【企業分析】東京地下鉄の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/6/21更新
はじめに
東京地下鉄株式会社(以下東京地下鉄)は、東京都台東区に本社を置く陸運業界に属する企業です。
2004年に創業され、従業員数は9,551名です。
旅客鉄道事業、流通事業、不動産事業、情報通信事業などのサービスを提供している企業です。
今回は、そんな東京地下鉄の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
東京地下鉄への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 東京地下鉄の仕事内容が気になる
- 東京地下鉄の就職難易度を知りたい
- 東京地下鉄の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、陸運以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
上京を志す地方学生ならジョーカツ!
あなたのキャリアを加速させるチャンス!
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ!
理想のキャリアを実現へと導く第一歩!
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、東京地下鉄の就職難易度はやや高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準よりも高い難易度といえるでしょう。
採用対象の学生は、国立大学や有名私立大学だけでなく、一般的な大学からも幅広く採用されています。
そのため競争も激しく、内定を勝ち取るためにはしっかりとした選考対策が必要です。
選考プロセスには面接3回、適性検査が含まれます。
特に面接では個人面接が行われ、各個人のポテンシャルを重視した採用活動が行われるでしょう。
将来的には転勤や関連会社での勤務の可能性もあるため、その点も理解しておいてください。
総合職、プロフェッショナル職が募集されており、選考フローはすべての職種で統一されているのが特徴です。
選考が進むにつれて希望する部門について話す機会がありますので、自身のキャリアパスを考え、明確にしておくことが重要です。
今後の選考プロセスや就活に関する情報についても詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
東京地下鉄株式会社について
出典元:
東京地下鉄株式会社HPより
会社概要
東京地下鉄は鉄道事業を展開しているほか、旅客鉄道事業、流通事業、不動産事業、情報通信事業などが主な事業内容です。
日本の首都圏を網羅する交通網を武器として、利用者の移動手段には欠かせないのはもちろん、駅ビルやビジネスオフィスといった駅周辺の開発事業も手がけており、地域住民や地元企業だけでなく多くの企業を支える存在です。
その成果は国内で高い評価を受けており、鉄道業界において日本の大動脈を網羅する唯一無二の存在として位置づけられています。
また、国内上位の売上高を誇り、不動産事業、情報通信事業通信事業まで、広範な事業で新たな価値を提供しています。
各事業別の売上規模
東京地下鉄の2023年度の連結売上高は3453億円で、営業利益は277億円で、当期純利益は196億円した。
この売上は、鉄道事業、生活創造事業、不動産業、流通・広告事業、から合計した売上金額から構成されています。
各事業セグメントの解説
東京地下鉄の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
鉄道事業 | 列車の運行など。安全な空間の提供。 |
生活創造事業 | ショッピング、飲食など。お客様のお出かけの機会を創出するサービスを提供します。 |
不動産事業 | 駅周辺の土地開発、建物の整備、新宿駅西口地区開発計画など。不動産ビジネスを推進。 |
流通・広告事業 | 駅構内デジタルサイネージ、商業ビル、駅構内の店舗など。駅構内の空きスペースを有効活用。 |
東京地下鉄は、創業以来鉄道事業を手がけ、その沿線上で駅構内における安心で便利で快適な空間作りや、駅構内の柱を活用したデジタルサイネージによる広告事業など、既存の資源を活用した事業を拡大しています。
現在、東京都心の地下鉄は地域住民だけでなく、東京に足を運ぶ利用者にとって欠かせない存在です。
東京地下鉄は自らの強みを生かしながら、様々な社会的課題に積極的に取り組み、より良い社会の創造に貢献しています。
東京地下鉄で働いている社員は?
平均勤続年数は?
東京地下鉄の平均勤続年数は17. 3年です。
陸運業の平均勤続年数は16. 3年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の東京地下鉄の平均年収は、728万円でした。
日本全国の陸運事業における平均の年収が400万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
平均残業時間は?
東京地下鉄の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり24.2時間でした。
陸運業界で働く従業員の平均残業時間は21.0時間のため、業界内では平均よりもやや多い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
東京地下鉄の従業員の平均ボーナス額は、115万円でした。
日本全国の陸運事業における平均の年収が73万円であることを考えると 、全国平均並みの水準と言えるでしょう。
どんな文化なの?
東京地下鉄の平均年齢は38.6歳です。
中堅層が最も多く、非常にバランスの取れた年齢構成が特徴です。
働き方改革を導入しており、特に有給取得率は105.83%、年間休日は123日です。
ワークライフバランスが取りやすいと社内で評価されています。
また、入社3年定着率は88.9%となっており、新卒における退職割合が非常に低い実績です。
このことから、新卒入社者の定着率が非常に高いことがわかります。
東京地下鉄は鉄道事業を中心に、公共性の高い運輸サービスや快適な生活空間の提供に重点を置いています。
また、東京地下鉄を含むグループ企業は、複数の関連会社が存在し、他の鉄道会社にはない多様な顧客ニーズに集合的に対応する文化が育まれているのです。
将来的には出向や異動の可能性もあり、新たな環境での成果を上げ、経験を積み重ねることが期待されるでしょう。
多彩な研修制度も整備されており、自己成長を目指す社員が必要な能力や知識を習得する機会が充実しています。
こうした環境は、自己成長を促進する風土を醸成し、主体性を重視し、自己の成長に向けて積極的に努力できる環境と言えるでしょう。
人間関係は年齢に関係なく良好であり、アットホームな社風が特徴です。
また、若手社員の意見を尊重し、時には直接採用するなど積極的なフィードバックが行われています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本国内の市場は新型コロナウイルスの影響による利用者の減少から、売上が低調な傾向が続いています。
そんな中での東京地下鉄の立ち位置を紹介します。
他の競合3社と比較すると、売上高は半分以下の数値となっています。
ただ、売上だけでは判断できない強みや様々な事業戦略も展開しているので、そちらも併せて見てみましょう。
- 多角的な事業戦略:東京の首都圏を縦横に広がる交通網を支える中、東京地下鉄は駅ビルや商業オフィス、テナント事業など、多角的なサービスを展開しています。
特に鉄道事業は主力であり、安全で安心な旅客輸送を提供するために社内研修を整備し、人材育成に力を入れてきました。
その結果、優秀な人材が育成されているのです。
また、各種事業は新型コロナウイルスの影響が緩和される中、売上が回復傾向にあり、安定した収益を確保しています。 - グループ会社の強み:東京地下鉄は東京メトロの各種企業とグループ会社であり、多様なお客様ニーズに対応するサービスを企画、実現するポテンシャルを備えています。
不動産事業による都市計画に関わり、最新のデジタルサイネージを活ようした広告事業などで、今までにない駅構内におけるビジネスチャンスを確実にものにする風土が特徴です。
すべては優秀な人材が集まる風土とともに社内研修制度が充実していることで、社員のポテンシャルを最大限に発揮できる環境が整備されています。
モチベーションを常に高く持って仕事に取り組める環境づくりが、功を奏しているといっても良いでしょう。
以上の要素により、東京地下鉄は鉄道業界においてトップクラスというわけではありませんが、これからの成長は期待できるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
東京地下鉄 | 3704億円 | 728万円 | 60 | アットホームで暖かい社風 |
東日本旅客鉄道 | 2兆4055億円 | 670万円 | 65 | 男女共に活躍できる職場で、ギスギスした人間関係も少ない働きやすい職場 |
東海旅客鉄道 | 1兆4002億円 | 640万円 | 65 | 厳格な指導や上下関係が求められる社風 |
西日本旅客鉄道 | 1兆3955億円 | 560万円 | 61 | 職場の風通しはよく、先輩も丁寧に仕事を教えてくれる良好な職場環境 |
東京地下鉄の新卒募集要項について
以下に東京地下鉄の新卒募集要項についてまとめました。
各種諸手当や福利厚生がかなり整っている点は、非常に嬉しい点です。
賞与に関しても年に2回で、会社の業績によって支給が変わります。
研修制度は、総合研修訓練センター、DE&I研修、心理的安全性向上研修などです。
企業価値独自の制度が多数整備されており、向上活動表彰などが行われるなど、自発的な学びに取り組む環境や、高いモチベーションを保てる仕事環境が整備されています。
福利厚生は、各種社会保険や社員食堂、接客選手権、技能協議会、妊娠・出産・育児休暇制度、子供の看護休暇制度、短時間勤務制度、育児介護等退職者再雇用制などです。
年間休日は124日と多く、他企業と比べても充実しており、プライベートを充実させることができる勤務体系といえるでしょう。
ただし、年齢が上がると転勤の機会も増える傾向があるため、気になる方は面接や説明会で詳細を確認してください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職、エキスパート職、技術系、事務系、デジタル系、 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大卒:244,800円、大学院卒:248,000円 手当:通勤手当、宿泊手当など |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
研修制度 | 【全社教育】 ・階層別教育(新入社員、年次別、新任役職別など) ・総合研修訓練センター ・DE&I研修 ・心理的安全性向上研修 ・企業価値向上活動表彰 |
福利厚生 | 各種社会保険、社員食堂、接客選手権、技能協議会、妊娠休暇制度、出産休暇制度、育児休職制度、子の看護休暇制度、短時間勤務制度、育児介護等退職者再雇用制度など |
求める人材
東京地下鉄では、求める人材として下記を公表しています。
グループ会社の一つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いです。
- 自律できる人財
高い規範意識のもと、自ら学び、自分の考えを大切にして発信できる人。 - 挑戦できる人財
変化の兆しを感じとり、変化を恐れず行動できる人。 - 協働できる人財
異なる価値観を受容・尊重し周囲と連携することができる人。
以上の3つは、東京地下鉄が求める人物像です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
東京地下鉄の選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄や協調性をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須となるため、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
東京地下鉄公式サイトの新卒エントリーボタンから必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。
公式サイトからアクセスを行い、画面の指示に従ってリンク先から応募しましょう。
その際、希望職種がある場合は各種職種によって選考フローが異なる場合がありますので、公式サイトからしっかりと募集要項や選考フローを確認しておいてください。
②適正検査
一次選考として適性検査と筆記試験に取り組みましょう。
求める人物像に適した人材かどうかは、就活生の修学レベルも含めて総合的に評価されます。
指示を待つのではなく、自ら必要なスキルやノウハウを見つけて習得する姿勢や、チームで成功を目指す考え方があるかも重要な評価ポイントです。
③一次面接
東京地下鉄では、一人ひとりの学生と関わりを深めるため、個人面接を実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、鉄道業界を選んだ理由などが聞かれるので、自分の答えを見つけておきましょう。
SPI受験は基礎知識を問われる問題などがメインとなるので、参考書などで事前にしっかりと復習しておくといいです。
ただし、東京地下鉄は人物重視の選考をしています。
どのようなポイントを評価されるかをしっかり把握し、PR内容に合ったエピソードも用意して対策することが大切です。
SPIに自信がなくても、各面接で自分の考えやチャレンジしたい事業、その理由などをしっかり明確にすれば評価は高まるでしょう。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- どうして弊社を志望したのか?
- 自分の自慢できるポイントはどこか?
- 自分が楽しいと感じる時はどういう時か?
- 10年後何になりたいか?
以下の記事もご参考にしてください。
④最終面接
東京地下鉄は、新卒社員にとって「専門知識の習熟度や修学意欲など個人レベル」を重視しているため、個人面接はトータル2回です。
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で30分程度行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 入社後にどんな業務に挑戦したいか
- 配属希望の部署はあるか
- なぜ通信業界を志望したのか
最後になるにつれて質問が深堀され、人間性や将来のビジョンを確かめるような質問が多くなされます。
ご自身が実際に現場で働いている姿を想定したり、先輩社員のインタビューをチェックしたりして、入社後のイメージを付けておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
面接を突破したら内定が決まります。
採用大学
東京地下鉄の採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 東京理科大学、大阪大学、関西大学、京都大学、近畿大学、湘南工科大学、神戸大学、上智大学、東海大学、名城大学、奈良大学、岡山大学、京都産業大学、早青山学院大学 <高専> 鈴鹿工業高等専門学校、岐阜工業高等専門学校 |
上記では偏差値が高い大学が大半を占めていますが、東京地下鉄は四大卒だけでなく、大学院卒の就活生も積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
とはいえ難易度は高めです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、東京地下鉄の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生は香料業界においてトップクラスだから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
東京地下鉄は鉄道業界に属する企業です。
首都圏を中心とした公共性の高いサービスを多角的に展開しており、グループ会社と連携した取り組みが特徴です。
お客様の多様化するニーズに合わせたサービス提供を目指し、現在では国内トップクラスの売上実績を誇る会社です。
求める人物像に基づいた対策をしっかりと行い、選考に臨みましょう。
この記事を参考にして、頑張ってくださいね。