【企業分析】デジタル・インフォメーション・テクノロジーの採用難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)は東京都に本社を置くIT企業です。
システムインテグレータとして金融、医療、航空運輸、自治体、防災、電力・ガス、流通、サービスなど様々な業界や企業に向けたシステム開発を行っています。
事業領域や地域に応じて業務を行うカンパニー制という特殊な制度を駆使して急成長中です。
今回はそんなDITの企業研究のサポートとして、DITの基本となる概要や待遇、採用フローと対策、就職難易度などを紹介します。
記事ではDITの就職を目指していて、内定獲得のために選考を受けようと考えている就活生の方向けに企業分析をしていきますので、最後までお付き合いください。
- DITがどういう企業なのか気になる
- DITの就職難易度を知りたい
- DITの選考対策を把握して選考に臨みたい
また、IT業界以外の業界については、下記の記事をご参照ください。
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この記事の結論
この記事の結論を先にお伝えしますと、DITの就職難易度は標準レベルの難易度と考えられます。
DITの採用実績を見てみると全国の大学から採用しており、標準クラスの大学も多数名を連ねています。
このことから学歴フィルターはなく、人物重視の選考をしている可能性が高いです。
また、過去4年間で採用人数は43人から90人と右肩上がりに増えており、採用枠の拡大から内定を獲得しやすくなっていることが考えられます。
適性検査や面接などは設けられているため、選考対策をせずに内定を得ることは難しいですが、対策次第で誰にでもチャンスがあると言えるでしょう。
募集職種はプログラマやエンジニアですが、大学の学科や専攻は問わないため文系の学生でも問題なく採用されます。
次からはDITに関する各内容や就職活動に役立つ情報を解説していきます。
DIT株式会社について
出典元:DIT デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社 (ditgroup.jp)
会社概要
DIT株式会社は企業向けにITサービスを提供している企業です。
事業領域は金融向けに業務システムの開発、車載のための組み込み系システムの開発と検証、システム運用と保守、サイバーセキュリティなど多岐に渡ります。
このように多種多様なサービスを提供してきたことで、取引先は約2,800社を達成し、現在も成長を続けています。
事業ごとにカンパニー制を敷き、多いところは200人、少ないところは50人あまりに分かれ、それぞれの事業が独立するようにプロジェクトを進めているのが特徴と言えるでしょう。
独立性の高さから社員1人1人が経営者目線を持つことができ、マネジメントスキルが身に付くのもDITのメリットです。
DITでは今後、セキュリティと業務改善を中心とした自社商品事業を伸ばしていくことを目標にしており、企業の将来も明確に考えられていることが分かります。
各事業別の売上規模
DITの2023年度6月期の第3四半期の総売上高は135億円3,500万円で、売上総利益は31億円5,000万円でした。
この売上はソフトウェア開発事業とシステム販売事業からの収益によって構成されています。
各事業分野の売上高は以下の通りです。
- ソフトウェア開発事業:売上高は130億円3,500万円で、前年同期比は13.5%増えています。営業利益は14億6,700万円で前年同期比は5.7%下がりました。
- システム販売事業:売上高は4億9,900万円で前年同期比は10.0%増えています。営業利益は6億9,000万円となっており、前年同期比は32.3%増えました。
各事業セグメントの解説
DIT株式会社の主なセグメント事業ですが、ここではカンパニーごとに紹介していきます。
事業部門 | 活動内容 |
業務システム開発事業 | 提案型SI事業を手掛け、顧客の問題を解決するビジネスソリューションカンパニー。金融業や小売業を中心にECサイトなどWebシステムの構築、保守を手掛けるeビジネスサービスカンパニー。 |
運用サポート事業 | エンジニアによるシステムの導入支援、インフラ構築、ネットワーク管理、アプリ開発などを実施するサポートビジネスカンパニー。 |
組込み開発事業 | 車載機器、通信機器など組込みシステム、制御系システムの開発を行うエンベデッドソリューションカンパニー。 |
組込み検証事業 | 車載機器、医療機器、通信インフラなどのソフトウェア検証・評価業務を実施するクオリティエンジニアリングカンパニー。 |
複合事業 | 大阪を中心に業務システムの開発や運用サポートを行う西日本カンパニー。愛媛を中心にシステム機器販売、運用を行う愛媛カンパニー。 |
DITには様々な事業が存在し、カンパニーは合計7つに分類されています。
7つのカンパニーによって事業を幅広く手掛け、会社を成長させていきました。
システム開発や運用サポートのような業務だけでなく、複合事業にあるように地域によってもカンパニーを設けて地域に根付いた業務展開を行っているのも特徴の1つです。
以下に参照ページを一部紹介しますので、合わせてご確認ください。
DITで働いている社員は?
ここではDITの平均勤続年数や平均年収といった働く上で重要な情報を紹介していきます。
平均勤続年数は?
DITの平均勤続年数は9. 2年です。
IT業界の平均勤続年数が6. 2年のため、業界平均よりも社員の定着率は高いと言えます。
平均年齢も38.1歳のため、高齢化し過ぎず若手ばかりで構成されているわけでもないバランスの良い配分だと考えられます。
平均年収は?
DITの平均年収は468万円でした。
全国の平均年収が414万円なことを考えると、平均よりも多い数値となっています。
また、IT業界の平均年収は452万円となっており、わずかながら業界の中でも年収は高いことが分かります。
平均残業時間は?
DITの平均残業時間は1ヵ月あたり22.3時間となっています。
IT業界の平均残業時間が23.2時間のため、ほぼ平均と同じくらいの残業時間と言えるでしょう。
平均ボーナス額は?
インターネットには詳しい情報は掲載されていませんでした。
ただし、DITの平均年収からボーナス額は約75万円と考えられます。
理由として、国税庁の民間給与実態統計調査によれば、平均給与に占める給与額の割合は約16%となっているためです。
数字通りにボーナス額が支給されているとは限りませんので、参考程度に留めておいてください。
また、DITの賞与は6月と12月の年2回、初年度のみ12月の1回だけ支給がされます。
どんな文化なの?
DITはチャレンジする人を応援する企業であり、真摯に取り組んだ結果失敗したとしても評価を下げることはしないと公式サイトの人事メッセージに記載があります。
失敗してもそこから学び、次に繋げていくことが重要だと考えており、新しいことでもチャレンジを推進しています。
また、新しいテクノロジーやサービスなどを生み出そうと、常に考えて行動する人を歓迎する文化が形成されており、やる気のある社員は年齢や実績に関係なくチャンスを与えているため、若いうちから大きな仕事や新しい業務に取り組みたいと考えている人に向いていると言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本に数多くあるIT業界の中でのDITの立ち位置について紹介します。
売上高や規模の近い企業と比べてみると、DITは平均年収が高めであり、優れた企業であると言えるでしょう。
理由としては以下に要因があると考えています。
カンパニー制の導入
他の企業では見かけることの少ないカンパニー制を導入し、各事業に専門性の高い社員を配置。
それぞれの部門に特化した社員たちが経営目線を持って業務にあたることで高いパフォーマンスを引き出しています。
バランスの良い人材獲得
DITでは新卒社員が66%、中途社員が34%を占めており、新卒は一から育成をする研修体制を整えています。
それに加えて中途社員を加えることでベテランによるサポートも拡充させています。
独自商品の保有
セキュリティ分野、DX分野などで独自の商品を開発・提供していることで他社にはないサービスを生み出しています。
今後、自社商品事業は強化していくため、更なる成長が期待できそうです。
以上の要因によりDITはIT業界の中でも成長を続け、今後もさらに伸びていく企業だと考えられます。
日本有数の大手有名IT企業と比べるとまだまだ規模は小さいですが、顧客数など劣らない部分もあり、売上高以上に将来性の高い企業だと言えます。
参考までに競合も含めた4社の情報を下記にまとめましたので、参考にしてみてください。
会社名 | 売上高(2023年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
DIT | 135億円3,500万円 | 468万円 | 不明 | チャレンジを推進し、チャンスを与える社風 |
システムエグゼ | 113億1,375万円 | 464万円 | 倍率4.6倍 | コミュニケーションが取りやすい社風 |
ホンダロジコム | 87億円 | 320万円 | 不明(年収・規模から難しくはないと推測) | アットホームな社風 |
セラク | 208億5,800万円 | 374万円 | 2.9/5.0 | 1人1人に本気で向き合う謝う風 |
DITの新卒募集要項について
ここではDITの新卒募集要項について紹介します。
DITでは一部の職種を除いて2年目以降に年俸制が採用されており、賞与や諸手当込みで一括で支給がされます。
フレックスタイム制もあり、自分で働く時間を決められるのでワークライフバランスは整っていますが、残業はあるため緩やかに働くのは難しいでしょう。
働く時は働く、休む時は休むといった感じでメリハリのある働き方が求められます。
転勤は原則ありませんが、勤務地は各カンパニーの拠点となる事務所かお客様の下へ常住します。
距離などが気になる場合は予め人事に相談すると良いでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | プログラマ・システムエンジニア・テストエンジニア・インフラエンジニア・サポートエンジニア 業務内容:各カンパニーにてITに関わる業務を実施 |
給与 | 大学院卒:260,000円 大学卒・専門4年制卒:250,000円 専門3年制卒:237,000円 短大・高専・専門2年制卒:230,000円 愛媛勤務のみ 大学院卒:250,000円 大学・専門4年制卒:240,000円 専門3年制卒:227,000円 短大・高専・専門2年制卒:220,000円 |
賞与 | 6月、12月の年2回(初年度は12月の1回)支給 年俸制になると年俸に含まれる |
研修制度 | 社会人基礎研修、コンピュータ基礎研修、プログラミング研修、eラーニング研修 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、資格取得報奨金制度、新卒入社時引越費用補助制度、自社保養施設 |
求める人材
DITが求める人材像は公式サイトに掲載されています。
変化を楽しめる人、失敗してもチャレンジし続けられる人を求めており、この2点を強みに持つ就活生はアピールしていくと良いでしょう。
DITは様々な分野で迅速な対応をして成長してきた実績があり、変化に対応する力によって企業を大きくしてきました。
そのため変化に関心があり、変化を恐れず挑戦できる人材を強く求めています。
挑戦した結果、失敗しても責めることはなく、何度でも挑戦をさせてくれる企業文化があり、チャレンジ精神に溢れた人材は能力を発揮しやすいと言えるでしょう。
自分が過去の経験で変化に対応した経験、何かにチャレンジした経験があればアピール材料にして選考に臨んでいきましょう。
新卒採用のフロー
DITの選考フローを紹介します。
DITの選考はエントリーシートによる書類選考、適性検査、3回の面接で構成されています。
選考を突破するにはそれぞれの選考フローの対策が欠かせないでしょう。
以下に各選考フローの概要を紹介します。
①エントリー
DITの公式サイト、就活サイトからエントリーを行い、必要情報を入力して選考に進みます。
②書類選考
エントリーシートによる書類選考が実施されます。
志望動機、大学時代に学んだことなど就職活動で聞かれやすい質問がされます。
各質問の文字制限は200文字以内で記載が求めらることが多いため、少ない文字数で簡潔に記載する練習をしておいてください。
自己分析をして自分の強み、特徴、考え方などを把握しておきましょう。
以下に参考となる記事を紹介しますので、合わせて参考にしてください。
③適性検査
Webテストとなっており、言語・非言語・性格検査が実施されます。
言語と非言語で30分、性格検査は70問ほど出題されます。
書店に置いてある参考書を解いて対策を進めておくのがおすすめです。
制限時間を意識するために、時間を測りながら解くなど工夫してみましょう。
以下のページも参考に対策をしてみてください。
④1次面接
1次面接は人事と希望する職種の若手社員が担当します。
オンライン上で実施がされる他、集団面接が行われたこともあります。
集団面接の場合は他の就活生が話している時でも集中力は切らさないようにしてください。
質問内容は学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)、志望動機、職種を選んだ理由など聞かれやすい質問が多めとなっています。
エントリーシートが問題なく書けていれば、質問の回答に詰まることは少ないでしょう。
⑤2次面接
2次面接は個人面接となっており、人事の幹部クラス2名が担当者になります。
1次面接で聞かれたことを深掘りされることが多いです。
深掘りされても回答できるように掘り下げておきましょう。
例えば私の強みはこうである、強みが発揮されたのはこういう経験をしたからだ、経験の中でこのような壁に直面した、強みを活かしてどのように壁を乗り越えたか、その結果得たものはないか、強みを仕事でどのように活かすか、など細かく聞かれても答えられるように細分化して自分についてまとめておくと良いでしょう。
⑥最終面接
最終面接は社長、人事幹部が担当します。
質問内容はガクチカ、志望理由など今まで聞かれたことが多いです。
入社後にやりたいことを聞かれるため、入社して自分が挑戦したいことを考えておきましょう。
「ただ漠然とこれがやりたい」と回答するのではなく「自分の能力が発揮できるのでこの仕事がやりたい」というようにやりたいことに説得力を持たせると、企業側にも響きやすいです。
自分のアピールにDITが求める人材像とマッチする点など用いて、自分が企業に合う人材ということを伝えていきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑦内定
最終面接を通過すると内定が貰えます。
採用大学
ここではDITの採用大学を紹介します。
DITでは全国の様々な大学から人材の採用を行っており、大学や専門学校など幅広い採用実績を残しています。
〈大学院〉 大阪大学、茨城大学、愛媛大学、神奈川工科大学、東海大学、新潟大学、早稲田大学 〈大学〉 京都大学、青森大学、岡山大学、早稲田大学、立教大学、日本大学、東洋大学、目白大学、拓殖大学、大東文化大学、近畿大学、玉川大学、関西大学 〈短大・高専・専門学校〉 ECCコンピュータ専門学校、京都コンピュータ学院京都駅前校、日本工学院専門学校、目白大学短期大学部 |
上記に記載した大学は一部であり、他にも多数の大学から採用をしています。
難関大学から標準クラスの大学まであるため、学歴フィルターの採用はされていないと考えられます。
学歴で採用を見送られる可能性は低いため、選考対策次第で内定の獲得は可能です。
選考対策を徹底してDITの選考を突破しましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事をご参照ください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、DITの就職偏差値・難易度を確認しましょう。
結論ですが、偏差値・難易度は標準レベルと考えて良いでしょう。
理由を下記に記します。
- 学歴フィルターが存在せず、人物重視の選考をしている
- 採用人数が年々増えており、採用枠が広がっている
- 質問される内容がそこまで特殊なものではなく、対策しやすい
上記の要因により、ガクチカや志望動機、自己PRなど就職活動の選考でよく聞かれる質問に対する回答対策をしておけば通過率は大きく向上するでしょう。
採用枠も増えきており、倍率も相対的に下がっている可能性があります。
自己分析と企業研究を行い、DITの内定を獲得していきましょう。
就職偏差値・難易度についての記事も下記に載せておきますので、そちらも参考にしてください。
まとめ
DITはIT業界に所属するシステムインテグレータで、金融や医療など様々な業界・企業にITサービスを提供しています。
そのようなDITではカンパニー制という独特な社内体制を整えており、各事業に所属する社員がその事業のプロフェッショナルとして、日々業務に取り組んでいます。
DITはIT業界の中でも毎年成長を続けている企業であり、今後のビジョンも明確なのでさらに伸びていくでしょう。
選考対策は必須ですが、学歴重視の企業ではないため、誰にでもチャンスがあります。
この記事も参考に選考対策を進め、DITからの内定を勝ち取りましょう。