【企業分析】LTSの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/22更新
はじめに
株式会社LTSは、東京都港区に本社を置く、従業員1,000人を超えるメガベンチャー企業です。
国内では静岡、大阪にオフィスを構え、7つのグループ会社を保有しています。
2020年7月東証一部上場、2022年4月にはプライム市場へと移行しています。
今回は、そんなLTSの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社LTSへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
- LTSの仕事内容が気になる
- LTSの就職難易度を知りたい
- LTSの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、コンサル以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、LTSの就職難易度は高いと言えるでしょう。
LTSは、社員1,000人を超えるコンサル業界のメガベンチャー企業です。
そもそもコンサル業界自体が就職難易度が高いと言えます。
LTSは勢いのあるメガベンチャー企業であり、高学歴の学生を採用している傾向があります。
選考フローも多いため、入念な準備をしないと内定を勝ち取ることは難しいでしょう。
価値観や考え方が社風に合っているかも大事ですが、ITについての知識やスキル、コンサル企業の長期インターンの経験も必要になると考えられます。
LTSは近年、学生からの人気も高まっているため、しっかり選考対策をしなければなりません。
以下から詳細について記載しますので、参考にしてください。
この記事を参考に対策を立てていきましょう。
株式会社LTSについて
出典元:LTS|instagram
会社概要
株式会社LTSは、顧客の課題解決や成長に向けてただサービスを提供するだけで終わらず、顧客と同じ目線に立ちビジョンを共有し、パートナーとしてサービスを提供しています。
「可能性を解き放つ」ことを経営理念として掲げ、グループ全体で顧客のみならず、社会・業界全体の課題解決を行い、世界を広げるプロフェッショナルカンパニーとして貢献することを目指しています。
主な事業内容は、クライアントの経営課題に対してコンサルタントを行い、事業の開発・再生、データ分析を行い経営戦略を練り直すことです。
そして、コンサルタントが見出した課題に対してICT技術を用いたシステムを導入し、業務プロセスの改善を図っています。
自社にコンサルタントとITエンジニアを雇用していることで、ワンストップでサービスを提供することが可能です。
多数の書籍も執筆・監修しているため、機会があれば一読することをおすすめします。
各事業別の売上規模
株式会社LTSの2023年度の12月期の総売上高は122億4,200万円で、前年同期比27.0%増、営業利益は7億1,700万円で前年同期比43.0%増、経常利益は7億5,300万円で前年同期比53.9%でした。
この売上は、プロフェッショナルサービス事業とプラットフォーム事業から構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- プロフェッショナルサービス事業:売上高は109億7,900万円で、前年同期比29.5%増、営業利益は6億5,200万円で、34.8%増でした。
- プラットフォーム事業:売上高は19億6,700万円で、前年同期比20.7%増、営業利益は6,400万円、前年同期比273.6%増となりました。
各事業セグメントの解説
株式会社LTSの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
プロフェッショナル事業 | クライアントの経営課題を解決するために、コンサルやICT技術の導入を行う LTSの事業構成比の85%を占めるStrategy&Innovation、Process&Technilogy、Social&Public。 |
プラットフォーム事業 | クライアントだけでなく社会や業界全体の課題解決を図る。 アサインナビ、プロフェッショナルハブ、グロースカンパニークラブ。 |
事業概要を大きく4つに分けると以下のようになります。
プロフェッショナル事業
- コンサルティング事業
クライアントの課題解決に向け、経営・事業・サービスの戦略策定、現場での実行・定着をワンストップで行う。
- ITエンジニアリング事業
ICT技術を活用しシステム開発を行い、業務プロセスの可視化し、DX化の推進化を図る。
- ITサービスマネジメント事業
システムトラブルの対応やシステムの運営・保守を行う。
プラットフォーム事業
- プラットフォーム事業
クライアントのみならず、社会や業界全体の共通課題を解決するための事業を展開している。
参照ページ:
LTSで働いている社員は?
平均勤続年数は?
LTSの平均勤続年数は3〜5年です。
コンサルティングファームの業界の平均勤続年数は3〜4年であることから、業界平均よりもやや長い傾向があります。
平均年収は?
LTSの平均年収は、30代で約673万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準と言えます。
同じ「コンサルティングファーム業界」の上場企業平均年収は、30〜34歳で約632万円でした。
他のコンサル業界の会社と比べて、平均的な給料と考えられますがベンチャー企業ではかなり高いです。
平均残業時間は?
LTSの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり20.0時間でした。
しかし、給料の中に見込み残業代が30時間含まれていることを考えると、部署によってはもう少し労働時間は長いでしょう。
コンサルティング業界で働く従業員の平均残業時間は40時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、口コミサイトから年俸制だとわかるため、毎月支払われる給料の中に含まれていると推定できます。
どんな文化なの?
LTSの企業文化は、「学び、成長し、挑戦する」という価値観が中心にあります。多くの社員が、大手のコンサルティング業界を選ばずに、LTSというメガベンチャーに入社しました。
彼らは企業のブランドよりも、自らの成長を重視し、飛躍的な発展や新しい事業の構築に真剣に取り組んでいます。
また、変化を楽しむ人々も多く、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まっている会社です。
LTSでは、誠実さと良好な労働環境を重視し、共に働く仲間との良好な関係を大切にしています。
参照:
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
コンサルティング業界におけるLTSの立ち位置をご紹介いたします。
LTSは勢いのあるメガベンチャー企業として知られていますが、長年のコンサルティング業界における歴史や実績を考慮すると、まだ上位のポジションには達していないと言えるでしょう。
しかし、他のコンサルタント企業にも負けない強みを2つ持っています。
- ビジネスプロセスマネジメント事業を展開している。
一部のコンサルタントが顧客と一緒に経営や業務の可視化、改善活動をサポートする事業を行っているのは、国内ではLTSだけ。
- ITエンジニアを自社で保有しているため、ワンストップサービスを行える。
コンサルタントが業務プロセスにおいて課題を見つけた際、自社のITエンジニアにすぐに伝え、顧客ごとのシステムを納品することができる。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
LTS | 122億4,200万円 | 469万円 | 55 | 出る杭は伸ばす社風 |
アビームコンサルティング | 1,217億円 | 813万円 | 65 | 風通しの良い社風 |
ベイカレントコンサルティング | 939億900万円 | 880万円 | 60 | 実力主義な社風 |
ドリームインキュベータ | 301億3,200万円 | 1,078万円 | 67 | ルールが少なく自由な社風 |
LTSの新卒募集要項について
以下にLTSの新卒募集要項についてまとめました。
23年卒から月1万円のベースアップが行われており、福利厚生もかなり整っている点が魅力です。
賞与が4分割制なのも、他社と比較すると珍しいでしょう。
研修制度も新人に対するオンボーディングはもちろん、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。
転勤については、新卒に関していえば通勤可能県内と記載があるため、転勤の可能性は低いでしょう。
ただし年次が上がるにつれて転勤の可能性はあるので、気になる方は面接や説明会で確認しておくといいです。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | コンサルタント職、エンジニア職 ITサービス職、ビジネスプロデュース職 |
給与 | コンサルタント職(2年目) 年俸:約500万円 エンジニア職(2年目) 年俸:約400万円 ビジネスプロデュース職(2年目) 年俸:約400万円 |
賞与 | 年2回 |
研修制度 | 新入社員研修(4月~6月)、新入社員フォロー研修、マインド研修、キャリア開発支援、自己啓発支援、事業家養成塾、カフェテリア型研修、資格取得支援、e-Learining、他 |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、健康診断、慶事見舞金各種支給、産休育休制度、結婚休暇、出産休暇、公傷休暇制度、看護制度(子供の学業費支援)、その他 |
求める人材
LTSの求める人材は下記のものと考えられます。
MISSIONやVISION、Valueを受けて7つの行動規範を設けていることから、それに合致している人が採用される傾向があると考えられるでしょう。
挑戦する
顧客のニーズに満たせるように、時には未知の領域に踏み出すことも求められます。社会や顧客の変化に対応できるように自分自身が変わり続ける人が求められます。
好奇心が高い
新しいことに挑戦するには、学び続ける必要があります。いつも同じ業務ではなく、複雑・困難な問題に対峙しても乗り越えられる能力を身につけることが求められます。
粘り強い・最後まで諦めない
目的地を一度決めたら、走り切る・やり抜くタフネスさが必要です。メンバーで協力して互いに支え合いながらトライ&エラーを繰り返し、失敗から何度も立ち上がる姿勢が大切です。
楽しむ
仕事をしていく中で思い通りにいかないことや困難はつきものです。失敗してうまくいかなくても屈せずに、楽しみながら活力を持って業務に取り組む姿勢を持つ人が重宝されます。
誠実さ
LTSでは「いい人」が求められています。悪い部分や短所についても隠したり嘘をついたりせず、業務に対して誠実に真正面から向き合うことが重要です。
参照:
新卒採用のフロー
LTSの選考は、下記の通りの選考フローです。
採用試験の数は多く、3回も個別面接を行うのに加え、課題選考もあるためかなりハードルが高いでしょう。
内々定を得るまでに2ヶ月間かかるため、体力的にも精神的にも長期戦と考えたほうがいいです。
適度に休息を入れながら選考に臨みましょう。
①新卒エントリー
LTS公式サイトの新卒エントリーボタンまたはマイナビのLTSページからエントリーします。
アンケートではコンサルタント職、ITエンジニア職、ビジネスプロデュース職で希望の職種を選択することが求められますが、あくまで申し込み時点での希望職種です。
会社説明後に変更したい場合は、面接時などのタイミングやエントリーシートを記入する際でも間に合います。
②会社説明会・エントリーシート
インターネットやYouTubeには情報や過去の説明会の情報はありませんでした。
しかし、LTS会社説明会に参加すれば、事業内容や社風、待遇などを知ることができるでしょう。
説明会自体は約1時間であるため、基本的な流れになると想定されます。
LTSに入社したい人や興味がある人は参加しておくといいです。
③面接+性格診断(SPI)
LTSでは内々定までに3回面接を行いますが、面接の担当者は毎回異なります。
一次面接では現場で実際に活躍していて、比較的年齢が就活生と近いメンバーが面接官になるでしょう。
面接官は入社後先輩となる可能性が高いため、一緒に働きたいと思ってもらえるように具体的なエピソードや趣味、一貫した就職活動の軸を話せるように準備しておくことをおすすめします。
具体的には以下の回答に力を入れましょう。
- 学生時代に力を入れたこと
- 就職活動の軸
- 自己PR(長所・短所)
- 他にどんな業界を見ているのか
LTSはメガベンチャーのコンサルティングファーム業界に属する企業です。
他の大企業やコンサル業界以外の企業にエントリーしていることは伝えないようにしましょう。
一貫性を持つことが大事です。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④グループワーク(3時間)
一次面接と性格診断(SPI)を通過後、グループワークを行います。
過去にどんなテーマが出題されたかは記載されていませんでした。
3時間ということもあり、チームで出題されたテーマについてお互いの意見を話し合い、まとめることになります。
最後は発表する流れとなるでしょう。
LTSや業界や、LTSがメインとするコンサルタント業務についてのテーマが出題されると考えられます。
企業・業界分析をしっかり行えば十分策できるでしょう。
グループワークでリーダーとしてメンバーをまとめるのが苦手な人は、タイムキーパーや書記などに立候補するといいです。
自分の得意分野でチームに貢献しましょう。
グループワークの対策について学びたい人は以下のリンクも参考にしてください!
就活生必見!グループワーク成功の秘訣と乗り切り方のコツとは?!
⑤課題選考
課題選考の詳細については情報がありませんでした。
しかし、小論文を書くことになる可能性があります。
口コミサイトを確認すると、筆記試験としてメールでテーマが送られてきたと記載されています。
過去のテーマには、「あなたにとってLTSとは何か?」という小論文のテーマが出題されました。
- これまでの人生を総括し、これからの未来に向けてどのような意思を持つか
- そうした意思をもつあなたにとって、LTSは何か
選考に小論文を取り入れる企業は少ないため、以下のリンクを参考にして対策を立てていきましょう。
【超簡単!!】就活小論文の完全攻略法~ステップ・バイ・ステップ網羅解説
⑥複数回面接
マネージャー面接があります。
将来上司となる可能性がある人が面接官を担当するでしょう。
そのため、自分の人柄だけでなく、LTSへの入社したい熱意や仕事への姿勢、入社してからどんなことを頑張りたいかを伝えましょう。
下記のような内容が問われると考えられます。
- 志望動機
- なぜコンサルタント業界、ベンチャー企業を選んだのか
- なぜその職種に応募したのか
- なぜLTSを選んだのか
- 自分の経験や強みをどう仕事に活かすのか
顧客のニーズや社会のDX推進化、LTSの強みや弱みを自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
インターンやOB・OG訪問を行い、現役社員の生の声を聞いたり、インターネットで調べたりして、アピールできそうな部分を見つけてください。
最後の面接は役員面接です。
代表取締役や取締役との面接になり、より深掘りされた本質に近い質問がされるでしょう。
経営に関することや、自分が将来どうなりたいかを伝えられるようにしておくといいです。
以下、問われる可能性のある内容です
- 志望動機
- LTSでしかできない仕事は何か
- 海外や地方、子会社で働くことになっても平気か
- 自分の希望しない職種で働くことになった場合どうするのか
- 10年後どうなっていたいのか
質問内容によってはすぐに答えられないでしょう。
その場合でも焦らず、一度時間をもらって落ち着いてから回答しましょう。
⑦内定
複数の面接を乗り越えて内定を得られます。
採用大学
LTSの採用大学の実績を以下に掲載します。
はっきりと明言はされていませんが、採用大学には高学歴出身者が多く、ある程度の学歴フィルターは存在していると考えられます。
<大学院> 大阪大学、東京大学、お茶の水女子大学、金沢大学、他 <大学> 青山学院大学、千葉大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、中央大学、東京外国語大学、東京理科大学、同志社大学、名古屋大学、法政大学、海外の大学、他 |
学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
きちんとした対策を行えば、採用される可能性は十分にあります。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、LTSの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は非常に高いと言えます。
その理由は以下の3つです。
- 採用フローとして特別なステップがあるから
- 採用大学を見る範囲では、高学歴の人が多いから
- 語学力など能力面も見られるから
例年25名前後を採用していましたが、現在は事業拡大中のため、採用枠は多めに確保されています。
事実、2023年では約2.5倍の65人を採用していました。
基本的な対策を行えば、内定を勝ち取ることができるでしょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
LTSはコンサルティングファーム業界に属する企業で、採用人数1,000人を超えるメガベンチャー企業です。
プロフェッショナルサービス事業とプラットフォーム事業をメインに展開しています。
ICT技術を用いることで、顧客の課題だけでなく社会や業界全体の問題解決にも貢献している会社です。
LTSはコンサルティング界の中でも選考フローが長く、採用試験の一つひとつの難易度が高いため、しっかりと準備をしないと選考を進めることはできません。
学歴や能力の高いライバルが多いですが、最後まで諦めずLTCの価値観と事業内容に沿った内容を面接官に伝えられれば、内定を得られるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。