【企業分析】三菱食品の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

【企業分析】三菱食品の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

2024/5/20更新

はじめに

三菱食品株式会社は、東京都文京区に本社を置く食品・卸売業界に属する企業です。

食料品を中心とした食品総卸売業を行っています。

今回はそんな三菱食品の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。

三菱食品株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。

対象
  • 三菱食品の仕事内容が気になる
  • 三菱食品の就職難易度を知りたい
  • 三菱食品の選考対策として何をすれば良いかわからない

 

また、食品・卸売業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。

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この記事の結論

三菱食品株式会社の企業分析

先にこの記事の結論からお伝えすると、三菱食品の就職難易度は平均的です。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。

採用大学においても、さまざまな偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。

募集職種は総合職で、業務内容は主に営業、ロジスティクス、マーケティング、経理、システムなどです。

商材は食料品の取り扱いがメインとなるでしょう。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

三菱食品株式会社について

三菱食品のロゴ

出典元:三菱食品

会社概要

三菱食品株式会社は、食料品の卸売を主な事業内容としている企業です。

1945年に設立され、加工食品を主な取扱商品としています。

東証スタンダード市場TOP20の構成銘柄の一つに数えられる大手企業です。

三菱食品はさまざまな事業環境の変化に対応しながら、食の持続可能性と日本各地の食文化の維持・発展、地域社会の最適化を追求しています。

「食のビジネスを通して持続可能な社会の実現に貢献する」をパーパスとし、サステナビリティ重点課題の同時解決を行っているのです。

生活者のライフスタイルやニーズが多様化する今、より精度の高い市場分析が求められています。

そのため、三菱食品は独自の食品流通ビッグデータを基盤として、環境変化を捉え、お客様の経営に役立つ情報を提供しているのです。

商品の品揃えや棚割りサポート、デジタルマーケティングによる集客や販促支援など、実践的な提案にも積極的です。

三菱食品は持続可能な食のサプライチェーン構築を目指し、他社との協業を通じて食品流通業界全体の効率化を推進しています。

生活者ニーズに即したブランド構築や環境に配慮した商品開発を進め、社会の価値観の変化に応えるため、一般的なカテゴリにとらわれないストーリーブランドや環境配慮型包材の開発に注力しているのです。

世界トップブランドの輸入菓子やイタリアンワインなどの商品を国内で販売する総代理店契約も結んでおり、生活者のライフスタイルと消費ニーズを調査し、独自のライフスタイルマーケティングを展開しています。

この取り組みを通じて、小売業向けに様々な商品やキットを開発・製造している企業です。

 

各事業別の売上規模

三菱食品の事業別の売上規模グラフ

三菱食品株式会社の2023年度の第2四半期の総売上高は2兆764億円で、純利益は336億円でした。

この売上は加工食品事業、低温食品事業、酒類事業および菓子事業からの収益によって構成されています。

それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

売上高
  • 加工食品事業: 売上高は6,744億円で、前年同期比2.1%増。営業利益は72億円で、25.5%増となりました。
  • 低温食品事業: 売上高は6,138億円で、前年同期比5.9%増。営業利益は153億円で、24.2%増となりました。
  • 酒類事業: 売上高は4,950億円で、前年同期比2.4%増。営業利益は36億円で、0.6%増となりました。
  • 菓子事業: 売上高は2,932億円で、前年同期比7.3%増。営業利益は48億円で、45.4%増となりました。

各事業セグメントの解説

各事業セグメントの解説

三菱食品株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。

事業部門活動内容
リテールサポートフルカテゴリー・フルチャネル・フルエリアのネットワークを活用した商品調達機能。
商品開発国内商品開発、海外ブランド販売代理店事業
メーカーサポートビッグデータをベースとした市場分析・需要予測、三菱食品のインフラ・ネットワークを活用した営業・物流代行サービスや代理店事業、三菱グループのシナジーを活用した原料資材の供給
SCMサステナビリティ重点課題と2030年目標、汎用化・共同化の推進 ~部分最適から全体最適へ~、新テクノロジーの積極導入 ~働きやすい現場作りのために~、環境負荷の軽減 ~SCOPE3を視野に入れた取組み~。
デジタル活用(DX推進)社内各本部の働き方変革、ペーパーレス化・自動化の推進、営業業務改革、データ活用による需要予測、データ×デジタルマーケティングによる新たな付加価値創出、物流ネットワークのデジタル化、プラットフォーム化・オープン化。
地域パートナーシップの構築広島県との包括的連携協定締結、千葉県銚子市との「食」を通じた地域活性化に関する連携協定締結、北海道フードマイスター、長崎県離島地域振興。

 

三菱食品で働いている社員は?

三菱食品で働いている社員像

平均勤続年数は?

三菱食品の平均勤続年数は18.9年です。

卸売業・小売業の平均勤続年数は12.4年であることから、業界平均よりも長く働ける職場であると言えます。

平均年収は?

2022年度の三菱食品の平均年収は、691万円でした。

全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準です。

また、同じ「卸売業・小売業」の上場企業平均年収は613万円でした。

平均残業時間は?

三菱食品の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり21.5時間でした。

卸売業・小売業で働く従業員の平均残業時間は9.8時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間です。

平均ボーナス額は?

インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。

しかし、三菱食品の平均年収から、三菱食品の平均ボーナス額は100万円程度と推測できます。

理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。

あくまで参考程度にしておいてください。

また、三菱食品は年に6月と12月の合計2回ボーナスが支給されます。

どんな文化なの?

三菱食品は、「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」という使命を果たすため、「次世代食品流通業」へと進化し、食流通のあらゆる課題解決を行う存在となることを目指しています。

時には新しい事業に挑戦したり、正解のない課題に取り組んだりと、「想い」を形にしていくことが求められるでしょう。

 

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

三菱食品の競合含む年間売上高グラフ

競争が激しい小売業界の中での三菱食品の立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみても、三菱食品はトップクラスの企業だということがわかります。

その要因は以下の通りです。

要因
  • 幅広い商品:加工食品・低温食品・酒類・菓子という食の4カテゴリーに加え、常温・冷蔵・冷凍という3温度帯の商品、全てを自社で扱っています。これにより、売上の多角化を実現しているのです。

以上の要素により、三菱食品は小売業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられるでしょう。

参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

会社名売上高(2022年)平均年収就職偏差値・難易度社風
三菱食品2兆5,776億円640万円57 人とのつながり・関係を大事にする社風
加藤産業1兆1,046億円667万円53活気ある社風
国分グループ本社1兆8,479億円540万円54おだやかな社風
日本アクセス2兆1,472億円519万円55進化し続ける社風

三菱食品の新卒募集要項について

以下に、三菱食品の新卒募集要項についてまとめました。

研修制度として、新入社員研修(座学)やフォローアップ研修があります。

新入社員から若手社員、上層部まで、全ての社員を対象とした研修プログラムを提供しており、教育体系は非常に充実しているのが魅力です。

また、転勤は全国転勤があります。

勤務地は北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡で、都会での転勤が予想されるでしょう。

各項目詳細
職種総合職コース
業務内容:営業、ロジスティクス、マーケティング、経理、システムなど
※全国転勤あり
給与(2023年4月入社 初任給実績)大卒:235,000円
大学院了:243,000円
諸手当:ライフプラン支援金27,500円(任意で確定拠出年金拠出できる老後の資産形成のための制度の一つ)
備考:通勤手当、残業(時間外)手当、住宅手当など
賞与年2回(6月、12月)
福利厚生制度 : 社宅制度、退職金、企業年金、持株会など
施設 : 会員制福利厚生サービス (ベネフィットステーション)など
福利厚生が充実
教育・研修制度が充実
資格取得支援制度あり
産休・育児休暇取得実績あり
完全週休2日制
社宅・家賃補助制度あり
勤務地北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡
勤務時間フレックスタイム制度導入
1日の標準労働時間:7時間30分
(11:00~15:00:コアタイム)
提出書類ES・動画提出・適性検査
選考の特徴総合職採用

求める人材

三菱食品の求める人材

三菱食品では、企業理念である「その情熱が、食の未来を切り拓く」に共感し、自らも情熱を持って挑める方を求めています。

食の好みや流行は時代とともに移り変わります。

そんな時代だからこそ、「こんな未来を創りたい、こんなことを実現してみたい」という自己の意思が重要です。

エントリーシートや面接中に、これらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。

新卒採用のフロー

三菱食品の選考は、下記の通りの選考フローです。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

三菱食品公式サイトの新卒エントリーボタンより、必要事項を入力し、登録してください。

エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力して送信したら終了です。

②会社説明会、エントリーシート

三菱食品のイメージを具体的に理解するための会社説明会が実施されます。

選考参加を希望される方は、三菱食品とミスマッチがないのか深堀りしましょう。

また、この段階でエントリーシートを記入します。

質問事項には、

質問
  • ガクチカ
  • 志望動機
  • 強み・弱み
  • 三菱食品に興味を持ったところ

など基本的なことがあります。

会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。

以下に参考になる記事を紹介します。

 

自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。

③動画選考+性格診断(SPI)

三菱食品では、最初は動画選考を行います。

動画選考では自己紹介や志望理由、食品卸売業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。

以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。

質問
  • 会社説明会に参加してどう思ったか
  • 他人に自分のことをどう言われるか
  • 自分を何色に例えるか
  • 10年後何になりたいか

 

以下のページもぜひ参考にしてください!

④複数回面接

三菱食品では、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施します。

合計で3回行われるでしょう。

最終面接は学生1名に対し、人事部長の面接官複数名で40分程度行われます。

自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされるので、準備しておきましょう。

以下に口コミのあった質問事項を紹介します。

質問
  • 志望動機
  • 他社の選考状況
  • 志望度はどのくらいか
  • ガクチカ
  • 入社後にどんな風に貢献できるか
  • なぜこの業界、この会社なのか

最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。

自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。

 

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

三菱食品の採用大学の実績を以下に掲載します。

最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。

<大学>
愛知大学、亜細亜大学、京都大学、愛媛大学、大分大学、大阪市立大学、大阪府立大学、大妻女子大学、岡山大学、小樽商科大学、神奈川大学、金沢大学、関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、学習院大学、北九州市立大学、北里大学、京都産業大学

 

上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、三菱食品は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。

よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、三菱食品の就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。

その理由として以下の3点が挙げられます。

理由
  • 採用フローとして特別なステップがないから
  • 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
  • 給与や福利厚生が特筆して良いというわけではないから

よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください!

 

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

三菱食品は食品業界または卸売業界に属する企業で、食料品の卸売を主事業としています。

三菱食品は食品卸売業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってくるでしょう。

学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。

対策をしっかり行って選考に臨みましょう。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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