【企業分析】カルビーの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2025年11月26日更新

はじめに

カルビー株式会社は、東京都千代田区に本社を置く食品業界・菓子業界に属する企業です。

「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」といったスナック菓子のほか、「フルグラ」に代表されるシリアル食品など、幅広い製品を製造・販売しています。国内外に多くの拠点を持ち、グローバルな事業展開を進めています。

今回は、そんなカルビーの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

この記事では、カルビーへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

対象
  • カルビーの事業内容が気になる
  • カルビーの就職難易度を知りたい
  • カルビーの選考対策として何をすれば良いかわからない

また、食品業界・菓子業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、カルビーの就職難易度は高いです。

食品業界の中でもトップクラスの企業であり、圧倒的なブランド力と市場シェアを誇るため、非常に多くの就活生が応募します。

しかし、学歴だけで合否が決まるわけではありません。

カルビーの選考では、入社後のキャリアプランや、食や健康に対する深い関心、そしてカルビーが掲げる「挑戦心」や「熱意」といった理念とのマッチングが非常に重要視されます。

特に、単なる消費者としての感想ではなく、製品を「創る側」としてどのような価値を提供したいのかを明確にしておくことが求められます。

選考対策としては、まず自己分析を深め、自分の強みやキャリアビジョンを言語化することです。

次に、企業研究を通じてカルビーの事業内容や社風、業界内での立ち位置を理解します。

そして、面接では、これらを具体的なエピソードを交えて説得力を持って語れるように準備することが重要です。

このプロセスをしっかり踏むことで、難易度の高いカルビーの選考でも、内定を獲得できる可能性は十分にあります。

カルビー株式会社について

カルビー株式会社

出典元:カルビー株式会社

会社概要

カルビー株式会社は、1949年の創業以来、「おいしさ・楽しさ」を提供し続けてきた日本の大手菓子メーカーです。

「掘りだそう、自然の力。」という企業理念のもと、じゃがいもや小麦といった自然素材を活かした製品づくりを追求しています。

主力事業は、ポテトチップススナック菓子の製造・販売で、長年にわたり国内市場で圧倒的なシェアを維持しています。

また、健康志向の高まりを受け、「フルグラ」に代表されるシリアル事業を新たな柱に据え、食の多様化に対応してきました。

さらに、カルビーは国内市場にとどまらず、北米、イギリス、中国、インドネシアなど海外にも積極的に進出しており、グローバル企業としての地位を確立しています。

地域ごとのニーズに合わせた製品開発や、現地の食文化を取り入れたマーケティング戦略を展開し、海外事業を成長の牽引役としています。

また、カルビーは、お客様との対話を重視し、「お客様相談室」を通じて寄せられる声を製品開発や品質改善に活かしています。

社員一人ひとりが、お客様の笑顔のために何ができるかを考え、自律的に行動する文化を大切にしています。

これにより、単なる食品メーカーにとどまらない、社会的な役割を果たす企業として成長を続けています。

各事業セグメントの解説

カルビーの事業内容は、大きく以下の3つのセグメントに分けられます。

事業部門 活動内容
スナック事業 ポテトチップス、かっぱえびせん、じゃがりこ、Jagabeeなどのスナック菓子全般の製造・販売。
シリアル事業 フルグラ、グラノーラプラスなどのシリアル食品の製造・販売。健康志向の製品開発を推進。
海外事業 北米、中華圏、イギリス、インドネシアなどにおけるスナック菓子やシリアル製品の製造・販売、および新規市場開拓。

 

これらの事業は相互に連携しており、日本国内で培った技術やマーケティングノウハウを海外事業に活かすほか、グローバル市場での知見を国内事業にフィードバックすることで、常に新しい価値を創造しています。

また、社会貢献活動にも力を入れており、環境負荷の低減農業の未来への貢献にも積極的に取り組んでいます。

具体的には、契約農家との連携を強化し、持続可能なじゃがいも栽培を推進するほか、食品ロス削減に向けた取り組みも行っています。

これらの活動は、企業理念である「掘りだそう、自然の力。」を具現化するものであり、単なる食品メーカーにとどまらない、社会的な役割を果たそうとするカルビーの姿勢を示しています。

カルビーで働いている社員は?

平均勤続年数は?

カルビーの平均勤続年数は、16.9年です。

これは、厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査」における日本の平均勤続年数(12.3年)を大きく上回っており、社員の定着率が高い職場であることがわかります。

平均年収は?

カルビーの2024年度の平均年収は、有価証券報告書によると約750万円でした。

これは、国税庁の民間給与実態統計調査による全国平均年収(約458万円)を大きく上回る高い水準です。

平均ボーナス額は?

カルビーのボーナスは年に2回(6月、12月)支給されます。

公式な平均ボーナス額は公開されていませんが、平均年収(約750万円)と国税庁の統計調査(平均給与に占める賞与の割合は約16%)を基に推測すると、年間で約120万円程度と考えることができます。

これはあくまで推測であり、個人の評価や会社の業績によって変動する点にご留意ください。

平均残業時間は?

カルビーの平均残業時間は、1か月あたり13.0時間です。

これは日本の平均残業時間(約22.2時間)と比較して短く、ワークライフバランスを重視する社風がうかがえます。

どんな文化なの?

カルビーは「掘りだそう、自然の力。」という企業理念のもと、挑戦を歓迎する文化が根付いています。

変化を恐れず、新しい発想やアイデアを積極的に提案できる人材を高く評価しています。

また、部署間の壁が低く、活発なコミュニケーションがとれる風通しの良い社風も特徴です。

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

競争が激しい食品業界の中で、カルビーは揺るぎないトップランナーとしての地位を築いています。

その理由は以下の要因があると考えられます。

要因
  • 圧倒的なブランド力と市場シェア
  • 挑戦的な製品開発
  • グローバル事業の拡大

圧倒的なブランド力と市場シェア

「ポテトチップス」や「じゃがりこ」といった主力製品は、多くの消費者に愛される国民的ブランドです。

これにより、国内のスナック市場で圧倒的なシェアを誇り、安定した収益基盤を築いています。

挑戦的な製品開発

既存製品の改良だけでなく、健康志向に応える「フルグラ」や、新しい食感のスナックなど、常に市場のトレンドを捉えた革新的な製品を投入しています。

これにより、消費者の飽きを防ぎ、新たな顧客層を獲得しています。

グローバル事業の拡大

北米、アジア、ヨーロッパなど、世界各国に事業を拡大することで、国内市場の成熟に対応し、さらなる成長機会を創出しています。

参考までに、競合他社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名 売上高(2025年) 平均年収 就職偏差値・難易度 社風
カルビー 約2,880億円 (連結) 約750万円 65 挑戦を歓迎し、風通しの良い社風
株式会社湖池屋 約600億円 (連結) 約650万円 55 個々の意見を尊重し、変化を楽しむ社風
株式会社明治 約1兆1,000億円 (連結) 約950万円 70 伝統を重んじつつ、新領域にも挑戦する社風
ハウス食品グループ 約3,000億円 (連結) 約770万円 65 多様な食文化を大切にし、チームワークを重んじる社風

カルビーの新卒募集要項について

以下にカルビーの新卒募集要項についてまとめました。

カルビーでは、職種別採用を行っており、それぞれの専門分野を究めるキャリアパスが明確に用意されています。

初任給は高水準であり、2025年4月入社では、大学・大学院卒で278,000円と設定されています。

また、大手企業として福利厚生や研修制度も非常に充実しており、社員が安心して長く働ける環境です。

特に、新入社員研修やOJT、階層別研修など、個々の成長段階に合わせたプログラムが魅力です。

勤務地は、職種や配属部署によって異なりますが、全国転勤の可能性があります。

各項目 詳細
職種 総合職(営業、マーケティング、商品開発、研究開発、生産、品質保証、コーポレート)
給与 大学・大学院卒:278,000円(2025年4月実績)
賞与 年2回(7月、12月)
研修制度 新入社員研修、OJT、階層別研修、職種別専門研修など
福利厚生 各種社会保険完備、社員持株会、住宅手当、財形貯蓄、育児・介護休業制度など

求める人材

カルビーでは、「掘りだそう、自然の力。」という企業理念のもと、以下のような資質を持つ人材を求めています。

これらは、日々の業務で不可欠な要素です。

求める人材
  • 挑戦心
  • 多様性への理解
  • 熱意

挑戦心

現状維持に満足せず、新しいアイデアや変化を恐れずにチャレンジできる姿勢が求められます。

失敗を糧に、次へとつなげる粘り強さが重要です。

新しいスナックやシリアルを開発するためには、常に市場のニーズを先読みし、挑戦し続けることが不可欠です。

多様性への理解

社内外の多様な人々と協力し、新しい価値を創造できる力を重視しています。

異なる文化や価値観を持つ人々との協業を通じて、グローバルな事業を成功に導くことができる人材が求められます。

熱意

食や健康、カルビーの製品に対する強い興味と熱意を持つことが重要です。

お客様に「おいしさ、楽しさ」を届けるという情熱が、日々の業務の原動力となります。

製品を通じて社会に貢献したいという強い想いが、カルビーで働く上で最も大切な資質の一つです。

 

これらの資質は、カルビーが掲げる企業理念に深く根ざしており、お客様に新たな価値を提供し続ける上で不可欠な要素です。

入社後もこれらの意識を高く持ち続けることが、カルビーでのキャリアを築く上で最も重要となります。

新卒採用のフロー

カルビーの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

面接では、志望動機や自己PRといった一般的な質問に加え、カルビーの製品に対する熱意や、食への関心について深く掘り下げられるのが特徴です。

①エントリー

カルビーの採用サイトから、新卒エントリーを行います。

エントリーシートでは、志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、自己PRなどの一般的な質問に回答します。

以下に参考になる記事を紹介します。

自分史の書き方は下記に記載した関連ページを確認してください。

②適性検査・Webテスト

エントリーシート通過後、適性検査(SPIなど)が実施されます。

論理的思考力や、カルビーで働く上で求められる適性を測るためのものです。

以下のページもぜひ参考にしてください!

③複数回面接

カルビーでは、学生一人ひとりの個性や潜在能力を深く見極めるため、複数回にわたる面接が実施されます。

面接官は、単なるスキルや経験だけでなく、あなたの人間性や、カルビーで働くことへの熱意を重視しています。

志望動機やキャリアプランに加え、食に関する興味や、カルビー製品に対する想いなどが深く問われるため、しっかりと準備をしましょう。

面接を通じて、カルビーが掲げる企業理念とのマッチ度も測られます。

以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。

質問事項
  • 食への関心や、最近気になっている食品トレンドは何か
  • カルビー製品で一番好きなものは何か、その理由も
  • 商品の改善点を提案してください
  • 学生時代に最も熱中したことと、そこから何を学んだか
  • カルビーの企業理念「掘りだそう、自然の力。」についてどう思うか
  • 入社後にどのような仕事で貢献したいか

これらの質問を通じて、面接官はあなたのカルビーで働くことへの熱意と、論理的な思考力を深く探ろうとします。

面接に臨む際は、これらの質問に対する回答を事前に準備し、自分の言葉で具体的なエピソードを交えながら伝えることが重要です。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

④内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

カルビーの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。

<大学院> 京都大学、東京大学、東京工業大学、東北大学、北海道大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、神戸大学、大阪大学、名古屋大学

<大学> 青山学院大学、学習院大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、早稲田大学、筑波大学、東京理科大学、大阪大学、お茶の水女子大学、関西学院大学、国際教養大学、上智大学、中央大学、津田塾大学、同志社大学、法政大学、明治大学、立教大学、立命館大学、東京農業大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学

 

上記には偏差値が高い大学も採用実績にありますが、カルビーは多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。

よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。

採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。

就職偏差値・難易度

ここまでの内容を踏まえて、カルビーの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

理由
  • 圧倒的な知名度とブランド力:多くの学生が応募するため、競争率が非常に高い。
  • 採用人数に対する応募者数の多さ:毎年多くの優秀な人材が応募するため、狭き門となります。
  • 多様な選考要素:「食」への熱意やカルビーへの理解度など、一般的な選考基準に加えて独自の視点が加わる。

これらの要因から、カルビーの内定を獲得するには、企業研究と自己分析を徹底的に行うことが不可欠です。しっかりと対策を行い内定を獲得してください。

さいごに

カルビーは、スナック菓子やシリアル食品を通じて、人々に「おいしさ・楽しさ」を提供し続けている食品業界のリーディングカンパニーです。

就職難易度は高いですが、それだけやりがいのある仕事ができる環境と言えます。

徹底した企業研究と、カルビーの製品や企業理念に対する熱意をアピールすることが、内定への近道です。

特に、面接ではあなたの食への関心や、カルビーという企業で何を実現したいのかが深く問われます。

この記事を参考に、自分自身の言葉でその熱意を伝えられるよう準備を進めてください。

悔いのない就職活動となるよう応援しています。

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