【企業分析】国分グループ本社株式会社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/05/27更新
はじめに
国文グループ本社株式会社(以下、国分グループ)は、「食品」の卸売業として日本全国に食を届ける「食のマーケティングカンパニー」です。
本社は東京都中央区日本橋にあります。
1712年に設立された、江戸時代から日本に根付く歴史的な老舗企業です。
国分グループの主な事業は「K&K」をはじめとする国文ブランド商品の開発・販売です。
取引メーカー数は約10,000社、取引企業数は約35,000社を誇ります。
国内外29のグループ子会社と、19の関連会社により国分グループを形成しています。
今回は、そんな老舗企業【国分グループ】についての社風や文化といった基本情報から企業研究に役立つ有益な情報を徹底的に解説します。
国分グループに興味がある方や、下記に該当する就活生の皆さんは、ぜひ最後までご覧ください。
- 国分グループの仕事内容に興味がある
- 食品の会社への就職を希望している
- 老舗企業や安定的な売り上げを誇る企業に就職したい
- 国分グループの就活対策や押さえておくべきポイントが知りたい
また、食品以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先立って、この記事の結論をお伝えすると、国分グループの就職難易度は高いと考えられます。
以下のコンテンツにてご紹介をしている参照記事で詳しく解説をしている採用倍率では、23.3倍と言われています。
内定獲得にはそれ相応の対策が必要です。
また、国分グループは採用活動において「面接」を最重要視しています。
書類選考で篩にかけられないよう対策をするのはもちろんですが、勝負の本番は面接です。
限られた時間の中で自分の魅力や自己PRをきちんと言語化できるよう、あらゆる質問を想定して反復練習を行うことをおすすめします。
また、国分グループは自社についてしっかり理解をした上でミスマッチのない採用を行いたいと考えているため、逆質問の準備や企業理解も深めて面接に臨みましょう。
国分グループ本社株式会社について
出典元:国分グループ本社株式会社
会社概要
国分グループはK&Kの登録商標で知られる、創業300年を超える卸業界の企業です。
食品流通の中心核として1万社を超えるメーカーから商品を仕入れ、小売店・外食産業に対して商品を販売しています。
そんな国分グループが目指すのは「食のマーケティングカンパニー」です。
職に関わるあらゆる人々のニーズに応え、食の価値創造No.1企業になることを目指しています。
国分グループは、食品卸売業としての事業だけでなく、「メーカー」としても国分グループのブランド開発・販売を行っています。
グループ会社は48社で、国内外29のグループ子会社と19の関連会社により国分グループという歴史ある企業を創っています。
また、「食のマーケティングカンパニー」として圧倒的な地位を確立すべく、「環境・森林研修」といったSDGs活動や、「4温度帯物流センター」をマレーシアのクアラルンプール郊外開設することで「食」の更なる安全の確保を目指す取り組み、そして食を起点にした「地方創生」支援、外食産業を支えるお客様に対して幅広い業務用商品を展開するなどといった取り組みにも積極的に参入しています。
各事業別の売上規模
国分グループの2023年度(12月期)連結業績は、3期連続で過去最高益を更新しました。
売上高は2兆684億1700万円で経常利益は242億300万円でした。
この売上は、食品卸事業、酒類卸事業、製造業・商品開発、貿易業の収益によって構成されています。
それぞれの事業分野における売上高は以下の通りです。
- 食品卸事業
売上高は1兆3525億円で、前年比8%増となっています。 - 食品部門別の売上は加工食品が8671億円で7.4%増、冷凍・チルドが4319億円で9%増、菓子が535億円で9.5%増です。
- 酒類卸事業
売上高は6241億円で、前年比4%増となっています。 - その他事業
売上高は916億円で、前年比13.8%増となっています。
各事業セグメントの解説
国分グループにおける主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
食品、酒類の卸売業 | ・加工食品、酒類、チルド、デリカ、生鮮食品、菓子など60万種にのぼる商品を小売業(百貨店、スーパー、コンビニ)、外食産業など35,000件のお客様に販売 |
製造業・商品開発 | ・「K&K」「tabete」ブランド、菓子、ワイン、ウイスキーなど、「メーカー」としても魅力ある商品を開発 |
貿易業 | ・魅力ある日本食の輸出(世界60カ国10,000アイテム) ・世界各地からワイン、菓子などを輸入 |
国分グループは創業312年目の老舗企業です。
食品卸事業のイメージが強いですが、製造業や貿易業など、「食」にまつわる事業を幅広く展開している、まさに「食のマーケティングカンパニー」といえます。
国分グループの歴史や特徴、強みは以下の参考ページで確認できるので、ぜひ確認しておいてください。
国分グループで働いている社員は?
平均勤続年数は?
国分グループの平均勤続年数は16.3年です。
卸売業の平均勤続年数は13.1年であることから、業界平均よりも長く、比較的社員が定着して働くことができる職場だと考えられます。
平均年収は?
国分グループの正式な平均年収は明かされていませんが、就活口コミサイトの情報だと、25歳から29歳の正社員の平均年収は約469万円と記載があります。
食品専門商社(食品卸)の平均年収は613万円であることを考えると、業界における年収は全国平均の年収よりも低いと考えられます。
しかし、国分グループの平均年収はあくまでも口コミサイトの情報のみのため、勤続年数や所属部署によって大きく変わってくるでしょう。
なお、全国平均の年収は458万円であるため、全業種を合わせた平均的な水準の年収だと考えられます。
平均残業時間は?
国分グループの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり22.3時間です。
卸売業界で働く従業員の平均残業時間は9.8時間と言われています。
国分グループの募集職種は①営業系②企画系③管理系④物流・システム系と4職種に分かれています。
残業時間は職種ごとに異なるため、希望職種の業務内容をよく理解しておくことが大切です。
平均ボーナス額は?
国分グループのボーナスは、平均年収と同じく正式な金額は明かされていませんが、就職サイトの口コミ情報では下記のように記載されています。
「賞与は夏と冬の年2回、ボーナスが支給されており、どちらも成績に関係なく支払われます。
また、春には個人の成績が反映されたボーナスが付与されるため、他社平均より高いと考えられます。」
年3回、さらにその内の1回は個人成績が反映されるため、努力次第でさらに年収を上げられます。
ただし、業績の影響による変化もあるため、ボーナスの金額は参考程度にとどめておくと良いでしょう。
どんな文化なの?
国分グループは、「人と食の縁をむすぶ企業」です。
充実した研修制度以外にも、「人」を育てる仕組みが多くあります。
採用サイトに記載されている、国分グループが大切にしている「人」を育てる取り組みは下記の通りです。
- 「全社員で若手を育てる」風土
若手を育てるため、時には部署や職種、役職の枠を超えて、全社員で若手を育てるという想いを持っています。 - 若手の「挑戦」を支える環境
自ら学ぶ意欲のある社員には、若手からでも様々な挑戦をしてもらうことが、国分グループのスタイルです。 - 「個の力」を尊重し合う、人間関係
先輩も後輩も、互いが尊重し合い高め合う関係性があり、それぞれの「個の力」を尊重しあい、刺激を受けています。 - 部署の隔たりのない、コミュニケーション
国分グループは、部署や職種を超えたコミュニケーションが豊富です。様々な人から刺激を受け、成長とやりがいを実感できる環境があります。
以上の内容からも読み取れるように、国分グループは自分次第でどこまでも成長できる、そしてその成長を支えてくれる環境が文化として存在していることがわかります。
業務も年齢も関係なく、交流を深められる風土なので、キャリアアップを考えている方や積極的に手を挙げ挑戦したい人にはぴったりの環境だと言えるでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
国分グループは、大手食品専門商社5社にも選出されるほど、業界の中では高い地位を誇っています。
国分グループは約10,000の仕入先から約60万もの商品を仕入れ、35,000を超える得意先と取引をしています。
これらの取扱い商品数と販路は同業他社の中でも圧倒的な多さを誇っており、他社に負けない強みと言えるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
国分グループ | 2兆687億1,700万円 | 497万円 | 55以下 | 全社員で若手を育てる風土 |
日本アクセス | 2兆1,975億円 | 717万円 | 55以下 | 社内で縦横のつながりが多く風通しが良い |
三菱食品 | 1兆9,967億円 | 691万円 | 55以下 | さまざまなことにチャレンジする環境がある |
加藤産業 | 1億356億円 | 701万円 | 55以下 | 変化を恐れない |
国分グループの新卒募集要項について
以下に、国分グループの新卒募集要項についてまとめました。
全国エリアで採用をしているため、地方の学生も積極的に選考を受けることができます。
研修制度が充実している点や賞与が年3回あり、内1回は個人の成績により決まる点からは、若いうちから大きく成長できるキャリアパスが用意されていることが分かります。
なお、国分グループでは、年次が上がるとグループキャリアなら国内外への拠点、エリアキャリアなら日本国内へ転勤の可能性があるので、会社説明会や面接で確認しておくと良いでしょう。
各項目 | 詳細 |
職種 | (1)営業系 ・営業 ・受発注/商品管理 ・貿易 (2)企画系 ・マーチャンダイジング ・マーケティング企画 ・マーケティング開発 (3)管理系 ・品質管理 ・経理/財務 ・法務/総務/人事/秘書 (4)物流・システム系 ・物流 ・情報システム |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | グループキャリア(月給):245,000円 エリアキャリア (月給) 北海道:224,000円 東北 :224,000円 関信越:225,000円 首都圏:232,000円 中部 :225,000円 西日本:225,000円 九州 :224,000円 フードクリエイト(首都圏):232,000円 |
賞与 | 年3回 (6月・12月・3月) |
研修制度 | 【各種研修】 階層別(新入社員研修・2年目研修・3年目研修・主任昇格者研修など) 職務別(新任営業研修・品質管理研修・債権債務研修など) テーマ別(ITスキルアップ研修・ビジネスリテラシー研修など) 【自己啓発】 資格取得支援・通信教育支援・Eラーニングなど 【キャリア形成】 キャリアコース転換制度・自己申告制度 |
福利厚生 | 住宅手当・家賃補助、社宅・独身寮、企業独自の育児休業、家族手当、余暇施設(運動施設、保養所)、文化・財形貯蓄制度、資格取得支援制度、その他 |
求める人材
国分グループでは、就活生に求める人材として、次の100年に向け食の流通を支え、豊かな未来を共に創れる人と公表しています。
さらに、細かいペルソナ像として以下の4項目を挙げています。
- 社是の「信用」に共感し、「信用」を体現できる人
- 幅広い視野で本質を見抜き、自ら考え、挑戦できる人
- 目標(ゴール)を目指し、周囲を巻き込み、良好な人間関係を築ける人
- 「食」と「流通」の変化を先取り、学び続ける人
国分グループは上記項目からも読み取れるように、「人材」に焦点を当てています。
長い歴史を生き抜いてきた企業だからこそ、「人材」やそれに伴う「信用」を大事にしているのです。
エントリーシートや面接では、「どれだけ求められる人材に合致している人物なのか」が見られます。特に、面接では人柄をアピールする絶好のチャンスです。
求められる人物像を念頭におき、選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
国分グループの選考を紹介します。
グループキャリアとエリアキャリアに分かれて採用をしており、エントリーを希望するグループ内企業を最大3つまで選択が可能です。
3次面接までは全キャリアが共通選考ですが、3次面接からは各キャリアに分かれた選考となります。
選考対策では、エントリーシートや面接で企業が求める人物像に対して、いかにマッチさせるかがポイントとなるでしょう。
強力なライバルとの差別化を図りながら、明確な回答ができるようにしておきましょう。
①新卒エントリー
グループキャリア、エリアキャリアともに、エントリー方法は同じです。
国分グループの公式サイトにある採用エントリーボタンからエントリーしましょう。
なお、「マイナビ」や「キャリタス」からもエントリーが可能です。
②会社説明会へ参加
国分グループの事業内容を理解するために、会社説明会が実施されています。
こちらはマイページから情報を確認することができ、任意参加となっていますが、企業や業界理解を深めるためにも参加することをおすすめします。
エントリー後、採用サイトを随時チェックし、参加できる日程があれば積極的に申し込みましょう。
③エントリーシートの提出・適性検査の受験
1次選考はエントリーシート・適性検査にて実施されます。
エントリーシートは、希望する国分グループの企業ごとに提出が必要です。
提出締め切りが設けられているので、必ず期日を確認しましょう。
エントリーする際は、下記項目の記入が必須です。
- 学歴
- 希望エリア
- ガクチカ
- 趣味・特技
- 自己PR
- 国分グループに対して共感していること
エントリーシートを書く際は、国分グループがどんな人材を求めているのか理解しておきましょう。
特に、求める人物像とのミスマッチや論理的な文章になっているかを確認し、自身への深堀を意識しておいてください。
適性検査では、非言語や言語能力に対する試験が過去に実施されています。
SPIや玉手箱の過去問題を繰り返し解き、出題傾向を紐解いていきましょう。
適性検査は、短い時間で非常に多い問題数となるため、時間との勝負です。
回答に慣れることが大切ですので、反復練習による対策を心掛けておいてください。
④複数回面接(4回)
国分グループの面接では、1次と2次は全キャリアコース共通ですが、3次と最終面接はキャリアごとに実施されます。
面接による選考は、採用サイトでも記載されている通り、「面接重視〜本音で語り合い、互いの理解を深めるための面接〜」です。
そのため原則1対1の面接となります。
企業が求める人材を理解することも必要ですが、自身がどんな人でどんな人生を送ってきたのか、そして自身が企業に属した先に思い描く将来像を明確にし、きちんと言語化できることが選考突破の鍵となるでしょう。
また、エントリーシートに記入した内容に関する質問をされることも考えられるので、どのように回答するか考えておいてください。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 大学での立ち位置
- ガクチカ
- 大学での学びが国分グループでどのように活かせるのか
- なぜメーカーではなく卸業界を志望しているのか
- 食品卸で働く上での使命はなんだと思うか
- 将来のキャリアプラン
- 逆質問
- 他社の選考状況
3次面接以降は、キャリアコース別に選考を行うため、最終面接まで面接回数が異なる場合があります。
実際に現場で働く姿をイメージしてもらえるように、具体的かつ明確な回答を準備しておいてください。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
面接を突破すると、内定が決まります。
採用大学
国分グループの採用大学の実績を以下に掲載しています。
全国エリアで採用を行なっていることもあり、幅広い大学から採用されており、学歴によってふるいにかけられるということはまずないでしょう。
<大学> 東北大学、東京大学、一橋大学、青山学院大学、慶応義塾大学、駒澤大学、成蹊大学、中央大学、日本大学、法政大学、明治大学、早稲田大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学、大阪大学、近畿大学、九州大学 |
最難関校と言われる東京一工や旧帝国大学だけでなく、MARCHや関関同立などさまざまな大学群から採用実績があります。
このような背景からも、学歴フィルターは存在していないと考えられるのです。
とはいえ、倍率が高いことも国分グループの特徴です。
エントリーシートや面接の対策はしっかり行い、内定獲得を目指してください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまで解説してきた内容を踏まえて、国分グループの就職偏差値・難易度をみてみましょう。
以下に記載している3つの理由から、偏差値・難易度は標準的だと考えられます。
- 全国の大学からの内定も多く、学歴フィルター関係なく挑戦できる
- 人気度の高い企業ではあるが、大手有名企業と比較するとそこまで難易度は高くない
- 「ご縁」や「人柄」を重視しているため面接対策次第で十分に内定獲得ラインに近づける
先述した通り、国分グループは学歴フィルターや適性検査など学力を重視しているというよりは、人物像によりフォーカスしていると言えるでしょう。
一般的な面接における頻出質問「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な対策に加え、自己PRをブラッシュアップすることで企業に効果的なアプローチができるはずです。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
国分グループは、「食のマーケティングカンパニー」として台頭する、江戸時代から日本に根付く歴史的な老舗企業です。
卸の扱う商品の多様さや事業の幅、そして取引先の多さはもちろんのこと、顧客を支えるためのグループ会社も多く設立されており、基盤がしっかりしている点、安定的な成長を遂げている点が魅力として挙げられます。
人々が生きるために必要な「衣・食・住」の中の「食」の領域を担っている点も、国分グループの強みと言えるでしょう。
企業研究はもちろんですが、選考を通してあなた自身の魅力をどこまで伝えられるかが内定獲得への鍵となります。
ぜひエントリーシートや面接の対策をしっかり行い、選考に挑んでくださいね。