【企業分析】JR東日本メカトロニクスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/7/23更新
はじめに
JR東日本メカトロニクス株式会社は東京都渋谷区代々木に本社を置く、JR各駅の自動改札機やエスカレータ・エレベータ、ホームドアをはじめとする駅機械設備、SuicaなどのICカードを用いた電子マネーソリューションの企画、開発、施工およびメンテナンスを事業とする企業です。
JR東日本メカトロニクスは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の100%子会社であり、「人びとの移動を、安全を、暮らしを支えています。
やがて当たり前になる技術イノベーションを全てのひとに。私たちの仕事で、せかいを、やさしくしたい。」という想いのもと、「移動をスマートに」「お客さまに『安心・安全』を」「先端技術でくらしを豊かに」していくことを目指しています。
今回はそんなJR東日本メカトロニクスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではJR東日本メカトロニクスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JR東日本メカトロニクスの仕事内容が気になる
- JR東日本メカトロニクスの就職難易度を知りたい
- JR東日本メカトロニクスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、駅機械設備等以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JR東日本メカトロニクスの就職難易度は、標準よりもやや高めであると考えています。
JR東日本メカトロニクスは、上述のように、JR東日本の100%子会社であることから安定的であり、福利厚生も厚くなっています。
また新卒社員の募集は、技術総合職で、募集人数も20名~25名というように比較的少数です。
このような状況ではありますが、様々な大学からの採用実績があります。
このため、就活生においては、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
JR東日本メカトロニクスについて
会社概要
JR東日本メカトロニクスは、1992年4月に発足し、下記の機器システムに関する企画・開発から施工・メンテナンスまでを取り扱う企業です。
- 駅務機器システムに関する改良、メンテナンス
- バスシステムの無線データ連携、インフラ構築
- 「Suica」をはじめとする交通系ICカード、電子マネーシステム及び各種ソリューションの開発
資本金は1億円、社員数は1,422名になります(2022年4月)。
JR東日本メカトロニクスの沿革の詳細を知りたい就活生は、下記の参照ページに詳しい説明があるので読んでみてください。
各事業別の売上規模
JR東日本メカトロニクスの売上高と営業利益は、次のように推移しています。
年度(期) | 売上高 | 営業利益 |
2023年3月期 | 553億5,500万円 | 16億9,600万円 |
2022年3月期 | 606億5,800万円 | 19億2,300万円 |
2021年3月期 | 753億5,700万円 | 57億3,400万円 |
2023年3月期の総売上高は553億5,500万円で、営業利益は16億9,600万円でした。
なお、セグメント別の売上高と営業利益は非公開でした。
各事業セグメントの解説
JR東日本メカトロニクスの主な事業セグメントは以下の通りです。
詳しく知りたい方は、企業説明会などに参加し積極的に質問をしてみましょう。
事業部門 | 活動内容 |
駅務機器システムに関する改良、メンテナンス | 駅設置の昇降機(エレベーター、エスカレーター等)
|
バスシステムの無線データ連携、インフラ構築 | バスICシステム |
「Suica」をはじめとする交通系ICカード、電子マネーシステム及び各種ソリューションの開発 | 交通系ICカード
|
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
JR東日本メカトロニクスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JR東日本メカトロニクスの平均勤続年数は13.9年です(2023年3月末日時点)。
企業全体の平均勤続年数は12.4年となっているので、平均よりも社員の出入りがやや少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
JR東日本メカトロニクスの平均年収は、662万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
JR東日本メカトロニクスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり16.5時間でした(2022年度)。
厚生労働省が2023年2月に発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」によれば、月平均残業時間は13.8時間なので、JR東日本メカトロニクスは、残業がやや多い職場といえます。
平均ボーナス額は?
JR東日本メカトロニクスのボーナスは、約110万円でした(年2回計)。
厚生労働省の発表している「毎月勤労統計調査」によると2022年の下記ボーナスは、夏季で約39万円となり、冬季も約39万円なので、全国平均と比較すると高額と言えるでしょう。
どんな文化なの?
JR東日本メカトロニクスの企業理念は、次のとおりです。
私たちは安全を第一に行動し、お客さまの安心と信頼に応えます。
人と技術の融合により革新的な技術サービスを創造し、すべての人の心豊かな生活を実現します。
JR東日本メカトロニクスの事業の先には顧客の生活があり、同社の技術サービスを通じてすべての人に心豊かな生活を提供し、社会に貢献することが同社の使命であると位置づけています。
同社には、新卒採用の社員の他、キャリア採用(中途採用)の社員、さらには各メーカーや親会社であるJR東日本から出向している社員などが在籍しており、社員構成は多様性があります。
そこでは、異なるキャリアを持った社員同士が、各自の持つ経験を十分に活用していくことにより、新たな事業・ビジネスを生み出しています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
駅機械設備業界の中でのJR東日本メカトロニクスの立ち位置をご紹介します。
売上ベースでは、JR東日本メカトロニクスがトップに立ち、オムロングループのオムロンフィールドエンジニアリングがこれを追っています。
JR東日本メカトロニクスの事業展開上の特徴を以下に掲げます。
- 交通系ICカードのリーディングカンパニーとして、顧客、交通事業者、シャイのニーズを絶えず意識し続けているからこそ、機器システムの企画・開発から施工・メンテナンスのあらゆる局面に至るまで適宜適切に対応するkpとが可能になります。
- 顧客が利用する改札機、券売機、精算機の他、駅係員が使用するバックヤード機器まで、駅務機器は多岐に渡る中、1日に100万人が利用するターミナル駅から無人駅まであらゆるスケールに対応し、駅業務の省力化・」自動化を実現可能です。
- バスへの乗車にあたり、顧客から見て小銭が不要でスピーディな決済で利用可お脱にしたIC車載ユニットは全国のバス会社で採用されるに至っています。
- 列車位置とグリーン券の有効区間を照合して顧客にランプ色で通知するソリューションは「グリーン車Suicaシステム」として社会に認知されています。
- 運賃計算をはじめシステムの高品質を担保し、設備導入後も駅設備の故障受付から保守員手配までを一元的にコントロールするオンコールセンターを24時間365日運用しています。
参考までに競合他社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年3月期) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
JR東日本メカトロニクス | 553億5,500万円 | 662万円 | 58 | 熱意とチームプレーが魅力 |
オムロンフィールドエンジニアリング | 472億円 | 490万円 | 53 | 進取の気性 |
JR西日本テクシア | 244億円 | 549万円 | 52 | 風通しが良い |
レシップ | 155億5,363万円 | 484万円 | 50 | 人を大切にする |
高見沢サイバネティックス | 81億9,788万円 | 500万円 | 51 | 挑戦する機会が与えられている |
JR東日本メカトロニクスの新卒募集要項について
以下にJR東日本メカトロニクスの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職(企画・開発、施工・メンテナンス、品質管理、営業、社内システムなど) |
給与(2024年卒実績) | 大学院了(月給)210,800円 大学卒・高等専門学校専攻科卒(月給)195,700円 高等専門学校本科卒・専門学校卒(月給)174,100円 ▼大学卒首都圏勤務の例▼ 月給225,055円 (基本給195,700円+都市手当29,355円) <諸手当> 都市手当、扶養手当、通勤手当、超過勤務手当、職務手当、技術手当等 |
昇給 | 昇給 年1回(4月) |
賞与 | 賞与 年2回(7月、12月) |
勤務地 | 岩手/宮城/秋田/茨城/群馬/埼玉/千葉/東京/神奈川/新潟/長野/大阪/福岡 |
勤務時間 | 【本社勤務の場合】 フレックスタイム制(コアタイムなし) ・標準となる就業時間 9:20~18:00(休憩1時間) ・フレキシブルタイム 7:00~22:00 【支店・営業所の場合】 8:30~17:00(休憩1時間、実働7時間30分)※事業所により異なる ※時間年休制度あり 夜間業務が発生する場合があります 22:00~翌6:30 等 |
研修制度 | 新入社員研修、フォローアップ研修、昇格者研修、全社員研修、海外研修、通信研修、安全研修、サービス研修、業務知識研修 等 |
福利厚生 | グループ共済会、カフェテリアプラン、クラブ活動補助、持株会、資格取得報奨金、資格取得助成金、通信研修助成金、結婚祝金、慶弔見舞金、永年勤続表彰、帰省費補助、マイ・チャレンジ褒賞(改善活動)、JR東日本グループ優待(フィットネスクラブ、スキー場等)、英会話講座受講費補助、インフルエンザワクチン接種補助等 |
求める人材
JR東日本メカトロニクスでは求める人材像として、「自分だったらこうしたい」という考え・夢を持ち、それを実現していくために、自律的に行動・チャレンジすることができる人材を公表しています。
社会や企業における解決すべき課題を発見し、これを解決するために主体的に取り組む人材が求められているといえます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
JR東日本メカトロニクスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
JR東日本メカトロニクス公式サイトの採用ページからエントリーします。
必要事項を入力し登録を行います。
具体的な選考手続きは、エントリー後、マイページ上で随時案内がなされるので、早めにエントリーするとよいでしょう。
②会社説明会、ES
JR東日本メカトロニクスENEOSのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
会社説明会は、複数回のLIVE配信の他、録画配信でもなされるので、就活生は自身のスケジュールにあわせて参加することが可能な仕組みになっています。
なお、会社説明会では、会社概要、業務紹介、働き方、研修制度、選考情報に加え、先輩社員による座談会が組まれています。
また、過去におけるエントリーシートの質問事項は、次のとおりです。
- 志望動機(300字以下)
- あなたの強みを教えてください
- これまでチームとして目標を立て、達成に向けて取り組んだ経験(200字以下)
- 自己紹介(200字以下)
エントリーシートの作成法については、以下に参考になる記事を紹介します。
③WEBテスト(SPI)+1次面接
JR東日本メカトロニクスでは、エントリー後、順次、エントリーシートの作成・提出とWEBテストの受講案内がなされます。
WEBテストはSPIが採用されています。
これまでの就活生の情報による限り、特別な対策までは必要ないといえます。
SPIに不安のある就活生は、市販されているSPIの問題集等を解くなどして、設問に慣れておくと良いでしょう。
1次面接は、学生1名:面接官2名で実施されます(オンライン形式)。面接時間は30分です。以下に口コミで確認できた質問事項等を紹介します。
- 自己紹介とアイスブレイク
- 志望動機
- ガクチカ
- 学生時代に苦労したこと、それをどのようにして乗り越えたか
SPIについては、以下のページもぜひ参考にしてください!
④最終面接
最終面接は、本社において対面形式での実施となります。
学生1名:面接官2名で実施されます。面接時間は30分です。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 研究内容を分かりやすく説明してください
- 会社を知るきっかけは何か
- ホームドアを軽量化する目的は
- ホームドアはなぜあの形状なのか
- 他社選考状況
- 石橋を叩いて渡る人か?それともとりあえず何でもやってみる人か?
- 逆質問
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定するなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
JR東日本メカトロニクスの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、強固な学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 慶應義塾大学、工学院大学、神戸大学、上智大学、筑波大学、東京大学、東京学芸大学、東京工業大学、東北大学、法政大学、横浜国立大学、琉球大学、関西大学、早稲田大学、電気通信大学、東京都市大学 <大学> 青山学院大学、大妻女子大学、学習院大学、國學院大學、首都大学東京、湘南工科大学、聖心女子大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東海大学、東京大学、東京電機大学、東北学院大学、東洋大学、長岡技術科学大学、新潟大学、日本女子大学、明治大学、立教大学、早稲田大学、関西大学、岩手大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、JR東日本メカトロニクスは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴のみを原因として不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JR東日本メカトロニクスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準よりやや高めといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では強固な学歴フィルターがあまりない
- JR東日本の子会社であり、安定性がある
- 大量採用するわけではない
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」などを中心として、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、内定を勝ち取ることは十分可能です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
JR東日本メカトロニクスは、JR東日本の100%子会社として、JR各駅の自動改札機やエスカレータ・エレベータ、ホームドアをはじめとする駅機械設備、SuicaなどのICカードを用いた電子マネーソリューションの企画、開発、施工およびメンテナンスを手掛けています。
「人と技術の融合により革新的な技術サービスを創造し、すべての人の心豊かな生活を実現します」を経営理念とし、さらに豊かな社会の実現に向けて日々取り組んでいます。
JR東日本メカトロニクスは、駅機械設備業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴のみを重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。