【企業分析】J-POWERの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年8月15日更新
はじめに
J-POWER電源開発株式会社(以下、J-POWER)は、東京都中央区に本社を置く、電力・ガス・エネルギー業界に属する企業です。
日本国内に94カ所の発電所を保有しており、日本全国・世界各地に電力を供給し、
作った電気を電力会社に販売しています。
販売された電気は、工場や各家庭で利用され、人々の暮らしを支えています。
今回はそんなJ-POWERの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事ではJ-POWER電源開発株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- J-POWERの仕事内容が気になる
- J-POWERの就職難易度を知りたい
- J-POWERの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、電力・ガス・エネルギー以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、採用大学はさまざまな偏差値帯や種類の学校の実績がありますが、J-POWERの就職難易度は高めと考えています。
選考対策として、独特なものが技術系グローバル社員を希望した場合に、「企業オリジナルの筆記試験」があるのです。
また職種としては、「事務系グローバル社員」または「技術系グローバル社員」となっており、事務系グローバル社員の業務内容としては主に、国内および海外発電所プロジェクトの企画、再生可能エネルギー事業、総務、人事、会計、広報です。
技術系グローバル社員の業務内容としては主に、各種電力設備等の運転・メンテナンス・計画・設計・施工監理、コンサルティング、研究開発です。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
J-POWER電源開発株式会社について
出典元
会社概要
J-POWER電源開発株式会社は、日本国内に94カ所の発電所を保有しており、日本全国・世界各地に電力を供給し、風力発電、水力発電では国内2位の出力規模を誇ります。
風力や水力以外にもさまざまな発電設備を保有しており、火力・地熱・原子力・太陽光によっても発電し、電力供給を支えています。
作った電気は電力会社に販売し、工場や各家庭に利用されているのです。
そのほか、地域間を連系する情報通信ネットワークの構築、送電設備を建設・運営しています。
さらに、J-POWERは半世紀にわたって海外事業を展開しており、米国やアジアを中心にコンサルティング事業実績は375件にのぼり、中でも海外発電事業の実績は国内トップレベルを誇っています。
参照ページ
各事業別の売上規模
J-POWER電源開発株式会社の2023年3月期(2022年度)の総売上高は1兆8419億円で、純利益は600億円でした。
この売上は電気事業、海外事業、その他の事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 電気事業: 売上高は1兆4179億円で、前年同期比61.7%増。
経常利益は545億円で、104.8%増(279億円増)となりました。
- 海外事業: 売上高は2775億円で、91.2%増。
経常利益は226億円で、2.7%増(6億円増)となりました。
- その他の事業: 売上高は1464億円で、132.3%増。
経常利益は18億円で、50%増(5億円増)となりました。
引用・参照ページ
電源開発株式会社 2023年3月期(2022年度) 決算説明資料 | J-POWER電源開発株式会社
各事業セグメントの解説
J-POWER電源開発株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
電気事業 | 全国各地の電力会社や新電力、日本卸電力取引所への電力の販売。 水力・風力をメインに、火力・原子力・バイオマス・地熱など各種発電設備および送変電・情報通信設備の建設・運用 |
海外事業 | 米国やアジアを中心にコンサルティング事業や海外発電事業を展開。 |
その他の事業 | 電力に係る技術開発など |
J-POWERは電気事業をメインに展開しており、水力・風力を主な供給源として全国各地の電力会社や新電力、日本卸電力取引所への電力の販売を行っています。
また、水力・風力だけでなく、火力・原子力・バイオマス・地熱などあらゆる手段から発電するために、各種発電設備の建設・運用から、送変電・情報通信設備の建設・運用まで手がけているのです。
さらに、日本国内だけでなく、米国やアジアを中心にコンサルティング事業や海外発電事業を展開しており、海外進出を果たしています。
J-POWERで働いている社員は?
平均勤続年数は?
J-POWERの平均勤続年数は男性は20.4年、女性は9.8年、男女合計は19.7年です。
電気業界の平均勤続年数は12.4年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
平均年収は?
J-POWERの平均年収は、793.9万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「電機業界」の平均年収は450万円でした。
平均残業時間は?
J-POWERの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり21.8時間でした。
電機業界で働く従業員の平均残業時間は45時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
J-POWERの従業員の平均ボーナス額は、127万円でした。
電機業界で働く従業員の平均ボーナス額は78万円のため、業界内では平均よりも多いボーナス額といえます。
また、J-POWERは年に2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
J-POWERは、その独自の社風「日本と世界で次世代のエネルギーを担ってゆく」を掲げ、使命感を持って、たくましく、チャレンジ精神をもって仕事に取り組んでいます。
これまでも、一見困難に思えるプロジェクトに全社をあげて果敢に挑戦し、成功を収めてきました。
そういった背景から、J-POWERの社員は現在も、強い使命感に裏打ちされたたくましさと、チャレンジ精神を持ち合わせています。
また、J-POWERが取り組むプロジェクトは決して一人でできるようなものではなく、多くの仲間と切磋琢磨し挑戦し続けることで社内に一体感が生まれ、事業推進力の源になっています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい電気・エネルギー業界の中でのJ-POWERの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、J-POWERはトップクラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 国内2位を誇る出力規模:風力発電、水力発電では国内2位の出力規模を誇り、人々の生活を支えています。
- 海外でも国内トップレベルの実績:J-POWERは半世紀にわたって海外事業を展開しており、米国やアジアを中心にコンサルティング事業実績は375件にのぼり、中でも海外発電事業の実績は国内トップレベルを誇っています。
- 多種多様な発電設備の建設・運用を手がける:風力や水力以外にもさまざまな発電設備を保有しており、火力・地熱・原子力・太陽光によっても発電し、電力供給を支えています。さらに、地域間を連系する情報通信ネットワークの構築、送電設備を建 設・運営しているのです。
以上の要素により、J-POWERは電気・エネルギー業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
J-POWER | 1兆8419億円 | 793.9万円 | 66 | チャレンジ精神を歓迎する社風 |
東北電力 | 6684億8000万円 | 796万円 | 66 | 堅実な社風 |
中国電力 | 3632億8100万円 | 809万円 | 65 | 保守的な社風 |
北陸電力 | 1857億8300万円 | 600万円 | 64 | 挑戦心を歓迎する社風 |
J-POWERの新卒募集要項について
以下にJ-POWERの新卒募集要項についてまとめました。
福利厚生がかなり整っている点は非常に嬉しいポイントです。
研修制度も新入社員研修はもちろんのこと、中堅職研修、2年目・5年目・10年目社員のフォローアップ&キャリア研修、管理職研修、専門能力向上研修などさまざま用意されており、充実していると言えます。
転勤に関しては、J-POWERは全国で事業展開しているため、転勤の可能性が十分にあります。
勤務先は、国内では本店・支店・研究所・発電所などです。
海外の可能性もあり、異動・転勤の間隔には個人差があります。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 職種:事務系グローバル社員 業務内容:国内および海外発電所プロジェクトの企画、再生可能エネルギー事業、用地交渉、燃料調達・購買、経営戦略立案、電力料金の提案・交渉(営業)、総務、法務、人事、財務、労務、会計、広報・IRなど 職種:技術系グローバル社員 業務内容:各種電力設備等の運転・メンテナンス・計画・設計・施工監理、エンジニアリングサービス、コンサルティング、海外事業、技術調査・研究開発、再生可能エネルギー事業など |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | ①事務系グローバル社員 242,800円 ※総合手当15,000円・昼食手当3,000円を含む ②技術系グローバル社員 修士了:265,800円、学部卒・専攻科了:242,800円、高専(本科)卒:219,700円 ※総合手当15,000円・昼食手当3,000円を含む 備考:残業手当、交通費など別途支給 |
賞与 | 年2回支給 |
研修制度 | 新入社員導入研修、中堅職研修、2年目・5年目・10年目社員のフォローアップ&キャリア研修、管理職研修、専門能力向上研修など |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、寮・社宅完備、財形貯蓄制度、企業年金制度、従業員持株会、カフェテリアプラン、各種健康診断、保養所、介護休業制度、育児休業制度、各種文化体育活動、その他 |
求める人材
J-POWER電源開発株式会社では企業理念に「人々に必要なエネルギーを絶やすことなく提供し、日本と世界における持続可能な発展に貢献する」を掲げており、その価値観に合った人材を歓迎しています。
また、企業の信条として下記のものを公表しています。
- 誠実と誇りを持って企業活動を行う
- 環境に配慮して、地域の信頼を獲得する
- 利益を成長の源と捉え、その成果を社会とシェアする
- 自分磨きを怠らず、技術と知恵の先駆者となる
- 豊かな情熱と個性を合わせ持ち、明日に挑戦する
これらのパーパスに共鳴し、その価値観に沿って行動できる人材を求めています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
参照ページ
新卒採用のフロー
J-POWERの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問のほか、人柄をチェックする質問もあるのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
J-POWER公式サイト、マイナビ2025、リクナビ2025のいずれかの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会・社員交流会など
J-POWERのイメージを具体的に理解するための会社説明会になります。
会社説明会・社員交流会はマイページから申し込みが可能です。
③エントリーシート
マイページよりエントリーシートの必要事項を記入して、提出してください。
提出方法や締切日などの詳細はマイページで確認可能です。
エントリーシートの質問事項は
- 就職先の企業を選ぶ上で最も重視していること
- J-POWERを志望する理由と⼊社後に実現したいこと
- 学業以外の活動について
- 企業研究で行ったこと
- 自覚している性格について
- ES対策で行ったこと
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
④筆記試験(技術系グローバル社員のみ)
企業オリジナルの問題で、専門分野、英語、小論文が出題されます。
制限時間は、専門分野が60分、英語が30分、小論文が40分です。
専門分野の内容は、希望職種ごとに分かれています。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
⑤面接(複数回)
最終面接以外は、原則WEB面接です。
最終面接は本店で対面形式の面接、またはWEB面接での実施となります。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 自己PRを交えた自己紹介
- 志望動機
- ガクチカ
- 印象に残った授業
- 他社の選考状況と志望度について(J-POWERは第1志望であるか)
- 入社後に取り組みたいこと
- 企業研究で行ったこと
- 転勤についてどのように考えているか
- J-POWERから火力発電がなくなったとしたら、どう考えるか
- 火力発電所と原子力発電所に関してどう考えているか
- サークルやアルバイトは何をしているのか
このように、エントリーシートの質問内容を深堀した内容をメインに、さらに突っ込んだ質問がさまざまあります。
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなっていきます。
そのため、自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、イメージトレーニングをしておきましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
複数回の面接を突破して内々定が決まります。
採用大学
J-POWERの採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、高専や専門学校からの採用も多いため、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学> 熊本大学、群馬大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、諏訪東京理科大学、東京海洋大学、東京外国語大学、鳥取大学、名古屋市立大学、横浜市立大学、立命館アジア太平洋大学、津田塾大学、東京工業大学、東京大学、東京電機大学、東京都市大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学 <大学院> 慶應義塾大学、工学院大学、神戸大学、埼玉大学、静岡大学、信州大学、上智大学、成蹊大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東海大学、富山大学、豊橋技術科学大学、同志社大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、J-POWERは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、J-POWERの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は高めといえるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 戦後日本の電力不足を受けて設立された元国策企業
- 財閥体制がトップクラスで、売上高と営業利益が過去最高を更新
- 給与が良く、福利厚生が充実している
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項の対策はもちろん、企業研究をしっかりと行う必要があります。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!
「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?
就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。
今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。
各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。
まとめ
J-POWER電源開発株式会社は、電力・ガス・エネルギー業界に属する企業で、
日本国内に94カ所の発電所を保有。
日本全国・世界各地に電力を供給し、作った電気を電力会社などに販売しています。
J-POWERの風力発電・水力発電は、国内2位の出力規模で、海外発電事業の実績は国内トップレベルを誇っているのです。
電力・エネルギー業界におけるリーディングカンパニーのため、しっかりと企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあるでしょう。
対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。