【企業分析】JPホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
株式会社JPホールディングス(以下JPホールディングス)は、東京都港区に本部、愛知県名古屋市に本社を置く教育業界に属する企業です。
全国各地で300を超える施設の運営をしており、毎期増収増益と成長し続けています。
一言で表現すると、「圧倒的な売上高を誇る子育て支援企業」です。
業界最大級を誇っていますが、ベンチャーマインドがあり、チャレンジ精神を推奨しているということもあり、注目している就活生もいるでしょう。
この記事では、JPホールディングスへの内定を目指す方に向けて、基本的な情報や社風、求める人材像など、企業分析をする際に役立つ内容を紹介しています。
さらに同業他社との比較や選考対策についても詳しく解説していきます。
- JPホールディングスの業務内容について興味がある
- JPホールディングスの就職難易度はどのくらい?
- JPホールディングスの選考対策とは何をしたらいい?
このようなJPホールディングスへの就職に興味がある就活生の悩みを解決するために、非常に有益な企業分析を行っています。
ぜひこの記事を読んで疑問や不安を解消し、自信を持って選考に挑みましょう。
また、以下に教育業界を目指す方にとって役立つ記事を紹介しますので、併せて参考にしてください。
その他の業界も研究したいという方は、以下の記事をぜひお読みください。
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この記事の結論
まずはじめにこの記事の結論から述べますと、JPホールディングスの就職難易度は平均的です。
採用大学は、大学院や難関から中堅まで幅広いレベルの大学を採用しています。
選考フローは一般的であり、現在保育や教育業界は人材不足と言われているためです。
したがって、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できるチャンスがあるでしょう。
募集職種としては本部職と総合職保育士があります。
総合職保育士は保育士資格取得見込みのあることが要件であり、2年間の現場勤務後には本部職へ職種転換することも可能です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
JPホールディングスについて
会社概要
JPホールディングスは、保育園運営等の子育て支援企業最大手として名古屋を基盤に活躍する学研ホールディングスの持分法適用関連会社です。
JPホールディングスグループは保育園をはじめ学童クラブ、児童館といった子育て支援施設を全国各地で展開しています。
アスクの名称で日本の関東地方を中心に保育園209施設、その他、学童クラブを96施設、児童館13施設、交流館を2施設を運営しているのです。
2002年にはJASDAQ市場に上場しました。
さらに2012年には東証一部に指定されています。
JPホールディングスの強みは、アミューズメント施設でのコーヒーのワゴンサービスや飲食事業も手がけ、教育事業に留まらない事業展開をしている点です。
2017年には、JPホールディングスにとって初の海外進出となる幼稚園「CohasDaNang(コハスダナン)」および「CohasKids(コハスキッズ)」の2園をベトナムで開園しました。
このように、国内のみに関わらずグローバル展開を積極的に進めています。
各事業別の売上規模
財務情報/年 | 2024年 |
売上高 | 37,856 |
営業利益 | 4,584 |
営業利益率 | 12.1% |
経常利益 | 4,523 |
経常利益率 | 11.9% |
JPホールディングスの2024年度3月の総売上高は37,856百万円円で、前年増加率6.6%でした。
2023年4〜12月期の連結決算で、純利益は前年同期比25.3%増の22億2700万円となり、2024年3月期通期の純利益予想は引き上げられました。
純利益は前期比0.9%増の27億2300万円を見込んでいます。
売上高、各利益ともに過去最高を連続更新しており、営業利益は中期経営計画の26年3月期の目標値を2年前倒しで達成しています。
各事業セグメントの解説
JPホールディングスの事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 業務内容 |
子育て支援事業 | 保育園・学童クラブ・児童館など子育て支援施設の運営。 |
給食・食育事業 | 子育て支援施設向けの給食の請負・アドバイザリー。 |
研修・研究事業 | 保育やこどもの発達に関する研修・研究。 |
物販事業 | 保育関連用品の企画・販売。 |
新規事業 | 子育て支援プラットフォーム「コドメル」の運営。 |
不動産事業 | 不動産の仲介、賃貸管理、不動産コンサルティング。 |
人材紹介・派遣事業 | 主に外国人の就労支援を行う人材紹介・派遣事業。 |
子育て支援事業最大手であるJPホールディングスですが、その他にも不動産・人材紹介などの事業も手掛けています。
中でもアミューズメント施設におけるコーヒー・ワゴンサービスで急成長した会社であることは、あまり知られていません。
また、保育園をベトナムで2施設運営しており、海外進出にも積極的です。
詳しい事業内容については、以下参照ページをご紹介しますので是非確認してみてください。
JPホールディングスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JPホールディングスの平均勤続年数は4.8年でした。
同業種の平均勤続年数は7.8年と言われているため、かなり出入りの激しい職場だと分かります。
このことからも若手社員が多く、意見が言いやすい環境がある可能性が高いと言えるでしょう。
平均年収は?
JPホールディングスの平均年収は477万円でした。
同業種の平均年収は382万円と言われており、業界内では高水準です。
平均残業時間は?
JPホールディングスの1月あたりの平均残業時間は、7.5時間でした。
同業種の平均残業時間は4~5時間と言われているため、一人当たりが抱える仕事は多いでしょう。
平均ボーナス額は?
JPホールディングスにおいてボーナスは年に2回、7月と12月に支給されます。
キャリアや職種によって金額は異なりますが、平均値は77万円でした。
ここ数年の同業種の平均ボーナス額は70万円前後と言われているため、一般的な水準と言えます。
どんな文化なの?
JPホールディングスにはベンチャーマインドがあり、社員の”やってみたい””こうしたい”という夢を応援する社風です。
また、個人のスキルを活かしながらさまざまな部署で活躍することができます。
入社年数に関わらず意見を取り入れ、チャンスをもらえる環境です。
さらに、教育関連企業であるため、充実した社員研修制度が整備されています。
一部上場企業であることから、福利厚生や社内制度も同業他社と比較して優れているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
教育業界でのJPホールディングスの立ち位置について紹介します。
売上高や就職偏差値を参照し他社と比較してみると、JPホールディングスは業界内でトップクラスの企業だとわかるでしょう。
以下の4点が強みです。
- グローバル展開している
- 幅広い事業展開
- 新規事業にも力を入れている
- 全国規模の展開数
会社名 | 売上高(2023年) 単位:百万円 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
JPホールディングス | 35,507 | 477 | 50 | ベンチャーマインドのある社風。 |
ライクキッズ | 29,047 | 344 | 40 | 若手の挑戦を応援する社風。 |
SERIOホールディングス | 9,792 | 425 | 35 | 女性に社会進出と活躍を推進する社風。 |
ポピンズ | 28,893 | 324 | 40 | 評価できる部分を褒める社風。 |
就職偏差値については公表されていなかったため、倍率などを考慮して算出しました。
あくまでも参考にしておきましょう。
JPホールディングスの新卒募集要項について
以下に、JPホールディングスの新卒募集要項についてまとめました。
一般的に保育士の初任給は16〜17万円と言われているため、総合職保育士は平均より高水準です。
しかし、本部職については大卒初任給の平均額が約23万円に対し、20.7万円と2万円程度低い金額です。
また、例年世界の保育を学ぶために海外研修が実施されるでしょう。
2022年度の研修先はオーストラリアでした。
また、希望者はアルバイトもできます。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 【正社員】本部職 【正社員】総合職保育士 |
初任給(2024年4月入社より) | (1)【正社員】本部職 短大/専門 卒業見込みの方 月給:195,000円 大学 卒業見込みの方 月給:206,000円 大学院 卒業見込みの方 月給:213,000円 (2)【正社員】総合職保育士 短大/専門/高専 卒業見込みの方 月給:229,000円~265,000円 大学/大学院 卒業見込みの方 月給:236,000円~272,000円 ※交通費(実費支給)、役職手当、残業代全額支給 ※固定残業制は導入なし ※入社祝い金、上京者に引越し手当支給あり(総合職保育士のみ) |
賞与 | 年2回 備考:7月・12月 |
教育制度 | 学びの会(任意) 内定者アルバイト(希望者のみ) 入社前研修(総合職保育士のみ) チューター・メンター制度 海外研修 |
実際に業務を経験しておくことにより、入社後スムーズに勤務が開始できるでしょう。
求める人材
JPホールディングスが挙げている「求める人材」は、下記の通りです。
- 子育て支援を中心とした社会課題に対し、 チャレンジし続ける方
- 新しい取り組みや事業にも前向きに 取り組める方
総合職保育士については、保育士資格取得見込みのあることも必須要件です。
原則2年間、保育士として現場で経験を積んだ後、保育士や保育園を支援したいという強い思いがある方を募集しています。
さらに詳しく理解するためにも、経営理念を確認しましょう。
そこからわかるポイントは、「日本の保育を変革したい」という想いを実現するために、社員それぞれが個性やスキルを発揮し、互いに影響を与えながら会社と共に成長していこうという志です。
そのため、JPホールディングスの価値観に共感し、考える力、行動力、忍耐力、向上心を自己で高めていける人材を求めています。
企業理念やビジョンへの共感は非常に重要なので、必ず確認しておくようにしましょう。
ぜひ上記の点を意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
JPホールディングスの新卒採用は下記の通りの選考フローです。
総合職保育士ではエントリーシートの提出や適性検査は行われず、選考方法は面接のみとなるでしょう。
希望により園見学も可能です。
本部職には特殊なステップはなく一般的な選考フローと変わりありません。
職種によって異なるため、ご自身が志望するものを必ず確認しておきましょう。
それぞれの項目ごとにポイントを紹介していきます。
①Webエントリー
JPホールディングスの新卒採用サイトまたはリクナビからエントリーします。
②説明会・園見学(総合職保育士のみ)
JPホールディングスについて深く理解するための説明会です。
業界説明、企業紹介、業務内容、社員の講演、質疑応答といった構成内容で、会社のビジョンや実際働いている方の考えを知ることができます。
その後、本部職志望の方はエントリーシートを提出します。
過去に記載されていた項目には、以下のようなものがありました。
- <説明会に参加しようと思った理由/li>
- 説明会の感想
- 自己PR
- 選考希望の明記
事前に企業研究をしっかりしておくことをおすすめします。
以下にエントリーシートの対策方法についての記事を紹介するので、ぜひご参考にしてください。
③Web筆記テスト(本部職のみ)
本部職志望の方のみWeb上で筆記テストを受けます。
このテストは、就活生の「能力(学力)」と「性格」の両面を評価し、業務への適性を確認するためのものです。
難易度は低いため、何度も参考書などで対策をしておけば問題ないでしょう。
以下に参考になる記事を紹介しますので、ぜひご活用してください!
④複数回面接
過去の質問では下記のようなものがありました。
- 学生時代に力を入れた部活動について
- なぜ今の大学を選んだのか
- 受験に失敗していたらどうしていたか
- 理想の保育園に関するプレゼン
- 他社と比較した時の弱み
基本的な質問項目も多く、特に過去の経験について深堀りされるでしょう。
また、理想の保育園に関するプレゼンの時間が長く取られていますので、しっかり言語化できるように、事前に自分のビジョンを描いておいてください。
他社との比較について話す際には、JPホールディングスだけに絞るのではなく、業界全体や同業他社の研究も行い、理解を深めておく必要があります。
その上で、数多くある保育・教育業界の企業の中でも「なぜJPホールディングスを志望したか」という理由を伝えられるようにしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
JPホールディングスの採用大学を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルまで全国各地の大学から採用しているため、いわゆる学歴フィルターはないと言えるでしょう。
<大学院> 大妻女子大学、高知大学、神戸大学、佐賀大学、筑波大学、東京農工大学、東北大学、名古屋大学 <大学> 青山学院大学、茨城大学、宇都宮大学、大阪大学、岡山大学、お茶の水女子大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学 |
上記のとおり、JPホールディングスの採用実績には高偏差値の大学も含まれていますが、中堅レベルや地方の大学からも採用しています。
このことから学歴フィルターについては比較的厳しくなく、重視されていないと言えるでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
それでは、上記の内容を踏まえてJPホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、JPホールディングスの偏差値・難易度は標準です。
理由としては以下の2点があります。
- 学歴フィルターがないから
- 選考フローが一般的だから
- 保育業界は人材不足だから
これらのことから、しっかりと対策しておけばすべての就活生に平等に内定獲得のチャンスがあるでしょう。
しかし、JPホールディングスは業界最大手企業ですので、多くの就活生が注目しています。
ライバルに差をつけるためにも、企業・業界研究は入念にしておきましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、JPホールディングスを志望する就活生に向けて、会社概要や社風、求める人材像など、企業分析をする際に役立つ内容を紹介しました。
JPホールディングスを一言で表現すると、「圧倒的な売上高を誇る子育て支援企業」です。
業界最大級を誇っていますが、ベンチャーマインドがあり、チャレンジ精神のある会社です。
選考では、保育業界を変えたいという気持ちや向上心の高さをアピールするといいでしょう。
学歴重視をする企業ではなく、人材不足と言われているため、万全に対策しておけば皆さんに内定獲得のチャンスがあります。
JPホールディングスでは、企業研究を行っているか否かを重要視していますので、ホームページで詳細までしっかり確認しておきましょう。
この記事を読んでおけば、自信を持って選考に挑めるはずです。
是非参考にして就活に励んでください。