【企業分析】雄電社の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/4/21更新
はじめに
株式会社雄電社は、東京都品川区に本社を置く建設業界に属する企業です。
日本全国に複数の事業所を展開しており、超高層マンション・大規模商業施設、物流施設などの大型プロジェクトから、病院・学校などの公共施設まで、建物の電気工事に特化した事業を展開しています。
今回はそんな雄電社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では株式会社雄電社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- 雄電社の仕事内容が気になる
- 雄電社の就職難易度を知りたい
- 雄電社の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、建設業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、雄電社の就職難易度は、平均的な難易度と考えています。 以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。 また職種としては、電気設備エンジニアとなっており、業務内容としては主に建物の電気工事に従事することになります。
商材は配属される部門によって異なりますが、超高層マンション・大規模商業施設、物流施設などの大型プロジェクトから、病院・学校などの公共施設まで、建物の電気工事がメインになります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社雄電社について
出典元:株式会社雄電社
会社概要
株式会社雄電社は、建築総合設備工事の設計・施工を主な事業内容としている企業です。 建設業界では創業90年以上の歴史を持つ電気設備の総合エンジニアリング企業として、 オフィスビル・マンション・ホテル・学校・病院・レジャー施設・工場・空港・道路などの照明、受変電、自家発電、放送、火災報知等の電気設備工事、電気通信設備の設計・施工を行っています。
これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための多角化戦略の一環として展開されており、国内市場における競争力を高めています。
株式会社雄電社はもともと株式会社セイコーユーデンという社名でしたが、2023年4月1日から、株式会社雄電社に社名を変更しました。これは、企業の成長とともにブランドイメージを一新し、新たなステージへの挑戦を象徴しています。
2022年には株式会社堀内電気と資本統合を行い、グループ企業となりました。これにより、事業領域の拡大とシナジー効果を追求し、事業の拡大に向けて前進しています。
参照ページ
各事業別の売上規模
株式会社雄電社の2023年3月期の総売上高は161億4589万円 (▲13.62%)でした。営業利益は21億7400万円(▲33.44%)、純利益は14億7900万円 (▲23.17%)でした。
この売上は主に建築総合設備工事の設計・施工、オフィスビル・マンション・ホテル・学校・病院・レジャー施設・工場・空港・道路などの照明、受変電、自家発電、放送、火災報知等の電気設備工事、電気通信設備の設計・施工、空調設備、給排水・衛生設備工事の設計・施工からの収益によって構成されています。
詳細な事業分野ごとの売上高や経常利益についての情報は提供されていませんが、それぞれの事業が全体の売上に貢献していることは間違いありません。
参照ページ
各事業セグメントの解説
株式会社雄電社の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
建築総合設備事業 | 建築総合設備工事の設計・施工 |
建築・施設事業 | オフィスビル・マンション・ホテル・学校・病院・レジャー施設・工場・空港・道路などの照明、受変電、自家発電、放送、火災報知等の電気設備工事、電気通信設備の設計・施工 |
インフラ設備事業 | 空調設備、給排水・衛生設備工事の設計・施工 |
設計などを含めて施工管理事業を主軸として行っています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:
雄電社で働いている社員は?
平均勤続年数は?
雄電社の平均勤続年数は17.3年です。また、入社3年後定着率は100.0%です。
建設業界の平均勤続年数は、男女合計・全年齢で12.3年であることから、業界平均よりも社員の出入りが少ない職場といえるでしょう。
また、施工管理職の平均勤続年数も10年以上のため、施工管理職としても安定して働き続けることができる企業であるといえるでしょう。
平均年収は?
2022年度の雄電社の平均年収は555万円で、年収範囲は300~800万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、厚生労働省が集計した令和5年賃金構造基本統計調査によると、おなじ「建設業」の平均年収は567万円でした。
そのため、平均年収よりはやや低いことがわかります。
平均残業時間は?
雄電社の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり50.0時間でした。
建設業で働く従業員の平均残業時間は51.3時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
ただし、サービス残業を行わなければならないパターンも多いようです。
その際は117.9時間にのぼるとの情報もあります。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは分かりませんでした。
しかし、雄電社の平均年収から、雄電社の平均ボーナス額は88万8000円程度と推測できます。
理由は、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%だからです。
あくまで参考程度にしておいてください。
また、雄電社は年に3月と9月の合計2回ボーナスが支給されます。
どんな文化なの?
雄電社は、人材育成に力を注ぎ、「人を育てる」というその独自の社風を掲げています。
「ものづくりに感動できる」そして「技術に夢を語れる」社員を育成することを社会貢献であると捉えています。
雄電社は、最先端の電気設備技術やシステムをもとに、技術と英知を結集し、お得意先の様々なご要望に対応すること、そして、企業の使命として、空間に新しい価値を造り出す技術をもって、豊かな社会環境創造の一翼を担うことを目標にしています。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい建設業界の中での雄電社の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、雄電社は中堅クラスの企業だということがわかります。
理由として以下の要因があると考えています。
- 売上・財務データ:雄電社の売上高は、2021年度に約154億5600万円、2022年度に約186億9100万円、2023年度に約161.45億円となっています。
建設業界の売上高ランキングを見ると、トップクラスの企業(例えば、大和ハウス工業や大林組など)の売上高は数兆円規模であり、雄電社の売上高はそれらの企業と比べてかなり小さいといえます。また、ランキングの下位に位置する企業でも、売上高は数百億円規模となっており、雄電社の売上高はこれらの企業と比較しても中堅レベルと言えます。
- 技術力: 雄電社は最先端の電気設備技術やシステムをもとに、技術と英知を結集し、お得意先の様々なご要望に対応しています。しかし、トップクラスの企業は、より広範で高度な技術を持ち、多様なプロジェクトに対応できる能力を有しています。また、新しい技術の開発や革新的なソリューションの提供においても、トップクラスの企業がリードしています。
- 人材: 雄電社は新入社員の成長を後押しするための研修等による教育と日常業務による教育の組合せにより、人材育成に力を注いでいます。しかし、トップクラスの企業は、より広範な研修プログラムやキャリア開発の機会を提供し、社員のスキルとキャリアを積極的に育成しています。また、トップクラスの企業は、多様なバックグラウンドを持つ人材を引き寄せ、その多様性を活用して競争力を高めています。
以上の要素により雄電社は建設業界の中でも中堅クラスの売上高を生み出していると考えられます。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
雄電社 | 161億4500万円 | 555万円 | 55 | 明るく活発な社風 |
大和ハウス工業 | 4兆9081億9900万円 | 928万円 | 70 | 風通しが良いトップダウン |
積水ハウス | 2兆9288億3500万円 | 834万円 | 69 | ブランド力を売りにプライドを持って仕事をしている社風 |
大林組 | 2兆500億円 | 1032万円 | 68 | 落ち着いており堅苦しくない社風 |
雄電社の新卒募集要項について
以下に雄電社の新卒募集要項についてまとめました。
研修制度は新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。
転勤については、転居を伴う転勤はありません。また、首都圏密着型の電気設備の施工管理職では、転勤や宿泊を伴う出張もありません。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 施工管理 業務内容:施設での施工管理 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 施工管理/営業(院卒):初任給(基本給):245,000円 施工管理/営業(大卒):初任給(基本給):235,000円 施工管理/営業(専門卒):初任給(基本給):225,000円 上記以外の職種(大卒):初任給(基本給):230,000円 |
賞与 | 年2回、業績に応じ決算賞与あり |
研修制度 | 新入社員導入研修・技術研修・OJT・階層別研修 |
福利厚生 | 社会保険等加入、財形貯蓄、社員持株会、海外研修制度 独身寮(入居可、費用月額約 1万円) 社宅(入居可、費用月額約 3万円) |
求める人材
株式会社雄電社では求める人材として下記のものを公表しています。
挑戦意欲のある人
雄電社は創業してから約90年、常に挑戦し続けてきた会社です。そのため、次の100年に向けて、歩みを止めない姿勢を大切にしています。
ものづくりに感動できる人
「ものづくりに感動できる」そして「技術に夢を語れる」社員を育成することが社会貢献であるというのが雄電社の考えていることであり、このメッセージに共感できる人を求めています。
もうひと頑張りできる人
あきらめない姿勢を大切にしています。
協調性のある人
雄電社には事業所や部署、世代間、社長と社員の垣根を越えて親交を深めるためのイベントが数多くあります。このように垣根を越えて協力していく姿勢を大切にしています。
一歩先を見ている人
次の100年に向けて、歩みを止めず、次を見据えられる人材を大切にしています。
創造力のある人
企業の使命として、空間に新しい価値を造り出す技術をもって、豊かな社会環境創造の一翼を担うことを目標にしています。
以上の6つは雄電社の採用メッセージ及び代表メッセージにつながっていきます。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。
新卒採用のフロー
雄電社の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。
選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。
①WEBプレエントリー
リクナビの雄電社新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。プレエントリーとは、「御社に興味があります」という意思表示です。エントリーシートの提出締切や説明会・面接開催情報を企業から受け取ることができます。
②ES
OpenES、エントリーシートが必要になります。
雄電社ESについて特に情報はありませんでした。
そのため、基本的な
- 自己紹介
- 志望理由
- 長所・短所
- 学生時代頑張ったこと
- 学生時代の挫折経験
などが聞かれると考えられます。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③説明会
雄電社のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
形式は不明ですが、大学3年生向けのオープンカンパニーでは60分のWEB形式で座談会形式の説明会が実施されています。
そのため、同じように60分のWEB形式で説明会が行われると考えられます。
建設業のこと、設備工事業のこと、電気工事業のこと、施工管理職のこと、非常に細かく説明をしてくれると予想されます。
また、企業ページにて企業の売上高や社員構成福利厚生、社員インタビューがまとまっているページ、企業のコンセプトが説明された動画、職種紹介ムービー、施工管理の仕事についてのマンガ、人材育成や働きやすい環境に対してのページなど、企業の取り組みなどが詳細に確認できるので、そちらを先に確認してもいいかもしれません。
参考ページ:
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④面接
雄電社では、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視して面接を実施します。
個々に合わせて選考を行うため、回数はその方によって異なります。
最終面接は、学生1人と人事部長の面接官1人で40分程度オンラインで行われます。自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認がされます。
以下に口コミのあった質問事項を紹介します。
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 志望度はどのくらいか
- 店舗にいったことはあるか。また各店舗の改善点があれば提案
- クレーマーへの対処方法
- ガクチカ
- 入社後にどんな風に貢献できるか
- なぜこの業界、この会社なのか
最終になるにつれて質問が深堀されたり、実務に適性があるのかを確かめるような質問が多くなされていることが分かります。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗にいくなどしてイメージを付けられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
雄電社の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えます。
<大学院> 大阪大学、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京大学、 <大学> 青山学院大学、大阪大学、大阪市立大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、東京工業大学、東京理科大学、立命館大学、早稲田大学大学、学習院女子大学、京都大学杏林大学、岐阜経済大学、国立音楽大学、群馬大学、慶應義塾大学、恵泉女学園大学、高知大大北海道大学、松山大学、武蔵野大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、雄電社は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、雄電社の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがない
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
- 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
雄電社は、家電量販店業界および小売業界に属する企業で、デジタル家電の販売や付帯工事、修理、技術指導を主事業としており、顧客ニーズに合わせた「コンサルティングセールス」や「感動接客」を目指しています。
雄電社は小売業界の中でもレベルが高い企業なので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってきます。
しかし学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。対策をしっかり行って選考に望んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。