【企業分析】アミューズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
株式会社アミューズは、山梨県南都留郡富士河口湖町西湖に本社を置く総合エンターテインメント企業です。
アーティストマネジメントを軸に、音楽・映像の制作、ライブ・イベント運営、ファンクラブやグッズ事業、ライツマネジメントなどを横断的に展開し、コンテンツの企画からファンとの接点創出までを手掛けています。
今回はそんなアミューズの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策を分かりやすく整理してご紹介します。
この記事はアミューズへの就職を目指す就活生が現場理解を深め、面接やES対策に活かせることを目的としています。
ぜひ最後までご覧ください。
- アミューズの仕事内容が気になる
- アミューズの就職難易度を知りたい
- アミューズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、エンタメ・芸能業界以外の業界についての概観は別記事でまとめていますので、併せてご覧ください。
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この記事の結論
アミューズの就職難易度は「やや高め」と考えられます。
新卒採用人数が多くないうえに、人気の高いエンタメ業界であるため応募者が集中しやすいのが背景です。
ただし採用実績を見ると、有名大学から専門学校まで幅広い出身校が含まれており、学歴だけで合否が決まる会社ではありません。
選考対策を十分に行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
特にエンタメ業界への熱意をいかに伝えられるかが重要です。
事前に自身の経験や価値観を言語化して整理しておくようにしましょう。
また職種としては、アーティストマネジメント・制作・ファンクラブ運営・ライツ関連など幅広い業務がありますが、いずれも現場での実行力やコミュニケーション力が求められます。
エンタメ業界ならではの不規則な勤務や繁忙期の負荷もありますが、その分「好きなことを仕事にできる」魅力があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社アミューズについて

会社概要
株式会社アミューズは、山梨県南都留郡富士河口湖町に本社を置く総合エンターテインメント企業です。
アーティストマネジメントを中心に、音楽・映像の制作、ライブやイベントの企画運営、ファンクラブやグッズ販売、さらには著作権管理やライツビジネスまで幅広く手がけています。
アミューズは所属アーティストの長期的なキャリア形成を重視し、企画・制作からファンへの届け方までを一貫して管理するビジネスモデルを採用。
ライブやイベント事業を主軸とする一方で、音楽配信や映像制作、権利収入なども収益源として確保し、安定した経営基盤を構築しています。
また、海外展開にも積極的で、アジアを中心にライブ事業やコンテンツ配信を拡大し、グローバル市場での事業拡大を図っています。
このように、アミューズは単なるマネジメント会社ではなく、総合的なコンテンツプロデュース企業として、変化の激しいエンタメ市場において競争力を維持しています。
各事業別の売上規模
株式会社アミューズの直近決算(2024年度)を見ると、総売上高は約680億円規模で、ライブ・イベント事業、音楽・映像事業、出演契約・広告・権利事業の3つの事業セグメントから構成されています。
それぞれの事業分野の売上高は以下の通りです。
- ライブ・イベント事業
- 音楽・映像事業
- 出演契約・広告・権利事業
ライブ・イベント事業
ライブ・イベント事業はアミューズの主力事業で、直近売上は約420億円、全体の約61%を占めます。
大規模ツアーや単独公演、外部アーティスト公演の受託運営、物販・チケット収入が中心で、経常利益率も高めに推移しています。
この事業が会社全体の収益を支える基盤となっており、ライブの規模や所属アーティストの人気動向が業績に直結します。
音楽・映像事業
音楽・映像事業は売上約197億円で、全体の約29%を占めます。
CDや配信、映像制作、放送向けコンテンツ制作などが主な収益源です。
権利収入(印税や配信ロイヤリティ)が安定した収益を生むため、ライブ事業の変動に対する補完的な役割を果たしています。
出演契約・広告・権利事業
出演契約や広告、権利関連収入は売上約63億円で、全体の約9%を占めています。
所属アーティストのCM出演、企業タイアップ、ライツ活用収入が中心で、比較的安定した収益を確保しています。
近年はデジタル配信や海外展開の影響で成長余地がある分野とされています。
各事業セグメントの解説
株式会社アミューズの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| ライブ・イベント事業 | 所属アーティストの全国ツアーや単独公演、舞台・ミュージカル、フェスティバルなどの企画・運営。チケット販売、グッズ販売、配信イベントの実施も含まれる。会社全体の売上の約6割を占める基幹事業。 |
| 音楽・映像事業 | CDや配信といった音楽ソフトの制作・販売、映像作品の制作・流通、放送向けコンテンツ提供など。近年はサブスクリプション型配信や海外展開に注力しており、安定した権利収入も見込める。 |
| 出演契約・広告・権利事業 | 所属タレントのテレビ・映画・CM出演、広告契約、企業タイアップ。キャラクターや音楽著作権などのライツ管理収益も含まれる。デジタルコンテンツやグローバル展開の成長余地が大きい分野。 |
普段「芸能事務所」としてのアミューズをイメージすると、音楽やマネジメントの印象が強いですが、実際にはライブ・イベントを中心としつつ、映像制作や広告・権利ビジネスまで幅広い収益モデルを持っています。
特に主力のライブ事業は、所属アーティストの人気や活動状況に直結する一方、音楽・映像や広告・権利事業が収益の安定化を支える構造となっており、多角的な事業展開によってエンタメ市場の変動リスクを吸収しています。
アミューズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
株式会社アミューズの平均勤続年数は約10〜11年とされています。
エンタメ業界の中では比較的長く、社員がキャリアを積んで活躍しやすい環境が整っているといえます。
平均年収は?
有価証券報告書によると、直近のアミューズ社員の平均年間給与は約708万円前後です。
エンタメ業界の中でも高水準で、同規模の芸能・音楽関連企業と比べても上位に位置しています。
平均残業時間は?
口コミや就活サイトの情報によると、平均残業時間は月40〜50時間程度。
ライブ・イベント期には増える傾向があります。
また、部署や業務によって残業時間に大きな差が出ています。
平均ボーナス額は?
年2回の実績があるものの、賞与単体の平均額は公表されていません。
業績によっては支給されないこともあります。
どんな文化なの?
アミューズは「クリエイティブ」「挑戦」「チームワーク」を重視する社風を持っています。
社員の声としては、以下の特徴がよく挙げられます。
- エンタメ好きの社員が多く、仕事への情熱が強い
- 部署間の協力体制があり、フラットで風通しの良い職場
- 新しいエンタメの形を模索する積極性が求められる
- プロジェクトごとに動くため、個人の裁量も大きい
特に「好きなことを仕事にできる」ことがモチベーションにつながっており、熱意を持って働ける人材が評価されやすい環境です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいエンターテインメント業界の中でのアミューズの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、アミューズは国内大手プロダクションの一角を占める存在であることが分かります。
理由として以下の要因が挙げられます。
- スター俳優・アーティストの多数所属
- 映像・音楽・舞台の多角的な事業展開
- 海外市場への積極的な進出
スター俳優・アーティストの多数所属
アミューズは福山雅治、星野源、Perfumeなどをはじめ、国内外で高い知名度を誇るアーティストや俳優を多数抱えています。
この所属タレントの強力なブランド力が、安定した収益基盤と業界内での競争優位性を支えています。
映像・音楽・舞台の多角的な事業展開
音楽ライブや映画制作、舞台公演、マネジメント事業など、幅広いエンターテインメント事業を展開しています。
特定ジャンルに依存せず、複数の収益源を確保することで、時代やトレンドの変化に左右されにくい経営体制を実現しています。
海外市場への積極的な進出
アミューズは早期から海外拠点を設立し、アジアを中心にライブ事業や映像配給を展開してきました。
特に韓国や中国での活動実績が多く、グローバル志向の戦略は同業他社との差別化につながっています。
以上の要素により、アミューズはエンタメ業界の中でも「国内大手」「国際展開に強い」という立ち位置を確立していると考えられます。
参考までに競合4社の情報をまとめましたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| アミューズ | 約680億円 | 約700万円 | 60 | クリエイティブと挑戦を重視する社風 |
| ホリプロ | 241.9億円 | 約640万円 | 58 | チームワークを大切にする社風 |
| 吉本興業ホールディングス | 488.7億円 | 約550万円 | 55 | 自由度が高く自主性を重視する社風 |
| ソニー・ミュージックエンタテインメント | 約787億円 | 約770万円 | 62 | 大企業らしい安定感と挑戦精神を併存 |
アミューズの新卒募集要項について
アミューズの新卒採用は主に総合職(マネジメント職)で、給与は2023年卒から月額ベースアップが行われ業界水準でも競争力があります。
賞与は年2回に加え、業績連動のインセンティブが支給される場合もあり、成果を正当に評価する仕組みです。
福利厚生は社会保険完備のほか、自社ライブや舞台の優待、健康支援、在宅勤務制度やフレックスなど働きやすい環境が整っています。
研修制度は新人研修に加え、年次や役職ごとのカリキュラムが用意され、未経験者でも安心して成長できる体制です。
勤務地は本社が中心で、新卒段階での転勤は少ないものの、キャリアが進むと海外拠点や地方公演に関わる可能性もあるため、選考時に確認することが望まれます。
| 各項目 | 詳細 |
| 職種 | プロデュース(音楽・役者)、ファンクラブ、CM営業、CX推進、広報宣伝、ライツプランニング、法務 |
| 給与 |
|
| 賞与 | 年1回(会社業績による) |
| 研修制度 | 内定者研修、新入社員研修、部門別研修、管理職研修、勉強会、業務に必要な各種スキル研修 |
| 福利厚生 | 財形貯蓄制度、育児・介護支援制度、定期健康診断、海外保養所(ニューヨーク・ハワイ) |
求める人材

株式会社アミューズでは、エンターテインメントを通じて人々に感動や喜びを届ける企業として、独自の価値観を持つ人材を求めています。
芸能プロダクションとしての特性から、創造性やチャレンジ精神に加え、チームで成果を生み出す姿勢が強く重視されています。
- 創造力
- 情熱
- 挑戦
- 主体性
- 協調性
創造力
常に新しい発想を持ち込み、従来にない表現や企画を生み出す力が求められます。
時代や文化の変化を敏感に捉え、社会に新しい価値を提示できる創造性は、アミューズの根幹を支える要素です。
情熱
エンターテインメントに対する強い情熱を持ち、自らの役割に誇りを持って取り組む姿勢が必要です。
ファンや社会に喜びを届けたいという熱意は、プロジェクトの推進力となります。
挑戦
現状に満足せず、未知の領域に挑み続ける姿勢が重視されます。
リスクを恐れず、新しい事業や表現方法を切り拓くことで、業界をリードしていく存在を目指します。
主体性
受け身ではなく、自ら考え行動し、結果に責任を持つ主体性が不可欠です。
変化の激しい業界で柔軟に対応しながらも、自分の意志を持って動ける人材が求められています。
協調性
アーティスト・クリエイター・スタッフなど、多様な人々と協働して成果を上げるために、協調性は欠かせません。
個の力を発揮しつつも、チーム全体での成功を意識できる人材が評価されます。
以上の5つは、アミューズの企業理念である「世界に誇れるエンターテインメントを共に創る」に直結しています。
エントリーシートや面接では、これらの要素を自身の経験や考えと結び付けて示すことが、選考突破の大きなポイントとなります。
新卒採用のフロー
株式会社アミューズの新卒採用は、エンターテインメント業界特有の「人柄・感性・熱意」を重視するプロセスとなっています。
面接では志望動機や自己PRといった基本的な質問に加え、個性やコミュニケーション力を確認する質問が多い点が特徴です。
芸能プロダクション事業の特性上、入社後に自らのキャリアをどう築きたいか、どのようにアーティストや作品に貢献できるかといった将来像が重視されます。
①エントリー・書類提出
最初のステップは、マイナビなどの就職情報サイトからプレエントリーを行い、その後アミューズ公式採用サイトにて本エントリーをすることから始まります。
本エントリーではエントリーシートを提出し、志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、将来のキャリアビジョンなどについて記入します。
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 将来のキャリアビジョン
②1次選考(書類選考)
提出したエントリーシートは、まず一次選考である書類審査の対象となり、「エンタメ業界にかける想い」や「アミューズとの親和性」が特に見られるため、自己分析と業界研究が重要です。
③2次選考(面接+適性検査)
書類を通過した応募者は二次選考へと進みます。
この段階では面接が実施されるほか、SPIなどの筆記・適性検査が課されます。
面接は人事担当者によって行われ、形式は年度によってオンラインまたは対面と異なります。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- なぜエンタメ業界を志望したのか
- アミューズに興味を持ったきっかけは?
- 自分の強み・弱みは?
- チームで何かを成し遂げた経験は?
- 将来どんな形でエンタメに関わりたいか
以下のページもぜひ参考にしてください!
④最終選考(面接)
人事部門の責任者や現場でマネジメントを担う社員との面接が行われます。
最終段階では、より深い質問を通じて長期的に貢献できるかどうかが見極められます。
ここでは熱意の強さと同時に、エンターテインメント業界で働く上での覚悟や柔軟な思考が試されるといえるでしょう。
以下に口コミにあった質問事項を紹介します。
- アミューズで挑戦してみたいことは?
- アーティストや作品を支える立場として大切だと思うことは?
- 他社との違いをどう考えるか?
- 入社後、具体的にどう成長していきたいか?
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
アミューズの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。
| <大学院> 東京理科大学 <大学> 青山学院大学、亜細亜大学、跡見学園女子大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪市立大学、学習院大学、関西大学、関西医療大学、関西外国語大学、関西学院大学、関東学院大学、金城学院大学、甲南大学、国際基督教大学、駒澤大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、千葉大学、中央大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、専門学校出身者の採用例もあり、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
人物面や熱意を重視する採用方針のため、エントリーシートや面接対策が重要です。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、アミューズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は「やや高め」といえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用人数が少なく、エンタメ業界志望者が集中するため競争率が高い
- 採用大学を見る限り、国立・有名私大を中心に幅広い層から採用しているものの、人物面や適性を重視するため選考の精度が高い
- 給与や福利厚生は業界水準に沿っているが、人気企業のため志望動機や適性検査への対策は必須
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な項目に加え、エンタメ業界への理解や情熱を具体的に伝えることが重要です。
難易度は高めですが、入念に準備をすれば十分に内定を狙えます。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
アミューズは、芸能・エンターテインメント業界に属する企業で、タレントマネジメントや音楽・映画・舞台の制作、アーティスト育成を主事業とし、個々の才能を最大限に引き出す「クリエイティブ支援」や「感動体験の提供」を目指しています。
業界内でも注目度が高く、就活では企業理解や熱意が選考結果に直結します。
しかし、学歴だけで合否が決まる企業ではないため、全員に平等にチャンスがあります。
基本的なエントリーシートや面接対策を丁寧に行い、選考に臨むことが重要です。
この記事を参考に、ぜひ志望度を高めて準備を進めてください。











