【企業分析】中日本高速道路(NEXCO中日本)の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年11月26日更新
はじめに
中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)は、中部地方を中心に高速道路の新設、管理、運営を担う企業です。
日本の物流や人々の生活を支える重要な社会インフラを管理しており、その公共性と安定性から、就活生から非常に人気の高い企業です。
今回は、そんなNEXCO中日本の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介します。
この記事では、NEXCO中日本への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行います。
ぜひ最後までご覧ください。
- 中日本高速道路(NEXCO中日本)の事業内容が気になる
- NEXCO中日本の就職難易度を知りたい
- NEXCO中日本の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、インフラ以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、中日本高速道路(NEXCO中日本)の就職難易度は非常に高いです。
旧日本道路公団の民営化によって設立された経緯から、公共性の高い安定した事業基盤を持つため、毎年多くの応募者が集まり、高い競争率となります。
特に、技術職(土木・機械・電気など)は日本のインフラを支えるやりがいのある仕事内容から人気が集中する傾向にあります。
しかし、学歴だけで合否が決まるわけではありません。
選考では、インフラを支える企業としての強い使命感や、人々の安全を守るための責任感が何よりも重要視されます。
また、高い専門知識だけでなく、豪雨や地震といった災害時に迅速に対応できる冷静さや、チームで協力して課題を解決できる協調性も求められます。
企業理念への深い理解と、自身の経験を具体的に結びつける徹底した選考対策が、内定への鍵となります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
中日本高速道路株式会社について

出典元:NEXCO中日本
会社概要
中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)は、2005年の日本道路公団民営化に伴い設立された「高速道路株式会社」の一つです。
名古屋を中心とする中部地方と、関東・関西の一部地域を結ぶ広大な高速道路ネットワークの建設、管理、運営を主な事業としています。
日本の物流や経済活動、そして人々の暮らしを支える上で欠かせない高速道路網を、安全・安心・快適に利用できる状態に保つことが最大の使命です。
NEXCO中日本の事業は、多岐にわたります。
高速道路自体の維持・修繕、老朽化した施設の改良工事、そして災害時における交通確保や復旧活動など、高度な技術と迅速な対応が求められる業務を遂行しています。
また、高速道路事業だけでなく、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の運営も手掛けています。
単なる休憩施設にとどまらず、地域の特産品を活かした商品開発や、観光拠点としての機能強化にも力を入れており、地域の活性化にも貢献しています。
こうした多岐にわたる事業を通じて、安全と安心、そして利便性を追求し、社会から信頼される企業であり続けることを目指しています。
各事業セグメントの解説
NEXCO中日本の事業内容は、以下の3つのセグメントに分けられます。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 高速道路事業 | 高速道路の新設・改築、維持・修繕、交通管制、料金収受、道路パトロールなど。 |
| サービス事業 | サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の管理・運営、物販、飲食、情報提供など。 |
| 関連事業 | 道路技術に関するコンサルティング、道路維持管理技術の開発・提供など。 |
これらの事業は、高速道路を安全かつ快適に利用するための基盤を築き、人々の移動や物流を支える上で不可欠です。
特に、老朽化が進む道路構造物やインフラ設備の点検・修繕は、公共の安全を守る上で最も重要な活動の一つです。
また、近年ではAIやIoTといった最新技術を導入し、道路管理の効率化や高度化にも積極的に取り組んでいます。
NEXCO中日本で働いている社員は?
平均勤続年数は?
NEXCO中日本の平均勤続年数は、19.1年(2023年度)です。
これは、日本の平均勤続年数(12.3年)を大きく上回る数字であり、社員が長期的に安定して働ける環境が整っていることを示しています。
平均年収は?
NEXCO中日本の平均年収は、公開情報によると約700万円です。
これは、国税庁の民間給与実態統計調査による全国平均年収(約458万円)を大きく上回る高い水準です。
インフラ企業としての安定性と公共性が、高い給与水準に反映されていると言えるでしょう。
平均ボーナス額は?
NEXCO中日本のボーナスは、年に2回(6月、12月)支給されます。
公式な平均ボーナス額は公開されていませんが、平均年収(約700万円)と国税庁の統計調査(平均給与に占める賞与の割合は約16%)を基に推測すると、年間で約112万円と考えられます。
これはあくまで推測であり、個人の評価や会社の業績によって変動する点にご留意ください。
平均残業時間は?
NEXCO中日本の平均残業時間は、1ヵ月あたり18.3時間です。
これは、日本の平均残業時間(約22.2時間)と比較して短く、ワークライフバランスを重視した働き方が可能な環境です。
どんな文化なの?
NEXCO中日本は、「安全第一」と「チームワーク」を重んじる文化が根付いています。
人々の命と生活を支えるインフラ企業として、従業員一人ひとりが高い責任感と使命感を持って業務に取り組んでいます。
また、技術者や事務職など異なる専門性を持つ社員が連携し、巨大なプロジェクトを成功に導くため、部署間の協力体制が非常に強固です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本の高速道路事業は、全国を3つのNEXCO(東日本、中日本、西日本)が分担しています。
中でもNEXCO中日本は、日本の経済を牽引する中部地方を中心に事業を展開しており、非常に重要な役割を担っています。
- 公共性の高いインフラ事業
- 安定した事業基盤
- 高い技術力と専門性
公共性の高いインフラ事業
高速道路は、日本の物流や人々の生活を支える不可欠なインフラです。
公共性の高い事業であるため、社会貢献への意識が高い就活生からの人気が非常に高く、高い競争率となります。
安定した事業基盤
旧日本道路公団の民営化により、安定した事業基盤を持つNEXCO各社は、長期的なキャリアを望む学生にとって非常に魅力的です。
業績が景気に左右されにくく、安心して働ける環境が整っています。
高い技術力と専門性
高度な土木技術や情報通信技術が求められるため、理系の学生、特に工学系の学生から高い関心を集めます。
老朽化対策や新たな高速道路の建設など、やりがいのある仕事が多いことも魅力です。
参考までに、競合他社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2025年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| NEXCO中日本 | 1兆3,400億円 (連結) | 約700万円 | 70 | 安全第一とチームワークを重んじる、堅実な社風 |
| NEXCO東日本 | 1兆7,200億円 (連結) | 約750万円 | 70 | 挑戦的な事業にも積極的で、広い地域を支えるダイナミックな社風 |
| NEXCO西日本 | 1兆3,000億円 (連結) | 約700万円 | 70 | 温暖な地域を支え、協調性を重んじる社風 |
| 首都高速道路 | 4,200億円 (連結) | 約750万円 | 70 | 都市部の複雑な道路網を管理する、高度な専門性を追求する社風 |
中日本高速道路の新卒募集要項について
以下にNEXCO中日本の新卒募集要項についてまとめました。
NEXCO中日本では、専門分野を活かす技術職と、事業全体を支える事務職を募集しており、それぞれのキャリアパスが明確に用意されています。
給与水準は安定しており、2025年4月入社では、大学卒で230,000円、大学院卒で250,000円と設定されています。
福利厚生や研修制度も充実しており、新入社員研修からOJT、専門別研修、さらに海外研修制度まで、社員の長期的な成長を支援する環境です。
全国の拠点で勤務する可能性があるため、勤務地は職種や配属部署によって異なりますが、様々な経験を積むことができます。
| 各項目 | 詳細 |
| 職種 | 総合職(事務、土木、機械、電気、建築、情報) |
| 給与 | 大学卒:230,000円 、大学院卒:250,000円 (2025年4月実績) |
| 賞与 | 年2回(6月、12月) |
| 研修制度 | 新入社員研修、OJT、専門別研修、海外研修制度、資格取得支援など |
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、社員持株会、財形貯蓄、独身寮、社宅、保養所など |
求める人材
NEXCO中日本では、高速道路という社会インフラを支える使命感を持った人材を求めています。公式サイトで掲げられているのは、以下の資質です。
- 高い使命感と責任感
- 協調性
- 探求心とチャレンジ精神
高い使命感と責任感
人々の生活や経済活動に不可欠な高速道路を守るという高い使命感と、日々の業務を着実に遂行する責任感が求められます。特に安全を最優先とする業務では、些細なミスが大きな事故につながる可能性があるため、この資質は不可欠です。
協調性
巨大なインフラを維持・管理するためには、多くの部署や関係企業との連携が不可欠です。異なる専門性を持つ人々と円滑なコミュニケーションをとり、一つの目標に向かって協力できるチームワークが重要視されます。
探求心とチャレンジ精神
既存の技術や方法に満足せず、常に新しい技術や効率的な手法を学び、探求する姿勢が求められます。老朽化対策や新しいインフラの構築など、未来を見据えた課題解決に積極的に挑戦できる人材がNEXCO中日本の成長を支えます。
これらの資質は、NEXCO中日本の企業文化と深く結びついており、社員がプロフェッショナルとして成長し続ける上で最も重要な要素です。入社後もこれらの意識を高く持ち続けることが、NEXCO中日本でのキャリアを築く上で不可欠となります。
新卒採用のフロー
NEXCO中日本の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。面接では、志望動機や自己PRといった一般的な質問に加え、インフラ事業への関心や、NEXCO中日本への入社意欲について深く掘り下げられるのが特徴です。
①エントリー
NEXCO中日本の採用サイトから、新卒エントリーを行います。
エントリーシートでは、志望動機や学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などを回答し、NEXCO中日本という企業への興味や理解度をアピールします。
このステップは、あなたの個性やNEXCO中日本への熱意を伝える最初の重要な機会となります。
自分史の書き方は、以下のページをご覧ください。
②適性検査・Webテスト
エントリーシート通過後、適性検査が実施されます。
この検査では、論理的思考力や、社員としての適性、行動特性などが測られます。
事前の対策をしっかり行うことで、検査結果が選考に与える影響を最大限に高めることができます。
以下のページもぜひ参考にしてください!
③複数回面接
NEXCO中日本では、学生一人ひとりの個性や潜在能力を深く見極めるため、複数回にわたる面接が実施されます。面接官は、単なるスキルや経験だけでなく、あなたの人間性や、NEXCO中日本で働くことへの熱意を重視しています。志望動機やキャリアプランに加え、インフラ業界への関心や、NEXCO中日本で何を実現したいかなどが深く問われるため、しっかりと準備をしましょう。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- なぜインフラ業界、その中でもNEXCO中日本を志望するのか?
- 社会貢献に対するあなたの考えを教えてください。
- チームで協力して何かを成し遂げた経験はありますか?
- 高速道路のサービスエリアで印象に残っていることは何ですか?
- 入社後にどのような仕事で貢献したいか、具体的に教えてください。
これらの質問を通じて、面接官はあなたのNEXCO中日本で働くことへの強い熱意と、論理的な思考力を深く探ろうとします。面接に臨む際は、これらの質問に対する回答を事前に準備し、自分の言葉で具体的なエピソードを交えながら伝えることが重要です。
以下のページも参考にして、内定を目指しましょう。
④内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
NEXCO中日本の採用大学の実績を以下に掲載しますが、高い専門性が求められる職種が多いため、国公立大学や有名私立大学の工学部、理工学部出身者が多く見られます。
| <大学院>
東京大学、京都大学、名古屋大学、東京工業大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、神戸大学、早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学 <大学> 東京大学、京都大学、名古屋大学、東京工業大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、神戸大学、横浜国立大学、中央大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、中京大学、金沢工業大学、愛知工業大学 |
上記はあくまで一部の実績であり、必ずしも学歴フィルターが存在するわけではありません。
NEXCO中日本は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
しかし、専門的な知識が求められるため、関連学部出身者が有利になる傾向はあります。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、NEXCO中日本の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は非常に高いといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 事業の公共性と安定性:人々の生活に不可欠なインフラ事業であり、将来の安定性が高いため、多くの学生が応募します。
- 高い専門性:特に技術職は、土木や機械、電気といった専門的な知識が求められるため、関連学部の優秀な学生が多数応募します。
- 応募者数の多さ:インフラ企業としての安定性や社会貢献性の高さから、毎年多数の応募があり、競争率が非常に高くなります。
これらの要因から、NEXCO中日本の内定を獲得するには、企業研究と自己分析を徹底的に行うことが不可欠です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
中日本高速道路は、日本の大動脈を支える高速道路という、極めて公共性の高い事業を担う企業です。
就職難易度は非常に高いですが、それだけ社会への貢献度が高く、やりがいのある仕事ができる環境と言えます。
徹底した企業研究と、インフラ事業に対する強い使命感をアピールすることが、内定への近道です。
特に、面接ではあなたのインフラ業界への熱意や、入社後に何を実現したいのかが深く問われます。
この記事を参考に、自分自身の言葉でその熱意を伝えられるよう準備を進めてください。
悔いのない就職活動となるよう応援しています。











