【これさえ読めばOK】企業分析のやり方完全版3STEP!メリットや注意点も解説
2024年6月28日更新
はじめに
企業分析とは企業の事業や業務内容、働き方やビジネスモデルなどをリサーチして、キャリアビジョンを明確にする作業です。
しかし、中には「企業分析がしたいけど具体的な方法が分からない」と悩んでいる学生も多いのではないでしょうか?
企業分析がしっかりできていれば、企業の強みや魅力が浮き彫りになって入社への意欲も伝わりやすくなります。
そこで本記事では、企業分析のやり方3STEPとメリットや注意点を徹底解説します。
ライバルよりも早く対策を打って内定に一歩でも近づきたい学生は、ぜひ参考にしてください。
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そもそも企業分析とは?
企業分析とは企業の事業や業務内容、働き方やビジネスモデルなどをリサーチして、キャリアビジョンを明確にする作業です。
志望する企業への理解が浅いままだと、志望動機を作成する際も「どこにでも通用する内容」となってしまい、面接でも苦戦する可能性があります。
しっかり企業分析をすれば説得力のある志望動機ができるだけでなく、入社後のミスマッチや短期離職も防げます。
こういった観点からも、就活における企業分析はなくてはならない重要な工程なのです。
企業分析に関する情報がもっと知りたい方は、こちらのカテゴリーもチェックしてみてくださいね。
企業分析をするメリット
それでは、なぜ企業分析が必要なのかそのメリットについて解説します。
自分にマッチした企業に出会える
この世には数え切れないほどの企業が存在し、事業内容や強み、築けるキャリアも多種多様です。
そんな数多くの企業の中から「自分に合っている企業」を見つけるのは簡単ではありません。
企業分析で「どのような魅力があるのか」「競合と比較して何が強みなのか」など企業独自の特徴が分かれば、自分との相性も自然と分かるようになります。
企業の特徴と自分の理想のキャリアを照らし合わせることで、入社後も後悔しない納得いく就活ができるでしょう。
説得力のある志望動機ができる
企業分析では競合と比較した企業の強みが分かると説明しました。
そのため「他社にはないその企業ならではの魅力」を志望動機に盛り込めるようになります。
面接では「自社についてよく理解を深められている」と面接官からも好印象を与えられるでしょう。
志望する企業で何がしたいのか、なぜそこでなくてはいけないのかを掘り下げることでより説得力のある志望動機が作成できます。
ほかの学生よりも一歩リードしてブラッシュアップした内容にしたい人は、企業分析は必須の作業です。
入社後のビジョンが明確になる
企業分析をすることで、入社後のビジョンが具体的に想像できます。
たとえば企業の成長戦略や中長期の計画をリサーチすれば、入社後に自分がどのようなプロジェクトや業務に携わる可能性があるのかを予測できて、キャリアビジョンが具体化します。
またその企業が掲げているミッションやビジョンを理解すれば、自分がその企業でどのような役割を果たすべきかが明確になるでしょう。
社会人経験がない学生は「企業で働く」というイメージが湧きにくいかと思います。
企業分析で経営理念や働き方、事業計画などについてよく調べることで、社会人デビューした際の働く姿がイメージしやすくモチベーションも上がりやすいです。
企業分析の前にやっておきたい準備
正確な企業分析を行う際にやってほしい2つの準備を紹介します。
自分にマッチした企業に出会うために、ぜひ実践してみてください。
自己分析
自己分析とは、人生で経験した出来事や物事の考え方を整理して、価値観を探るための作業です。
自分に備わっているスキルや性格、強みや弱み、そしてキャリアビジョンを理解することにもつながります。
「自分がどんな価値観のある人間なのか」「今までどんな考え方で行動してきたのか」を言語化するため、就活の軸を見つけることも可能です。
自分の経験に基づくアピールができるため、ほかのライバルと差別化したオリジナリティあふれる内容にしましょう。
業界研究
業界分析とは、志望する業界の動向や市場規模、成長率、トレンドなどを分析する作業です。
業界の成長率や動向を把握すれば、将来性のある業界や企業が見えてくることもあります。
仕事は大きく8つの業界に分けられているため、まずは「どんな業界があるか」を把握しておくことが重要です。
業界研究が正しくできれば次のステップである企業研究の材料となって、エントリーシートや面接でも軸のある回答ができるようになるでしょう。
業界分析に関する情報が知りたい方はこちらもチェック!
これで完璧!企業分析のやり方3STEP
それでは早速、企業分析の進め方を3つの行程に分けて紹介します。
それぞれの行程を丁寧に行い、正確に企業分析を行いましょう。
STEP①集めるべき情報を知る
最初に取り組むべきは集めるべき情報を知ることです。
無計画に情報を集めると、不必要なデータも集めることになり時間が無駄になってしまいます。
不必要な情報を集めたばかりに大切な情報が抜け漏れることもあるので、調べるべき項目はしっかり明確にしておきましょう。
以下では、企業分析でこれを調べておけばOKという項目を以下で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
会社情報
会社概要はその企業の代表者名・所在地・設立日・資本金などの基本的な情報です。
企業によっては選考の面接を代表や役員が担当する場合もあるので、主要な経営陣の名前や読み方は覚えておくと良いでしょう。
事業内容
事業内容とは、簡単に言えば「仕事内容」を意味します。
たとえばトヨタの事業内容であれば「自動車の製造・販売」と記載されています。
同じ業界でも事業内容が異なる場合があるため、必ずチェックしておいてください。
多角的に事業展開している企業は、どのような事業をしているのか漏れなく見ておきましょう。
取引先
取引先は、入社後に自分が対応する顧客になる可能性があります。
志望する企業の商品やサービスは個人・法人、国内外のどのような相手に提供しているのかを確認しておきましょう。
また、ターゲットとなる顧客についてもリサーチしておくと「今後自分はこういう相手に仕事をするんだ」と業務のイメージがわきやすいです。
このように取引先やターゲット顧客が明確になれば、入社後の働き方も具体的にイメージできるでしょう。
ビジネスモデル
ビジネスモデルは企業がどのようにして顧客に価値を提供して利益を生み出しているのかを示す仕組みのことです。
ビジネスモデルを考える際は「誰に向けて」「どんな商品・サービスを」「どんな手段で」提供しているのかを考えてみましょう。
ビジネスモデルが把握できれば、自分が将来担当する仕事がどんな人やモノと関わることになるのかが分かります。
志望する企業のビジネスモデルとキャリアビジョンがマッチしているかも合わせて確認するのがおすすめです。
規模の大きさ
企業の規模を知るためには資本金・売上高・従業員数・市場価値・上場非上場などを比較します。
会社の規模感によって業務内容や働き方も異なります。
もし大手で働きたい場合は資金が潤沢で社員が多い規模感の大きい企業を選ぶことになります。
逆に成長率の高いベンチャーを志望している場合は、規模感は小さくなりますがその分若手から裁量のある仕事を任せてもらえるでしょう。
しっかりチェックして、自分に合った規模感の企業を絞り込んでみてください。
企業規模が大きい、いわゆる大企業への就職を考えている学生は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
業界での立ち位置
企業が業界内でどのような競争優位性を持っているのか理解することで、企業の強みや弱みを把握できます。
「企業がどのようにして競争に勝ち残っているのか」あるいは「どのような課題に直面しているのか」が明確になり、自分が入社したらどのように働きたいのかをイメージしやすくなるでしょう。
環境・制度
企業の職場環境や福利厚生などの制度にも目を通しておきましょう。
その企業がチームワーク重視なのか、個々の価値観を尊重した個人主義なのかなど、社風はさまざまです。
社風や文化、独自の取り組みについて調べると自分の性格に合った職場かどうかが見えてきます。
企業によって社風や社内独自の文化はさまざま。自分に合った職場環境であるのかチェックしておきましょう。
また、働き方改革を推進している企業も増えていることから独自の福利厚生や制度を取り入れている場合もあります。
自分が働きやすい環境が整備されていれば、働く際のモチベーションアップにもつながります。
採用情報
募集職種や勤務地、給与といった採用条件についての記載も見ておく必要があります。
ほかにも選考フローや募集に必要なスキル、求める人物像など選考対策に重要な情報が満載なので、新卒採用サイトがあれば適宜チェックしておきましょう。
大まかな選考フローがつかめていれば、その後の就活もスムーズに進められるはずです。
特に応募に必要な資格やスキルが備わっているかどうかはエントリー前に必ず見ておいてください。
ステップ②企業の情報を集める
ステップ1で調査するべき情報が把握できたら、次は実際に情報を集める段階です。
以下では、情報収集のための手段について紹介します。
コーポレートサイト
企業情報を手っ取り早く調べるためには、コーポレートサイトを確認するのがおすすめです。
公式に情報提供しているため、信頼性が高くなおかつ最新の情報が手に入ります。
補足情報はほかのツールで情報収集すると効率的です。
会社説明会
説明会では学生からの質問を受けつけている場合もあるので、コーポレートサイトでは入手できない情報が把握できたりピンポイントで気になる疑問も解消できたりします。
選考フローの詳細について説明をしてくれるので、志望度の高い企業の説明会にはなるべく参加しましょう。
説明会の流れや当日の持ち物などについてより詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
インターンシップ
インターンシップとは学生が企業で一定期間就業経験を積むプログラムのことです。
実際の業務を体験できるので、理想のキャリアビジョンと照らし合わせることができます。またインターンでは社員からのリアルな声が聞けるため、入社後の働く姿をイメージしやすくなるでしょう。
インターンシップのメリットや参加の時期については以下の記事をご参照ください。
OB・OG訪問
社員のリアルな声が聞きたい場合は、OB・OG訪問もおすすめです。
仕事のやりがい、大変なこと、身につけるべきスキルなど社員だからこそ知っているような質問をしてみましょう。
OBOG訪問のやり方については以下の記事をチェックしましょう。
就職情報サイト
就職情報サイトでは求人情報やインターンシップのエントリーができます。
また口コミを多く掲載しているサイトもあり、働いている社員や選考に参加した学生がその企業の情報を「口コミ」として投稿できます。
選考の体験記などの情報もリアルタイムで入手できるのが大きなメリットです。
書籍や取材記事
経営者が執筆した書籍やインタビュー記事なども参考になります。
特に、創業者の書いた書籍は、事業を立ち上げた際のエピソードなどが書かれているため企業分析にもぴったりです。
特に最終面接は経営者が面接官であることが事前に分かっている場合は、これらの書籍を読んでおくと逆質問の時にも使えます。
新聞やSNSなどのニュース
最新の情報を集めるためには、新聞やニュースに目を通すのもおすすめです。
特に特定の業界のみに焦点を当てている場合は業界新聞も役立ちます。
また近年では各企業がSNSを活用して採用活動をしていることもあり、TwitterやInstagramで採用情報や社内の雰囲気を発信していることもあります。
最新のニュースをどのように選定し、面接で効果的に活用するかのノウハウについては以下の記事もご参照ください。
ステップ③比較・分析する
企業の情報収集ができたら終わりではありません。
最後にたとえば「この企業ではどんな仕事ができるのか」「将来性があるか」「他社にはない強みは何か」を調べていきます。
競合と比較する
同業他社と比較することで、その企業の特性を把握できます。
企業分析を通じて、その企業独自の強みや取り組みについて理解を深めていきましょう。
その企業独自の魅力に触れることで、説得力のある志望動機を作成できます。
さらに比較によって「その企業でしかできないこと」「その企業でなければならない理由」などを志望動機に取り入れてみてください。
また面接では、同業他社、特に競合企業と比べてどの点が魅力的だったのかを尋ねられることもあります。
競合他社との違いを明確に答えることで、その企業への理解度を示すことができるでしょう。
業界内での立ち位置を調べる
業界内で企業がどのような位置にあるのか把握することも重要です。
市場には多くの競合他社が存在し、似たようなサービスを提供している企業もあります。
志望企業の業界でのポジションを理解することで、その企業特有の強みや経営状況を把握できます。
売上高や市場シェアなどの指標で業界内での企業の位置づけをチェックしてみましょう。
市場シェアが高い企業は、市場に大きな影響力を持っているといえます。
また、業態や企業規模などさまざまな観点から他社と比較することも有効です。
自己分析の結果と照らし合わせる
企業分析を行わずに漠然としたイメージだけで企業を選ぶと、入社後にギャップが生じやすくなります。
自分に適した企業を見つけるためには、企業分析を積極的に活用しましょう。
自己分析から得た情報と企業分析で収集したデータを組み合わせることで、自分に最適な企業を探すことができます
たとえば「安定した企業で働きたい」と思うなら、企業が提供する事業の将来性やライフステージの変化に対応する制度が整っているかを確認してみてください。
自己分析では「自分がどんな働き方を望むのか」「会社にどんな要素を求めるのか」といった条件を明確にしておくことが重要です。
企業分析をより簡単に実践したい方はこちらもチェックしてみてください。
企業分析で使えるフレームワーク
企業分析を実践する際はフレームワークを使う方法もおすすめです。
ここからは、戦略的に企業分析ができる3つのフレームワークをご紹介します。
財務分析
財務分析は企業の収益性や安全性を評価するためのものです。
企業説明会に参加して企業の情報を収集することも重要ですが、説明会では企業のポジティブな面が強調されることが多いです。一方、財務情報は企業の経営状況を正確に示しているため、実際の姿を理解するのに役立ちます。
企業が安定した経営を行っているか、将来性があるか、倒産のリスクがないかなどを確認しましょう。
企業の売上の調べ方についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧になってください。
SWOT分析
SWOT分析は、企業の内部環境と外部環境の強みと弱みを整理し、経営環境を評価する方法です。
企業の事業内容だけを見て選ぶと、入社後にその事業がうまくいかなくなった場合に「他の企業を選ぶべきだった」と後悔することもありますが、SWOT分析を行うことでそうしたリスクを減らすことも可能です。
しっかりとSWOT分析を行い将来有望な企業を見つけることが、就職活動の成功につながります。
3C分析
3C分析は「Company(自社)」「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」の3つの要素に分けて分析する手法です。
3C分析によって競合他社と比較し、対象企業の強みや弱みを明確にすることができます。
また、競合に勝つための戦略を立てることもできます。
3C分析を通じて、単なる憧れから、その企業で実際に働くことを具体的にイメージすることができるでしょう。
ターゲット層のニーズや購買行動、市場規模や成長性を把握してその企業の商品やサービスを必要とする顧客もイメージしやすくなります。
市場規模の動向をチェックして企業分析をしてみたい方は、こちらの記事も参考にどうぞ。
企業分析の注意点
企業分析を実践する上で頭に入れておきたい注意点をご紹介します。
企業分析の目的を見失わない
情報収集に時間をかけすぎたり情報を集めただけで企業分析が完了したと思い込んだりすると、目的から逸れてしまうことがあります。
企業分析の本来の目的は企業の情報を集めることではなく、それらの情報をどのようにして選考に活かしたり、自分に合った企業を見つけるかを考えることです。
対策としては、企業分析の目的をメモして見える場所に置くことがおすすめです。
現在取り組んでいる内容が目的に沿っているかどうか、常に意識しながら進めてください。
信頼できる情報を集める
企業の情報を集める際には、情報の信頼性を確認しましょう。
どれだけ情報を集めても、正確でなければ正しい企業分析はできません。
特に口コミサイトや就職情報サイトなど企業が発信していない情報源からの情報は、その正確性を確認してから利用しましょう。
また就職四季報などの書籍は、最新のものを参考にしてください。
採用年度から時間が経っている情報は現在の状況と異なる場合があります。
情報の正確性だけでなく、最新であるかどうかも確認しましょう。
幅広い範囲から情報収集する
情報収集の際には、複数の情報源を利用することが大切です。
場合によっては情報が偏っていたり、個人の主観が強く反映されてしまっている場合もあります。
自分自身の価値観に照らしてその企業の理念に共感できるか、意欲的に働ける環境かどうかを考えるのが企業分析です。
客観的に判断するためにも多くの情報源を参考にしながら正確な知識を身につけるようにしましょう。
各大手企業の企業分析をして情報収集したい方は、こちらもチェック!
企業分析に関するよくある質問
最後に企業分析を行う際に学生から寄せられたよくある質問に回答しましたので、こちらもご参考にどうぞ。
いつからやるべき?
3年の6月~2月までに終わらせるのが理想的です。
就活が本格化すると、企業研究だけでなく面接・エントリーシート・テスト対策などさまざまな対策に時間を割かなくてはいけません。
時間に余裕がある3年生のうちに自分にマッチした業界や企業を見つけておくと、就活が始まった後もスムーズに選考を進められるでしょう。
どこまでやるべき?
企業研究の目標は「志望動機を明確に述べられること」に設定しましょう。
企業について深く調べることは大切ですが、調べ始めると「きりがない」と感じることもあります。
また時間は限られているため、一定の基準を満たしたら他の活動にも時間を割くことが必要です。
そのため、志望動機を明確に言えることを一つの区切りとするのが良いでしょう。
まとめ
今回は企業分析のやり方が分からない就活生に向けて、これを読めば誰でもできる企業分析のやり方3STEPをご紹介しました。
企業分析とは企業の事業や業務内容、働き方やビジネスモデルなどをリサーチして、キャリアビジョンを明確にする作業です。
分析を徹底することで「自分にマッチした企業に出会える」「説得力のある志望動機ができる」「入社後のビジョンが明確になる」などのさまざまなメリットが得られます。
集めるべき情報を整理してさまざまな情報源を活用し、競合他社との比較分析を行うのが理想的です。
今回紹介した内容を参考にして、ぜひ企業分析を進めてみてください。