【企業分析】NTTコミュニケーションズの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/22更新
はじめに
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTTコミュニケーションズ)は、東京都千代田区に本社を置く通信業界に属する企業です。
創業は1999年で、従業員数は9,300名在籍しています。
ネットワーク、クラウド、データセンター、アプリケーション、セキュリティ、AIなどの最先端ICTなど、幅広い事業を展開している企業です。
今回は、そんなNTTコミュニケーションズの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
NTTコミュニケーションズへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- NTTコミュニケーションズの仕事内容が気になる
- NTTコミュニケーションズの就職難易度を知りたい
- NTTコミュニケーションズの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、通信以外の業界については以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、NTTコミュニケーションズの就職難易度は高いです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準よりも高い難易度といえるでしょう。
採用大学は国内の有名私立大学からの応募が集中しており、高偏差値帯で採用実績が集まっています。
そのため、選考対策をしっかり行わなければ内定を獲得するのは難しいでしょう。選考には「面接2回」「適性検査」「プレゼンテーション」が含まれます。
特にプレゼンテーションでは毎年お題が異なるため、過去問を情報収集し、本番をシミュレーションした対策を行うことが重要です。
面接では個々の就活生をしっかりと見極める姿勢が見られます。
また、将来的には転勤を伴う異動もあるため、異なる環境でも能力を発揮できる素質が評価されるでしょう。
評価ポイントを意識して選考に臨んでください。
募集職種にはセールス、エンジニア、マーケティング、戦略スタッフがあります。
配属希望の部門を明確にし、キャリアパスをしっかりと組み立てておきましょう。次から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
NTTコミュニケーションズ株式会社について
出典元:
会社概要
NTTコミュニケーションズは、通信事業を展開しているほか、ネットワーク、クラウド、データセンター、アプリケーション、セキュリティ、AIなどの最先端ICTなど幅広い事業内容を展開しています。
世界最大の通信事業者のグループカンパニーとして、様々な企業や自治体などを顧客に抱え、広域事業を展開している通信事業者におけるリーディングカンパニーとして位置づけられている会社です。
通信事業を手がける中で、「高品質なインフラと技術」を強みとし、日本最大手のNTTグループが培った技術やノウハウを駆使したサービス展開により、多くのクライアントに通信サービスを提供し、各社の事業展開に大きく貢献しています。
日本トップクラスの売上規模を誇るNTTグループの一員として、安定かつ高品質なネットワークサービスの提供に力を注ぎ、通信分野で成長を続けていると言えるでしょう。
各事業別の売上規模
NTTコミュニケーションズの2023年度の連結売上高は1140兆6777億1900億円で、営業利益は1155億5400万円で、純利益は1376億5800万円でした。
この売上はクラウド基盤、データネットワーク、ボイスミュニケーション、アプリケーション&コンテンツ、ソリューション、その他からの収益によって構成されています。
各事業セグメントの解説
NTTコミュニケーションズの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
ソリューションビジネス事業 | 企業のビジネス特性に応じた最良のソリューションを提案する。 |
サービス開発事業 | 世の中の変化に応じたサービスの提供。 |
NTTコミュニケーションズは、グローバルに展開するネットワーク、クラウド、データセンター基盤を基軸に、IoT、AI、アプリケーション、セキュリティを活用したソリューションを提案し、企業の課題を解決している企業です。
また、個々の企業、法人企業、官公庁など、様々な業界の主要企業と協力して開発を行い、世の中に新しいサービスを提供しています。
NTTコミュニケーションズで働いている社員は?
平均勤続年数は?
NTTコミュニケーションズの平均勤続年数は、16. 8年です。
通信業の平均勤続年数は14年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度のNTTコミュニケーションズの平均年収は、680万円でした。
日本全国の通信事業における平均の年収が632万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。
平均残業時間は?
NTTコミュニケーションズの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり25.4時間でした。
通信業界で働く従業員の平均残業時間は19.7時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
NTTコミュニケーションズの従業員の平均ボーナス額は、175万円でした。
日本全国の通信事業における平均の年収が66万円であることを考えると、全国平均よりも高い水準と言えるでしょう。
どんな文化なの?
NTTコミュニケーションズは、平均勤続年数が長いことからわかるように平均年齢が高いと言えます。
経験を積んだ中堅以上の社員が多く、仕事の取り組み方や課題解決のソリューションを若手社員に丁寧に教え、理解を示している会社です。
上下関係も厳しくなく、飲み会などのコミュニケーション文化も比較的ゆるやかで、自由な社風の中でのびのびと仕事に取り組み、会社に貢献できる環境です。
NTTコミュニケーションズは従業員の成長を全力で支援する仕組みを構築しています。
「人材育成プログラム」「若手社員育成プログラム」「社内公募プログラム」といった階層別カリキュラムにより、各組織がチームとして成長し続けられるような人材育成プログラムが整備されています。
自分が主役となり、限界なく成長を遂げられる環境が整っているので、主体的に仕事を進めたい人に向いているでしょう。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本国内の市場は成熟期を迎える通信業界の中で、NTTコミュニケーションズの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、NTTコミュニケーションズは業界でダントツトップの企業だとわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 多角的な事業戦略:
NTTコミュニケーションズは、ソリューションビジネス事業とサービス開発事業の2つの柱で事業を展開しています。
元々国営企業であった背景もあり、官公庁をはじめとする法人企業やその他の企業と安定かつ長期的な関係を築いているのです。
世界有数の通信事業者として高い信頼性を武器に、取り組む案件の規模は大きく、売上の安定増を実現しています。 - グループ会社の強み:
NTTコミュニケーションズは、取引先企業や事業内容の多様化に対応するため、各種事業においてグループ会社に業務を分担し、プロフェッショナルによる高度で優れた技術を提供できる組織作りを進めてきました。
これにより日本屈指の技術力を備えるとともに、社会が抱える課題に対して最良のサービスを提供できる強固な組織運営を実現しています。
以上の要素により、NTTコミュニケーションズは通信業界において国内でダントツの売上高を生み出していると考えられるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
NTTコミュニケーションズ | 12兆1564億円 | 680万円 | 60 | 上下関係の無く人間関係良好な社風 |
ソフトバンク | 6兆2213億円 | 804万円 | 62 | 勤勉で穏やかな社風 |
KDDI | 5兆4467億円 | 795万円 | 58 | 学歴派閥がなく風通しの良い社風 |
NTTドコモ | 6兆2215億円 | 870万円 | 59 | 年功序列が残る社風 |
NTTコミュニケーションズの新卒募集要項について
以下にNTTコミュニケーションズの新卒募集要項についてまとめました。
各種諸手当や福利厚生がかなり整っている点は、非常に嬉しい点です。
賞与は年に2回で、給与のおよそ5.5ヶ月分に相当する支給額です。
研修制度は新人研修だけでなく、キャリア教育支援活動を行っています。
人材育成に向けた取り組みに積極的な姿勢を持つNTTコミュニケーションズでは、必要なスキルを習得できるように応援している環境が整っていると言えるでしょう。
スキルアップが期待できる環境です。
クライアントの想いと繋がりを大切にしながら仕事に取り組んでおり、上司と若手とのコミュニケーションも円滑でアットホームと言えます。
会議や相談など、どんな場面でも年齢に関係なく、誰もが意見を述べられる環境です。
支店が国内外にあるため、転勤の可能性はあるでしょう。
年齢が上がれば転勤の機会も増える傾向があるので、気になる方は面接や説明会で確認してください。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術開発職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 学士:285,330円20 修士:285,330円 博士:338,4160円 備考:通勤手当、時間外手当、子育て・介護手当、住宅補助費3万8,600円(対象者のみ) 等 |
賞与 | 年2回(6月、12月:平均5.5ヶ月支給×2回) |
研修制度 | 新入社員研修、スキルアップ研修(特許・知的財産、英語)、研究テーマ企画(OJT)、海外研修、各種通信教育、など |
福利厚生 | 宿泊施設利用、アミューズメント施設利用を始め、健康増進や財産形成、育児・介護、住宅関係などの多彩なジャンルにわたりメニューを用意。 |
求める人材
NTTコミュニケーションズでは、求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通している可能性が高いでしょう。
グローバルな視点
国内外で活躍することを視野に入れ、自分のキャリアパスを考え、どう成長するのかについてしっかりと計画し、行動することで、長期にわたる成長曲線を描いていきます。
自発的なスキルアップの取り組み
業務上によって必要なスキルや求められるノウハウは多様化していることから、不足している分野において自発的に習得する意欲を持ち、クライアント様と一緒に考えてイメージを具現化します。
誠実な思い
お客様の課題を引き出すためには、信頼関係の構築とコミュニケーションが不可欠です。
そのため、クライアントの課題解決に向けて誠実な姿勢で仕事に取り組める人材を求めます。
モチベーションの維持・向上
私たちの仕事はお客様の幸せのステージ創りであり、まず自分自身が幸せであり楽しく働くことが大切です。
顧客満足度を意識した取り組みも大切です。
このことから、クライアントの課題を引き出す力、解決する力を養い、業務達成のやりがいへと繋げる気持ちを持つ人材を求めます。
以上の4つは、NTTコミュニケーションズが求める人物像です。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
NTTコミュニケーションズの選考は、下記の通りの選考フローです。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須となるため、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
NTTコミュニケーションズ公式サイトの新卒エントリーボタンより、必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートでは、志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。
エントリーはマイナビを通じてできる場合もありますが、まずは公式サイトからアクセスを行い、画面の指示に従ってリンク先から応募しましょう。
その際に希望職種があったとしても、総合職で募集がされています。
総合職でエントリーし、選考を通じて希望職種を伝える流れとなりますので、あらかじめ理解しておきましょう。
②適性検査+筆記試験
一次選考として適性検査と筆記試験があります。
求める人物像に適した人材であるかが評価され、就活生の修学レベルも含めて総合的に評価されるでしょう。
自宅で受検できるWEBテストを通じて、言語、係数、性格などを測定して就活生を評価するのです。
③面接+性格診断
NTTコミュニケーションズでは多くの学生と関わりを持つため、個人面接を実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、通信業界を選んだ理由などが聞かれるので、自分の答えを見つけておきましょう。
SPI受験では基礎知識を問われる問題などがメインとなるので、参考書などで事前にしっかりと復習しておくといいです。
ただし、NTTコミュニケーションズは人物像を重視した選考をしています。
どのようなポイントが評価されるかをしっかり把握し、PR内容に合ったエピソードも用意して対策しておきましょう。
SPIに自信がなくても、各面接でしっかりと自分の考えやチャレンジしたい事業と、その理由を明確化した回答をすれば、より評価を高めることができます。
以下は口コミで確認できた質問事項です。
- どうして弊社を志望したのか?
- 自分の自慢できるポイントはどこか?
- 自分が楽しいと感じる時はどういう時か?
- 10年後何になりたいか?
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
NTTコミュニケーションズでは、新卒社員にとって「専門知識の習熟度や修学意欲など個人レベル」を重視し、個人面接をトータル2回行います。
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で30分程度行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 入社後にどんな業務に挑戦したいか
- 配属希望の部署はあるか
- なぜ通信業界を志望したのか
最後になるにつれて質問が深堀され、人間性や将来のビジョンを確かめるような質問が多くなされます。
ご自身が実際に現場で働いている姿を想定したり、先輩社員のインタビューをチェックしたりして、入社後のイメージを付けておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
面接を突破したら内定が決まります。
採用大学
NTTコミュニケーションズの採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 関西大学、青山学院大学、大阪大学、電気通信大学、早稲田大学、つくば大学、千葉大学、広島大学、宮崎大学、横浜国立大学、立命館大学、奈良先端科学技術大学院大学 |
上記では偏差値が高い大学が大半を占めており、早稲田大学や青山学院大学など有名な難関私立大学の実績があることから、偏差値の高い大学出身者が多い点が特徴です。
就活生の割合として高学歴の人材が多くエントリーしていることからも、必然的に高いポテンシャルを誇る高偏差値帯の出身大学者の採用になっている傾向があります。
しかし意図的な学歴フィルターはないため、出身大学が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
とはいえ、難易度は高めです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、NTTコミュニケーションズの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 給与や福利厚生は通信業界においてトップクラスだから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項をしっかりと対策をしていれば難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
NTTコミュニケーションズは通信業界に属する企業で、ソリューションビジネス事業やサービス開発事業を手がけています。
お客様のニーズに合わせた新しいサービスの提供を目指しており、日本シェア1位の売上実績を誇っています。
就活生の出身大学は高偏差値帯の大学が多く、就職偏差値も高く、優れた人材を発掘するための選考フローです。
対策をしっかり行って選考に臨みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。