JA全農の就職は難しい?就職難易度を徹底調査!
2024/8/28更新
はじめに
全国農業協同組合連合会(JA全農)は、東京都に本社を置く食品・農林業界に属する団体・連合会です。
JAグループは、国産農畜産物の販売や農業生産に必要となる多種多様な資材を全国に供給することで、農家の営農と生活を守り支援しています。
この記事では全国農業協同組合連合会への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、採用大学や就職難易度、選考フロー、求める人物像などを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
- JA全農の就職難易度が知りたい
- JA全農の選考フローを知りたい
- JA全農の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、食品・農林以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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JA全農の会社概要
JA全農は、JAグループ(農業協同組合)の経済事業に携わり、国産農畜産物の販売や農業生産に必要となる多種多様な資材を全国に供給する事業を展開しています。
会員である地域のJAや県連合会と協同することで、大規模で競争力のある経済事業活動を実現しているのです。
農家・組合員の農業所得の増大や、農業生産力の拡大を支援し、農家・組合員だけでなく、国民への安定的な食料供給を果たし、地域の生活に貢献しています。
そうした活動を通して、農業づくりの持続的な発展に挑戦し続けているのです。
企業概要の詳細は下記の通りです。
名称 | 全国農業協同組合連合会(JA全農) |
設立 | 1972年(昭和47年)3月30日 |
事務所 | 本所:東京都 都府県本部:青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野・新潟・富山・石川・岐阜・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・鳥取・岡山・広島・徳島・愛媛・福岡・長崎・大分 |
職員数 | 7,645人 |
役員数 | 経営管理委員:20名 理事:11名 監事:6名 |
JA全農の事業内容
JA全農では、農畜産物の生産・販売から地域のくらしまで、幅広い分野で事業を展開しています。
詳細は下表をご覧ください。
事業部門 | 活動内容 |
営業開発事業 | 新規取引先のニーズにもとづく商品開発・産地開発 |
輸出事業 | 輸出事業の促進および輸出用産地づくりへの取り組み、海外への効率的な輸送体制の構築 |
耕種総合対策事業 | 農家手取りの最大化に向けた営農関連技術の実証・普及、地域農業をコーディネートする「TAC」の育成 |
米穀事業 | 米の集荷・流通、精米や炊飯米の販売、飼料用米の生産拡大や原材料・加工用途米の生産提案、収穫前契約の拡大、中食・外食等の業務用需要に向けた多収品種の作付・栽培提案等 |
麦類農産事業 | 国産の麦・大豆・地域特産品の流通・販売 |
園芸事業 | 国産の野菜・果実・花きの流通・販売、野菜の消費拡大 |
生産資材事業 | トータルコスト低減に向けた化成肥料の銘柄集約による集中購買、生産コスト削減に向けた農業資材・ダンボール等の開発・普及、農業施設等の建設・管理、肥料原料の輸入業務及び肥料・農薬の安定供給と安全使用の普及、農業機械の推進や農機共同購入の普及 |
畜産事業 | 飼料原料の海外からの調達、国産畜産物の流通・販売・輸出の推進、優良種豚の開発やET技術(受精卵移植)を活用した畜産農家支援 |
酪農事業 | 生乳の流通と広域需給調整、新規需要の開拓 |
くらし支援事業 | JAグループの食品スーパー「Aコープ店舗」への物資の供給、国産原料にこだわった「全農ブランド商品」の開発・販売 |
総合エネルギー事業 | JAガソリンスタンド(JA-SS)への石油製品の供給やLPガス、新エネルギーなど地域のエネルギーインフラの整備・普及促進 |
フードマーケット事業 | 店舗運営・経営に係る事業スキームの構築・普及、国産・地産食材による店舗展開、eコマース事業の開発 |
JA全農の経営理念
JA全農は、「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋」を企業理念として掲げています。
JA全農は、下記の3つの視点を持ち、「安心」を支えています。
- 営農と生活を支援し、元気な産地づくりに取り組む
- 安全で新鮮な国産農畜産物を消費者に届ける
- 地球の環境保全に積極的に取り組む
JA全農の採用大学一覧
JA全農の過去の採用大学について紹介し、学歴フィルターについて解説します。
<大学院> 東京学芸大学、東北大学、東京大学、静岡大学、北里大学、徳島大学、九州大学、宮崎大学、鹿児島大学 <大学> 北海道大学、帯広畜産大学、小樽商科大学、釧路公立大学、弘前大学、岩手大学、東北大学、筑波大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、東京大学、東京農工大学、一橋大学、横浜国立大学、信州大学、新潟大学、名古屋大学、金沢大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、鳥取大学、広島大学、山口大学、高知大学、九州大学、佐賀大学、大分大学、熊本大学、宮崎大学、鹿児島大学、首都大学東京、京都府立大学、大阪府立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、立教大学、法政大学、青山学院大学、中央大学、明治大学、明治学院大学、国際基督教大学、学習院大学、東京農業大学、日本獣医生命科学大学、日本大学、国学院大学、麻布大学、山梨学院大学、南山大学、立命館大学、同志社大学、関西大学、関西学院大学、西南学院大学 |
上記の採用大学を見ると、JA全農は難関大学から標準レベルの大学まで、幅広い大学からの採用実績があり、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
そのため、しっかりとエントリーシートや面接対策をすれば、内定を獲得できるでしょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
JA全農の新卒募集要項について
以下にJA全農の新卒募集要項についてまとめました。
研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎、職種別に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているといえます。
募集している職種は総合職で、事務系・技術系から選択が可能です。
また、全国コースまたは県域コースのどちらかを選択する必要があり、それぞれ勤務地が異なります。
全国コースの場合は、「東京本社」および「全国各地の事業所・都府県本部・海外の事業所」で勤務することになり、海外を含む全国転勤があります。
また、業務によっては本会のグループ会社などに出向の可能性もあります。
県域コースの場合は、「採用された本部の県内外の事務所」が主な勤務地となり、業務によっては「本所」および「全国各地の事業所での勤務」または「本会のグループ会社」などに出向の可能性があります。
気になる方は、面接時に設けられる逆質問の際や、入社後の面談などで確認すると良いでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | 【総合職】※全国コースまたは県域コースを選択 ①事務系 県域コース 業務内容:県域の企画業務、購買業務(メーカーからの資材の購入、JAへの資材の供給など)、販売業務(量販店や食品メーカーへの営業、JAからの農畜産物の集荷など)、JA・組合員への指導・支援 ②事務系 全国コース 業務内容:全国的な企画・購買・販売業務・・海外業務・JA・組合員への指導支援等 ③技術系 県域コース 業務内容:推進・企画業務、購買・販売業務、JA・組合員への指導・支援 など ※雇入れ直後の業務内容で、会社の指定する業務内容に変更の可能性あり ④技術系 全国コース業務内容:推進・企画業務、購買・販売業務、JA・組合員への指導・支援 など ※雇入れ直後の業務内容で、会社の指定する業務内容に変更の可能性あり |
給与 | <①③> ・大卒:189,000円~226,480円(一律手当含む)・院了:198,500円~242,640円(一律手当含む)<②④> ・大卒:250,420円(一律手当含む) ・院了:268,420円(一律手当含む) 備考:通勤費・家族手当・時間外手当・資格手当など |
賞与 | 年2回(夏季・年末) |
研修制度 | 入社後研修:受入研修(約4日間)、JA研修(約2週間) 入社後以降:面談制度(年3回)、階層別研修、課題別研修、自己啓発(通信教育を中心とした約250講座の自己啓発支援) |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、出産休暇、育児休暇、ジョブリターン制度、クラブ助成、その他 |
全農の採用人数
ここでは大手求人サイトをもとに、全農の過去3年間の採用人数を紹介していきます。
詳細は、下表をご覧ください。
年度 | 男性 | 女性 | 男女合計 |
2020 | 155 | 111 | 266 |
2019 | 156 | 85 | 241 |
2018 | 156 | 64 | 220 |
表を見ると、過去3年間の全農の採用人数は男性の方が多く、男女比では男性が64.2%、女性が35.8%という結果となりました。
女性より男性の方が3割ほど多く採用されていることが分かります。
また、全農の採用人数は過去3年間を通して増え続けているため、今後の採用枠の拡大に期待ができます。
JA全農の求める人物像
強い農業づくりを通して安全・安心な日本の食を支え続けているJA全農では、その使命に共感でき、個性のある人材を求めています。
求める人材の詳細としては下記の通りです。
- 農業への関心が高く、今後の日本農業の発展に尽力できる方
- やる気に満ち溢れる方
- 広い視野を持って業務を遂行できる方
- 課題解決能力に優れた方
以上の4つ全てを満たしていることが条件ではありませんが、JA全農で成し遂げたいことや実現したいことが明確にある方が求められています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用の選考フロー
JA全農の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
まずは、JA全農公式サイトの新卒エントリーボタンより、必要事項を入力し登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②エントリーシート・WEBテスト(SCOA)
エントリーシートを提出します。
口コミから確認できた質問内容は下記の通りです。
- 自己PR
- ガクチカ
- 志望動機
- 学生時代に取り組んだことについて、その経験と実績
- 当社及び志望コースに対する志望理由を、自身の経験に基いて具体的に記載してください
- チームで何かを成し遂げた経験とあなたのチームに対する貢献について
- 現在から過去2〜3年程度を振り返り、学業・学業外・職務等で力を入れてきたこと
- 自身の強み
といったように、基本的なことから具体的なことまでを聞かれるようです。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
WEBテストで実施される適性検査の種類は、SCOAです。
SCOAの出題科目は、国語・数学・英語・理科・社会の5科目になります。
参考書で対策しておきましょう。
適性検査に関しては、以下のページをぜひ参考にしてください!
③一次面接・二次面接
一次面接はオンライン形式で、二次面接は対面形式で実施されます。
面接官は、一次面接が若手の人事社員の方が1人で、二次面接は人事社員の若手・中堅の方が2人のようです。
面接では自己紹介や志望理由、IT業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介しますので参考にしてください。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- ガクチカ
- 入社後にやりたいこと
- 研究内容
- 趣味
- 自己PRで紹介した活動で、どのような成果が得られたのか
- これまでに何社くらい面接したか
- 就職活動の軸
- あなたの人柄がわかる高校時代のエピソード
- 他に受けている業界について
- 携わりたい仕事は何ですか
- 考え方が違う人との接し方について教えてください
- アルバイトについて
- 農業の課題とその解決策は何だと思いますか
自己PRは1分間のようです。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、イメージトレーニングをしておきましょう。
面接に関しては、以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
④最終面接
最終面接は対面形式で、面接官は各分野の課長クラス・部長クラスの方のようです。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介しますので参考にしてください。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- ガクチカ
- 学部を選んだ理由
- ゼミの内容
- 自分が希望する同業他社の面接は受けているのか
- 大学で学んでいる専攻分野
- 入社後にやりたいこと
- 研究内容
- 自己PRで紹介した活動で、どのような成果が得られたのか
- 就職活動の軸
- あなたの人柄がわかる高校時代のエピソード
- 携わりたい仕事は何ですか
- アルバイトについて
- あなたの農業への思いを教えてください
最終面接では自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する熱意や意欲について深く確認がされ、一次面接よりも質問が深掘りされたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされています。
⑤内々定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JA全農の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
全国農業協同組合連合会(JA全農)は、食品・農林業界に属する団体・連合会で、国産農畜産物の販売や農業生産に必要となる多種多様な資材を全国に供給することで、農家の営農と生活を守り支援しています。
JA全農は、JAグループ(農業協同組合)の経済事業に携わり、国産農畜産物の販売や農業生産に必要となる多種多様な資材を全国に供給する事業を展開。
会員である地域のJAや県連合会と協同することで、大規模で競争力のある経済事業活動を実現しているのです。
農家・組合員の農業所得の増大や、農業生産力の拡大を支援し、農家・組合員だけでなく、国民への安定的な食料供給を果たし、地域の生活に貢献しています。
そうした活動を通して、農業づくりの持続的な発展に挑戦し続けているのです。
「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋」を経営理念として掲げ、営農と生活を支援し、より良い産地づくりや地球の環境保全に積極的に取り組んでいます。
そんなJA全農の採用大学を見ると、難関大学から標準レベルの大学まで、幅広い大学からの採用実績があるため、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
また、特別な選考フローなどもないため、就職難易度としては平均的と考えられるでしょう。
全員に等しくチャンスが与えられているため、対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。