【企業分析】YKTの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/20更新
はじめに
YKT株式会社は東京都渋谷区に本社を置く、卸売業界に属する機械専門の商社です。
工作機械、産業機器、測定機器、エレクトロニクス機器の輸出入販売などの事業を行っています。
活躍場所は日本国内だけではなく、ドイツ、中国、台湾、タイの海外子会社を通してグローバルに展開。
今回はそんなYKTの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではYKTへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- YKTの仕事内容が気になる
- YKTの就職難易度を知りたい
- YKTの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、卸売業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、YKTの就職難易度は、標準的と考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、難易度は標準的といえるでしょう。
また、採用大学で積極的に採用しているのは文系学生と理系学生になります。
しかし、採用ポイントとして人物重視の採用を行っているとの記載があるため学歴フィルターはないと考えます。
選考対策としての特徴は集団面接がある点です。
個人面接と集団面接では注意すべきポイントも異なるため、事前準備を進めたうえで参加するようにしましょう。
また、職種は2025年卒では営業職、技術職に従事することになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
YKT株式会社について
出典元:YKT株式会社
YKT株式会社は機械専門の商社です。
取り扱いの機械は欧米製の工作機械や測定機器、産業機械、電子機器など。
輸出入販売及び、技術サービスを提供しています。
(例)
- 自動車
- 航空
- エネルギー
- 時計
- 医療機器
- 電子機器
YKTが取り扱っている欧米製の機械は日本の産業に多く使われています。
YKTは志として「すべての人類が幸福になることを願う」という言葉を掲げて企業活動を行っています。
さらに、YKTは海外にも進出し、子会社を4つ設立してグローバル市場での事業拡大を目指しています。
参照ページ:YKT株式会社|企業理念・ごあいさつ
YKT株式会社の売上規模
出典元:日本経済新聞
日本経済新聞によるとYKTの2023年の12月期の経営利益は12億3,600万円です。
2022年度までの利益は右肩上がり。
2023年度は利益が下がっています。
各事業別の売上規模
参照ページ:バフェット・コード
YKTのの2023年度の第2四半期の総売上高は220億790万円で、純利益は12億3,600万円でした。
この売上はデジタル電子機器及び工作機器、光電子装置からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 電子機器及び工作機器:売上高は11億711万円で、前年同期比5.0%減。セグメント売上比率は90.9%となりました。
- 光電子装置:売上高は1億178万円で、前年同期比5.0%増。セグメント売上比率は9.1%となりました。
参照ページ:バフェット・コード
各事業セグメントの解説
YKT株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
工作・産業機器 | 工具製造、部品製造、金型製造、医療部品製造、機械製造、生活・インフラ、表面処理。 |
測定機器 | 寸法・形状測定、角度測定、検査機器 |
エレクトロニクス機器 | 電子部品実装、半導体実装、ディスプレイ実装。 |
周辺機器・その他 | 工具研削盤用、旋盤用、マシニングセンタ用 |
YKTは100年の歴史を有する機械専門商社ということもあり、機械に関する事業を幅広く展開していました。
独自の価値や優位性を有するニッチな製品に着目し、企業運営をしています。
メーカーと同レベルの技術サービスとサポートを行っており、ブランド力もある企業です。
国内のみならず、ドイツ、中国、台湾、タイの海外市場への進出に至るまで、幅広い分野にわたる事業を展開しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
参照ページ:YKT株式会社|YKTの強み
YKTで働いている社員は?
YKTで働いている社員は82人です。
働いている従業員は比較的、少なめとなっています。
ここでは、実際に働いている社員の詳細について紹介します。
平均勤続年数は?
YKTの平均勤続年数は14. 9年です。
卸売業の平均勤続年数は13. 9年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
YKTの平均年収は日本経済新聞の調査によると883万円でした。
全国平均年収は374万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
参照ページ:令和4年賃金構造基本統計調査
また、同じ「卸売業」の平均年収は766万円でした。
平均残業時間は?
YKT株式会社の平均残業時間は1ヵ月あたり20時間でした。
同じ卸売業で働く従業員の平均残業時間は大手転職エージェントのリクルートによると9.8時間でした。
YKTは卸売業界内では平均よりも多い残業時間ということが考えられます。
平均ボーナス額は?
YKTの平均ボーナス額は87万円です。
卸売業の平均ボーナス額が100万円であることから、平均よりも低い水準となっています。
平均ボーナス額はあくまで中央値ですので、参考程度にしておいてください。
また、YKTのボーナスは年2回(2月と8月)に支給されます。
どんな文化なの?
YKTは「すべての人類が幸福になることを願う」を志として掲げています。
豊かで安全に生活が送れるように企業活動を行っているのが特徴です。
YKT株式会社の社長メッセージではお客様に3つの約束として以下の言葉を示しています。
- 生産設備の提供を通し、お客様の発展に貢献します。
- お客様の生産現場の、良き相談相手となります。
- 常に世界の最先端の情報、技術をお届けします。
国際社会が多様化する現状で市場のニーズに合った製品の販売を目指しています。
YKTは機械専門のユニークな商社のため、自分自身が主役となり、限界なく成長を遂げることができる環境が整っています。
主体的に仕事を進めたい人に向いている企業です。
参照ページ:YKT株式会社社長メッセージ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい卸売業の中でYKTの立ち位置をご紹介します。
機械専門商社の上場企業と売上高を比較してみました。
売上高を参照し他社と比較すると、YKTは大手機械専門商社の上場企業の中ではかなり下位にいることがわかります。
しかし、競合他社は機械専門商社の大手で有名な企業ばかりです。
どの企業も就職難易度が高いため、YKTの業績が悪いわけではありません。
YKTは機械専門商社の中ではトップクラスの水準となっています。
YKTが卸売業界でトップクラスの企業である理由として以下の要因があると考えています。
- 創業100年の歴史から誇るブランド力
- メーカーとの強い絆を構築
- メーカーと近いレベルのサービスとサポートの提供
- ニッチな製品への着目
以上の要素により機械専門商社の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに機械専門商社の売り上げランキングの情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
YKT株式会社 | 220億円 | 883万円 | 50 | 個人を尊重する社風 |
岡谷鋼機 | 1兆1,119億3,400万 | 1017万円 | 57 | 挑戦する人を歓迎する社風 |
山善 | 5,272億円 | 1099万円 | 55 | あらゆる人材が活躍できる社風 |
ユアサ商事 | 5,048億円 | 861万円 | 60 | チャレンジ志向の社風 |
YKT株式会社の就職偏差値・難易度はネット上では見つけることができませんでした。
しかし、卸売業の平均年収よりも同等程度になるため、就職偏差値・難易度も標準的と予想されます。
就職偏差値・難易度の詳細につきましては下記の記事にて解説しています。
参考にしてみてください。
YKTの新卒募集要項について
以下にYKTの新卒募集要項についてまとめました。
YKTは基本的な福利厚生が整っています。
年平均有給休暇取得日数は10. 0日。
月に1回程度の有給休暇を取得できます。
気になる給与面ですが、昇給は年に1回。
人事の評価により決定します。
賞与は年2回(2月、8月)です。
YKTは研修制度も充実しています。
新入社員の研修は入社後9ヶ月間実施しています。
転勤については、異動の可能性があります。
転勤の範囲については明確に記載がありませんでしたが、勤務地は以下の4つが挙げられています。
- 本社
- デモンストレーションセンター
- 名古屋支店
- 大阪支店
異動先についても明確に記載がありませんが、全国に拠点があるため、異動の可能性はあると認識しておいた方が良いでしょう。
本人の希望や適性、職場の必要要員などを踏まえて会社が決定することが企業では基本のため、面接や説明会で確認しておくと良いでしょう。
参照ページ:YKT株式会社
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 営業職、技術職 |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 大学院博士課程修了:238,000円 大学院修士課程修了:229,000円 大卒:222,000円 備考:外勤手当15,000円(4時間の残業代)、住宅手当15,000円、通勤手当、時間外手当、休日勤務手当 |
賞与 | 年2回(2月、8月)評価に応じ支給 |
研修制度 | 新入社員全体研修(9ヶ月)、OJT教育、管理職研修、職種別研修など |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、退職金一時金制度、持株会制度、確定拠出年金制度、財形貯蓄制度など |
求める人材
YKT株式会社では求める人材として3つの「F」を備えた人材を求めていると公表しています。
- Future-Oriented:顧客とともに日本のものづくりを創造する未来志
- Flexibility:顧客の要望に柔軟に対応する思考力と行動力
- Fundamental:表面的ではない本当のものづくりを支える基盤力
YKTは日本国内でもユニークな機械専門商社です。
他社と比較すると仕事内容がわかりづらくなっています。
しかし、機械専門商社は過去も未来にもなくてはならない仕事です。
自信と誇りを持って日々業務に取り組んでいます。
エントリーシートや面接中に上記の意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むと良いでしょう。
新卒採用のフロー
YKTの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
全体的に見ると標準的な選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
YKTでは学歴重視ではなく、明確に人物重視の採用であるとの記載があります。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①エントリー
キャリタス就活のエントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
参照ページ:キャリタス就活
エントリーシートの対策については下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
②会社説明会(オンライン)
会社説明会・座談会をオンラインにて実施をします。
会社説明会の実施時間は合計80分です。
内訳は以下の通りです。
- 会社説明会:30分
- 休憩:10分
- 座談会:30分
- アンケート:10分
③Webテスト
説明会に参加したのちに選考希望者にはWebテストを実施します。
受験締切日は説明会の当日までとなっています。
④集団面接・筆記試験・適性検査(本社)
Webテスト合格者には集団面接・筆記試験・適性検査(本社)が行われます。
集団面接・筆記試験・適性検査の日程は以下の通りです。
- 集団面接:60~70分
- 筆記試験(英語):30分
- 適性検査(SPI):110分
- アンケート:10分
筆記試験で英語があるのが特徴的です。
入念に対策を行い突破を目指しましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください。
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
⑤役員面接
本社にて60分間の役員面接を行います。
YKTの面接で実際にあった質問を調査しましたが、新卒での質問事項は発見できませんでした。
しかし、中途採用の面接での質問事項についていくつか発見ができましたのでご紹介します。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 自己PR
- 自分で仕事を切り拓いていけるか
- 仕事で嫌なことがあったときの対処方法
- 志望度はどのくらいか
最終面接になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
また、面接全体の所感としてあまり堅い雰囲気ではないという情報も見られました。
参考にしてみてください。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
内々定までの選考期間は約1ヵ月程度です。
採用大学
YKTの採用大学の実績を以下に掲載しますが、人物重視の企業ということもあり、学歴フィルターはとないと考えます。
<大学院> 日本大学、高千穂大学 <大学> 愛知大学、愛知県立大学、愛知工業大学、亜細亜大学、茨城大学、桜美林大学、大阪産業大学、大阪大学、追手門学院大学、神奈川工科大学、関西外国語大学、関西大学、関東学院大学、京都産業大学、近畿大学、工学院大学 |
参照ページ:キャリタス就活
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、YKTの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップが見られない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
YKTは、機械専門のユニークな商社です。
取り扱いの機械は欧米製の工作機械や測定機器、産業機械、電子機器など。
輸出入販売及び、技術サービスを提供しています。
YKTは「すべての人類が幸福になることを願う」を志として掲げています。
豊かで安全に生活が送れるように企業活動を行っているのが特徴です。
主体的に仕事を進めたい人に向いている企業です。
YKTは機械専門商社の中ではレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。