【企業分析】ロート製薬の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/06/22更新
はじめに
ロート製薬株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く医薬品業界に属する企業です。
ロート製薬株式会社は、医薬品製剤製造を主業とし、目薬やスキンケア製品を中心としたヘルス&ビューティー事業を展開しています。
また、食やライフサイエンス研究、再生医療分野にも積極的に進出し、多岐にわたる事業を展開する企業です。
今回は、そんなロート製薬の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、ロート製薬株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ロート製薬の仕事内容が気になる
- ロート製薬の就職難易度を知りたい
- ロート製薬の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、医薬品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ロート製薬の就職難易度は高いです。
以下の参照記事で、詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高い難易度といえるでしょう。
採用大学は関西を中心とした高学歴層に人気ですが、さまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性はあるでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ロート製薬株式会社について
出典元:ロート製薬
会社概要
ロート製薬株式会社は、日本を代表するヘルス&ビューティー企業です。
主に目薬やスキンケア製品で知られていますが、近年では食やライフサイエンス研究、再生医療の分野にも事業を拡大しています。
ロート製薬の名前は、1909年にロートムント博士が開発した「ロート目薬」が由来です。
1949年に株式会社化する際、この商品名を社名として採用しました。
当時の製薬業界では、創業者の名前を社名にするのが一般的だったため、この名称は特異なものでした。
ロート製薬の主力製品である目薬やスキンケア製品は、国内外で高い評価を得ています。
特にスキンケア製品は、海外市場でも注目されており、売上の約6割を占めているのです。
また、1988年には米国のメンソレータム社を子会社化し、中国、ベトナム、インドネシアなどに現地法人を設立するなど、積極的に海外展開をしています。
この展開は、日本の商品をそのまま輸出するのではなく、現地のニーズに合わせた商品開発を行うことが特徴です。
社員の健康を重視する企業文化を築いている企業です。
各事業別の売上規模
ロート製薬株式会社の2023年度の第2四半期の総売上高は2,708億4,000万円で、営業利益は244億3,700万円でした。
この売上は、日本・アジア・アメリカ・ヨーロッパ・その他からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 日本事業
売上高は1,568億5,100万円で、前年同期比14.8%増となりました。 - アジア事業
売上高は787億5100万円で、前年同期比11.3%増となりました。 - アメリカ事業
売上高は185億6500万円で、前年同期比11.5%増となりました。 - ヨーロッパ事業
売上高は138億8400万円で、前年同期比13.5%増となりました。 - その他事業
売上高は27億8600万円で、前年同期比19.2%増となりました。
各事業セグメントの解説
ロート製薬株式会社の主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
日本事業 | アイケア、スキンケア、内服関連製品を中心に製造・販売。 クオリテックファーマ㈱では内服関連製品の受託製造・販売。 |
アジア事業 | メンソレータム社・アジアパシフィック、中国、およびその他の現地法人は、アイケアとスキンケア製品を製造・販売。 |
アメリカ事業 | メンソレータム社を中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売。 |
ヨーロッパ事業 | メンソレータム社・イギリスを中心に、主にスキンケア関連の製品(サービス)を製造・販売。 |
その他事業 | オーストラリアの現地法人の事業活動を含む。 |
詳しいことは以下の参照ページで紹介してあるので、ぜひ確認してみてください。
ロート製薬で働いている社員は?
平均勤続年数は?
ロート製薬の平均勤続年数は14. 2年です。
医薬品業の平均勤続年数は13.9(年)であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
ロート製薬の平均年収は、756万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準といえるでしょう。
医薬品業の平均年収は761万円なので、業界全体の平均年収に比べると平均的な数値です。
平均残業時間は?
ロート製薬の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり14.9時間でした。
一般の平均残業時間は13.8時間のため、平均よりもやや多い残業時間です。
平均ボーナス額は?
ロート製薬の平均ボーナス額は、121万円でした。
医薬品業の平均ボーナス額が122万円であることから、少し低い金額といえます。
どんな文化なの?
ロート製薬は、社員の自立と社会貢献を通じて世界中の人々の健康と幸福を目指す企業です。
ロート製薬は、「健康」を心身の健やかさだけでなく、社会貢献の面でも捉えています。
革新的な商品やサービスを開発し、美と健康を広めることで、「世の中を健康にする」ことを目指しています。
この目標を達成するために、ロート製薬では「7つの宣誓」という考え方を大切にしています。
まず、社会を支え未来を築くために働くという使命感を持ち、常に謙虚に学び続ける姿勢を重視しています。
また、社内外の信頼関係を大切にし、高い理想を掲げて行動する文化を誇りに思っているのです。
さらに、明るく楽しい職場環境を作り出し、驚きと喜びを世界中に広めることを目指しています。
社員一人ひとりが自立し、組織を動かす原動力となることが重要です。
最後に、自然や社会、人々への感謝と奉仕の心を忘れないことを誓っています。
これらの理念をもとに、ロート製薬は常に新しい挑戦を続け、社会全体に貢献しながら成長を遂げているのです。
自己成長と社会貢献を両立させることができる、やりがいのある職場と言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい小売業界の中でのロート製薬の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、ロート製薬はトップクラスの企業だとわかるでしょう。
ロート製薬は、長年にわたる顧客の声を基にした製品開発、豊富な技術ノウハウ、そして科学的根拠に基づく高度な開発体制という三つの強みを持っています。
- 顧客ニーズの発掘と商品創出
ロート製薬は、顧客からの意見を反映するシステムを構築しています。
アンケートやサポートデスクを通じて集められた声は社内で共有され、製品開発に活かされています。 - 技術ノウハウを活かした製品化
一般用医薬品の分野でロート製薬は独自の技術を活かし、差別化された高付加価値商品を提供しています。
例えば、日本初のソフトコンタクトレンズを装用したまま使用できる目薬「アルガードコンタクト」はこうした技術の結晶です。 - 科学的根拠に基づく開発体制
ロート製薬は、EBM(科学的根拠に基づいた医療)を導入し、大学や研究機関との共同開発に注力しています。
例えば、硫酸亜鉛が角膜への紫外線ダメージを抑える効果を発見し、そのメカニズムを解明した結果、「ロートUVキュア」が誕生しました。
これら三つの強みが、ロート製薬の競争力を支え、顧客に愛され続ける理由です。
以上の要素により、ロート製薬は医薬品業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 (2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ロート製薬 | 2,708億4,000万円 | 756万円 | 50 | 人を大切にする社風 |
大正製薬HD | 3,013億8,100万円 | 894万円 | 51 | 優秀な人材が活躍できる風 |
東和薬品 | 2,279億3,400万円 | 571万円 | 50 | 堅実な社風 |
サワイGHD | 1,768億6,200万円 | 831万円 | 50 | 健やかな暮らしを求める社風 |
ロート製薬の新卒募集要項について
以下に、ロート製薬の新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
職種 | ビジネス企画職 SCM(サプライチェーンマネジメント) 研究開発 製剤技術開発 品質マネジメント プラントエンジニア |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 初任給(月給) 学部卒 240,000円(2024年4月予定) 修士卒 262,000円(2024年4月予定) 博士卒 277,000円(2024年4月予定) |
賞与 | 年間2回(6月・12月) |
研修制度 | 社員ボランティアによる「薬育出張授業」「薬育プログラム」 |
福利厚生 | 社内預金制度、従業員持株会制度、財形貯蓄制度、社員販売制度、 プラスワン休暇制度(連続休暇に対して追加で有休が付与される制度) 独身寮制度、退職金制度(確定給付・確定拠出型)、クラブ活動 |
求める人材
ロート製薬株式会社は、求める人材として下記のものを公表しています。
経営理念に共感する姿勢
ロート製薬は、「豊かで幸せな生活を送るための心身の健康に貢献する」という経営理念を掲げています。
この理念に共感し、自らの行動で社会課題を解決しようとする姿勢が求められるでしょう。
社会の公器としての使命を理解し、長期的視点で価値創出に努めることができる人材が理想です。
挑戦と創造の精神
ロート製薬は、常識を超えるユニークな商品やサービスを生み出し、世界中に健康を届けることを目指しています。
そのため、高い理想を掲げ、エネルギッシュに行動することが重要です。
新しいアイデアを積極的に提案し、実現するための努力を惜しまない人材が必要です。
チームワークと信頼の絆
仲間と協力し合い、信頼の絆を大切にする文化が根付いています。
社内外の関係者と協働し、共通の目標に向かって努力することが求められるでしょう。
互いに励まし合い、助け合いながら成果を上げるチームプレイヤーが理想的です。
感謝と奉仕の精神
ロート製薬は、全てのものに感謝し、奉仕する姿勢を大切にしています。
自然や社会、人々への感謝の気持ちを持ち、その恩恵に応える行動が求められるのです。
こうした価値観を共有し、実践できる人材がロート製薬で活躍できるでしょう。
ロート製薬で働くためには、これらの価値観を理解し、自らの行動に反映させることが重要です。
企業の理念に共感し、共に成長し続ける意欲を持つ人材が求められます。
エントリーシートや面接中に、これらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
ロート製薬の選考は、下記の通りの選考フローです。
- 志望動機
- 企業研究
- 説明会・セミナー
- エントリーシート
- 一次面接
- グループディスカッション
- 最終面接
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
ロート製薬公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録してください。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し、送信したら終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
ロート製薬のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、ロート製薬とミスマッチがないのかを深堀りをしましょう。
また、同じタイミングでエントリーシートの指定用紙に手書きで記入します。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- ロート製薬に興味を持ったところ
このように基本的なことが聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。
③一次面接+性格診断(SPI)
ロート製薬では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:社員2で実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、医薬品業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は40分程度、オンラインで行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリーシートに記載した事項と、その他についての回答が求められるでしょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 会社説明会に参加してどう思ったか
- 他人に自分のことをどういわれるか
- どこでロート製薬を知ったのか
- 入社してやってみたいことは何ですか
以下のページもぜひ参考にしてください!
④グループディスカッション
ロート製薬では、選考の一環としてグループディスカッションを実施します。
参加者は学生5名と面接官2名で、時間は180分です。
開始前にはアイスブレイク、終了時には最終プレゼンも行います。
テーマは「デジタルデバイスユーザー向けの目薬の開発」などになるでしょう。
事前に自分の考えをまとめておくことが重要です。
グループディスカッションでは、協力し合いながら創造的なアイデアを出し合い、最終的なプレゼンに備えることが求められます。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
面接・グループディスカッションを突破して内定が決まります。
採用大学
ロート製薬の採用大学の実績を以下に掲載します。
採用大学は関西を中心とした高学歴層に人気ですが、さまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があります。
選考対策をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性はあるでしょう。
<大学院> 大阪大学、大阪府立大学、大阪薬科大学、岡山大学、香川大学 <大学> 青山学院大学、大阪大学、大阪経済大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、北里大学 |
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ロート製薬の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いです。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 平均年収が高額で人気だから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターはあまりないから。
- 知名度もあり、採用倍率は24.7 倍だから
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、誰にでも可能性はあります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ロート製薬は、確実に必要な商品を顧客のもとへ届けることを使命としている会社です。
そのためにも広範な情報収集、効果的な広告展開、詳細な店頭フォロー、一対一のコミュニケーションを実践しています。
ロート製薬は顧客の購買行動を詳しく分析し、商品が見つけやすく買いやすい「買い場づくり」を進めているのです。
スタッフは連携し、小売店への提案や店頭の情報提供、買い場のメンテナンス、販売サポートをトータルに展開し、効果的な店頭フォローを実現しています。
これらの活動は、電子日報で全社に共有されています。
ロート製薬は、多様な販売チャネルの特性に応じた、商品開発と提案活動に力を入れているのです。
時代の変化に対応し、商品やブランドの魅力を効果的に顧客に伝えるため、ネーミング、パッケージ開発、広告活動、店頭での販促活動を一体的に行うマーケティング活動を展開しています。
メディアミックスやソーシャルメディアを活用し、新しいコミュニケーション戦略を実践し、成果を上げているのです。
そんなロート製薬は、柔軟な発想で変化に対応し、顧客のニーズを的確に捉え、商品とサービスを通じて価値を提供できる人材を欲しています。
高いコミュニケーション能力と協力性を持ち、チームワークを大切にしながら自分のアイデアを積極的に提案できる人は、歓迎されるでしょう。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。