【企業分析】パスコの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/27更新
はじめに
測量業界に属する株式会社パスコは、測量・計測技術を用いて地球を捉えて集めたデータを社会課題解決などに活用している企業です。
就職活動を始める前から測量業界のパスコを知っている就活生は少ない中で、何かのきっかけでパスコを知り、興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、以下のような就活生を対象にパスコについて徹底的に解説します。
- パスコの仕事内容が気になる
- パスコの就職難易度を知りたい
- パスコの選考対策として何をすれば良いかわからない
1つでも当てはまる就活生は必見です。
ぜひ本記事を参考にパスコの選考対策に取り組んでください。
測量業界以外の業界も知りたい就活生は、業界一覧を以下の記事でまとめているので参考にしてください。
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この記事の結論
本記事の結論からお伝えすると、パスコの就職偏差値及び難易度は標準的と考えられます。
しかし、中途半端な選考対策で内定を獲得するのは、難しいでしょう。
その理由としては、学歴フィルターがないため誰にも内定を掴む可能性はありますが、測量業界は日頃身近な業界ではないため、就活する上で魅力を感じてしっかりと対策をして選考に臨む就活生が多いからです。
測量業界がどのような業界で、その中でもパスコならではの強みや特徴が何かを把握して、自身の就活軸とどうマッチするのかを選考でしっかりとアピールする必要があります。
募集職種は、総合職ではあるものの技術系・研究開発系・営業系・管理系と分かれているので、自身の能力や性格が発揮される職種がなにかを考えてみてください。
選考対策をしっかりと行い自信を持って選考に臨めるようになれば、面接でも「なぜパスコに入社したいのか」を明確に企業側に伝えられるはずですので、ぜひ本記事を最後まで読んで、選考対策を進めてください。
株式会社パスコについて
出典元:新卒採用|採用情報|株式会社パスコ (pasco.co.jp)
会社概要
パスコは1953年に創業し、東京都の目黒区に本社を置く測量業界に属する企業です。
遠隔の視点と近接の視点から地形の特徴などを捉えて、分析をしながらインフラの構築や災害などの社会課題の解決に役立つデータを集めるビジネスを展開しており、データである「空間情報」を扱う企業として地位を確立しています。
サステナビリティにも注力しており、空間情報事業を通して国際的な社会課題に着目しながら解決を目指しています。
従業員には有資格者が多く、プロとして仕事を全うすることにもこだわっているのがパスコの特徴です。
各事業別の売上規模
パスコの2022年度の売上高は620億1,600万円で、純利益は40億9,900万円です。
売上高、純利益ともに年々増加しており、パスコの安定した成長がうかがえます。
売上高は国内公共部門、国内民間部門、海外部門の3部門の収益から成り立っており、それぞれの分野の状況を紹介します。
- 国内公共部門
売上高は前期比5,228百万円増加(同10.7%増)の53,934百万円となりました。 - 国内民間部門
売上高は前期比149百万円減少(同10.6%減)の5,448百万円となりました。 - 海外部門
売上高は前期比709百万円増加(同39.7%増)の2,496百万円となりました。
各事業セグメントの解説
パスコの空間情報技術を活かして、以下のような事業を展開しています。
事業 | 活動内容 |
国土強靱化 | 防災、減災、災害時の対策 |
国土 | 保全、管理 |
インフラ | 維持、管理 |
環境 | 保全、管理 |
分析・効率化 | ICTにより企業の効率化促進 |
世界への支援 | 国外の環境整備保全や災害対策支援 |
国内公共部門・国内民間部門・海外部門に分かれているなか、それぞれで上記の表のような幅広い事業を行っています。
空間情報の可能性をフル活用して、企業として世界を視野に入れて貢献しています。
空間情報の活かし方は幅広いので、入社後にどの事業でどのように空間技術を活かして何を実現したいのかを考えてみてください。
パスコで働いている社員は?
平均勤続年数は?
2022年度のパスコの平均勤続年数実績は11.8年です。
調査では、全業界の平均勤続年数は12.7年なので、パスコの平均勤続年数は1年程度短いといえます。
しかし、近年は若手を中心に転職が当たり前の時代になっているので、全体の平均勤続年数が下がる可能性もあります。
平均年収は?
2022年度のパスコの平均年収実績は、684万円です。
全給与所得者の平均年収は458万円なので、パスコの給与水準は平均よりも高いといえます。
パスコは30歳の従業員の平均年収も公表しており、524万円となっています。
入社後に順当に給与が上がっていく企業であると考えられるでしょう。
平均残業時間は?
パスコの月間平均残業時間は、22.7時間です。
1日あたり1時間程度の残業時間なので、仕事とプライベートは両立できる環境であると考えられます。
しかし、人によって業務量や繁忙期は異なります。
希望する部門のOBにどのような働き方をしているのかを確認してみるといいでしょう。
平均ボーナス額は?
パスコの正式な平均ボーナス額は公表されていません。
平均年収から算出すると、パスコの平均ボーナス額は109万円程度です。
算出方法は国税庁の民間給与実態統計調査に基づいて、平均年収の約16%を平均ボーナス額としています。
パスコは多くの企業同様に年2回ボーナス支給ですが、業績によっては期末に期末賞与が支給されます。
どんな文化なの?
パスコは年次に関わらず意見を出し合い、ビジネスを前進させていく社風です。
好奇心旺盛な従業員が多く、若手から提案されたアイデアや意見にも耳を傾けられる傾向があります。
そのような企業全体としての姿勢が、成長し続けるパスコの雰囲気を醸成しているのでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
測量業界の中でのパスコの立ち位置を紹介します。
競合他社と比較すると、パスコの売上はかなり高いです。
同業界の中で売上高が高いと事業の幅広さや社会貢献度の高さがうかがえます。
測量業界においてパスコがトップクラスの企業である理由は、以下の要因があると考えられます。
- グローバルを視野にビジネスを展開しているから
- 従業員の資格取得支援制度が充実しているため、高いレベルのサービスや情報を提供できるから
- 現状に甘んじずにさらなる成長を意識しているから
業界トップとして、維持するだけでなく、空間情報技術の可能性を探り続けるところにパスコがトップ企業にまで成長した理由であるといえるでしょう。
参考までに競合他社との比較を表にまとめているので、参考にしてください。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
パスコ | 620億1,600万円 | 684万円 | 56 | 挑戦を歓迎する社風 |
国際航業 | 414億2,000万円 | 530万円 | 53 | 風通しの良い社風 |
アジア航測 | 373億400万円 | 793万円 | 55 | 人の繋がりを大切にする社風 |
朝日航洋 | 289億5,000万円 | 472万円 | 51 | 仕事とプライベートを両立しやすい社風 |
パスコの新卒募集要項について
パスコの新卒募集要項を下の表にまとめました。
学歴によって初任給支給額が分かれており、ボーナスは年2回の支給です。
入社後に1カ月程度の新人研修があり、その後はOJTで業務を徐々に覚えていきます。
入社5年目まではフォローアップ研修があるのも安心して成長できるポイントです。
配属地やジョブローテーションは一定の経験を積んだあとに、本人の希望や能力、会社の状況などを加味して行われます。
海外事業はTOEIC700点以上の語学力があり、ある程度の実務経験がある社員が携わるので、海外事業に興味のある就活生は入社前から語学学習に力を入れておくといいでしょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 業務内容:技術系(測量・計測分野、建設コンサルタント分野、システムエンジニア分野)、研究開発系、営業系、管理系 |
給与 | 総合職 専卒初任給 219,500円 総合職 大卒初任給 242,000円 総合職 修士初任給 255,500円 総合職 博士初任給 285,000円 |
賞与 | 賞与年2回支給(会社業績により期末賞与支給) |
研修制度 | PASCO大学、階層別研修、課題別研修、社外別研修、OJT、eラーニング、自己研鑽支援 その他 |
福利厚生 | 夏季休暇・年末年始休暇、リフレッシュ休暇、育児・介護休業、住宅手当支給、独身寮・社宅制度、外部福利厚生サービス、資格取得支援 その他 |
求める人材
パスコは求める人材像として、「社会貢献性が高いパスコの事業を通して、より良い社会の構築に貢献したいという思いのある方」を挙げています。
入社後はパスコの一員としての誇りと責任を持って業務を遂行し、さらなる成長のために貢献できる人を必要としています。
新入社員は新人研修やOJTを通して日々の業務に必要なスキルや知識を身につけていくので、選考過程では何でも吸収して即戦力になることが期待できる「積極性」や「主体性」もアピールできるといいでしょう。
自身の性格や価値観を伝えるために、自身の経験を振り返ってエピソードを選定する必要があります。
徹底的な自己分析が選考結果を大きく左右するので、時間をかけてしっかりと行いましょう。
新卒採用のフロー
パスコの新卒採用の選考フローを紹介します。
各選考ステップでチェックされている項目が違うので、以下の章で解説したポイントを押さえながら選考対策に臨んでください。
①エントリー
パスコの採用情報ページのエントリーボタンを押して、個人情報を登録する必要があります。
マイページにはイベント情報などの最新の情報がアップロードされるので、早めに登録をしてこまめにチェックするようにしましょう。
マイナビページからも登録可能です。
②会社説明会
会社説明会は、動画視聴・Web・対面などあらゆる形式で行われます。
大学の合同企業説明会が開かれる場合もあります。
会社説明会はパスコがどのような企業なのかを改めて確認できるだけでなく、選考前に気になることを解消できるチャンスなので、積極的な姿勢で参加しましょう。
その後の選考準備を進める時間が多く作れるように、早めの回に参加することをおすすめします。
③エントリーシート
会社説明会の視聴が終わったらいよいよ選考パートです。
過去の選考では、以下のような質問が出題されています。
- 学業以外で力を入れて取り組んだことについて教えてください
- 現在の研究内容・ゼミまたは得意学問について、専門知識がない人にも伝わるようにまとめてください
- 当社を志望した理由や入社後に実現したいことを教えてください
- これから社会人になるにあたって、あなたが大切にしたいことはなんですか?
- ご自身が自覚している強みや長所について教えてください
就職活動において基本的な内容が中心なので、エントリー開始よりも前に作成し始めるといいでしょう。
エントリーシートは読み手が理解しやすいように、論理的な構成を意識してください。
エントリーシートの書き方を以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
④適正検査(SPI)
パスコの適正検査は、SPI形式のWebテストです。
市販のSPI対策用の問題集などを使用して、スピーディーかつ正確に解けるようになるまでトレーニングをしましょう。
どれほど面接対策をしても、SPIで一定以上の点数をとれないと先の選考に進めません。
SPI対策は数日でできるものではなく、日々の努力が選考通過のカギです。
パスコの選考を受ける前に、他社でSPI形式のWebテストを課している企業の選考を受けることをおすすめします。
SPIについては以下の記事を参考にしてください。
⑤一次面接
一次面接は、所要時間30分程度で学生1人に対して面接官も1人で行われます。
内容は、エントリーシートに記載した内容をもとに質問をされます。
パスコの志望動機などについての質問は少なく、志望度の高さを測るよりも就活生の人柄を見ているフェーズであると捉えるのがいいでしょう。
面接対策として、提出したエントリーシートを読みながら自分が面接官だったらどのような深掘り質問をするか考えてみてください。
どの角度から質問がきても、答えられるように回答を作成しておきましょう。
面接は面接官とのコミュニケーションでもあり、業務をする上で必要なコミュニケーション能力も見られているので、簡潔にわかりやすく答えるようにしてください。
面接についてまとめている以下の記事も確認してみてください。
⑥二次面接
二次面接は就活生1人に対して面接官3人程度で行われます。
就活生自身に関する質問が中心の一次面接とは変わり、二次面接では測量業界に関する理解や志望度を問われる内容が聞かれます。
就活をする前から測量業界を知っている就活生が少ないなかで、なぜ測量業界・パスコに興味を持ち、パスコで何を実現したいのかを明確に示す必要があります。
自身の就活軸とどう共通するのかや競合他社と比較して「なぜ他社ではなく、パスコでなければいけないのか」を伝えられるようにしましょう。
二次面接を受ける前にOB訪問などを活用しながら、志望動機をブラッシュアップしておくことをおすすめします。
⑦最終面接
最終面接も就活生1人に対して面接官3人程度です。
最終面接では改めて志望動機やキャリアビジョンなどの質問をして、入社への意思を確認されます。
また、自身の強み・弱みなどを客観的にどう捉えているかについての質問もされ、一緒に働く上で必要な能力を持ち合わせているかもチェックされているといえます。
企業側にとっては、内定を出したら承諾するのか否かを見極める最後のチャンスなので、懸念要素を残さないことがポイントです。
自身の実現したいことをするにはパスコしかないと言い切るくらいの熱量で臨みましょう。
⑧内定
ここまで紹介したすべての選考ステップを通過すると内定が伝えられます。
採用大学
パスコの採用大学の一覧を以下の表で確認してみましょう。
入試難易度が標準的な大学から難易度の高い大学まで、全国各地のあらゆる大学の学生を採用していることがわかります。
したがって、パスコにいわゆる学歴フィルターはないと考えられます。
<大学院> 茨城大学、愛媛大学、大阪工業大学、大阪市立大学、帯広畜産大学、日本大学、日本工業大学、阪南大学、弘前大学、広島大学、福井県立大学、法政大学、北海道大学、山口大学、横浜国立大学、立命館大学、早稲田大学 <大学> 愛知大学、亜細亜大学、茨城大学、愛媛大学、大阪大学、大妻女子大学、岡山大学、お茶の水女子大学、白百合女子大学、専修大学、千葉大学、千葉科学大学、千葉工業大学、千葉商科大学、東海大学、法政大学、明治大学、明治学院大学、山口大学、酪農学園大学、立教大学、立正大学、立命館大学、早稲田大学 |
パスコは学歴で振り落とすことはないはずなので、しっかりと選考対策を行うことで誰もが内定を獲得するチャンスがあります。
一緒に選考を受ける就活生以上に、入社への強い意思や自身がパスコで活躍するポテンシャルがあることを示せるように対策をしましょう。
学歴フィルターが気になる方は、以下の記事にまとめているので参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまで解説してきた内容をもとに考えると、パスコの就職偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。
理由としては、以下の2点が挙げられます。
- 学歴フィルターがない
- 平均年収が全国平均より高いものの、特段高いわけではない
上記の理由から、選考ステップは多いもののしっかりと対策をすれば内定獲得の可能性はおおいにあります。
油断せずに最後まで徹底した対策をした上で、選考に臨んでください。
就職偏差値・難易度は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
本記事では、測量業界に属するパスコの会社概要や選考フローとその対策、就職難易度などを詳しく紹介してきました。
ビジネスの規模が大きく、今後も成長する業界だと考えられるので、自己分析や企業研究をしながらパスコで何を成し遂げたいのかを明確にしてから入社すると、活き活きとしながら社会人生活を送れるはずです。
ぜひ、本記事を参考にして内定獲得まで突き進んでください。
本記事がパスコの内定獲得を目指す就活生の一助になったら幸いです。