【企業分析】河合塾の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年6月20日更新
はじめに
河合塾グループは、進学教育事業と教育活動支援事業と教育研究開発活動を軸にして事業を展開。
小さい子どもから社会人まで、多くの生徒(10万人以上)がここで学んでいます。
全国500カ所以上にもなる校舎や教室で生徒は学んでいるのが特徴です。
河合塾と言えば、全統模試が有名ですが、受験者は250万人を超えています。
今回は、そんな河合塾グループの企業研究を行う上での基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、河合塾グループへの就職に興味のある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください。
- 河合塾グループの仕事内容が気になる
- 河合塾グループの就職難易度を知りたい
- 河合塾グループの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、教育以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論を述べますと、河合塾グループの採用難易度は高いと考えられます。
以下でも詳しく解説いたしますが、就職偏差値が高めであることや、大学卒業以上が必須になることからも比較的難易度が高いと言えるでしょう。
また、エントリーシートや面接で聞かれることは一般的なもので、周りと選考の際の差がつきにくいのも難易度を上げている要因と言えます。
しかし、大学の偏差値には幅があり、様々なレベルの大学からの学生を採用している実績があるのです。
先にも説明したように、エントリーシートや面接の質問に特別なことはありませんので、いかに周りと差をつける回答をするかを考えていけば、内定を獲得できる可能性は十分あるでしょう。
また、河合塾グループには様々なグループ内企業があります。
それぞれの企業で行ってる事業、特色は異なりますが、河合塾に関わりたいという気持ちがあるのであれば、選択肢の幅は広いと言えるでしょう。
職種は、各グループ内企業によって異なります。
例えば、学校法人河合塾であれば、総合職があり、校舎運営や高校営業、編集制作、教育研究など、生徒に教える立場と言うよりは、生徒たちが学習できる場を整える仕事がメインです。
様々な職種があるので、自分に合ったものが見つかりやすいかもしれません。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
河合塾について
出典元 河合塾グループ
会社概要
河合塾グループは、1933年に創立し進学教育事業と教育活動支援事業と教育研究開発活動を軸にして事業を展開しています。
塾訓に「汝自らを求めよ」を掲げ、学び続ける人を積極的に支援し活動。
その対象は子どもから大人まで幅広く、多くの事業を展開しています。
現代、人々に求められる学力が変化し、入試制度も変革しているのです。
また、AIの導入など様々な大きな変化への対応が必要とされています。
そして、教育は重要なものであるという位置づけは変らない中で、河合塾グループは変革するべきところは柔軟に対応し、教育機関として守るべき部分を見極めることに努力しているのも特徴です。
先に進学教育事業、教育活動支援事業、教育研究開発事業の3つの事業と活動に力を入れていることをご紹介いたしました。
河合塾グループは、グループ内にいくつかの法人があり、それぞれの法人で事業・活動内容は異なります。
例えば、河合塾マナビスなど多くの法人では、塾や予備校を展開しており、幼児教育から学校教育まで幅広く教育事業を展開。
キャンプ場やほんの出版をしている法人もあります。
上記のようなイメージしやすい教育事業だけでなく、教育関連の調査・研究などを行う法人もあり、社会から必要とされる教育機関を目指しているのです。
さらに、地域に密着した活動も展開して、環境保全活動などにも力を入れています。
取り組みの中には、世界の教育をなかなか受けられない子どもたちの支援も含まれており、社会貢献活動にも尽力。
日本では、地域にまで目を向け、世界にも支援の幅を広げている視野の広い企業と言えるでしょう。
各事業セグメントの解説
河合塾の各事業セグメントについて解説。
事業別の売上規模につきましては、公表されておりませんでしたので、各事業セグメントの解説のみとしています。
事業名部門 | 活動内容 |
進学教育事業 | 子どもから大人まで、一人一人の自己実現を支えることを目的にしています。 「すべては一人一人の生徒のために」を掲げ、自ら考え行動するため教育を大切にしています。 主に年代別教育サービスとテスト・出版サービスを行っています。 |
教育活動支援事業 | 高等学校・大学・企業等の法人を対象とした事業です。 テストの作成や点検、実施・運営事業まで、河合塾の強みを生かした教育サービスを展開しています。 高等学校や大学へは、テスト関連のサポートが主です。 企業や社会への支援としては、人材開発・教育プログラム等の各種ソリューションなどにより、支援の幅を広げています。 |
教育研究開発活動 | ICTを活用する動きが出始めて、学びの形が変化しつつあります。 自ら学び続ける力を養うために、教育や評価方法の研究を行い、時代に合った教育を提供できるように働きかけています。 時代の変化に柔軟に対応し、率先して新しい教育を提供し続けることに力を入れています。 大学や企業とも時には共同し、研究・調査をしたり、その結果をメディアを通じて発信もしています。 |
各事業についてより詳しく知りたい方は以下をご参照ください。
河合塾で働いている社員は?
平均勤続年数は?
河合塾グループ全体の平均勤続年数は、調査したところわかりませんでした。
参考までに、河合塾グループ内の法人である学校法人河合塾の平均勤続年数は、13.7年になります。
同じ教育業界でも平均勤続年数が20年を超える企業もあれば、10年に満たない企業もありますので、比較的長く勤めることができそうです。
平均年収は?
河合塾グループの平均年収は、約500万〜800万円になっています。
職種によって年収には幅が見られるようです。
技術職や企画・管理といった職種は、年収が800万円を超えています。
全国平均年収は、458万円とのことですので、職種によりますが比較的平均以上の収入は得られるでしょう。
平均残業時間は?
平均残業時間は月に15.3時間になります。
教育業界は残業が多そうというイメージですが、河合塾グループは残業時間を少なくするように働きかけているようです。
月に一定の時間数を超えると、上司から声がかかるとのことでした。
ちなみに教育業界の残業時間は月に90時間を超えるところもあります。
これを考えると、比較的短い残業時間と言えるでしょう。
平均ボーナス額は?
平均ボーナス額は、調査した結果具体的な数字はわかりませんでした。
ボーナスはきちんともらえ、業績によってボーナスアップが期待できるようです。
賞与は年に2回(6月と12月)ですが、各グループ法人によって時期は異なっています。
どんな文化なの?
河合塾グループは、「新しい教育」と「変わらない想い」を掲げています。
そして、一人一人の未来を支えることを目標にしているのが特徴です。
「新しい教育」に関しては、社会の変化や技術の進化に柔軟に対応し、常に質の高い教育を提供することが信条になっています。
「変わらない想い」に関しては、学び続ける人を支援し、貢献することを掲げているのです。
このようなことから、河合塾グループに就職するのであれば、常に周りの変化に敏感になり、その変化に対応することが求められるでしょう。
また、人の人生、未来を背負う責任や人のために行動する主体性が求められるようです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
学習塾を含む教育業界の中での河合塾グループの立ち位置を紹介します。
売上高を参照し他社と比較すると、この企業はトップクラスの企業であると言えるでしょう。
理由として、「学習塾の経営だけでなく、教育関連の研究など幅広く事業を展開している」ことが要因として考えられます。
河合塾グループは、学びたい人のための幅広い事業を展開。
その経営の仕方も時代の変化に対応できるよう努力しており、売上の多角化を実現していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめましたので紹介します。
会社名 | 売上高(2023) | 平均年収 | 就職難易度 | 社風 |
河合塾 | 424億円 | 500万円 | 62 | 自分で考え行動する |
早稲田アカデミー | 307.28億円 | 434万円 | 41 | 挑戦的、有言実行 |
増進会 | 260.6億円 | 350万円 | 61 | 行動しながら考える |
河合塾の新卒募集要項について
以下に河合塾グループの新卒募集要項についてまとめました。
ご紹介する新卒募集要項は、河合塾グループ内の法人の募集要項です。
ここでは、学校法人河合塾の新卒募集要項をまとめます。
しっかりと研修制度が整っており、積極的に学びたい、キャリアアップしたいと願っている人を後押しするものです。
自己研磨を怠りたくない人にとっては、かなりありがたい制度ですね。
勤務地 | 全国各地の部門・校舎 |
給与 | 初任給 大学卒:230,000円、大学院卒:240,000円 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
諸手当 | 通勤手当(全額支給)・住宅手当・時間外勤務手当(実績に応じて1分単位で支給)など ※入塾2年目 年収例 420万円(月給230,000円+時間外手当+住宅手当+賞与) |
勤務時間 | 9:00~18:00 ※校舎勤務は、8:00~22:00のうち実働8時間のシフト制 |
休日 | 完全週休2日制・祝日(土・日またはシフト制、部門により異なります) 年末年始(12月31日~1月3日の4日間 部門により異なります) |
休暇 | 年次有給休暇(初年度10日間) 夏期休暇(7月16日~9月15日の間で3日間) 慶弔休暇など |
社会保険 | 日本私立学校振興・共済事業団(健康保険・年金)、雇用保険・労災保険 |
福利厚生 | 育児休業・短時間勤務制度、介護休業・短時間勤務制度、慶弔見舞金制度、子弟学費減免制度、EAP(従業員援助プログラム)など |
教育研修 | 新入職員研修、OJT(On The Job Training)、新入職員フォローアップ研修、チューター研修、コーチング研修、論理思考力強化研修、課題解決力強化研修 他 |
自己啓発 | 自己啓発援助制度 ※個人の積極的なブラッシュアップ意欲を支援する制度です ※通信講座などを受講した場合、規定に基づいて年間最高6万円まで援助します |
施設 | 独身寮(東京・名古屋) |
他の法人の新卒募集要項を詳しく知りたい方は以下を参照してください。
求める人材
河合塾グループ自体の求める人材については公表されていませんでしたが、グループ内のそれぞれの法人については求める人材について公表されていましたので、ご紹介いたします。
ここでは、河合塾の求める人材をご紹介いたします。
- 自立心やチャレンジ精神が旺盛である
- 人が好きで、コミュニケーション能力が高い
- ITスキルや教育、語学などの専門分野や経験を活かして、前向きに自己成長(あるいは貢献)したいと考えている
常に時代の流れに柔軟に対応し、顧客の事を一番に考えるこの企業にとって、このような人材を求めるのだと考えます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
他法人の求める人材を知りたい方は、以下を参照してください。
新卒採用のフロー
河合塾グループ自体の新卒採用フローは公表されていませんでしたので、参考として、学校法人河合塾の新卒採用フローをご紹介いたします。
選考の前に会社説明会があり、ここでエントリーシートが配布されるようです。
選考の参加にはこの説明会に参加することが必須です。
面接では、聞かれることは一般的なようですが、志望理由や学生時代の経験など深堀して聞かれるようです。
入社の意欲とともに、いかに企業に合った人間であるかをアピールすることが大切です。
①会社説明会
選考にエントリーするには、会社説明会に参加することが必須のようです。
ここでエントリーシートが配布されます。
次にWebの応募フォームから応募すればエントリー完了です。
②エントリーシート提出
会社説明会で配布されたエントリーシートを提出します。
記入することは志望動機など基本的なことのようです。
- 志望動機
- 仕事を通して社会に貢献したいこと
- 趣味
- 研究内容
- 力を入れて勉強していること
大学で学んだことを深堀している印象です。
どのようにまとめるか、しっかり考えておくと良いでしょう。
エントリーシートの書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③WEB適性診断
Web上で行われ、一般的なSPIとほぼ同じのようです。
対策としては、SPIの対策をしておけば良いでしょう。
SPIの内容や具体的な対策については以下を参照してください。
④面接3回
面接は個人面接が3回あります。
基本的には、志望動機から話を深堀していく面接のようです。
なぜこの企業を選んだのか、自分がいかに向いている存在なのかをアピールできると良いでしょう。
面接官は人事や上役の人が対応しているようで、面接時間は30~60分です。
優しい雰囲気で面接は行われるという声が多くありました。
質問事項は、調査の結果以下のものが挙げられていました。
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと→それをどう生かしたいか
- 学生と社会人の違いは何?
- 実現したい教育
- アルバイト経験についてやりがいと大変なこと
- 会社説明会の感想
- 入社したら何がしたいか
⑤内々定
複数回の面接を突破して、内定が獲得できます。
他法人の新卒フローを知りたい方は以下を参照してください。
採用大学
採用大学に関しては、河合塾グループ全体での採用大学はわかりませんでした。
参考までにグループ企業のKEIアドバンスでの採用大学をご紹介いたします。
<大学院> 青山学院大学、大阪大学、関西学院大学、京都大学、慶應義塾大学、千葉大学、東京学芸大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学 <大学> 愛知淑徳大学、青山学院大学、大阪大学、大阪経済大学、学習院大学、鹿児島大学、関西大学、関西学院大学、神田外語大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、國學院大學、駒澤大学、埼玉大学、首都大学東京、上智大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京理科大学、同志社大学、名古屋大学 |
大学卒以上でないと内定を獲得することは難しく、大学の難易度も高めですが、様々なレベルの大学から採用しているので、エントリーシートや面接の対策をして内定を獲得できるようにしましょう。
他グループ企業の採用大学を知りたい方は以下を参照してください。
また、採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、河合塾グループの就職偏差値・難易度を見ていきましょう。
河合塾グループの就職難易度は高いと言えます。
就職難易度が高いと考えられる理由は以下の通りです。
- 就職偏差値が62と高め
- 新卒で就職するためには大卒以上が必須
- 特別なフローがないため、他の就活生と差がつきにくい
対策としては、エントリーシートや面接での一般的な質問に対し、いかに他の就活生と差をつけるかがポイントでしょう。
差をつけるためには、学生のうちに就活に関わらず様々な経験をすることが大切です。
例えば、部活やバイトでの経験、大学での研究など深く伝えることができるかもしれません。
インターンに参加するのも他の学生より入社の意欲を示すことができるので、良いでしょう。
いずれにせよ、頻出の質問に対してしっかり答えるための対策を取れば、内定を獲得する可能性は高くなります。
また、河合塾に関わりたい思いがあるのであれば、多くのグループ内企業が存在します。
それぞれの企業で行っている事業や強みには違いがありますので、視野を広げてみると就活の幅が広がる可能性があります。
グループ内企業の中には、会社説明会が必須の場合があるでしょう。
企業にいかにマッチした人材を選考するかを大切にしている表れかと思われますので、就職活動時には、十分な企業分析をしてください。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
河合塾グループは、進学教育事業と教育活動支援事業と教育研究開発活動を軸にして事業を展開しています。
教育業界の中でも大きな企業であり、多くのグループ内企業も存在しています。
それぞれで、特徴や強みは異なりますが、学び続ける人を積極的に支援し活動しています。
その対象は子どもから大人まで幅広く、多くの事業を展開しています。
強い信念、軸がある企業と考えられますので、自分が企業とマッチした人間であるかを見極めるためにも企業分析をしっかりと行う必要があります。
また、就職難易度は他の企業と比べて高めで、選考内容に特別なフローがないため他の就活生といかに差をつけるかがポイントになります。
必須の質問に対して、深堀して回答ができるようしっかりと対策を練って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
あなたの就職活動が上手くいくことを心から祈っています。