人気の大手食品メーカー「味の素」に就職するには? 採用の特徴や選考フローなど紹介
2024年8月15日更新
はじめに
「味の素株式会社」を知らない就活生はいないのではないでしょうか。
大手食品メーカーなのでかなりの人気がある企業です。
このため、受験を希望する就活生も多く、味の素グループによるとその理由は、味の素グループのインターンシップが「実践的でプログラムが濃い」「一生ものの体験になる」と昨今、就活生の間で注目を集めている」からだそうです。
では、実際に就職を希望する就活生にとって「味の素の採用大学はどこ?学歴フィルターはある?」、「味の素の採用人数はどれくらい?」、「味の素の選考フローは?」といった採用基準や特徴などが気になるところでしょう。
今回はそんな就活生に向けて、味の素の採用大学、採用人数、選考フロー、対策などについて紹介していきます。
【言語/非言語/英語完全網羅】SPI初心者でも対策できる資料配布中!
SPIなどに自信がない。
SPIが原因で選考に進められない。
そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
丁寧な解説付きなので、今から勉強する人でも安心して取り組めます!
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
味の素の採用大学はどこ?
まずは、味の素が採用している大学の紹介からはじめます。この一覧は「就職四季報2022年版」から引用しています。
<味の素の採用大学一覧>(就職四季報2022年版)
北海道大学、小樽商科大学、東北大学、東京大学、一橋大学、東京工業大学、東京外国語大学、筑波大学、横浜国立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、青山学院大学、学習院大学、中京大学、明治大学、法政大学、立教大学、東京農業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、九州大学、立命館アジア太平洋大学、北京大学、ブリティッシュコロンビア大学、イリノイ大学、オックスフォード大学など
また、2021年の味の素就職者人数の上位5位以内に入る大学について紹介します。
1位:早稲田大学(8名)、2位:一橋大学、慶應義塾大学(6名)、4位:京都大学(5名)、5位:東京大学、九州大学(4名)
味の素の採用人数
次に味の素の採用人数について紹介します。(就職四季報2022年版)
大学卒(文系)
2019年:38名、2020年:20名、2021年:26名
大学院卒(文系)
2019年:4名、2020年:3名、2021年:3名
大学卒(理系)
2019年:2名、2020年:5名、2021年:8名
大学院卒(理系)
2019年:41名、2020年:19名、2023年:23名
味の素に学歴フィルターはある?
有名な企業ほど、採用の学歴フィルターがあるイメージだと思いますが、味の素に学歴フィルターはあるのでしょうか。
味の素が学歴フィルターがあると公言しているわけではありませんが、結論は、味の素の採用には学歴フィルターがあると考えられます。
採用大学実績を見ると、とてもレベルの高い大学の名前が載っています。実際に、早稲田大学や慶應義塾大学出身の方の採用数が多いです。
MARCHや国公立大学レベルが基準になると思います。
味の素の新卒採用選考フロー
次に味の素の新卒採用選考フローについて紹介します。
(出典:ワンキャリア「味の素の本選考のフロー)
味の素の選考フローは、「エントリーシート」→「1次面接」→「2次面接」→「3次面接」→「最終面接」となります。
味の素の新卒採用選考フローは特に変わったフローというわけでもなく、一般的な流れです。
エントリーシート
味の素のエントリーシートの通過率はとても低いそうです。
1次選考は、エントリーシートの提出とWebテストの受験があります。
二つの中でも、特にエントリーシートの内容が重視されるそうです。
そして、味の素は高倍率な選考であるため、エントリーシートは企業の採用担当が見て、内容がすぐに理解できる読みやすさとまとめ方を重視することが大切です。
また、ただアピールするだけでなく、困難なことをどのように工夫して乗り越え、どんな結果が出たかを簡潔にまとめて伝えると良いでしょう。
(質問内容)※出典:味の素セールス&マーケティング2020年卒本選考のES
1.学生時代に力を入れて取り組んだこと(注力度合いの高い順に3つ)(各35文字)
2.これまでの活動の中で実践した「味の素グループWay」を教えてください(200時)
3.学生時代に最も力を入れて取り組んだテーマ(50字)
4.直面した課題(100字)
5.課題を解決するために自信が取り組んだこと(400字)
6.周囲の人を巻き込みながら取り組んだ経験(50字)
7.上記テーマにおける挫折経験(100字)
8.挫折の乗り越え方(200字)
9.あなたの「忘れられない味」は何か(味、理由それぞれ50字)
10.あなたをひとことで表現してください(20字)
11.味の素に入社して実現したいこと(200時)
Webテスト
Webテストは、「TG-WEB」形式で内容は「言語、非言語、性格診断」です。ボーダーラインはそれほど高くないそうです。心配な方は、問題集を1冊しっかりとやり込むと良いでしょう。
1次面接
味の素では、エントリーシートの通過率がとても低いため、1次面接の倍率はそれほど高くないようです。
形式としては、「社員1名、就活生1名」、30分程度の個人面接です。
(質問内容)
1.自己紹介
2.学生時代に頑張ったこと
3.志望動機
特に変わった質問をされるわけではないので、学生時代に頑張ったことや志望動機をしっかりとオリジナリティを出して答えられるようにしておきましょう。
面接官と就活生双方のコミュニケーションが上手くとれていれば、問題がないと思われます。
学生時代に頑張ったことや志望動機については、やはり味の素グループWayに沿った回答ができると良いです。
2次面接
この2次面接は通過率が低く、多くの就活生が落ちてしまうそうです。
形式としては、「社員一人、就活生1人」の30分程度の個人面接を2回行います。
大きな特徴は、社員が入れ替わりで2回面接することです。
あまりない形式ですよね。
1回目の質問は、かなり鋭い質問がされるようなので、事前の念入りな準備が必要です。
(質問内容)
<1回目>「学生時代に頑張ったこと」についての深堀
<2回目>逆質問、入社後にやりたいこと
基本的に、味の素の採用面接は、実際の業務を見据えて困難にあったときにどのように対応するかなどを知るために色んな深堀質問をしてきます。
具体的な質問内容として、「困難だった時どんな工夫をしたのか」「なぜそうしたのか」「その他に気をつけたことは何かあるか」などです。
深堀りされたときにしっかりと答えられるよう、事実を自信を持って話せるようにしましょう。
逆質問については、質問を4つ以上は用意しておいた方が良いです。
逆質問は自分から質問をしなければ会話は弾まないため、味の素への興味があるというアピールのためにも質問はなるべく多い方が良いでしょう。
面接に臨む前に、しっかりと企業分析を行い、これまでのイベントでの出来事、自分の強みと絡めた内容について考え、万全な対策をしましょう。
3次面接
3次面接は、2次面接と同様に社員が入れ替わりで2回面接するのが特徴となります。
形式としては「社員1人、就活生1人」で時間は30分程度の個人面接です。
(質問内容)
<1回目>学生時代に頑張ったこと、幼少期に関する深堀
<2回目>入社後にやりたいこと
珍しい質問が「幼少期に関する深堀」です。
就活生一人一人の過去と現在の考え方や過ごし方の関連性を質問しながら、本当に「味の素グループWay」の考え方にマッチする人かどうかを幼少期からの話を聞くことで見極めています。
ここでは、断片的な内容ではなく、過去から現在に至るまでの価値観や考え方を一貫性を持って答えることが大切です。
そして、面接官に一貫性のある人柄であることを伝える必要があります。
2回目の質問は、これまで複数回行った面接の評価が適正かを判断するための時間です。
入社後にやりたいことを聞かれた際は「味の素グループWay」を意識した社会貢献というワードを意識してみましょう。
最終面接
最終面接の形式は「社員1人、就活生1人」で時間は30分程度の個人面接です。
2次面接、3次面接と同様に2回実施します。
最終面接で注意すべき点は、これまで複数回行ってきた面接との一貫性を大事にすることです。
これまでの面接で話してきたことと最終面接で話したことが一貫していることで、一貫した軸のある人柄をアピールすることが大切です。
(質問内容)
<1回目>学生時代に頑張ったことを含めた自己紹介、入社後にやりたいこと、夢は何か
<2回目>雑談、入社後にやりたいこと
一貫性を確認するために、3次面接と同じ面接を改めて聞いているのです。
味の素の選考を突破するための対策
次は味の素の選考を突破するための対策について紹介します。
味の素グループWayを理解する
次は味の素の選考を突破するための対策について紹介します。
味の素グループWayを理解する
味の素には、味の素グループが大切にしているポリシー「味の素グループWay」があります。
味の素グループWayには「新しい価値の創造」「開拓者精神」「社会への貢献」「人を大切にする」の4つがあります。
面接では、この味の素グループWayに関係するエピソードを話すと効果的です。
具体的には、「新しい価値の創造」「開拓者精神」であれば、物事に自ら積極的に挑戦し、より良くよくしていこうという精神がある人材が必要となります。
そのため、アルバイトや大学生活、サークル、部活などで積極的に何かに挑戦したエピソードを選び、味の素グループwayに沿った回答を面接でも心がけるようにしましょう。
「開拓者精神」については、泥臭く頑張る力と言われるように、困難にも果敢にやり遂げる粘り強さが大切になってきます。
「社会への貢献」「人を大切にする」については、部活やサークルなど、仲間と何かをやり遂げたエピソードなどを面接でアピールすると効果的でしょう。
社会や人を大切にしたボランティア活動なども効果的です。
このように味の素グループWayに、自分は当てはまるというアピールをしていきましょう。
OB・OG訪問をする
同じ大学出身で味の素で働いている人がいる場合、ぜひOB・OG訪問をしましょう。会社説明会やインターンシップよりもさらに個別にリアルな声を聞けるチャンスです。
インターンシップに参加する
味の素のインターンシップは職種別に分かれています。
インターンシップでしか得られない情報や社員との繋がりなど非常に価値あるものですので、ぜひ参加することをおすすめオススメします。
味の素でなければならない理由を明確にする
数ある食品メーカーの中から味の素を選んだ理由を明確にすることが大切です。
他の企業ではなく、味の素でなければならない理由を伝えることで志望動機に説得力を持たせることができます。
自己分析を徹底する
味の素の採用面接では、入社後の業務、仕事の仕方等を見据え、自社にマッチした人材を採用しています。
そのため、就活生の人柄をしっかりと見ている傾向にあります。
人柄についての深堀り質問が多くなるでしょう。
そこで、自分のこれまでの経験を思い出し、自分がどんな人か、どんな特徴があり、どんな価値観を持っている人かを答えられるようにしておきましょう。
また、幼少期から現在に至るまでの考え方や行動が今の自分の人格形成にどのような影響を与えているかを問われることもあるようです。
この質問に答えられるようにするためには、相当の自己分析をしていくことが必要です。
また、自己分析だけではなく、第3者に自分のことを分析してもらう他己分析を行うことも良いでしょう。
このように自己分析を徹底するためには、「自分史を作る」「モチベーショングラフ」を作るなど様々な手段を駆使し、自分が「どんな価値観を持って過ごしてきたか」、「どんな人生を歩んできたのか」答えられるようにしておきましょう。
味の素の会社概要
味の素は日本の誰もが知っている、総合食品最大手です。調味料、加工食品、冷凍食品、珈琲を手掛けています。
<創業年月日>1909年5月20日
<資本金>79,867百万円(2022年3月31日時点)
<従業員数>単体3,252名、連結34,198名(2022年3月31日時点)
<グループ会社>味の素AGF株式会社、味の素エンジニアリング株式会社、味の素食品株
【言語/非言語/英語完全網羅】SPI初心者でも対策できる資料配布中!
SPIなどに自信がない。
SPIが原因で選考に進められない。
そんな学生のためにまとめたものがSPI頻出問題集です。
SPIの出題範囲である言語/非言語/英語といった問題を完全網羅しています。
丁寧な解説付きなので、今から勉強する人でも安心して取り組めます!
終わりに しっかりと自己分析をして一貫性をアピールしよう
今回は味の素の採用について紹介しました。
新卒採用選考の中の面接がネックで、「味の素グループWay」を特に重視した面接となり、一貫した人柄、味の素の社風にマッチした人柄を徹底的に見極めていることが分かりましたね。
一貫性は、味の素に限らず、どの企業を受けるときも大切になります。
曖昧な状態で面接に臨むのではなく、事前に各企業の選考の特徴を理解し、対策を万全にするようにしましょう。