【企業研究】ADKの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】ADKの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年6月25日更新

はじめに

広告業界の大手であるADKは、クレヨンしんちゃんやドラえもんなど、誰もが知る人気アニメの製作を手掛けるなど、魅力の高い企業です。

新卒採用で複数のコースを設けていたり、他の業界大手企業とは異なる社風であったりするなど、深い企業研究が必要でもあります。

この記事ではADKの基本データ、新卒採用情報、社風、他社比較などを解説していきます。企業研究は、自己PRや志望動機の作成にあたって必須の作業なので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。



ADKの基本データ

ADKは、広告業界の大手企業です。規模は、電通、博報堂に次いで3位となっています。2019年1月から、持株会社である株式会社ADKホールディングスの傘下に、グループ会社として「株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ」、「株式会社ADKクリエイティブ・ワン」、「株式会社ADKエモーションズ」を配置するという体制を整えました。(引用:株式会社ADKホールディングス「ADKグループ会社情報」

設立年は1956年従業員数は持株会者で約270名、グループ全体では約2450名にのぼります。(引用:株式会社ADKホールディングス「ADKグループ会社情報」

売上は、29年12月期で3528億5100万円となっています。(引用:ADKホールディングス「平成29年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」

企業理念は「すべての人に「歓びの体験」を。」というものです。(引用:ADKホールディングス「ADKグループビジョン」

福利厚生は多岐に渡ります。たとえば、社員割引、各種お祝い金、健康管理室、ファイナンシャルプランナー個別相談、保険について、契約施設、Benefit Station、団体長期障害所得

補償保険(GLTD)制度、社内クラブ活動などの項目があります。(引用:ADKグループキャリア採用サイト「福利厚生」

 

会社名株式会社ADKホールディングス
設立年1956年(昭和31年)3月19日 ※前身である株式会社旭通信社創業
従業員数約270名(グループ全体では約2450名)
売上3528億5100万円(29年12月期)
福利厚生社員割引など多種多様
企業理念すべての人に「歓びの体験」を。

ADKの事業内容

ADKは株式会社ADKホールディングスの下に、事業ごとに分けられた3つの企業を従えています。採用はADKホールディングスで行っているため、それぞれの企業について違いを把握し仕組みを捉えておく必要があるのです。以下に、企業ごとにその事業内容を解説していきます。

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、マーケティング課題解決の統合的な提案・実施、デジタルおよびマスメディアのプランニング・バイイング、データドリブンマーケティング等を行うソリューション会社です。(引用:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ「会社概要」

グループの中で最も大きな規模の企業であり、ADKの中核を担っていると言っても過言ではありません。

株式会社ADKクリエイティブ・ワン

株式会社ADKクリエイティブ・ワンは、デジタル、クリエイティブ、アクティベーション領域における、最高のブランド体験価値を創造する総合プロデュース会社です。(引用:株式会社ADKクリエイティブ・ワン「会社概要」

先進的なデザインとアイディアのビジネスを展開しています。

株式会社ADKエモーションズ

株式会社ADKエモーションズは、各種コンテンツの企画・制作・輸出入・販売、およびアニメを中心としたライツ・マーケティングなど、IP(Intellectual Property)ビジネスの企画・プロデュース会社です。(引用:株式会社ADKエモーションズ「会社概要」

誰もが知っているアニメを取り扱うなど、馴染みのあるビジネスが特徴的です。



ADKの募集職種と新卒年収

ADKは、入社時30歳未満の新卒、既卒、就業者を対象とする「ポテンシャル採用」と、それ以外の人を対象とする「キャリア採用」の2つを展開しています。ここからは、ADKにおけるポテンシャル採用について、詳しく見ていきましょう。(引用:違いは、チカラだ。ADK RECRUIT

募集職種

ADKには、「オープンコース」と「初配属確定型コース」の2つのコースが用意されています。

オープンコースは原則、初配属確定型コースにおける6つの職種以外の職種に就くことになっています。具体的には、アカウントマネジメント職(営業)、ソリューション職(データ・クリエイティブ・デザイナーを除く)、デジタルビジネス職、メディアビジネス職、総合プロデュース職、コンテンツビジネス職のいずれかの配属です。

初配属確定型コースでは、クリエイティブ、データ、デザイナー、経理・財務全般、DX、法務のいずれか6つに配属です。なお、2つのコースを併願することはできません。

新卒年収

新卒年収は2022年度新入社員実績で、大学院卒257,000円、その他が252,400円となっています。(引用:違いは、チカラだ。ADK RECRUIT

大学院卒257,000円
その他252,400円

ADKの新卒選考フロー

ADKの新卒採用フローは、エントリーする採用コースによって異なります。以下に、コースごとに採用フローを紹介していきます。

オープンコース

オープンコースは、ADKの新卒採用で最も多く人数を募集するメインのコースです。

ADKの新卒選考は、まず専用サイトでのエントリーをするところから始まります。ここで「Personal Page」と呼ばれる専用ページに登録することが可能です。つづいてPersonal Page上で、コース選択を済ませます。ここまでは各コース共通のフローとなっています。注意すべきは、次の段階からです。オープンコースのフローについて紹介しましょう。

オープンコースでは、つづいてエントリーシートを提出します。エントリーシートは、選択したコースによって期日が異なるので注意しましょう。期日通りにPersonal Pageから提出を行います。通過後、面接の案内があります。選考途中の適性検査や複数回の面接を経て、最終的に内定までいくというフローです。

ADKでは全コース計100名程度が採用予定人数となっています。全てのコースに共通して、場合によっては選考フローが変更になる点に注意が必要です。(引用:ADK RECUIT 2024「採用フローについて」

・エントリー、コース選択、ES提出、面接(複数回)、適性検査、内定

 

ここから下は、「初配属確定型コース」で選べるコースごとの紹介になります。

クリエイティブコース(4名程度)

企画やコピーライテイングの仕事をする部門への初配属が決まっているコースです。

・エントリー、コース選択、課題提出、面接(複数回)、グループワーク、適性検査、内定

デザイナーコース(2名程度)

企画立案からデザインまでを行う部署への初配属が決まっています。内容は、マス広告、 WEBサイト、デジタルメディア全般、店頭POP、カタログなど多岐に渡ります。

・エントリー、コース選択、ES・ポートフォリオ提出、面接(複数回)、実技選考、適性検査、内定

データコース(10名程度)

データ分析やデータベース構築、それらを基にした各種プランニング業務を行う部署への初配属が確約されます。

・エントリー、コース選択、ES提出、面接(複数回)、適性検査、内定 

経理・財務全般コース(東京本社1名 、関西支社1名の2名程度)

単体から連結に至るまでの決算業務や税務申告業務、資金管理、債権債務管理など全般を取り扱う部署へ初配属が決まっています。

・エントリー、コース選択、ES提出、面接(複数回)、適性検査、内定

DXコース(1名程度)

グループのITやDX戦略企画立案と実行、ITガバナンス、インフラ事業や業務向けITソリューションの構築と運用など、様々な業務を行う部署への初期配属がなされます。

・エントリー、コース選択、ES提出、面接(複数回)、適性検査、内定

LEGAL AFFAIRSコース(1名程度)

法律に関わる様々な業務に関わる部署へ初期配属が決まっているコースです。具体的には、契約審査、法律相談対応、紛争対応、知財管理(特許・商標)、プロジェクト支援(M&A、業務提携、新規ビジネス立ち上げ等に対するリーガル面からのサポート)などが挙げられます。

・エントリー、コース選択、ES提出、面接(複数回)、適性検査、内定



ADKの社風

ADKは、人気有名アニメの製作に数多く携わっていて、強みがはっきりしています。スタイリッシュでおしゃれなイメージがあるかもしれません。実際、電通や博報堂と比較すると、温和で風通しが良い雰囲気であると言われています。

ADKの求める人材

ADKの求める人材とは、どのようなものでしょうか?以下に、採用サイトに記載のある文言を引用して紹介します。

日々、複雑化するクライアントの課題には「論理的な思考」と「直感的な思考」の両方が必要です。ADKはそんな『ハイブリッド思考』を目指す方を求めています。」(引用: ADK RECRUIT 2024「求める人材像」

論理的な思考に必要なのは、言語や計数に対する処理能力、記憶力、分析力、仮設立ての力です。直感的な思考には、イメージ力、芸術性、創造性、ひらめき力、空間認識力が問われます。



ADKの就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

ADKは、広告業界で3位の位置にありながら、有名人気アニメ製作に携わるなど、強みがしっかりとしている会社です。以下に、業界1位と2位の電通、博報堂との比較を、就職偏差値/難易度、社風を例に行っていきます。 

就職偏差値については、こちらの記事も参考にしてください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

 

会社名株式会社ADKホールディングス
売上高3528億5100万円
平均年収756万9000円(平成28年12月31日現在)
就職偏差値58
社風風通しが比較的よく、温和な雰囲気です。

(引用:株式会社ADKホールディングス「平成29年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」株式会社ADKホールディングス「有価証券報告書」)

会社名株式会社電通グループ
売上高9288億4100万円
平均年収1520万3833円(2022年12月31日現在)
就職偏差値67
社風優秀な人材が多く、学歴主義なところがあります。

(引用:株式会社 電通グループ「2017年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」株式会社 電通グループ「有価証券報告書」)

会社名株式会社博報堂DYホールディングス
売上高1兆2554億7400万円
平均年収1036万3000円(2022年3月31日現在)
就職偏差値66
社風比較的穏やかな社風で、チームワークが強い傾向があります。

(引用:株式会社博報堂DYホールディングス「平成29年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」株式会社博報堂DYホールディングス「有価証券報告書」)



ADKの採用大学

ADKの採用が多い大学や学歴フィルターについて解説していきます。(引用:リクナビ2024「株式会社ADKホールディングス」

リクナビ2024によると、採用予定学科として、以下の名前が挙がっています。

法学・政策系、経済・経営・商学系、社会・環境情報系、外国語・国際文化系、人文系、教育系、生活科学系、宗教・神学系、医療・保健系、芸術・音楽系、体育・スポーツ系、その他文系、機械系、数学系、電気・電子系、情報工学系、物理・応用物理系、建築・土木系、生物・生命科学系、化学・物質工学系、資源・地球環境系、農業・農学系、水産系、畜産・酪農系、薬学系(4年制)、薬学系(6年制)、商船系、医学・歯学系、獣医系、衛生医療・介護系、その他理系

以上のように、具体的な大学名はありませんが、幅広い分野から多種多様な人材を登用していることが見て取れるでしょう。そのため学歴フィルターも存在しない可能性が高いと言えます。



ADKのホットニュース

ADKは、先進的な方法を導入して日々新しい業務に取り組んでいる企業です。最近のニュースとしては、「ADKグループ、「Azure OpenAI」を活用し、LLM技術をGPTチャットボットとして社内Microsoft Teamsにて全社員へ提供を開始」(引用:株式会社ADKホールディングス)というものが挙げられます。

最新技術であるAIを活用し、プランニング業務の高度化、クリエイティブな発想を促すこと、プログラム作成への活用、バックオフィス業務の効率化などを目指しています。



ADKに採用されるために十分な対策を!

ここまで広告業界の大手企業であるADKについて、企業概要、新卒採用の内容、他社比較、採用大学、最新ニュースなどを見てきました。

ADKは、確固たる強みを持って常に新たな業務へまい進する、魅力の多い企業です。しかしながら、電通や博報堂に次ぐ業界3位の立場にあるため、志望動機をしっかりと固めなければなりません。ぜひこの記事を参考にADKや競合他社の企業分析を進めていきましょう。



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