【就活に有効】ESTJ(幹部型)とは?特徴・適職を解説
2024/9/30更新
はじめに
みなさんは「ESTJって何?」「ESTJと診断されたけど、どの仕事が合うのか分からない」とお悩みではないでしょうか。
性格診断は自分の性格を知ることができますが、そこから具体的にどのような職種に応募すれば良いのか分かりにくいですよね。
そこで、ここではESTJ(幹部型)をテーマに下記内容を解説します。
- ESTJの概要
- ESTJの強み、弱み
- ESTJに向いてる仕事、社風
- ESTJに向いてない仕事
- ESTJの学生が適職を探す方法 など
ESTJと診断され、就職先にお悩みの方は、ぜひご確認ください。
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ESTJ(幹部型)とは?
ESTJとは「MBTI」性格診断で導きだされる1つの診断結果で、下記4つの志向性を持った性格タイプです。
- 外向型(Extroverted)→進んで人と関わる
- 感覚型(Sensing)→現実主義的、具体的
- 思考型 (Thinking)→論理的、意志が強い
- 判断型 (Judging)→自己規律が優れている、判断が得意
ESTJはニーズや事実に焦点をあて、現在の目標を達成しようとしていきます。
また、現在の状況を把握するために周辺環境を積極的に見直すなど冷静的な判断が得意な特徴も。
このような力は経営者やリーダーなど人の上に立つ人に必要な力だと言われ、ESTJは「幹部型」とも呼ばれます。
人口の11%以上を占める性格傾向と言われ、具体的な強み・弱みは下記の通りです。
ESTJ(幹部型)の強み
- 広い視野を持っている
- 信頼される
- 計画的
- 現実主義
- 冷静沈着
- ストイック
- 成長志向
ESTJ(幹部型)の弱み
- 冷たい人だと思われやすい
- 頑固
- 自己主張が激しい
- 人に任せることが苦手
もちろん、ESTJの人すべてが上記に当てはまるわけではありません。
あくまでも傾向として強いとされていることにご注意ください。
ESTJ(幹部型)におすすめな仕事・社風の特徴
では、ESTJはどのような仕事が向いているのでしょうか。
ここでESTJにおすすめな仕事について確認し、自分の進みたい道とマッチしているのかを確認していきましょう。
- プロジェクト型業務
- 期限が明確
- コミュニケーションによって進めていく
- 与えられる裁量が大きい
- 責任が大きい
- ボトムアップ
おすすめな仕事:プロジェクト型業務
ESTJはリーダーとしてチームを引っ張っていくことが得意です。
そのため、チームを組み、ある物事に取り組んでいくプロジェクト型業務が適しているでしょう。
また、プロジェクト型業務はESTJの強みである広い視野を活かすことが可能なため、下記のようなプロジェクト型業務が多い企業がおすすめです。
- コンサルファーム
- マーケティング会社
- イベント会社
おすすめな仕事:期限が明確
ESTJは現状を客観的に把握し、ゴールから逆算して取り組むべき事項を考えることが得意です。
そのため、期限などゴールが明確な仕事で力を発揮します。
逆に言えば、期限が明確でないものに対してはストイックさから取り組み続けてしまい、終わるべきタイミングを見極めることが上手くできません。
期限が明確でないものはアートや音楽など人の感性に関わるものが多いです。
ESTJと診断され、これらのような仕事に関わる場合は会社の面から終わりも定めなければならないことを認識しておきましょう。
おすすめな仕事:コミュニケーションによって進めていく
幹部型はチーム全体の最適化を目指します。
そして、チームを変えていくためにはコミュニケーションを取ることが必須なため、他者との協働によって進めるような業務が向いているでしょう。
一方でコミュニケーションは必要最低限となっている職種にはあまり向いていません。
また、同じ職種でも会社によってコミュニケーションの頻度が異なる場合があります。
コミュニケーションの頻度は会社説明会やOB訪問で確かめることが必要です。
コミュニケーションが必要最低限な仕事については下記で紹介しているため、自身がほんとうに不向きかどうか見極めたい学生は参考にしてみてください。
おすすめな社風:与えられる裁量が大きい
ESTJは責任感が強く、仕事を自律的に進めていきたいと考えます。
そのため、若手でも与えられる裁量が大きい社風が向いていると言えるでしょう。
裁量の大小は会社によって異なりますが、ベンチャー企業は裁量が大きいことが多いです。
一方、JTCと呼ばれる日本の伝統企業は向いていないと感じることが多くなっています。
おすすめな社風:責任が大きい
ESTJは自分で仕事を進めていきたいと考えるのと同時に、どんどん成長していきたいと考えることが多いです。
そして、成長機会は責任を伴う仕事経験で得られることが多いため、社員1人1人の責任が大きいような社風はESTJに向いているでしょう。
裁量と同様、ベンチャー企業は社員1人1人の責任が大きい可能性が高いです。
しかし、責任感が大きすぎると精神的に疲弊し、つらいと感じてしまうことも。
自分にはどの程度の責任感がもっとも合っているのかを確認しておき、選考に進む会社は適しているのかを判断できるようにしておきましょう。
おすすめな社風:ボトムアップ
ESTJは自分の意見をガンガン発信していきたい性格のため、下から上へ意見・改善案を出していくボトムアップ型企業のほうが適していると言えます。
また、ボトムアップ型企業であるとESTJが好むコミュニケーションも自然に増えていくため、ESTJにとって最適といえますね。
一方、上から下へ意見・制度改革が流れてくるトップダウン型企業は適していない可能性があります。
反発したい気持ちや自分の意見が採用されないことをつらく感じる方が少なくありません。
しかし、トップダウン型とボトムアップ型はどちらか一方ではなく併用されていることがほとんどであるため、選考に進む会社はどのような割合になっているのかを確認することが重要です。
ESTJ(幹部型)におすすめな職種
では、ESTJの方におすすめな職種にはどのようなものがあるのか確認してみましょう。
- コンサルタント
- 不動産仲介
- コーチング
- 銀行員
- ディレクター
- CEO
職種:コンサルタント
コンサルタントとは企業からの相談を受け、適切な解決策を考案・提案していく職種で、企業が抱えている課題や将来を予測する冷静な判断力が欠かせません。
また、企業の課題に対して指南をするため、非常に責任感が大きいです。
さらに、コンサルタントはプロジェクト型業務となっており、チームで話し合いながら最適な戦略を構築していきます。
そのためコンサルタントはESTJの性格・志向性に非常にマッチしている職種といえるでしょう。
コンサルタントに求められるスキルは下記のとおりです。
- 論理的思考力
- 打たれ強さ
- ヒアリング能力
なお、コンサルタントについては下記で詳しく解説しているため、気になる学生はぜひ目を通してみてください。
職種:不動産仲介
不動産仲介は不動産の売主(貸主)と買主(借主)の間に立ち、契約の円滑化や適切な契約設定などをおこなっていく職種です。
不動産は高額なことが多く、大きな責任が伴うため、責任感を持って仕事をしていきたいESTJに向いていると言われることが多いです。
また、不動産仲介は売り手(貸し手)と買い手(借り手)の両者の意見を汲み取りながら仕事を進めていかなければなりません。
その点ESTJは広い視野が強みであるため、多くの強みを活かせる仕事といえますね。
不動産仲介に求められるスキルは下記のとおりです。
- ヒアリング能力
- 調整力
- 金融・法律・税務に関する専門知識
職種:コーチング
コーチングは感情や思考のはたらきを行動の力に変えることを促す職種です。
スポーツの世界では一般的ですが、近年では「ビジネス」「生活習慣」をはじめあらゆる分野で需要が拡大。
コーチングは相手へ共感するだけでなく冷静に判断することも重要なため、冷静な判断力に強みがあるESTJは向いていると言われています。
しかし、相手に合わせることが苦手な傾向があることから、コーチングするクライアントの傾向によって合う合わないが明確に別れることが多いです。
職種:銀行員
銀行員はクライアントのお金を扱うため、責任感が非常に大きいです。
また、法人相手であると金額が大きいだけでなくチームとして動くことも多くなるため、責任感が強くチーム全体で仕事を進めていくESTJにおすすめといえるでしょう。
しかし、ESTJは単純作業を嫌う傾向にあるため、銀行員のなかでも窓口業務など単純な作業が多い職種は適していません。
銀行員に進む場合は入社後にどのような仕事をするのかについても確認しておきましょう。
銀行業界については下記で解説しているため、興味のある学生はぜひチェックしてみてください。
職種:ディレクター
ディレクターはプロジェクトを取り仕切り、最終的に作りたいものを効率よく作成していく職種で、作る対象によってWebディレクター、テレビディレクターなど名称が変わります。
ディレクターはチーム全体のリーダーということもあり、責任感が非常に強くかかってきます。
また、自分の仕事が成果に直接的につながってくることが多いため、ESTJに適しているでしょう。
職種:CEO
CEOは最高経営責任者のことであり、会社の経営方針や事業計画などを作成していきます。
会社のなかではもっとも責任が重い職種であり、全体を引っ張っていく能力も必要に。
採用として募集されていることはほとんどありませんが、ESTJの強みを最大限活かしたいのであれば目指すこともおすすめいたします。
ESTJ(幹部型)におすすめしない仕事
ここまでESTJの方におすすめな仕事を紹介しました。
ここではESTJの方に合わない仕事の特徴と職種の例をご紹介しますので、こちらもぜひご確認ください。
もちろん、ここでご紹介した職種に進みたいとお考えの場合は選考に進んでも問題ありません。
- 情報が極端に少ない仕事
- 人との交流が少ない仕事
- 単純作業が多い仕事
①情報が極端に少ない仕事
ESTJは現在ある情報から最適解を見つけていくことが得意です。
逆に、情報があまりない状態で答えを決めていくことには抵抗感を持つことがあります。
インターネットが発達している現在、情報が少ないことはなかなかありませんが情報の多寡については確認しておくことをおすすめします。
②人との交流が少ない仕事
ESTJの強みを活かすためにはチーム全体で仕事を進めていくことが必要です。
そのため、人と合わないような仕事であると強みを活かすことはできません。
たとえば、フルリモートのSE(システムエンジニア)やデータ入力など個人で進めていくことが多い職種は避けておいたほうが良いでしょう。
③単純作業が多い仕事
ESTJは常に考え、その場で最適な行動を考えることが好きな傾向があるため、単純作業にはすぐに飽きてしまい、楽しめない可能性があります。
たとえば、データ入力や工場のライン作業はESTJが苦手とする仕事です。
ESTJ(幹部型)の職場を探すときのポイント
最後にESTJの職場を探すときのポイントについてご紹介します。
これらのポイントについて確認しておき、自分にあった企業を探せるようにしておきましょう。
- 社風を確認する
- 長期インターンに参加する
社風を確認する
ESTJは責任感が大きく、自分の意見が反映されていくような会社・職種が合っています。
そのため、選考先を選ぶ際には社風も確認しておくことがおすすめです。
社風を調べる方法としては口コミサイトが挙げられます。
口コミサイトは実際に働いていた方の意見を聞くことができるため、選考前には一度は目を通しておきましょう。
- 就活会議
- エンゲージ 会社の評判 など
しかし、あくまでも匿名であるため100%正しいとは限りません。
また、社風は人によって感じ方が異なる可能性もあります。
そのため、口コミサイトによる意見は参考程度に確認をしておきましょう。
長期インターンに参加する
インターンは実際に働いている社員に会うことができる、職種を体験することができる、オフィスを確認することができるなどさまざまなメリットがあります。
口コミサイトで企業を確認しても、その真偽は確かめるすべがありません。
短期インターンは会社説明のみであったり、深い部分を知ることができなかったりするため、気になる企業はできるだけ長期インターンに参加していきましょう。
しかし、長期インターンは選考があることも多いため、しっかりと対策していくことが必要です。
長期インターンに関しては下記で解説しているため、ぜひ目を通してみてください。
さいごに
今回は「ESTJ(幹部型)」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- ESTJは人口の11%以上を占める性格傾向。
- 広い視野・ストイックな性格などが強み。
- 裁量がある、コミュニケーション重視の職場が最適。
- ESTJにおすすめの職業は6つある。
- 単純作業、個人プレーの仕事はESTJに向いていないことが多い。
ENTJには下記の要素がある仕事が特におすすめです。
- 責任感が大きい
- チーム全体を引っ張っていく
- 自分の意見によって仕事を進めることができる
もちろん、上記の仕事でなくとも興味があり、選考に進みたいのであれば進むことをおすすめいたします。
まだ志望業界や職種が定まっていない方は、本記事でご紹介した仕事例を参考に自分に合っている仕事をお探しください。
なお、MBTI診断も含まれる「自己分析」の方法については下記で解説しているため、ぜひ目を通してみてください。