【企業研究】キッコーマンの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2023年6月30日更新
はじめに
就活に必須なのは企業研究。
企業の理解を深めるために、就活中はぜひ取り組みたいものです。
今回研究を行うのはキッコーマン。
キッコーマンの就職難易度や採用大学、選考対策を徹底的に解説します。
キッコーマンを志望している方はもちろん、食品メーカーに興味がある方もぜひ最後までお読みくださいね。
キッコーマンの基本データ
はじめに、キッコーマンの基本データを見ていきましょう。
会社名 | キッコーマン株式会社 |
設立年 | 1932年8月 |
従業員数 | 7,775名(2023年3月31日現在) |
売上高 | 618,899百万円(2023年3月期) |
キッコーマングループ経営理念 | 私たちキッコーマングループは、 1「消費者本位」を基本理念とする 2食文化の国際交流をすすめる 3地球社会にとって存在意義のある企業をめざす |
福利厚生 | ・福利厚生メニュー制度 ・社宅・独身寮貸与 ・住宅融資制度 ・保養所 ・育児・介護休職制度 ・ボランティア休職制度 ・配偶者帯同休職制度 ・時差勤務制度 ・社員持株制度 ・財形貯蓄 ・雇用保険 ・労災保険 ・健康保険 ・厚生年金 ・職場のコミュニケーション補助 ・旅行会補助 |
引用元:キッコーマン採用サイト
事業内容
続いて、キッコーマンが取り組む事業内容を見ていきましょう。
食品製造・販売
キッコーマンの代表的な商品と言えば「しょうゆ」。国内のみならず、世界でもシェアNo.1を誇っています。
海外でも「KIKKOMAN」ブランドは広く浸透しており、その認知率は「KIKKOMAN」と伝えれば、キッコーマンのしょうゆが出てくるほどとも言われます。
また、しょうゆ以外にも豆乳やデルモンテなど、日々の食卓に並ぶことが多いオリジナルブランドを多く抱える点も強みです。
現在はこれらの商品を引っ提げ、海外展開を拡大しており、現在は売上の70%以上を海外が占めているという状態になっています。
応募職種
では、新卒ではどのような職種を募集しているのでしょうか。
キッコーマンでは、新卒は以下3つの職種で区分されています。
職種名 | 該当職種 | 募集予定学科 |
事務系 | ・営業 ・営業企画 ・経理 ・人事 ・法務 ほか | 学部学科不問 |
研究・製造系 | ・製造技術研究 ・商品開発 ・食品 ・酵素等研究 ほか | ・農学系学科 ・生物系学科 ・化学系学科など、理工系全学部、全学科 |
エンジニアリング系 | ・プラントエンジニアリング(プラント建設、管理) ・プロセスエンジニアリング(プロセス研究開発) | 理工系全学部、全学科 |
事務系については、理系学生も応募可能です。
なお、ローテーションについては国内のみならず、海外を含めて定期的に行われています。
海外進出を積極的に行っているキッコーマンだからこそ、海外配属も視野に入れ、就職活動を行うのがおすすめです。
現在は約100名にも及ぶ社員が海外勤務を行っており、新卒であっても海外配属となる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
なお、最初の配属は配属面接の内容を元に決定するため、一定自身の希望が通る可能性があることも理解しておきましょう。
新卒給与は修士・234,860円、学部卒・219,000円です。
賞与は年に2回、6月と12月に支給されます。
なお、海外以外の場合は東京本社もしくは野田本社の勤務となります。
新卒選考フロー
キッコーマンの選考フローは以下です。
<事務系>
エントリー登録
↓
エントリーシート提出
↓
エントリーシートによる書類選考
↓
適性検査
↓
一次選考
↓
二次選考
↓
三次選考
↓
役員面接
<研究・製造系およびエンジニアリング系>
エントリー登録
↓
エントリーシート提出
↓
エントリーシートによる書類選考
↓
適性検査
↓
一次選考
↓
二次選考
↓
役員面接
研究・製造系およびエンジニアリング系の方が、面接回数が一度少なくなっています。
面接ではキッコーマンが大切にする「人」に合致するかどうかを問われるため、嘘偽りなく、ありのままで受け答えをすることが大切です。
インターン
キッコーマンのインターンは、全4日間で構成される1コースのみです。
ただし、複数日程で開催されるため、興味がある人はタイミングを見て参加するのがおすすめです。
<プログラム内容>
・1日目:キッコーマンを知る、キッコーマンの全体像の理解(国内・海外)
・2日目:キッコーマンの仕事理解(営業部門)
・3日目:工場見学&グループワーク(4日目の発表準備)
・4日目:キッコーマンヘの提案・発表(フィードバックを含む)
※キッコーマンへの提案・発表は「新商品のプレゼン」になります。
各回25名という少人数開催となるため、キッコーマンについて深く理解したい人にはぴったりです。
なお、エンジニアリング系のインターン開催は実施予定がないため、理系学生もこのインターンへの応募が推奨されています。
社風
「キッコーマンのしょうゆ」の雰囲気からも伝わってくるように、がつがつした雰囲気は一切なく、穏やかで温かみ溢れる人が多い点が特徴です。
また、個々人で切磋琢磨するのではなく、全員でひとつの目標へ向かって一生懸命取り組む雰囲気があるということでした。
個々の能力を強く高めたいのではなく、大きな目標に向かって周囲と協力していきたいという人に、ぴったりの会社です。
求める人材
キッコーマンでは、求める人材を「プロ人財」と定義し、以下のように定義しています。
・仕事における高度な能力をもっていること
・能力を発揮して自律的に行動し、成果に結びつけること
・社内外のニーズを満たし、市場に価値を与えること
選考でも、この「プロ人財」に相応しいかどうかを詳しく確認しています。
もちろん入社時点で新入社員が「プロ人財」である可能性は低いですが、基本となる部分がしっかり備わっていて、今後成長の余地がありそうかという点が確認事項になっています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
では、食品メーカーではキッコーマンはどのような立ち位置なのでしょうか。
食品メーカーとして名を連ねる味の素、明治、日清との比較から見ていきましょう。
会社名 | キッコーマン | 味の素 | 明治 | 日清 |
売上高 | 618,899百万円(2023年3月期) | 1,359,115百万円 (2023年3月期) | 1,013,092百万円 (2022年3月期) | 669,248百万円 (2023年3月期) |
平均年収 | 7,874,318円 | 10,475,177円 | 10,150千円 | 7,902,345円 |
就職偏差値・ 難易度 | 66 | 75 | 68 | 66 |
社風 | ・穏やな人が多い ・チームワークを重視しあた社風 | ・社員の定着率が高い ・ワークライフバランスに重き | ・多様な働き方が認められている ・健康志向性が高い人が多い | ・挑戦を許容 ・独自性が強く、積極性がある人が昇進しやすい |
就職偏差値:就職偏差値ランキング委員会
食品メーカーの中では、中堅の位置取りとなるキッコーマン。
他にも年収が高い企業はあるものの、ワークライフバランスを取りながら安定的に働けることが分かります。
なお、食品メーカーは、国内市場が人口減少と共に縮小していく見立てを各社立てており、どの企業も積極的な海外進出を行っている点が特徴です。
海外M&Aも積極的に行われていることから、食品メーカー業界そのものが国内に留まった業界でないことが分かるのではないでしょうか。
その他の企業の就職偏差値については、こちらの記事を参考にしてください!
採用大学
キッコーマンの過去採用実績がある大学は以下です。
早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、同志社大学、北海道大学、小樽商科大学、東北大学、東京大学、一橋大学、お茶の水女子大学、東京農工大学、東京工業大学、横浜国立大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、広島大学、九州大学、青山学院大学、立教大学、学習院大学、上智大学、東京農業大学、法政大学、東京理科大学、武蔵大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、立命館アジア太平洋大学、国際教養大学、日本大学
グローバル展開を積極的に行っていることから、グローバル教育に力を入れる大学が目立つことが分かります。
また、食品を扱う企業ということもあり、農業大学系が目立つ点が特徴です。
ただし、キッコーマンは学歴ではなく、あくまでも「人」そのもののポテンシャルで評価していることから、学歴は大きく気にしなくて大丈夫です。
キッコーマンのホットニュース
では最後に、注目すべきキッコーマンのホットニュースを見ていきましょう。
海外事業のさらなる強化
キッコーマンでは、海外事業にさらに力を入れ、「キッコーマンしょうゆ」をグローバルスタンダードにするための動きを加速しています。
現在すでに安定した地位を獲得している北米のみならず、欧州やアジア・オセアニアでの定着を目指します。
また、南米やインド、アフリカにも進出を進めており、真のグローバルスタンダードにしょうゆを押し上げるための活動を本格化しています。
IT技術を駆使
生産性向上のためにITは必要不可欠と考え、IT技術の積極的活用にも乗り出しています。
開発・生産部門がITによって情報連携を行うことで、さらなる価値創造を実現できるだけでなく、次世代のビジネスプロセス変革にも繋げていくことが狙いです。
そのために、積極的なDX人財育成などを行い、事業に役立てていく計画です。
キッコーマンの企業研究を就活に生かそう!
いかがでしたか?
本記事では、キッコーマンの就職難易度や採用大学、選考対策を徹底的に解説してきました。
キッコーマンは食品メーカーの中で最大手ではないものの、「KIKKOMAN」ブランドのしょうゆという唯一無二の商品を確立しているため、安定した収益を挙げることができています。
また、この確固たるブランドのおかげで、気持ちにゆとりを持って働いている社員も多く、心穏やかに働ける環境が備わっています。