【企業研究】カゴメの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業研究】カゴメの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2023年8月11日更新

はじめに

カゴメ株式会社は、トマトケチャップなどトマト系商品で有名な会社です。認知度も高く、就活生からも人気があります。そんなカゴメに就職を考えている人は、しっかりと企業研究を深めることが重要です。

 

面接やESなど対策すればするほど、選考突破率は向上します。本記事は、カゴメの企業研究を深めるために、選考フロー、求める人物像など詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。



食品業界

食品業界とは、加工食品や清涼飲料、調味料、アルコール類など、食品に関するものを製造・販売している業界です。食品の幅は非常に広いため、食品業界と言っても、取り扱っている製品は、企業によって大きく異なります。

 

食品業界について詳しく知りたい方はこちら【就活生必見】食品業界の就活を有利に進める方法4選! | ジョーカツキャンパス (jo-katsu.com)を参考にしてください。

 

また食品業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひ読んでください!【業界研究ガイド】業界一覧

 

事業内容

カゴメの事業内容を大きく分けると、「国内加工食品事業」、「国内農事業」、「国産事業」の3つです。それぞれ詳しく説明しますので、自分が求めている仕事であるか確認しましょう。

国内加工食品事業

トマトやニンジンなどさまざまな野菜を使用した、食品や野菜飲料などの商品を製造し販売する業務です。

 

子どもから大人(高齢者)まで、幅広い年齢層にも向けて製品を作り、日常生活のさまざまな場面で利用してもらうことで、野菜の摂取量を増やし、健康増進に貢献します。国内加工食品事業の中でも、2つの事業に分けられ、それぞれの取り組みについて見ていきましょう。

 

・食品、業務用事業

4年に一度の大型プロモーションとして「オムライススタジアム®2023」を開催します。この取り組みを開始してから10年目を迎え、回数を重ねるごとに注目度が高まっています。

この取り組みの目標は、食品、農事業、業務用など垣根を越えて活動することにより、内食・中食・外食どれにおいても、洋食メニューの活性化を図ることです。また株式会社TWOと連携することで、次代の成長へ向けて加速していきます。

 

・飲料事業

飲料事業は、カゴメの最大ブランドである「野菜生活100」シリーズをリニューアルしました。特徴としては、野菜の配合率を60%から70%に高めることで、クセがすくなくすっきりと飲みやすい味に変更したことです。

 

「GoVivid(あざやかに、生きよう。)」をテーマに、オンライン・オフラインのそれぞれにおいて、さまざまな視点からアプローチを進め、ユーザーの飲料頻度拡大と、新たな顧客の獲得を目指します。

国内農事業

トマトやニンジン、ベビーリーフなど、生鮮野菜の生産・販売を中心に、「野菜の会社」であるべき事業活動を行う仕事です。

 

生産から消費までのバリューチェーンを高度化し、安定した収益を上げるとともに、「農業振興」と「健康寿命の延伸」といった社会課題の解決にも貢献します。

 

関連部門と連携し、「KAGOMEトマトブランド」の新規顧客の獲得、認知率の向上に取り組み、「高リコピントマト」や「高GABAトマト」といった高付加価値商品の構成比を66%以上目指します。

 

新たな成長領域の開発として、トマトやベビーリーフに次ぐ生鮮野菜(紫たまねぎなど)の開発・育成に力を入れているのが特徴です。家庭園芸事業では、業界トップを目指しているトマト苗以外にも販売拡大を目指しています。

 

また研究開発部門と連携し、新たに高機能性野菜の開発や、最新技術を駆使した収穫ロボットの研究・開発、アグリサービス事業の拡大など、バリューチェーンの変革に取り組んでいます。

国際事業

国際事業は、種子の開発から農業生産、加工、販売事業まで展開するのが仕事です。加工は、一次加工と二次加工に分かれ、調理メーカーや外食企業、米国、欧州、豪州などでBtoBビジネスを展開しています。

 

今後の国際事業の取り組みとしては、米国を中心に成長戦略を計りサプライチェーンの強化を目指すことです。

 

また世界的にサプライチェーンの混乱が起きている中で、トマトペーストの安定生産・安定確保を目指すことは、極めて重要です。安定したサプライチェーンを構築することに力を注いでいきます。



新卒選考フロー

カゴメの選考フローやWebテストの種類、ESの質問内容について見ていきましょう。

 

選考フロー

2022年に実施した選考フローは以下の通りです。

引用元:カゴメ株式会社

 

2022年の選考フローは上記の流れでしたが、受ける年によって内容が少し異なります。グループディスカッションがある場合や、座談会がある場合もあるので注意しましょう。

 

選考フローの重要ポイントについて順番に説明していきます。

 

ESについて

まずはESの質問内容について、過去に出題された例を見ていきましょう。

 

<過去に出題されたES>

・特技・得意分野 (80文字)

・あなたの自慢 (50文字)

・マイブーム(50文字)

・好きな食べ物 (50文字)

・卒論内容(80字)

・カゴメを志望した理由を簡潔にお書き下さい。(50文字以下)

・カゴメのイメージを簡単に言うと何ですか。(50文字以下)

・あなたのセールスポイントを端的にお書き下さい。(50文字以下)

・周囲との衝突を恐れず、交渉や折衝した経験を具体的に教えてください。

(200文字以内)

・いま取り組んでいる研究がうまくいくと、世の中にどのように役立つのか教えてください。(100文字以上200文字以下)

・研究の目的や目標値を教えてください。(100文字以上200文字以下)

・採用HP「人事部からのメッセージ」をご覧になり、どう思いましたか?感想を教えてください! (200文字以上250文字以下)

 

最初の難問と言えるESは事前に質問内容を把握しておくことで、当日悩むことなく書くことができます。どんな質問が過去に出題されているか見ておきましょう。

 

適性検査(Webテスト)

適性検査は、「SPIテスト」が採用されています。時間は1時間程度で、非言語・言語・性格の試験が行われます。SPIは採用されている企業も多く、対策本をたくさん出版されているので対策しやすいです。

 

難易度もあまり高くないため、事前に勉強していれば問題ありません。カゴメは「個性・人」を大切にしている会社であるため、性格テストも重視しています。そのため、最後まで気を抜かず、真剣に回答していきましょう。

面接

面接対策で重要なことは、どんなことを質問されるか事前に想定し、どう応えるか考えておくことです。過去に質問された内容を見て対策しましょう。

 

・志望動機はなんですか(一分程度)

・自己PRしてください(一分程度)

・学生時代に力を入れてきたことは

・カゴメを知ったきっかけは

・カゴメに入社した場合、どんな仕事をしてみたいですか

・あなたは周りの人にどんな人間に思われていると考えていますか

・自分はどんな人間だと思いますか

・今までで一番壁にあたった経験と、それをどう乗り越えましたか

 

カゴメは3回の面接をクリアしないといけませんが、最初の一次面接が一番重要です。自分をしっかりとアピールし、目立たせることで残りの面接も優位に立つことができます。ハキハキと短い文章でアピールし、印象に残るようにしましょう。



社風

カゴメの社風について説明していきます。

 

社風としての取り組み

カゴメは、従業員ひとりひとりの成長によって、企業が発展し成長すると考えているため、従業員の意見に耳を傾け、適材適所で能力を最大限発揮できる制度や、自主活力にあふれた社風が特徴となっています。

 

その一環として、自発的に成長できる支援として「自主キャリアプラン」があります。また「野菜の会社」を目指すために、「野菜マエストロ検定」や「野菜の先生」といったユニークな取り組みをしているのも特徴です。

 

従業員の声から社風を考える

 

明らかに他の会社と雰囲気が違って、明るく活気があり、やりたいことに前向きになれる印象を受けました。

引用元:キャリアパス生産調達本部 カゴメ株式会社

 

カゴメは「これがやりたい!!」と手をあげれば、やらせてくれる会社です。

引用元:新美 カゴメ株式会社

 

カゴメで働いている人は、皆活気に満ち溢れ、生き生きと働いている社員が多いです。また自分が「やりたい」と手を上げれば、それに応えてくれる環境が整っています。

 

社員同士のコミュニケーションも積極的に行われ、年齢や役職関係なく、気軽に誰とでも話すことができます。



求める人材

カゴメは多様な個性の方をバランスよく採用したいと思っているので、「自分の持ち味」を大事にすることが重要です。自律性が高く、常に問題意識を持ち、課題形成・解決していける人を特に求めています。

 

その他にも以下のような特徴を持つ人も歓迎しているので、見ていきましょう。

 

・食べることが好きで、明るくバイタリティーがある

・一所懸命で頭でっかちでない

・真面目、誠実

・ワイワイがやがや議論することが好き

・仕事を通じて自己実現を図る

・自分の健康管理をきちんと出来る

・積極的に何事にも挑戦していく

 

カゴメは、トマトで成長してきた会社から「野菜の会社」へと変化し、新たに挑戦しようとしています。そのため、新しいことに挑戦していく心意気は特に重要です。会社と共に自分も挑戦し、成長していけることをアピールしましょう。



就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

食品業界に位置するカゴメは、同業界の他企業と比べどのような位置にいるのか見ていきましょう。今回比較する企業は、業界の中でもトップクラスの売上を誇る3社と比較してみました。

 

なお、就職偏差値や難易度について詳しく知りたい方は、【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキングを参考にしてください。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値社風
カゴメ2,056億円773万円65やりたいと声をあげれば、挑戦できる
日本ハム1兆2,597億円847万円62風通しがよく、困ったことがあれば上司に相談しやすい
味の素1兆3,591億円1046万円63人を大切にする文化が根付いているので、働きやすい環境がある
山崎製パン1兆77億円559万円49新しいことにどんどん挑戦していく

 

カゴメは売り上げ上位の企業と比べると、大きく劣っていますが、就職偏差値は高く、入社するのが困難であることがわかります。売上高に対しての平均年収も高く、人気があるので、しっかりとした対策を練らないと、選考を突破することが難しい会社です。



採用大学

採用大学や採用実績、学歴フィルターについて説明していきます。

 

・採用大学

北海道大学、小樽商科大学、東北大学、山形大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東京家政大学、千葉大学、一橋大学、横浜国立大学、

埼玉大学、東京都立大学(首都大学東京)、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、

立教大学、明治大学、法政大学、中央大学、青山学院大学、国際基督教大学、

学習院大学、国学院大学、工学院大学、日本女子大学、名古屋大学、名古屋工業大学、

南山大学、京都大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、神戸大学、

兵庫県立大学、同志社大学、同志社女子大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、

神戸外国語大学、奈良女子大学、徳島大学、広島大学、県立広島大学、岡山大学、

九州大学、長崎大学、宮崎大学、鹿児島大学、立命館アジア太平洋大学、琉球大学、

西南学院大学、徳島大学

 

・採用実績

18年19年20年21年22年23年
研究技術系(研究)5人7人7人6人6人7人
研究技術系(工場)11人12人11人11人9人13人
事務系20人23人22人19人15人13人
合計 36人42人40人36人30人33人

 

・学歴フィルター

高学歴の大学から中堅レベルの大学、また野菜をメインに扱うことから東京農工大学など、幅広く採用されていることから、学歴フィルターは存在しません。学歴に関係なく、自分の実力で勝負しましょう。



ホットニュース

カゴメのホットニュースについて見ていきましょう。

“これイチ”ブランド初の季節限定商品!
カゴメは、「野菜一日これ一本」ブランド初となる季節限定商品「野菜一日これ一本 冬野菜Mix」を、2023年10月10日(火)から2024年1月下旬まで、期間限定にて全国で発売します。

2004年から販売されている「野菜一日これ一本」は「これイチ」の愛称で親しまれ、カゴメのロングセラー商品となっています。30品目の野菜を使用し、不足しがちの野菜を手軽に補うことができるのが特徴です。

「カゴメ野菜生活ファーム富士見」 にて特別Tシャツ販売
カゴメは、野菜のテーマパークである「カゴメ野菜生活ファーム富士見」において、「カゴメトマトジュース」が今年 90 周年を迎えることを記念し、通常利用できなくなり廃棄したトマト製品で染めた「トマトデザイン T シャツ」を、6/26(月)より販売しました。

カゴメは地球環境の保全に取り組んでいるため、食品廃棄物を有効活用することにより、環境負荷を低減してきました。自然由来の色合いで、着心地もよく、地球にも優しいのが特徴です。

まとめ

トマト製品でお馴染みのカゴメ株式会社ですが、「野菜の会社」として新たに挑戦していく姿勢をアピールしています。そのため、カゴメに就職を考えている人も、挑戦していくことについて積極的にアピールすることが重要です。

 

また選考を通過していくためには、ESや面接などしっかり対策を練ることが大切であるため、本記事を参考に企業研究を深めてください。



上京を志す地方学生ならジョーカツ

首都圏の学生ならスタキャリ

監修者情報

印出実生

キャリアアドバイザー

株式会社Bboにカスタマーサクセスとして二年所属したのち株式会社ナイモノに入社。
現在キャリアアドバイザーとして勤務。 学生と直接向き合い、心おきなく相談できるアドバイザーとして日々奮闘中。 ただの「エージェント」ではなく、自分でしか出来ないことは何かを見つめなおし、 学生の将来に対して献身的に取り組んでいる。