【企業分析】電通デジタルの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/06/21更新
はじめに
株式会社電通デジタル(以下、電通デジタル)は東京と大阪に本社を置く、電通グループにおけるデジタルマーケティング専門会社として設立された会社です。
国内最大手の総合広告代理店グループであり、株式会社電通のデジタル事業に特化した会社として急成長しています。
電通デジタルの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、電通デジタルへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 電通デジタルの仕事内容が気になる
- 電通デジタルの就職難易度を知りたい
- 電通デジタルの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、広告代理店以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、電通デジタルの就職難易度は、そこまで高くないと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、そこまで高くない難易度といえるでしょう。
また、採用大学もさまざまな偏差値帯や種類の学校実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として独特なものが、「自分史ワークシート」と「会社説明会の場で記述するエントリーシート」になります。
特に自分史ワークシートに関しては、ほかの企業でメジャーなものではないので、事前準備を進めたうえで説明会に参加するようにしましょう。
また職種としては数多くありますが、デジタルマーケティングがメインとなっています。
これらの職種は、電通デジタルの幅広い業務範囲をカバーしており、各職種で求められるスキルセットは多岐にわたります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社電通デジタルについて
会社概要
電通デジタルは、電通グループの一員としてデジタル領域におけるマーケティングやビジネスソリューションを提供する企業です。
クライアントのビジネス課題に対し、最先端のテクノロジーやデータ解析を駆使して、効果的なソリューションを提供します。
電通デジタルは、豊富な経験と専門知識を持つプロフェッショナルからなるチームを有し、クライアントのニーズに合わせて戦略立案から実行までの一連のプロセスをサポートしています。
デジタル領域の急速な変化に常に対応し、革新的なアプローチを取り入れながら、クライアントのビジネス成長を支援しています。
サービスの中心には、デジタルマーケティングコンサルティング・データ分析・ウェブ開発・モバイルアプリケーション開発・ソーシャルメディアマーケティング・コンテンツ制作などがあります。
また、最新のテクノロジーを活用したデジタルトランスフォーメーションや、クラウドソリューションの導入支援も行っています。
各事業別の売上規模
株式会社電通デジタル 第22期「損益計算書」
科目 | 金額 |
収益 | 54,537,459 |
売上原価 | 25,063,233 |
売上総利益 | 29,474,266 |
販売費及び一般管理費 | 20,120,805 |
営業利益 | 9,353,421 |
営業外収益 | 189,204 |
営業外費用 | 6,541 |
経常利益 | 9,536,083 |
特別利益 | 128,192 |
税引前当期純利益 | 9,407,891 |
法人税、住民税及び事業税 | 1,630,616 |
法人税等調整額 | 507,068 |
当期純利益 | 7,270,206 |
電通デジタルの第22期(2022年度)の損益計算書では、売上高は545憶3,745万9千円で、売上総利益は294億7,422万6千円、営業利益は93億5,342万1千円、経常利益は95億3,608万3千円、当期純利益は72億7,020万6千円と公表されています。
各事業セグメントの解説
電通デジタルの主な事業セグメントは、以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
トランスフォーメーション | 既存事業の深化と新規事業創造に向けた事業変革の支援を行う |
テクノロジー | 顧客基点DXの実現を支援し、プラットフォームの構想策定・導入・定着化を支援 |
クリエイティブ | クリエイティビティとデジタルの融合による新たな価値創造を目指す |
コミュニケーション | デジタル広告を中心とした顧客マーケティングの革新を推進し、マーケティングコミュニケーションの統合を行う |
電通デジタルの事業は、「デジタルトランスフォーメーション」を推進するための包括的なサービスを提供しています。
これには、既存事業の深化と新規事業創造を支援する「トランスフォーメーション」、顧客基点のDXを実現する「テクノロジー」、クリエイティビティとデジタルの融合による価値創造を目指す「クリエイティブ」、およびデジタル広告を中心としたマーケティングコミュニケーションの統合を行う「コミュニケーション」の4つの主要セグメントが含まれます。
電通デジタルで働いている社員は?
平均勤続年数は?
具体的な数字は公表されていません。
広告業界の平均勤続年数は、約7〜10年とされています。
この業界は比較的若い人材が多く、転職も一般的であるため勤続年数が短めになる傾向があります。
平均年収は?
電通デジタルの平均年収は、661万円でした。
広告業界の平均年収が約350~700万円であることを考えると、 平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
電通デジタルの平均残業時間は時期や部署によっても違いますが、月間で30〜40時間ほどです。
ほかの企業と比べると残業時間は多めかもしれませんが、有休の奨励日は年間で10日ほど設けられています。
そのため、有給が取りにくい環境ではありません。
平均ボーナス額は?
電通デジタルの平均ボーナス額に関する具体的な情報はありませんが、日本の大手企業の夏季ボーナス平均が約84万円であることから、同程度と推測されます。
どんな文化なの?
電通デジタルの企業文化は、クリエイティブで革新的なプロジェクトに取り組む一方で、高いプレッシャーと長時間労働が伴うことが多いとされています。
社員同士の連携が強く、チームでの協力が重視される環境です。
また、デジタルマーケティングや最新技術に対する強い関心と適応力が求められます。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
広告業界の中での電通デジタルの立ち位置をご紹介します。
2023年に発表された「入社が難しい有名企業ランキング」の上位200位には、電通デジタルはランクインされていませんでした。
同じ広告業界の最大手であるサイバーエージェントは、このランキングの146位にランクインされています。
電通デジタルは、大手広告代理店である電通のグループ企業なので、就職難易度は高いイメージがあるかもしれませんが、ランキングには入っておらず、比較的就職難易度は低いことが推測できます。
就職難易度が低い理由としては、ほかに以下の要因があると考えています。
- 成長市場
デジタルマーケティング市場が拡大しており、人材需要が高まっている - 多様なバックグラウンド
多様なスキルセットを持つ人材を求めているため、幅広い就活生が対象となっている - スキル重視
学歴よりも実務スキルや経験を重視する傾向があるため、実績のある候補者が有利になる
電通デジタルの新卒募集要項について
以下に電通デジタルの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
職種 | マーケティングコミュニケーション エクスペリエンスデザイン ビジネスコンサルティング ITコンサルティング グローバル クリエイティブプランニング/コピーライティング アート/デザイン データサイエンス |
給与 | 基本給238,000円/月+割増見合手当765,000円/年 ※年間支給額をその月の所定労働日数に按分して支給。 |
賞与 | 年2回(3月、9月) |
採用実績 | 2018年入社数69名、2019年入社数106名、2020年入社数109名、2021年入社数61名、2022年入社数133名、2023年入社数139名 |
福利厚生 | 確定拠出年金 社員向け団体医療保険 健康相談窓口 ベネフィット・ワン ベビーシッター利用支援 サークル制度 電通健保の利用(保養施設、スポーツジム、家族の健康診断、カウンセリングなど) |
電通デジタルでは、新卒向けに多岐にわたる職種で募集を行っています。
代表的な職種の詳細は以下のようになります。
- マーケティングコミュニケーション
デジタル広告の企画・運用、ブランド戦略の立案など、クライアントのマーケティング活動を支援 - エクスペリエンスデザイン
ユーザーエクスペリエンスの向上を目指し、デザイン思考を活用したプロダクトやサービスの設計を行う - ビジネスコンサルティング
クライアントのビジネス課題を解決するためのコンサルティングサービスを提供 - ITコンサルティング
IT戦略の立案からシステム導入まで、クライアントのデジタルトランスフォーメーションをサポート - グローバル
国際的なプロジェクトに参加し、海外市場向けのマーケティング活動を展開する - クリエイティブプランニング/コピーライティング
広告やキャンペーンの企画・立案、およびコピーライティングを担当する - アート/デザイン
ビジュアルデザインやグラフィックデザインを手掛け、クリエイティブなコンテンツを制作 - データサイエンス
データ分析を通じてマーケティング戦略の最適化を図る
給与体系は、基本給238,000円に加え、年間支給額765,000円の割増見合手当が支給されます。
この割増見合手当は年間支給額をその月の所定労働日数に按分して支給されます。
さらに、年2回(3月と9月)に賞与が支給されます。
採用実績は年々増加しており、2018年には69名、2019年には106名、2020年には109名、2021年には61名、2022年には133名、2023年には139名の新卒が入社しています。
福利厚生も充実しており、確定拠出年金や社員向け団体医療保険、健康相談窓口、ベネフィット・ワン、ベビーシッター利用支援、サークル制度などが提供されています。
また、電通健保を利用することで、保養施設やスポーツジム、家族の健康診断、カウンセリングなどのサービスも受けられます。
求める人材
電通デジタルは、マーケティング領域に特化した企業です。
そのため、常に変化するメディア環境の中で、自ら能動的にチャレンジし、会社とともに成長できる人材を求めています。
- 変化を楽しみ、主体的に行動できる人
メディアを取り巻く環境は、目まぐるしい速さで変化しています。
3年後、5年後には想像もできない状況になっているかもしれません。
電通デジタルでは、そんな変化を楽しみ、自ら考え、行動できる人材を求めています。 - クライアントの課題解決に真摯に向き合い、実行まで伴走できる人
単に戦略を立案するだけでなく、実行まで伴走し、クライアントの課題解決に真摯に向き合える人材を求めています。 - 今までの強みを活かし、新しい領域にも挑戦できる人
これまでの経験や強みを活かしながら、デジタルの枠を超えて、マス広告やプロモーション、クリエイティブなどの分野にも積極的に挑戦できる人材を求めています。 - 新しいサービスやソリューションを創り出す創造力と実行力を持つ人
常に新しいアイデアを生み出し、それを形にする創造力と実行力を持つ人材を求めています。 - マーケティング領域のリーディングカンパニーを目指す熱意を持つ人
電通デジタルと共に、マーケティング領域のリーディングカンパニーを目指したいという熱意を持つ人材を求めています。
電通デジタルへの就職を希望する場合、デジタルマーケティングや広告業界における専門知識やスキル、実務経験が求められることが多いです。
また、コミュニケーション能力やチームワーク能力も重視されます。
一般的に、総合職やエントリーレベルのポジションに応募する際には、企業のビジョンや文化に対する理解や適合性も重要視されます。
そのため、選考に合格するためには、しっかりとした準備や志望動機の明確化、ポートフォリオの充実などが必要とされます。
さらに、業界や企業に関する情報収集や関連する経験を積むことも重要です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用の選考フロー
電通デジタルの選考は、選考する職種によって順序や工程数も異なります。
以下に、直近の職種ごとの選考フローをまとめたのでぜひ参考にしてください。
マーケティング/メディアコミュニケーション
- 志望動機
- 企業研究
- エントリーシート
- インターン
- 1次面接
- OB・OG訪問
- 最終面接
- 内定者のアドバイス
2025卒 本選考(エクスペリアンスデザインコース)
- 志望動機
- 企業研究
- エントリーシート
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
- 内定者のアドバイス
2025卒 本選考(マーケティングコミュニケーション)
- 志望動機
- 企業研究
- エントリーシート
- WEBテスト
- グループディスカッション
- 1次面接
- リクルーター面談・人事面談
- 最終面接
- 内定者のアドバイス
2022卒 本選考(総合職)
- 志望動機
- 企業研究
- エントリーシート
- 1次面接
- WEBテスト
- 2次面接
- 独自の選考
- 最終面接
- 内定者のアドバイス
電通デジタルの選考フローは、一般的な採用プロセスに基づいている可能性がありますが、具体的な情報は公式ウェブサイトや採用情報にてご確認ください。
一般的な選考フローとしては、以下のような流れが考えられます。
①オンライン応募
電通デジタルの公式ウェブサイトや採用ポータルから応募フォームに必要事項を入力して応募します。
②書類選考
提出された履歴書や職務経歴書を基に、選考が行われます。
③一次面接
書類選考を通過した候補者に対して、一次面接が行われます。
一般的には人事担当者や部門のマネージャーとの面接が多いです。
④適性試験
一次面接を通過した場合、適性試験が行われることもあります。
⑤実務試験
応募者が直接業務に関わる能力を評価するために、実務試験が行われることもあります。
⑥最終面接
最終的な選考として、複数の候補者が選ばれる場合があります。
最終面接は経営陣や上級管理職との面接が行われることが多いです。
上記はあくまで一般的な選考フローとなっているため、変更される可能性があります。
面接対策については、以下のページもぜひ参考にしてください!
採用大学
電通デジタルの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。
<国公立大学・大学院> お茶の水女子大学、大分大学、九州大学、岐阜大学、神戸大学、千葉大学、東北大学、大阪市立大学、滋賀県立大学、東京外国語大学、東京都立大学、長岡造形大学 <私立大学・大学院> 青山学院大学、明治大学、立教大学、早稲田大学、立命館大学、法政大学、同志社大学、慶應義塾大学、上智大学、中央大学、東京理科大学、国際基督教大学 獨協大学、愛知工業大学、亜細亜大学、成城大学、テンプル大学、東北工業大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、電通デジタルは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、電通デジタルの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや低めといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 入社が難しい有名企業ランキングにランクインしていない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
電通デジタルは、変化を楽しみ、主体的に行動できる人材を求めています。
しっかり準備をして、自信を持って選考に臨めば、内定獲得も十分に可能です。
電通デジタルで、あなたの可能性を最大限に活かして、一緒に社会に貢献していきましょう!
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。