【企業分析】日本品質保証機構の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
日本品質保証機構(Japan Quality Assurance Organization=以下JQA)は、品質の保証および認証サービスを提供する、日本の代表的な第三者認証機関です。
全国に拠点が19カ所あり、海外ではタイ、ベトナム、ドイツにもあります。
今回はJQAの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではJQAへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JQAの仕事内容が気になる
- JQAの就職難易度を知りたい
- JQAの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、第三者認証機関以外については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JQAの就職難易度はやや高めと考えています。
その理由としては「WEBテストに計数テストがある」「応募者が一定の専門性がある」という2点です。
以下に詳しく解説します。
WEBテストに計数テストがある
計数テストは、主に企業の採用プロセスで応募者の数的能力やデータ分析能力を評価するために使用されます。
基本的な数学力やデータ解析能力など、やや高めの理系知識が求められる場合があります。
応募者が一定の専門性がある
JQAに限らず、第三者認証機関は専門知識とスキルが求められるため、応募者は一定の専門性を持っていることが多いです。
そのため、同業他社や関連業界での経験がある人材が多く応募し、競争率は高くなる傾向があります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日本品質保証機構について
出典元:JQAについて|日本品質保証機構
会社概要
JQAは1957年に設立され、設立当初は輸出検査法の検査機関として、財団法人「日本機械金属検査協会」の名で電子・機械製品の検査を担当していました。
その後、計測機器や建材などの分野にも進出し、現在では電気製品や医療機器の認証・試験から地球環境に関する評価・支援まで、国内最大規模の多岐にわたるサービスを提供しています。
特に、ISO 9001やISO 14001などのマネジメントシステムでは国内最多の総認証件数を誇り、JISにおいても国内外最多の規格に対応可能な認証機関として、さまざまな分野でリードしています。
さらに、世界50カ国以上の主要認証機関と提携し、企業のグローバル展開も支援しています。
各事業別の売上規模
出典元:CSR報告書2023
公式ホームページによれば、JQAの事業収入は2022年度に約178億円に達しています 。
この売上規模は、JQAが提供する多岐にわたるサービスの需要を反映しています。JQAは広範なサービスを提供しており、それが収益の多様な源泉となっていると推測できます。
各事業セグメントの解説
JQAの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
マネジメントシステム認証 | 企業のマネジメントシステムの評価と認証を行う。 <認証の例> ISO 9001:品質マネジメントシステム ISO 14001:環境マネジメントシステム ISO 45001:労働安全衛生マネジメントシステム ISO 27001:情報セキュリティマネジメントシステム |
製品試験・認証 | 製品の安全性や性能を確認するための試験と認証サービスを提供 <試験と認証サービスの例> 電気製品:電気機器の安全性試験と認証 医療機器:医療機器の試験と認証 車載機器:自動車に搭載される機器の試験と認証 |
計測器の校正と検定 | 計測器の校正と計量器の検定サービスの提供。 |
マテリアル試験 | 金属材料や製品の試験・検査 |
JISマーク認証 | 日本産業規格に基づく製品の認証 |
地球環境に関する評価・支援 | 環境に関連する審査、評価、支援を提供 |
ロボット安全評価・認証 | サービスロボットや産業用ロボットの安全性を評価、認証 |
これらの多岐にわたるサービスを通じて、JQAは企業の品質管理や環境保護において重要な役割を果たしています。
JQAで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JQAの平均勤続年数は16.2年です。
日本人の平均勤続年数は11〜13年であることから、平均よりも社員の出入りが少ない企業といえます。
平均年収は?
2021年度のJQAの平均年収は、787万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
平均残業時間は?
JQAの従業員の平均残業時間は、1カ月あたり20.6時間でした。
日本で働く一般労働者の平均残業時間が13.8時間なので、平均と比べると残業時間はやや高めといえます。
平均ボーナス額は?
JQAはネット上で平均年収を公開していませんので、平均ボーナス額は公開されていません。
参考までに、厚生労働省「令和4年(2022年)賃金調査」によると、全国平均の賞与額は319.4万円です。
JQAの平均年収が全国平均よりも高いことから、平均ボーナス額も全国平均よりも高い可能性は考えられます。
どんな文化なの?
JQAは、顧客の「見えない価値」を「見える証に」するため、さまざまな分野の適合性評価サービスを提供しています。
「適合性評価」とは、企業や組織の仕組みや製品が、国内または国際的な標準や規格、法律などに準拠しているかを評価するプロセスです。
具体的な評価方法には、試験、検査、監査、妥当性確認・検証、認証などがあります。
これらの活動を通じて、日常生活で使用される製品の安全性やサービスの信頼性が確保されます。
JQAは、顧客と利害関係のない公正で中立な第三者機関として、さまざまな評価を実施し、その結果を証明書、レポート、マークなどの「見える証」にしています。
JQAの新卒募集要項について
以下にJQAの新卒募集要項についてまとめました。
23年卒から月1万円のベースアップが行われた点や、福利厚生がかなり整っている点は非常に魅力的です。
また賞与に関して4分割制なのも、他社と比較すると珍しい部分でしょう。
研修制度も新人に対するオンボーディングはもちろんのこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実しているといえます。
転勤については、新卒に関していえば通勤可能県内と記載があるため、可能性は低いといえるでしょう。
ただ年次が上がるにつれて転勤の可能性はあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系:試験、認証、校正、検定にかかわる認証エンジニア 事務系: 営業、管理業務(法務、経理、総務ほか) |
給与 | 総合職 大学院卒:254,900円 大学卒:230,000円 高専専攻科卒:230,000円 高専本科卒:206,400円 |
賞与 | 年2回(6・12月)年間5〜6カ月程度 但し、初年度の6月期は金一封 |
研修制度 | 新入職員研修、階層別研修、マネジメント研修、海外研修、専門の研修機関による職能別研修、自己啓発(eラーニング研修)、TOEIC受験 ほか |
福利厚生 | 健保組合、企業年金基金、借上住宅制度、家賃補填制度、退職金制度、共済会、財形貯蓄、慶弔金給付、表彰、住宅提携ローン、文化/体育クラブほか |
求める人材
JQAの求める人材像は、以下の3つの人材であると推測できます。
- 強い使命感と責任感のある人材
- 主体性と行動力のある人材
- 広い視野とリーダーシップのある人材
強い使命感と責任感のある人材
JQAの仕事は企業の製品やサービスの品質や安全性を保証する社会的な責任を伴う重要な仕事です。
そのため、JQAは、強い使命感と責任感を持って仕事に取り組める人材を求めています。
主体性と行動力のある人材
JQAは、変化の激しい時代に対応するため主体的に考え、行動できる人材を求めています。
このことから選考の際には、以下のような経験や能力をアピールすると採用率はグッと上がります。
- サークルやゼミなどで自ら提案し、周囲を巻き込んで結果を出した経験
- 新しいことにチャレンジする意欲
- 問題を解決するために自ら考え、行動できる能力
広い視野とリーダーシップのある人材
JQAの仕事は、広い視野を持って、将来を見据えて考えることが重要です。
また、周囲を巻き込み、リーダーシップを発揮できる人材も求められています。
具体的には、以下のような経験や能力が求められます。
JQAは、強い使命感と責任感、主体性と行動力、広い視野とリーダーシップを兼ね備えた人材を求めています。
これらの要素を満たす人材であれば、JQAで社会に貢献しながら、自身のキャリアを築くことができるでしょう。
新卒採用のフロー
JQAの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほか、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
JQAへのエントリーは、主にリクナビやJQAの公式ウェブサイトなどの求人情報を通じて行われます。
個人情報や職務経歴書を提出し、応募を行います。
エントリーシート対策については、以下の記事を参照ください。
②書類選考
エントリー後、JQAの人事担当者が応募書類を審査し、適性や経歴、志望動機などを評価します。
書類選考に合格した候補者は、面接などの選考段階に進みます。
③WEBテスト
このWEBテストは主に以下の3つのカテゴリーで構成されています。
- 言語:主に日本語の理解力や読解力、語彙力を評価します。
具体的には、文章の内容理解、文の構成、語彙の意味を問う問題が出題されます。 - 計数:数的処理能力や数学的な問題解決力が問われます。
数列の問題、グラフの読み取り、割合や比率の計算、簡単な数学の応用問題などが含まれます。 - 適性検査:適性検査では、候補者の性格や職務への適性を測定します。
具体的には、職業に対する興味、ストレス耐性、対人関係の能力、自己管理能力などが評価される質問が出題されます。
④一次面接
書類選考を通過した候補者は、一次面接に進めます。
一般的には、人事担当者や部門の責任者が面接を行い、候補者の能力や適性を評価します。
以下のページもぜひ参考にしてください!
⑤二次面接
一次面接を通過した候補者は、二次面接に進みます。
二次面接では、より詳細な面接や業務内容に関する質問が行われることがあります。
⑥最終面接
二次面接を通過した候補者は最終面接に進みます。
最終面接では、面接官は役員や経営陣が参加することが多く、候補者の全体的な適合性や会社への貢献度などを総合的に評価します。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑦内定
面接プロセスを経て、JQAが候補者に内定を通知します。
採用大学
JQAの採用大学の実績を以下に掲載します。
青山学院大学、大分大学大学院、大阪大学大学院、お茶の水女子大学、 関西大学、関西学院大学、学習院女子大学、学習院大学、学習院大学大学院、九州大学、京都大学、近畿大学、慶應義塾大学、工学院大学、工学院大学大学院、芝浦工業大学、首都大学東京、信州大学、上智大学、東京都立産業技術高等専門学校、東京農工大学、東京農工大学大学院、日本女子大学、日本大学、日本大学大学院、福井工業大学、武庫川女子大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、早稲田大学大学院 など |
JQAが学歴フィルターを使用しているかどうかは具体的な内部情報がないため断言できませんが、以下の理由から一定の学歴フィルターが存在する可能性はあります。
- 高度な専門知識が要求される業界であること
- 過去の採用実績や社員の出身大学による傾向があること
- 社会的な信用を重視する業務の性質があること
ただし、これが全ての採用プロセスにおいて絶対的なフィルターとして機能しているわけではなく、応募者の総合的な能力や適性も重視されると考えられます。
現代の企業では、多様な人材を採用することで組織の成長を促進することを目指しています。
そのため、学歴だけでなく経験やスキル、人格なども重要な評価基準となっています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、JQAの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高めといえるでしょう。
その理由として以下の 5点が挙げられます。
1. 偏差値の高い採用大学が多い
JQAは、採用する大学に対して非常に高い基準を持っています。
主に早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学など、国内の名門大学の出身者を多く採用しているため、就職偏差値が高くなる傾向があります。
これらの大学は偏差値が高く、優秀な学生が多く集まるため、JQAの採用基準も自然と高くなります。
2.選考フローで計数テストを実施している
JQAでは、採用プロセスの一環として計数テスト(数的処理能力テスト)を実施しています。
このテストは、応募者の論理的思考力や問題解決能力を測るもので、特に数学的素養が求められます。
計数テストを通過すること自体が難易度を高める要因となり、結果として選考のハードルが上がると考えられます。
3.専門性が高い
JQAの業務内容は、品質保証や認証に関わる高度な専門知識を必要とします。
具体的には、ISO規格や技術的な標準に関する深い理解が求められます。
したがって、応募者にはこれらの専門知識を備えていることが期待され、専門性の高さが採用のハードルを上げる要因となっています。
4.厳格な選考プロセス
JQAの採用プロセスは厳格で、多段階の面接や実技試験が含まれることがあります。
これにより、応募者の総合的な能力が評価されるため、簡単には採用されない可能性が高いです。
このような厳格な選考プロセス自体が、就職の難易度を引き上げていると推測できます。
5.高い社会的信頼とブランド力
JQAは品質保証と認証分野で高い信頼と実績を持つ機関です。
そのため、社会的な評価も高く、就職先としての人気は高いです。
人気企業としてのブランド力が高い分、応募者数が多くなり、競争が激化します。
以上のように、「採用大学」「計数テスト」「専門性」「厳格な選考プロセス」「高い社会信頼とブランド力」の5つの要素が組み合わさることで、JQAの就職難易度が高くなっていると推測できます。
採用大学の実績から、高い学歴や専門的知識、そして論理的思考力が求められるためられるかもしれません。
そのため、競争率が高く、採用基準も厳しい可能性があります。
しかし、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
JQAは、公正な第三者機関として、社会貢献度の高い事業を展開する魅力的な企業です。
こちらの記事ではJQAへの就職を目指す就活生向けに、企業研究、選考対策、採用大学、就職偏差値・難易度など、就職活動に必要な情報を解説しました。
JQAの就職偏差値・難易度はやや高めですが、しっかりと対策をすれば、難関大学出身者だけでなく、文系出身者でも合格することが可能です。
ぜひこの記事を参考にして励んでください。