【企業研究】コクヨの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】コクヨの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月11日更新

はじめに

鉛筆やノートといった文具から家具まで取り扱っているコクヨですが、一度はコクヨの商品を使ったことがある人が多いと思います。

 

そんなコクヨに興味を持って、就職を考えている人は多いのではないでしょうか。コクヨに就職したいなら、企業研究が必須です。求める人物像や選考フローを把握し、対策することで、選考を通過できる確率を上げることができます。

 

本記事を参考に企業研究を深めていきましょう。



文具業界

文具業界は、鉛筆・消しゴム・ノートといった文具の製造・販売を行う業界です。近年では、機能性やデザイン性など、さまざまな視点から開発されている文具が多く、種類も増えています。

 

文具業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください【業界研究ガイド】業界一覧



事業内容

コクヨの事業は大きく分けると「ワークスタイル領域」と「ライフスタイル領域」の二つの領域に分けることができ、その2つを4つの事業で分けることができます。それぞれの特徴について見ていきましょう。

 

ファニチャー事業

ファニチャー事業では、変化していく働き方に伴い、オフィスリニューアル需要の獲得や、デジタル、内装などの事業を拡大することにより、増収増益を目指していく業務です。主な取り組みとして、6つあるので簡単に説明します。

 

①オフィス設計/空間デザイン

さまざまなスキルを持ったコクヨのプロフェッショナル集団が、空間の企画、インテリアデザイン、家具の選定、意識風土の改革などを行い、ここちよい環境を創り出します。

 

②オフィスリニューアル/移転

1990年代から繰り返し行われてきた実験を通じて、発見を得てきました。失敗の数だけ成長を繰り返し、今では約 3,000社以上のさまざまな規模・業種の企業の空間構築実績があります。オフィスのリニューアル・移転を行う業務です。

 

③オフィス家具

チェア・デスク・ブース・オフィスラウンジ・会議テーブル・会議イス・ホワイトボード・ロビー・カウンタースペースなど幅広く販売しています。

 

④働き方コンサルティング

目標達成に向けて、さまざまなコンサルティングやサービスを提供しています。具体的なコンサルティング・サービスは以下の通りです。

 

・ワークスタイル改革コンサルティング

・ファイリングコンサルティング

・ワークプレイスコンサルティングなど

 

⑤プランニングコンシェルジュ

専門スタッフが移転先や現在のオフィスの図面をもとに、最適なレイアウトプランを提案します。オフィス家具から工事まで、トータルオフィスプランニングが可能です。

 

⑥間仕切り/パーテンション

国内メーカー初の連装ガラスや、白色塗装パネルの量産化、ヘミング曲げ加工技術の応用など、使用する人にあった価値のある空間を創造できる間仕切り・パーテンションを提供します。

 

ビジネスサプライ流通事業

コロナをきっかけにEC購買の需要が高まり、通販市場も成長を遂げている中、カウネットでは、ECマーケティングの強化により、顧客の拡大と増収の改善に取り組む業務です。

 

カウネットはコクヨの子会社であり、通販サイトを軸に業務を行っています。大企業向けから個人向けまで、ショッピングサイトの事業を展開しているほか、仕事やプライベートに役立つ情報サイトも紹介しています。

 

ステーショナリー事業

ステーショナリー事業では、ノートや紙製品、文房具(ハサミ・のり・筆記用具など)、ファイル等の商品を販売する業務です。近年では、自己表現ニーズの高まりもあり、付加価値文具市場が拡大している傾向があります。

 

国内既存事業のブラッシュアップに加え、デジタルマーケティングの強化への取り組みも積極的に行います。

 

インテリアリテール事業

インテリアリテール事業は、子会社であるアクタスによる事業を行っているのが特徴です。マットレスやソファ、収納ボックスなどのインテリア商品の販売を行っています。

 

巣ごもり需要以外にも、住空間に新たなニーズを取り入れるために、店舗やECと連携したマーケティング戦略の取り組みを行っています。



新卒選考フロー

コクヨの選考フローやWebテストの種類、ESの質問内容について見ていきましょう。

 

選考フロー

選考フローは募集職種により、少し異なります。

 

・事務系、技術系

①書類選考・適性検査

②一次面接

③二次面接

④最終面接

⑤内定

 

・建築系

【意匠設計】

①書類選考・適性検査

②グループワーク

③実習選考

④最終面接

⑤内定

【施工管理】

①書類選考・適性検査

②一次面接

③二次面接

④最終面接

⑤内定

 

選考フローの重要ポイントについて順番に説明していきます。

ESについて

まずはESの質問内容について、過去に出題された例を見ていきましょう。

 

<過去に出題されたES>

・あなたが周囲と協力して頑張ったこと、取り組んだことを簡単に教えてください

・取り組んだ当時、どのような背景・状況だったのかを教えてください

・企業や仕事を選択する上で、あなたが大事にしている価値観や軸について記述してください。また、企業のどんな部分を見て、自分の価値観や軸に合っていると思うか教えてください。(300文字以内)

・人生最大の挑戦について教えてください。その挑戦とはどのような意味で人生最大なのか、またどのような過程を経て、どのような結果がでたのかの具体的に説明してください。(500字以内)

 

適性検査(Webテスト)

適性検査は、「SPIテスト」が採用されています。他の企業でも多く採用されているため、対策本なども多く対策しやすいテストです。非言語・言語・性格の3種類があり、時間は1時間程度です。

面接

面接対策で重要なことは、どんなことを質問されるか事前に想定し、どう応えるか考えておくことです。過去に質問された内容を見て対策しましょう。

 

・自己紹介

・学生時代に力を入れたことで最も工夫したこと

・学生時代に力を入れたことで最も大変だったこと

・衝突した瞬間はあった

・その衝突に対してどのようにアプローチしたか

・過去の経歴

・今の強みと学生時代のエピソードの繋がり

・逆質問

一次面接では1対1、二次面接では2対1、最終面接では3対1と面接を重ねることで、人数が増えていくため、どんなことを質問されるかしっかり対策しておきましょう。



社風

コクヨは、年齢や役職、立場に関わらず誰でも気軽にコミュニケーションがとれ、互いに尊重し合っている会社です。

 

毎月の個人面談や、チームミーティングなどが制度化されているので、いつでも提案や相談がしやすく、積極的に意見を取り入れてくれようとする社風です。

 

またコクヨが目指していることが、「一人ひとりの価値観が尊重され、​社会や人とのつながりも​大切にされる自律協働社会​」であるため、社員ひとりひとりの価値観を重要視しています。

 

自分の意見を大切に取り扱い、みんなで共有し互いを高めあえる環境であるため、働きやすい環境がととのっているのが特徴です。



求める人材

コクヨが求める人物像は3つです。それぞれの特徴について見ていきましょう。

こだわる・工夫する人

近年の文具は、自己表現ニーズが高まり、ユニークな文具が増えてきています。このようなユニークな文具を提供するためには、「個性のあるアイデアにこだわり抜き、誰も取り組まないことに没頭する力」が重要です。

 

考え方を工夫することや、みんなが取り組まないことから新しい発見を見出せる人を求めています。

楽しむ・面白がる人

仕事をただ黙々と行うのではなく、業務を楽しみながら新しい取り組みにも積極的に手を挙げて、困難や苦労も前向きに捉えて乗り越える人を求めています。

 

楽しみを持って働くことで、新たな発見を得ることができたり、コストパフォーマンスを工場することができたりと、メリットはたくさんあります。

 

何事にも積極的に挑戦し、それを面白がって行えることが重要です。

誠実であるチームで協業していく

会社はチームで動くものです。人としてのあり方、原理原則は崩さず、皆で力を合わせ、新たな取り組みに挑むことができる人を求めています。

 

一つの事業を成し遂げていくには、チームで協業していくことが大切です。輪を乱し自分勝手な行動しかできない人は、コクヨで働くことはできません。



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

文具業界に位置するコクヨは、同業界の他企業と比べどのような位置にいるのか見ていきましょう。今回比較する企業は、業界の中でもトップクラスの売上を誇る3社と比較してみました。

 

なお、就職偏差値や難易度について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値社風
コクヨ3,009億円737万円64みんなで協力的に業務を行い、コミュニケーションがとりやすい
アスクル4,467億785万円56協力体制が強く、風通しがいい
大塚商会8,610億円851万円52努力した分だけ評価される
内田洋行2,218億円769万円55人間関係が良好で、誰とでも気軽に話しやすい

 

文具業界に位置するコクヨは、売上としては業界の中で高い方に位置しています。就職偏差値は、3社と比べ圧倒的に高く、就職することが難しいと言えます。文具業界の中でも就職するのが難しい立ち位置にいるので、注意しましょう。

 

採用大学

採用大学や採用実績、学歴フィルターについて説明していきます。

 

・採用大学

2023年入社予定(総合職)

大阪大学、学習院大学、金沢美術工芸大学、関西外国語大学、関西大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際教養大学、芝浦工業大学、首都大学東京、上智大学、多摩美術大学、千葉大学、中央大学、東京理科大学、東洋大学、東京外国語大学、名古屋大学、福岡教育大学、武蔵野大

学、明治大学、早稲田大学

 

引用元:キャリアナビ

 

過去3年間の採用実績をもとに採用の多い大学を見てみると、関関同立が高い割合を占めていることがわかりました。コクヨの本社が大阪にあることから、採用が多い可能性があります。

 

・採用実績

年度男性女性合計
2022年度21人16人37人
2021年度21人12人33人
2020年度25人31人56人

 

・学歴フィルター

難関(高学歴)大学の採用よりも、中堅大学の採用が多く、さまざまな大学から採用されていることもあり、学歴フィルターは存在しません。自分の実力次第で採用を勝ち取ることが可能です。



ホットニュース

コクヨのホットニュースについて見ていきましょう。

コクヨが日本企業で唯一「Slack Spotlight Awards 2023」を受賞

コクヨは、Salesforce companyであるSlackがグローバルで主催するSlackを使い、革新的な事業を進めている企業や個人に送る「Slack Spotlight Awards 2023」において、「プロダクティビティ賞」を日本企業で唯一受賞しました。

 

さまざまな考えを持つ社員やパートナー企業が、顧客体験価値を創出するために、自律的に動くプロジェクト型の働き方へ転換することを図っています。

 

それを実現させるためには、「経営と現場(タテ)」、「組織と組織(ヨコ)」の両方がスムーズに情報を共有し、コミュニケーションが活発的であることが重要と考え、Slackの本格導入を始めたのが経緯です。

「KOKUYO HAKU上海 2023」2年ぶりの開催が決定

コクヨの中国法人である国誉商業(上海)有限公司は、最新の文具や話題の商品に触れる体験を提供する場として、中国上海市の梅龍鎮伊勢丹1階中庭にて、「KOKUYO HAKU 上海 2023」を開催しました。

 

近年では自己表現ニーズが高まってきており、付加価値文具市場が拡大する中、顧客接点の強化として、国内だけでなくグローバルに活動することを目指しています。中国では、日本の文具を高く評価しており、中高生を中心に人気が高いです。



まとめ

キャンパスノートでお馴染みのコクヨは、業界の中でも就職偏差値が高く、しっかりと対策をしておかなければ選考を通過することが難しいです。特にコクヨが求める人物像や、選考フローを理解し、事前に把握しておくことが大切です。

 

コクヨに就職しようと考えている方は、ぜひ本記事を参考に企業研究を深めてください。

 

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監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。