しているのかを考察します。
例えば、技術的に優れた製品、低価格、高品質のサービスなど、競争優位性を持つ要素を把握してください。
収益の仕組み
「どのようにして」企業が利益を得ているのかを理解することが必要です。
例えば、製品の販売、サブスクリプションモデル、広告収入などを把握することで、企業の財務的な健康状態や持続可能性を評価することができます。
これらの要素をしっかりと把握することで、業界研究においてより深い理解を得ることができ、企業選びや就職活動において有利に働くでしょう。
業界の現状
業界の現状を調べるためには、市場規模や業界を取り巻く環境、そして現在直面している課題を理解しましょう。。
業界の市場規模と環境
業界の市場規模を知ることは、その業界の全体像を理解する上で欠かせません。
市場規模は、業界がどれだけの経済的影響力を持っているかを示す指標であり、将来性や安定性を見極める際にも役立ちます。
また、業界を取り巻く経済状況、技術革新などもチェックしてみてください。
業界の課題とその解決策
業界には技術革新に対応するための人材不足や、競争の激化による収益性の低下など、業界ごとに異なる課題が存在します。
これらの課題を知ることで、自分がその業界でどのように貢献できるかを考えられます。
業界の成長性
業界への成長性は、将来のキャリア形成や安定性があるかどうかを見極める判断材料になります。
業界が拡大しているとその分企業の業績も上がりやすく、雇用機会や昇進のチャンスも多くなりやすいです。
長期的にその業界で活躍したい人は検索サイトで「市場規模 ○○」など調べてみるのもおすすめです。
おすすめの業界研究方法7選
業界研究を行うためには、膨大な情報が必要です。
ここでは、いかにして情報を収集したら良いのか紹介します。
- 就活情報サイト
- 書籍
- 新聞やニュース
- 会社説明会
- OB・OG訪問
- 業界研究セミナー
- キャリアアドバイザー
就職情報サイト
基本的な情報を調べるには、この方法が1番手軽です。
一度に多くの情報を得られますが、どの情報が自分に必要なのか取捨選択をする必要があります。
書籍
就職情報誌や業界地図なども、詳細に情報を得られます。
「就職四季報」などは有名で、業界についての図鑑のようなものになっています。
多くの企業情報が記載されているため、業界比較や企業比較もしいやすいでしょう。
新聞やニュース
ダイレクトに求めている情報が得られるとは限りませんが、リアルタイムの情報が発信されているので最新ニュースをキャッチアップしやすいです。
業界研究とは少し離れてしまうかもしれませんが、日頃から、新聞やニュースを見る癖をつけましょう。
その中で気になったものがあれば、自分でも調べたり考えたりするとなお良いです。
就活でニュースをチェックしておくべき理由については、以下の記事でも解説しています。
会社説明会
会社説明会では事業内容や業績、業界内での立ち位置を知ることが可能です。
説明会では企業の雰囲気や現場の様子について話を聞けたり、質疑応答の時間が設けられたりしています。
ただ話を聞くだけでなく、質問を解消するためにこの場を活かすといいでしょう。
会社説明会で何を聞いたらいいのか分からないという方は、以下の記事を参考にしてみてください!
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、自分で業界研究を行ったうえで調べきれなかった情報収集をできることが特徴です。
「業界内の競合にはない、自社の強み」や「仕事のやりがい」「学生時代の経験で仕事に活かせていることはあるか」など、具体例を交えて把握できます。
OB・OG訪問については、こちらの記事で詳しくまとめているので、ぜひご覧ください!
業界研究セミナー
業界研究セミナーは大きく「大学主催」「自治体主催」「企業主催」の3つに分けられます。
大学主催であればOBやOGの体験談が聞けたり、企業主催であれば特定の業界に特化した情報が入手できたりするでしょう。
自治体主催のイベントなら地元企業が参加するため、地元で働きたい就活生向きです。
1日で多くの企業に関する情報を入手したい人におすすめです。
キャリアアドバイザー
企業説明会やOB・OG訪問では、その企業にとって都合が悪い側面を話してもらえないなど、どうしても情報が偏ってしまう可能性があります。
そのような場合は、キャリアアドバイザーなど、企業関係者ではない第三者に相談すると良いでしょう。
業界研究を進める際の注意点
業界研究は、就職活動の重要なステップですが、効果的に進めるためにはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。
業界研究に時間をかけすぎない
業界研究は、企業研究やエントリーシートの準備など、就職活動全体の一部です。
業界についての基本的な理解ができたら、次のステップに進むのが賢明です。
興味のある業界をざっくりと理解して必要な知識を得たら、それ以上に時間を割く必要はありません。
研究した内容を活用する
どれだけ業界研究を行っても、それを実際に活用しなければ意味がありません。
自己分析と業界研究で得た情報は、エントリーシートの作成や面接対策に役立てることが重要です。
業界の課題に対してどのように貢献できるのか、なぜこの業界に携わりたいと思ったのかを明確にしておくとよいでしょう。
また、研究内容を見返せるようにノートなどにまとめておき、必要に応じて振り返りましょう。
第三者の意見を取り入れる
業界研究を進める中で迷ったり、自信が持てなかったりする場合は、キャリアセンターのアドバイザーや信頼できる人に相談するのもひとつの方法です。
他者の意見を取り入れることで業界に対する理解を深め、正しい方向性で就活を進められるでしょう。
目的を見失わない
業界研究の目的は、自分がどの業界に向いているかを見極め、働きたい業界を絞り込むことにあります。
情報を集めすぎてしまうと、自分に必要な情報が何か分からなくなって本来の目的を見失います。。
自分はこのような目的があるからどういう情報が欲しい、と明確な目標のもと情報収集しましょう。
さいごに
今回は業界研究の概要やおすすめのやり方・手順について解説しました。
業界研究は、就職活動の成功に欠かせないステップであり、将来のキャリアを築く上で重要な基盤です。
まず、業界研究を行う際には、自分が何を目指しているのか、その目的を明確にしておくことが大切です。
目的意識があることで効率的に情報を集め、自分にとって本当に必要な知識を得られます。
また視野を広く持ち、さまざまな業界や企業に目を向けることで、自分の可能性を広げることが可能です。
固定観念にとらわれず柔軟に考えることで、思わぬ発見や新しい選択肢が見つかるでしょう。