
【23卒・24卒】新卒の採用スケジュールを解説!
2022年5月14日更新
はじめに
「就活ってどんな感じで進んでいくの?」
「就活はいつ何をすればいいの?」
就活に臨む新卒者の皆さんの中にはこのような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
就活は、しっかりスケジュールを把握したうえで臨むのが重要です。
なぜなら就活は基本的に一人で進めるものなので、何をすべきかを理解できていなければ、就活の波に乗れずに失敗してしまうからです。
当記事では、新卒者が理解しておくべき就活スケジュールを紹介します。
また、就活が本格化する前に取り組むべき準備事項についても詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
当記事を読めば、就活の流れや今やるべきことがわかり、余裕を持って就活に臨むことができるようになるでしょう。
もくじ
1.新卒者が把握しておきたい就活スケジュールを解説
就活に臨むうえで絶対に知らなければならないのが就活のスケジュール。
スケジュールは就活の生命線と言えます。
なぜなら、あらかじめスケジュールを把握しておかなければ、知らず知らずのうちに就活が始まり、「いつの間にか説明会や選考が終わっていた」という事態になりかねないからです。
特に複数の企業に応募する場合は、それぞれの企業で選考時期が異なることから説明会や面接が入り組んでくるので、就活はより複雑になるでしょう。
そこで本章では就活をより効率良く行えるよう就活の大まかな流れを紹介します。
以下の内容を参考にすることで、どんな流れで就活が進んでいくのかをしっかり把握しましょう。
大学3年次の2月までは、就活の準備期間です。
準備期間では自己分析や企業研究を行いますが、ここが就活において最も大事なところです。
なぜなら準備期間は、就活に臨むうえで必要不可欠な就活軸を決める期間だからです。
就活軸とは簡単に言うと、企業選びの基準のことです。
例えば、
「留学で得た語学力とコミュニケーション能力を活かせる企業」
「塾講師のアルバイト経験を活かせる教育業界」
など様々です。
基準がはっきりすればするほど企業選びで重視する点が明確になるので、より自分のやりたい仕事を見つけ出すことができるでしょう。
一方で就活軸が決まっていない場合、企業説明会の話を漫然と聞いてしまい「なんか全部イマイチに感じる」といった状態に陥りやすくなります。実際に企業選びの基準が曖昧だったために就活が滞ってしまい、大してやりたくもない仕事に就いてしまった就活生はたくさんいます。
そのような状況を避けるためにも、2月までの就活準備期間を有効に使い、最低限概ねの就活軸を決めておくようにしましょう。
3月1日からは企業の広報活動が解禁となり、就活が一気に本格化します。
3月に入ったらまずは、就活サイトや企業のホームページを通して気になる企業にエントリーをしましょう。
その企業の説明会の日程や採用スケジュールなど選考に必要な情報を受け取れるので、それを参考に個別企業の説明会や選考への参加を検討することになります。
よくエントリーを選考への応募と勘違いしてしまう就活生が多く見られますが、エントリーはあくまでも企業に興味があることの意思表示。エントリーしたからといって説明会に出る必要や選考に応募する必要はありません。選考に申し込むかはエントリーによって得た情報や説明会を通して決めていきます。ですので少しでも興味があるのであればエントリーしておくのがおすすめです。
また、3月は大きな施設に様々な業界の企業が集まる合同企業説明会も多く開催されるので、自分で日程を把握することで積極的に企業の情報を集めましょう。
選考への応募方法は企業によってかなり差があるので注意が必要です。中にはエントリーの時点でエントリーシート・履歴書を送らせたり、説明会が選考申込みの絶対条件だったりもするので、事前の確認は怠らないようにする必要があります。
6月からは多くの企業が選考活動を開始し、内々定を出していきます。
しかし、このスケジュールはあくまで政府主導で決めた就活規定に則ったもので、これに従ってない企業は3月や4月時点ですでに筆記試験や面接を終えて内々定を出しています。
実際、就活生の内々定獲得のピークは5月あたりです。
中には前年の秋や冬に選考を行ってしまう企業もあるので、6月選考活動開始というスケジュールはあくまで目安程度に留め、志望先企業の採用スケジュールを常に確認するようにしましょう。
2.新卒者がやっておくべき準備事項とは?
就活の成否は前準備で決まることは前述した通りですが、ではどのような準備をすればいいのか迷う就活生もいると思います。
そこで本章では就活が本格化する前にやっておきたい準備事項について解説します。
準備事項は以下の4つです。
・自己分析
・企業研究
・エントリーシートの作成
・試験対策
それでは1つずつ見ていきましょう。
自己分析は多くの就活生が疎かにしがちですが、就活では非常に重要となるところです。
自己分析では自分の興味のあることや自分の強みを見つけましょう。
皆さんはこれまでの人生において学業や部活動、アルバイトなどを通して様々な経験を積み重ねてきたはずです。自分には強みなどがないと悲観する就活生もいますが、過去を一歩ずつ辿って行けば、自分ならではの強みが必ずあります。そしてそれは、エントリーシートや面接で企業に自分をアピールするための大切な武器になります。
「自分のことは自分が一番よく分かっているので必要ない」と思うかもしれませんが、普段から自分の強みについて真剣に考える機会は案外少ないと思います。自分の特徴が明確になれば、自然と向いている仕事も明らかになるので、頭の中で考えるのではなく、実際に紙に書くなどして真剣に向き合ってみましょう。
続いては企業研究を行いましょう。
自己分析で自分の特徴が明らかになっても、企業の社風や事業内容などが理解できていなければ自分とマッチングするかどうかの判断ができません。
以下で述べる方法を参考に、業界・業種を問わず興味があれば積極的に企業情報を集めるようにしましょう。
各企業のホームページには会社概要や企業情報、新卒者向けの採用ページが掲載されています。まずはこれらを一通り閲覧しておきましょう。
企業によって社風や事業内容が異なるのはもちろん、ページのデザインや雰囲気、言葉遣いにおいても、その企業ならではの特徴が反映されているので、ホームページを見ればなんとなくでも企業の全体像が分かるはずです。
以下で述べるインターンシップであれ、OB・OG訪問であれ、訪問先がどんな企業なのかを理解したうえで行わなければ効果が薄れてしまいます。
企業研究の基本ですので気になる企業情報はホームページでチェックし、「そこでわからないこと」「もっと知りたいところ」をピックアップして本格的な情報収集に乗り出しましょう。
インターンシップは、企業研究の一環としてぜひやっておきたいことの1つです。
インターンシップの良さは企業を訪問して企業の事業や雰囲気を直接肌で感じることができる点です。入社後にホームページや説明会で得た情報とのギャップを感じ、職を変える人は少なくありません。若手社員の転職理由として頻繁に見受けられるのが「雰囲気に合っていなかった」「やりたいことと違った」といったものです。
これらは入社してみないとわからない事柄ですが、インターンシップを行えばそういったミスマッチにいち早く気づくことができます。特に志望先が明確に決まっている場合は、本当にその企業が自分に合っているのかを確かめるためにも、インターンシップに参加しておくのが良いでしょう。
インターンシップは企業によっては3月ではなく、前年の夏や秋から行っているところもあります。インターンシップ参加が応募条件に入っている企業もあり、そうでなくとも参加していれば選考において志望度の高さをアピールできるので、ぜひ参加しておくことをおすすめします。
OB・OG訪問もおすすめの企業研究方法です。
企業研究では、自分に合っていそうな気になる企業を見つけても「でも実際どうなんだろう」と思うことが多いと思います。その際に役立つのがOB・OG訪問です。OB・OG訪問では現役の先輩社員から直接話を伺うことができます。
ネットや説明会の情報では得られない、社員同士の人間関係から仕事のやりがい、企業の長所短所などの細部に至るまで実際に働いている人のリアルな意見を聞くことができるので、就活生にとっては非常に役立つ情報となります。
就活が本格化してからだと、スケジュールが合わないことも多くなってきてしまうので、OB・OG訪問も2月までの就活準備の段階でやってしまうのが良いでしょう。
企業に応募する際には大抵エントリーシートの提出を求められますが、複数の企業に応募する場合はその作成に相当な時間を費やさなくてはなりません。中には徹夜してなんとか終わらせるような人もいるでしょう。
しかし、急いで作っても完成度の高いエントリーシートは作成できません。エントリーシートは選考の内であり、スピード重視で適当に書いていたのでは選考を潜り抜けられる程のものに仕上げることは難しいでしょう。
したがって就活が本格化する前に、
・志望動機
・自己PR
の項目に関してはある程度作成を進めておきましょう。
志望動機はどの企業でも確実に聞かれる質問で、考えるのにかなりの時間を要するので、あらかじめ考えておくと就活に余裕が生まれるでしょう。
企業が志望動機を求める理由は、応募者の自社に対する志望度を測るためです。複数の企業に応募する就活生が多い現在、企業側からすればすべり止め程度の目的で受けている就活生よりも本気で志望している就活生を採用したいはずです。
そのため、ありきたりな志望動機では、すぐに意欲がないことが伝わってしまいます。その企業が本命とすべり止めのどちらであっても、志望動機には「その企業ではなければならない理由」を明確にすることで、企業に対する熱意が伝わるようにしましょう。
自己PRも志望動機と並んで就活において定番の質問ですので、事前に考えておくと良いでしょう。
ポイントは「志望先の企業で活かせる自分の強み」を述べることです。企業は自社にマッチする人材を求めているため、企業の特徴を無視して自分の強みを一方的に伝えてもアピールにはなりません。
企業研究で明らかになった企業が必要としている能力やスキルを自分が持っており、それをどのように活かしていくかを伝えることができれば非常に説得力のある自己PRになるでしょう。
試験対策にも早くから力を入れておきましょう。3月以降はやることが多くなるため、ゆっくりと勉強をしている余裕がないことの方が多いです。
選考として適性試験やグループディスカッションを取り入れている企業が多く、面接は確実に行われるので、これらの対策を事前にしておくことで直前に慌てないようにしましょう。
適性試験にはかなりの種類がありますが、SPSや玉手箱あたりを取り入れている企業が多いです。適性試験では能力検査と性格検査に分かれており、どちらの検査も企業の定める得点基準に達しないと問答無用で不合格となります。
特に能力検査の出題範囲は非常に幅広く、直前の対策だけではとても網羅しきれない内容なので、参考書等を利用して地道に対策をしておきましょう。
グループディスカッションや面接は筆記試験とは異なり相手が必要なので、対策には時間や場所の制限がかかります。就活が進むにつれてまとまった時間は取りづらくなるので、筆記試験よりも対策を早めにしておくのが無難でしょう。
どちらも大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用すると効率良く対策ができるのでおすすめです。