【企業分析】岡谷鋼機の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/5/22更新
はじめに
岡谷鋼機株式会社は愛知県名古屋市に本社を置く鉄鋼業界に属する企業です。
鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つのセグメントに10営業本部を備え、各業界を牽引する企業と取引を行っている商社になります。
鉄鋼や機械のほか、エレクトロニクス、化成品、食品など幅広い領域でグローバルに事業を展開しています。
今回はそんな岡谷鋼機の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では岡谷鋼機株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 岡谷鋼機の仕事内容が気になる
- 岡谷鋼機の就職難易度を知りたい
- 岡谷鋼機の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、鉄鋼以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、岡谷鋼機の就職難易度は、高い難易度だと考えています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、高い難易度といえるでしょう。
なお、採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。
選考対策として、入社意欲や将来のキャリアプランを明確にしておくことが重要になります。
また、専門性の高い商社である岡谷鋼機に入社したい理由を、明確にすることも内定への秘訣です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
岡谷鋼機株式会社について
出典元:岡谷鋼機
会社概要
岡谷鋼機株式会社は、日本の商業史において長い歴史を誇る名古屋市を拠点とし、1669年に創業された独立系商社です。
岡谷鋼機は名古屋証券取引所のプレミア市場に単独上場しており、地域経済において重要な存在であります。
多角的な事業展開
同社は鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つの主要セグメントに事業を分けています。
鉄鋼部門では自動車や建材向けに、情報・電機部門では半導体や家電向け部品に、産業資材部門ではメカトロや化成品に、生活産業部門では配管建設や食品などに焦点を当ててます。
この多角化は、市場の変化や顧客ニーズへの迅速な対応を可能にし、企業の安定性と成長を支えているのです。
グローバルな視点
創業当初は鉄鋼事業を中心に展開していましたが、時代の変化と共に、国内外での事業展開を積極的に進めています。
海外市場でのニーズに応えるため、生産拠点や販売網を世界各地に拡大し、グローバルな競争力を築いています。
その一方で、地域社会においても、CSR活動や地域貢献活動を積極的に行い、地域との絆を深めてます。
持続可能な発展への取り組み
持続可能な発展に向けた取り組みも積極的に行ってます。
環境負荷の低減や再生可能エネルギーの活用、社会的責任の強化など、持続可能性を重視した経営を推進しています。
これにより、将来の世代に引き継ぐべき社会的価値を創造し、企業としての存在意義を高めておられます。
各事業別の売上規模
岡谷鋼機株式会社の2023年度の総売上高は9,619億円で、純利益は281億円でした。
この売上は鉄鋼事業・産業資材事業・情報・電機事業・生活産業事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 鉄鋼事業: 売上高は4,086億円で、営業利益は96億円で、35.7%増となりました。
- 産業資材事業: 売上高は2,759億円で、営業利益は71億円で、14.9%増となりました。
- 情報・電機事業: 売上高は2,238億円で、営業利益は88億円で、66.1%増となりました。
- 生活産業事業:売上高は536億円で、営業利益は26億円で4.7%減となりました。
各事業セグメントの解説
岡谷鋼機株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
鉄鋼事業 | 鉄屑、棒鋼、鋼矢板、H型鋼、鋼板、鋼管、機械構造用炭素鋼、合金鋼、軸受鋼、工具鋼、ステンレス鋼、他 |
産業資材事業 | 工作機械、産業用ロボット、熱処理設備、自動車部品、合成樹脂原料、樹脂成型品、環境・リサイクル対応設備、半導体・電子関連設備機器、他 |
情報・電機事業 | 非鉄金属材料・原料(銅、アルミ、真鍮、リン青銅、洋白、ニッケル、ベリリウム銅、各種開発合金など)、汎用電機品、映像機器、半導体・周辺電子部品、ソフトウェア開発・販売、他 |
生活産業事業 | 配管資材、住設機器、省エネ環境商品、不動産開発、分譲マンション、住宅用鋼材、水産物、畜産物、他 |
岡谷鋼機は、鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つの事業セグメントで多岐にわたるサービスを提供しています。
鉄鋼セグメントでは、大手鉄鋼メーカーの一次指定商社として国内外に製品や原料を販売し、加工拠点も展開。
情報・電機セグメントでは、非鉄素材などを取り扱い、産業資材セグメントでは工作機械やロボット、自動化設備などを提供している。
さらに、自動車分野では生産設備やハイブリッドシステムなどの提供も行っています。
生活産業セグメントでは、建設現場や工場向けに必要な配管資材や設備機器、省エネ環境商品なども取り扱っています。
このように、岡谷鋼機は素材から製品に至るまで、幅広い領域でのものづくりに貢献しているのです。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
岡谷鋼機で働いている社員は?
平均勤続年数は?
岡谷鋼機の平均勤続年数は13.5年です。
鉄鋼業界の平均勤続年数は16.5年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い職場といえるでしょう。
平均年収は?
2023年度の岡谷鋼機の平均年収は、863万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりもかなり高い水準となっています。
また、同じ「鉄鋼業」の上場企業平均年収は621万円円でした。
平均残業時間は?
岡谷鋼機の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり14.8時間でした。
鉄鋼業で働く従業員の平均残業時間は40~50時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
岡谷鋼機の平均ボーナス額は133万円です。
これは、同業種の業界平均が100万円であることから、33万円程高い金額となっています。
どんな文化なの?
岡谷鋼機は、1669年創業の独立系商社であり、鉄鋼や特殊鋼、非鉄金属から電機・電子部品、化成品、機械・工具、配管住設機器、建設関連、食品まで多岐にわたる商材を取り扱っています。
企業理念は「ものつくりに貢献するグローバル最適調達パートナー」であり、国内外の製造業の進化を支える使命感を掲げています。
また、岡谷鋼機は、挑戦を恐れずに前進する文化を築いています。
若手が海外事業や出張を通じて自己成長し、ビジネスを主導する機会を積極的に与えられています。
その中核には、現地・現物・現人の徹底と顧客志向があります。
この文化は、ものつくりを支えるための柔軟なアプローチを重んじています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい鉄鋼業界の中での岡谷鋼機の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、岡谷鋼機はトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- グローバル最適調達パートナーへの挑戦:
「Global Innovation Challenge 2025 (GIC 2025)」という5ヶ年中期経営計画を展開し、世界市場で新たな価値を提供し、持続可能な発展に貢献することを目指す。その中核には、世界市場においてものづくりに貢献する感性豊かな「グローバル最適調達パートナー」としての位置づけがある。 - セグメント別統合的アプローチ:
鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つのセグメントに10営業本部を展開し、それぞれのセグメントにおける企業との取引を行っている。営業社員はニーズから提案、仕入れ、販売、維持運営まで一貫して担い、ビジネススキームの構築に注力している。 - 環境への取り組み強化:
環境分野への取り組みを強化し、環境配慮型の製品や素材の販売、省エネ・省資源、軽量化、水資源対策などに関する取り扱いを拡大している。さらに、未来型都市計画の推進や震災復興支援など、社会的責任の一環として積極的な行動を取っている。
以上の要素により岡谷鋼機は鉄鋼業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
岡谷鋼機 | 1兆1,119億3,400万円 | 863万円 | 57 | 堅実、質素、素朴、真面目な社風 |
豊田通商 | 10兆1,889億8,000万円 | 1,180万円 | 68 | 人に優しい風土で穏やかな社風 |
阪和興業 | 2兆6,682億2,800万円 | 885万円 | 59 | 自由で、活気がある社風 |
岡谷鋼機の新卒募集要項について
以下に、岡谷鋼機の新卒募集要項についてまとめました。
岡谷鋼機の総合職は、営業部門と管理部門に分かれており、それぞれの役割が明確に定義されています。
営業部門では、ビジネスの創造に挑戦し、顧客ニーズに応えることが求められます。
管理部門は、企業の基盤を支える重要な役割を果たしています。
岡谷鋼機の総合職は、国内外でのビジネス展開において重要な役割を果たしています。
営業部門と管理部門が連携し合い、会社のビジョンである「ものつくりに貢献するグローバル最適調達パートナー」を実現するために努力しています。
彼らの活躍によって、岡谷鋼機はさらなる成長と発展を遂げることができるでしょう。
各項目 | 詳 細 |
---|---|
職種 | 総合職(営業部門・管理部門) |
給与(2024年4月入社 初任給実績) | 修士了 270,000円 学部卒 260,000円 |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
研修制度 | 新入社員研修 年次別研修(1年目~2年目) ビジネススキルアップ研修(3年目以降) |
福利厚生 | 完全週休2日(土・日)、祝日、年末年始、夏期休暇、年次有給休暇、創立記念日 等 |
求める人材
岡谷鋼機株式会社では求める人材として下記のものを公表しています。
グループ会社の1つであるため、他のグループ会社でも共通になっている可能性が高いです。
情熱と積極性
情熱的で、常に前向きな姿勢を持つ人材を探しています。業務に対する熱意があり、困難な状況でも挫けずに取り組むことができる人々が重宝されます。
彼らは自らの仕事に誇りを持ち、組織全体を活性化させるエネルギーの源となります。
好奇心と挑戦意欲
常に新しい知識やスキルを求め、積極的に挑戦する姿勢を持つ人材が求められます。
彼らは単なる問題解決者ではなく、未知の領域に飛び込んでイノベーションを起こすリーダーシップを発揮します。
組織の成長と発展をリードするために、変化を恐れずに前進することが必要です。
主体性と協業能力
自己主張ができる人材とチームワークを大切にする人材を探しています。
彼らは自らの意見を持ちながらも、他者との協力を通じて最適な解決策を見つけ出します。
自律的でありながらも、組織全体の目標に向かって協力し合う姿勢が求められます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
岡谷鋼機の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
- エントリー
- セミナー(マイページで視聴)
- エントリーシート提出
- WEBテスト(言語・計数・パーソナリティ)
- グループディスカッション
- 面接(複数回)
- 最終面接
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
①新卒エントリー
岡谷鋼機公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・ES
岡谷鋼機のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、岡谷鋼機とミスマッチがないのかを深堀をしていきます。
また、同じタイミングでESを指定の用紙に手で記入します。質問事項は
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- 岡谷鋼機に興味を持ったところ
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
③一次面接+性格診断(SPI)
岡谷鋼機では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:社員1で実施されます。
面接では自己紹介や志望理由、鉄鋼業界を選んだ理由などが聞かれますので自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は30分程度オンラインで行われます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 自己紹介
- ゼミでの研究内容
- なぜこの学問を専攻しているのか
- 学生時代に力を入れたこと
- この活動を行うに至った背景
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接(2次面接)
岡谷鋼機では、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施します。
個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。
最終面接は、学生1人と面接官2人で1時間程度を対面で行われます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 内定を出したらどうするのか、
- 弱み・欠点はなにか
- 岡谷鋼機でやりたいことは?
- 志望理由となぜ鉄鋼商社を志望しているか?
- 現在の就職活動の状況はどうか?
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
岡谷鋼機の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 文系 理系 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、岡谷鋼機は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、岡谷鋼機の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高いといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 就職偏差値が57と高い
- 採用倍率は19.1倍と高い
- 学歴フィルターはない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、可能性は開かれるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
岡谷鋼機は、「Global Innovation Challenge 2025 (GIC 2025)」を推進し、世界市場での新たな価値提供を重視しています。
経営計画の理念は、世界市場における「グローバル最適調達パートナー」としての役割を強調。
鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つのセグメントに焦点を当て、10営業本部を通じて企業と取引しています。
営業社員は、ニーズの把握から販売、維持運営までを一貫して担い、物流や加工、システム構築などビジネススキームの構築に注力しています。
とても人気のある企業であり、就職偏差値・難易度は高いですが、学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。