【企業分析】電通総研の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/24更新
はじめに
株式会社電通総研(以下電通総研)は、東京都港区に本社を置く電通グループ企業の1つで、業界準大手のSIer企業です。
今回は、そんな電通総研を志望している就活生へ向けて、企業研究を行うための基本情報や求める人材像、さらに同社独自の選考対策について解説していきます。
特に以下のような疑問を抱える学生必見の記事となっております。
- 電通総研には実際どんな業務があるの?
- 電通総研の就職難易度はどのくらい?
- 電通総研の選考対策で何をしたらいいか分からない…
また、その他の業界については以下の記事でまとめておりますので、こちらもぜひあわせてご活用ください。
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この記事の結論
はじめに結論を述べますと、電通総研の就職難易度はやや難関です。
理由には以下の要素が考えられます。
- IT業界就職人気ランキング40位
- 給与面が高水準
- 電通グループに属している
これらを考慮すると、選考は難航することが予想できるでしょう。
また、2024年4月より新入社員の初任給が一律3万円アップしていることから、これまで以上に採用倍率が上がる可能性が高いです。
そのためしっかりとした対策が必要ですが、学歴フィルターについてはないと考えられるため、内定獲得のチャンスは全員にあるでしょう。
職種は、技術職・営業職・スタッフ職です。
入社後のキャリアには、技術職はITコンサルタント、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、データサイエンティストなどがあります。
営業職はソリューション営業、アカウント営業となります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
電通総研について
出典元:電通総研とは
会社概要
株式会社電通総研は、電通グループ初の外資系との合弁会社であり、SIer企業です。
2024年1月1日に株式会社電通国際情報サービスから「株式会社電通総研」に商号が変更されました。
同時に、子会社のISIDビジネスコンサルティングとアイティアイディの2社を統合しています。
設立当初は、世界的規模のコンピュータネットワークによる遠隔情報処理サービスがメインでした。
現在では、ISIDがこれまで手がけていたシステムインテグレーションと、コンサルティングにシンクタンクを加えた3つの領域で事業を展開しています。
先端テクノロジーと電通グループの総合力が強みです。
幅広いサービスを提供することにより、企業や生活者、社会全体の課題解決を総合的にサポートしています。
また、対話型AIソリューション「Know Narrator Chat」や、SaaS型保険システム「joinsureなど、新規事業開発にも積極的です。
各事業別の売上規模
電通総研の2023年12期年間売上高は142,608百万円で、2022年の売上高は129,054百万円ですので、前年度110%を達成しています。
この売上高は、金融ソリューション・ビジネスソリューション・製造ソリューション・コミュニケーションITから構成されます。
各種セグメントごとの金額については以下の表にまとめました。
セグメント | 売上高 単位:百万円 |
金融ソリューション | 30,598 |
ビジネスソリューション | 23,107 |
製造ソリューション | 41,118 |
コミュニケーションIT | 47,784 |
各事業セグメントの解説
電通総研の主な事業セグメントと業務内容は、以下の通りです。
事業部門 | 事業内容 |
金融ソリューション | 金融機関をはじめとした企業における、各種金融業務をサポートするITソリューションの提供 |
ビジネスソリューション | 会計・人事を軸として経営管理業務を対象とするITソリューションの提供 |
製造ソリューション | 製造業の製品開発・製造・販売・保守にわたるプロダクトライフサイクル全般を対象とするITソリューションの提供 |
コミュニケーションIT | マーケティングから基幹業務領域まで企業の価値連鎖や業務プロセスの最適化を図るITソリューションの提供 |
電通総研は、金融・製造・ビジネス・コミュニケーションITを事業領域としています。
その中で、コンサルティングや業務アプリケーション、IT基盤構築・運用などのソリューションサービスの提供を、多種多様な業界に提案しています。
2024年7月には、同社と株式会社電通西日本が、愛媛県内の中小企業の脱炭素化に向けた「令和6年度愛媛県ゼロカーボン・モデル製品創出支援事業」を受託しました。
以下に参照ページを紹介するので、ぜひ確認してみてください。
電通総研で働いている社員は?
平均勤続年数は?
電通総研の平均勤続年数は、11.6年でした。
情報通信業の平均勤続年数が9.9年ですので、業界内において比較的長く勤務する傾向があるでしょう。
平均年収は?
電通総研の平均年収は、1,133万円でした。
同業界では620万円が平均と言われているため、非常に高水準です。
平均残業時間は?
電通総研の平均残業時間は月29.4時間でした。
情報通信業の平均が16.5時間ですので、約13時間多い労働時間です。
平均ボーナス額は?
電通総研の平均ボーナス額については、インターネット上に情報がありませんでした。
しかし、年に2回基本給の約5~6ヶ月分支給されます。
新卒初任給は28万円ですので、140万円以上あると考えられます。
同業界の平均額は134万円であり、業界内において高水準です。
電通総研ではボーナスの中に前払い退職金が含まれているため、支給額が多いといえます。
どんな文化なの?
電通総研の社風は「堅苦しさはなく、風通しのよい自由」です。
実際働いている社員のインタビューでは、明るい社風に魅力を惹かれ、入社したという方もいました。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
IT技術の需要の高まりから現在人気になっているSIer企業ですが、その中での電通総研の立ち位置について紹介します。
電通グループ内において、国内での事業規模は電通に次いで2番目であり、グループを支える中核会社とも言える存在です。
売上高を競合他社と比較してみると、位置づけに関しては準大手と言えるでしょう。
大手企業とは特定の領域では張り合っていますが、公共金融機関の大規模システムなどでは劣ってしまいます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) 単位:百万円 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
電通総研 | 142,608 | 1,133万円 | 60 | 堅苦しくなく風通しのよい社風 |
日本総合研究所 | 124,361 | 830万円 | 62 | 社員のチャレンジを後押しする社風 |
富士通 | 3,713,767 | 879万円 | 57 | 一人ひとりのやり方を尊重し、挑戦も学びも自分で選択できる社風 |
NTTデータ | 3,490,182 | 867万円 | 59 | 多様な人材の活躍を推進する社風 |
電通総研の新卒募集要項について
以下に電通総研の新卒募集要項についてまとめました。
給与は、2024年度から人事制度の改定により、280,000円に上がっています。
日本全体の平均初任給が225,400円ですので、非常に高水準です。
また、人材育成や勤務制度、妊娠・出産・育児などに関する制度も充実しているのが魅力です。
詳細については、会社説明会やホームページで確認してみてください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術職・営業職・スタッフ職 |
給与(2024年度予定) | 院了 300,000円 学部卒 280,000円 ※その他、在宅勤務等補助手当、通勤手当、時間外勤務手当、新卒住宅補助(実家が遠隔地の方対象)、こども手当、前払い退職金、確定拠出年金等の支給あり |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 入社前研修(学習グループ・内定者交流会)、UdemyBusiness、IT基礎学習、ビジネスシミュレーション、プログラミング言語学習、システム開発講習、ロジカルシンキング、応用技術講義、Webアプリケーション開発演習、メンター制度、OJTリーダー制度 |
求める人材
電通総研では以下の要素を求める人材像としています。
- 共創力のある人(協調性)
- 意志のある人(主体性)
- 簡単に”満足”しない人(意欲の高さ)
- 頭で考え、心で動く人(コミュニケーション能力)
- 責任感のある人
- 自身の軸を基に決断できる人(決断力)
採用メッセージを見てみると、企業文化への共感も重要視していることも分かります。
電通総研では随時「電通総研Xトーク!&OnlineWork」というイベントを開催しているため、積極的に参加しましょう。
新卒採用のフロー
電通総研の新卒採用は、以下のような流れで実施されます。
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
選考の特徴は、一般的な質問が行われるのに加えて、最終面接でプレゼンをするとことです。
事前に資料を作成できるため、スライド作りを入念に行う必要があります。
内定獲得のコツは、他の就活生とは一味違ったオリジナリティあるアピールをすることです。
それでは、それぞれのステップについて細かく見ていきましょう。
①エントリー
電通総研の新卒採用サイトからエントリーします。
②書類選考
電通総研の書類選考は、エントリーシートと適性検査です。
以下に、過去のエントリーシートで実際記載されていたことのある項目を紹介します。
- 大学または大学院で学んでいること
- 当社でやってみたい仕事と具体的な役割について
- 最も共感した理念
- 今の自分に必要なこと
適性検査については、テストセンターで行うSPIです。
オーソドックスなものなので、難易度はそれほど高くありません。
とはいえ、参考書やアプリを活用して対策しておきましょう。
以下にエントリーシートやSPI対策の役に立つ記事を紹介しますので、是非活用してください。
③一次面接
電通総研では、エントリーシートと適性検査に通過後、グループ面接を受けることになります。
オンラインで実施され、所要時間は30分程度です。
面接官の人数については、年度や状況によって異なります。
以下に、出題されていた質問を紹介します。
- 自己紹介
- 自己PR
- 人生の振り返りと意思決定の瞬間
- 学生時代注力したこと
- 大学で学んでいること
その他に電通総研では、業務を理解していなければ答えられない質問があり、入社後のイメージができているかが見られます。
ですので、企業研究がどれだけできているかがカギとなるでしょう。
1社だけに絞るのではなく、多数の企業・業界を分析しておくと良いです。
④二次面接
二次面接はオンラインで行う個人面接で、所要時間は40分程度です。
以下に口コミにあった質問項目を紹介します。
- 誰にも負けない強み
- 考えてから行動するか、それとも行動してから考えるか
- 験のモノや新しいことに挑戦するときに意識していること
- 今までの実績で0の経験から上手く吸収できた工夫やポイント
- キャリアプラン
二次面接では、エントリーシートの深掘りが徹底的にされます。
エントリーシートをあらゆる企業に出していると、混在してしまっている可能性があります。
一貫性のない答えは信憑性に欠けてしまうため、なかなか内定には繋がりません。
そのため、記載した内容は必ず確認しておくようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤最終面接
電通総研の最終面接は個人面接で、オンラインで実施されます。
所要時間は約40分程度で、面接官は人事社員と現場社員です。
過去の面接では、以下のような質問がありました。
- なぜ専攻とは関係ない業種を選んでいるのか
- スピーチの中で仲間とのコミュニケーションを重要視しているように感じたが、それはなぜなのか
- 電通総研でやりたいことをプレゼン
電通総研の最終面接はただ質問に答えるのではなく、プレゼン形式で行います。
ですから、内容についてはもちろん、事前準備や話し方が重要です。
どれだけ内容が魅力的でも、アピール方法によっては相手に響かないでしょう。
そのため、好印象を与えるためのアイコンタクト・身振り手振り・口癖・スピードなどを練習してください。
➅内定
3回の面接を突破したら内定です。
採用大学
電通総研の採用大学は以下の通りです。
最難関大学や海外大学もありますが、中堅レベルや標準レベルの大学などさまざまな学生層を採用しています。
このことから、学歴フィルターはないと考えられます。
東京大学、東京大学大学院、東京電機大学、東京電機大学大学院、東京農工大学同志社大学、同志社大学大学院、名古屋工業大学、名古屋工業大学大学院、名古屋大学、名古屋大学大学院、南山大学、南山大学大学院、広島大学大学院、北海道大学、北海道大学大学院、防衛大学校、武蔵大学、明治学院大学、明治学院大学大学院、早稲田大学、早稲田大学大学院、Institut Teknologi Bandung、ニューヨーク州立大学ジェネシオ校 |
上記には高偏差値の大学もありますが、やや低い大学も含まれています。
確かに高学歴の内定者が多いですが、それでも幅広い大学から採用実績があることは事実です。
そのため、しっかりと対策をしておけば内定獲得のチャンスは全員にあるでしょう。
採用大学のランクに関しては、以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえた上で、電通総研の就職偏差値について紹介します。
結論としては、やや難関です。
その理由として下記の4点が挙げられます。
- IT業界IT業界就職人気ランキング40位(業界別では2位)だから
- 採用倍率40~50と予想されるから
- 給与面が高水準だから
- 最大手企業のグループ会社だから
しかし、採用大学を見る限り学歴フィルターはない可能性が高いので、対策次第では採用の可能性は十分にあります。
入念に企業・業界研究をして、内定を勝ち取りましょう!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
電通総研は、大手企業電通のグループのSIer企業です。
システムインテグレーションとコンサルティングに、シンクタンクを加えた3つの領域で事業を展開しています。
近年就活生から人気の業界であり、それに加え、2024年から給与が引き上げられたことからも、さらに注目度が高まっています。
ですから、選考はこれまで以上に難しくなることでしょう。
とはいっても、学歴重視の企業ではないため、全員に内定獲得の可能性はあります。
ぜひこの記事を活用して、残りの就活に励んでくださいね。