【就活】筆記試験対策まとめ|SPI・玉手箱・一般常識・TG-WEB

【就活】筆記試験対策まとめ|SPI・玉手箱・一般常識・TG-WEB

2023年12月21日 更新

はじめに

「そろそろSPIの勉強しないとやばい、、」

「筆記って何が出るの?」

「筆記の対策は何をすれば良いのだろう」

 

就活を始めると、

誰もが経験することになる「筆記試験」。

 

一体何から着手すれば良いのか、

いつからどのくらいやれば良いのか、

わからずに困っている方も多いのではないでしょうか?

 

本記事では、そんな気になる筆記試験の概要、

 

・筆記試験の種類別・対策方法

・企業が筆記試験を行う目的

・筆記試験に落ちてしまう人の特徴

・筆記試験対策にまつわるよくある疑問

について、解説していきます。

筆記試験がよくわからない方も、この記事を読み、概要を頭に入れておくようにしましょう。

筆記試験の種類と近年の傾向

筆記試験では、どのような問題が問われるのでしょうか?

リクルートが2023年卒の300名に実施した調査によると、国語や数学などの能力的な問題が最も多く、次いで性格検査、時事問題、小論文と続いています。

 

筆記試験には、どんな内容が出題されましたか?(n=375、複数回答)

筆記試験には、どんな内容が出題されましたか?(n=198、複数回答)

(出典:リクナビ

筆記試験は、大きく分けて次のような種類があります。

構成概要
SPI能力検査+性格検査多くの企業で実施
玉手箱能力検査+性格検査多くの企業で実施
一般常識能力検査+時事問題+ビジネスマナー等企業が独自に問題を作成
TG-WEB能力検査+性格検査一部の企業で実施
CAB能力検査(コンピューター職用)+性格検査SEやプログラマー向け
SCOA能力検査+性格検査5科目120問を60分で解く

特にSPIと玉手箱、そして一般常識に関しては出題する企業も多いため、対策は必須と言えるでしょう。

また、TG-WEBについても最近導入企業が増えているため、対策をしておくと安心です。

それでは、SPI・玉手箱・一般常識テスト・TG-WEBテストについて詳しく見ていきます。

SPIの概要

SPIはリクルートキャリアが作成する筆記試験で、最もよく使われている代表的な筆記試験です。

能力検査と性格検査から構成されており、能力検査はさらに「言語分野」(国語)と「非言語分野」(数学)にわかれています。

言語分野では、「雨と傘」と同じ二語の組み合わせを選ぶ問題や、複数の文を並べ替えて意味が通るようにする問題などが出ます。

一方、非言語分野は、与えられた条件の中で、矛盾しない選択肢を選ぶ推論問題や、集合の問題などが出題されます。

玉手箱などの他の試験と比べて難易度は低いですが、制限時間が短いので、問題集等をこなして素早く解く練習をしましょう。

また、受験方式は専用のテストセンターで受ける方式や、インターネット接続できるパソコンから受験するWEB方式が一般的です。

他にはペーパーテスト方式や、受験企業に出向いてテストするインハウス方式があります。

性格検査は約200個の質問に「はい」か「いいえ」で答えるものです。

行動的側面、意欲的側面、情緒的側面、の3つに加え、嘘をついていないかどうかという判断もされるので、ありのままに答えましょう。

SPI試験対策!言語・非言語の出題傾向とおすすめの対策方法まとめ!

 

玉手箱の概要

玉手箱は日本SHL社が作成する試験で、SPIと同じように多くの企業で導入されている筆記試験です。

SPIとの最大の違いは、一つの問題文に複数個の問題が出されるところで、難易度も高めだといわれています。

そのうえ、SPIと同等に問題に対する制限時間が少ないので、もし受験するとわかっている場合は対策は必須といえるでしょう。

構成は、

① 図表の読み取りや四則演算・空欄推測を行う係数理解

② 500~1000語の文章を読み設問に答える言語理解

③ 英語の長文を読み、その後設問に答える英語

④ 性格テスト

の4種類からなります。

係数理解では電卓を使用できます。

受験方式は、ネット環境のあるパソコンで受験するWEB方式が一般的です。

一般常識テストの概要

一般常識は、社会に関心への関心度や、

社会人として必要な知識があるかどうかを測るために、筆記試験として導入する企業が多いです。

企業独自の問題を出してくることがほとんどです。

問題の種類は、時事問題、国数社理に関する問題、ビジネスマナー等があります。

リクナビの調査によると、時事問題は環境問題や働き方改革の趣旨、イギリスのEU離脱等について。ビジネスマナーは敬語の使い分けや電話対応などの出題があったようです。

国数社理については、四字熟語や四則計算など中学レベルの知識を問うものが多い中、小論文や高校レベルの問題を出題する企業もあるようです。

 

【就活】一般常識テストとは?SPIとの違いや内容について解説!

 

TG-WEBテストの概要

聞き慣れない方も多いかもしれませんね。

簡単にいうと、“最近導入企業が増えている、難易度が高めのwebテスト”といったところでしょうか。

テストセンターで受ける場合もあるものの、多くは自分のパソコンから受験する形になります。

性格検査・能力検査の大きく2つから構成されている点は他のテストと変わらないのですが、思考力が問われる演習問題が多く出題されることが大きな違いとなっています。

人気企業や、就職偏差値が高めの企業において導入傾向にあり、足切りとして用いられています。

問題の難易度が高く、しっかりと事前に対策をしていなければ得点は見込めません。

志望企業でこのテストが用いられている場合は、時間を作ってテスト対策を万全にしておく必要があると言えるでしょう。

分野別試験対策【言語・非言語・英語/時事問題・一般常識・性格検査】

筆記試験の種類と概要がわかったところで、続いて分野別・試験対策の方法について解説します。

ただし、近年は企業の動きも速く、「前年度にこの種類のテストが用いられていた」との情報を得ていたからといって、今年も必ずしも同じテストとなるわけではないことに留意しましょう。

情報は、あくまで参考程度に留め、様々な種類のテストが来ても焦ることなく対応できるよう、幅広く対策をしておきましょう。

筆記試験対策(非言語)

筆記試験対策の中で、最も大きなウェイトを占めるのが、この非言語でしょう。

得意・不得意の差が出やすい類の分野ですが、難易度としてはさほど難しくなく、

レベルとしては中学〜高校1年の内容が中心なので

しっかりと対策をしていれば、文系でも得点を狙うことは十分に可能。

ただし問題数が多く、一問に時間をかけていては最後まで辿り着かないパターンは良くありますので、時間配分には気をつけるようにしましょう。

特に効果的なのは、1冊の過去問や参考書を繰り返し行うことです。

問題を繰り返し解いていくうちに、回答方法のパターンが身についてきますので、

数字が変わったとしても、公式やパターンを当てはめて即座に対応できるようになるはずです。

SPIのおすすめの参考書は、SPIノートの会の「これが本当のSPI3だ!」、

ナツメ社の「史上最強SPI&テストセンター超実践問題集です。

(出典:amazon

 

(出典:amazon

前者はSPIに自身のない初心者向け、

後者は高得点をとりたい上級者向けになっています。

筆記試験対策(言語)

意外と対策が漏れがちなのが、この言語分野。

広く言えば「日本語」に該当し、二語や語句の意味を問う問題や、文章の並び替え、空欄補充や長文読解など、

対策がしづらい分野でもあります。

日頃のインプット量が物を言い、特に語彙などを問うものは、一朝一夕の努力ではカバーしきれません。

不安のある方は、非言語同様、問題集をやりこなし、様々なパターンに対応できるようにしておきましょう。

筆記試験対策(英語・時事問題)

玉手箱など「英語」を問う場合や、「時事問題」が取り入れられている場合など、言語以上に対策が難しいとされるのがこの分野です。

英語に関しては、外資系などの高い英語力を必要とする企業でない限り、あくまで基本的な問題が中心となります。

TOEICや英検など、公式テスト用の問題集をやりこなすことで対策は十分可能でしょう。

問題の時事問題ですが、こればかりは対策のしようがありません。

面接で聞かれる場合もありますので、日頃からニュースや世間の出来事に目と耳を傾け、自分なりの意見を持っておくことが大切です。

◯玉手箱の対策

玉手箱の試験は、同じ就活の筆記試験のSPIよりも難易度が高く、問題も特徴的なものが多いため、事前にしっかりと準備して本番に臨む必要があります。

また、時間制限も厳しいので、問題を解くスピードも意識して練習に取り組みましょう。

おすすめ参考書は「8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】」」です。

必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法[1]【2025年度版】

必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法[1]【2025年度版】

(出典:amazon

玉手箱のWEBテストの対策に特化した本で、玉手箱のすべての問題形式に対応しています。

そのため、これ一冊で玉手箱対策を完結させることができます。

繰り返し解いて、素早く問題を解くコツを身につけましょう。

筆記試験対策(一般常識)

一般常識の出題範囲は非常に膨大になるため、効率的に対策することが重要です。

就活中は、筆記試験対策だけでなく、ESや面接練習など、やることは山積みです。

そこで、一般常識の対策としては数学から手を付けることをおすすめします。

というのも、時事問題や国語・社会等の暗記系は範囲が広いため、せっかく勉強しても、本番では出題されない可能性が往々にしてあります。

しかし数学は、基礎を固めておけばある程度応用がきき問題に対して柔軟に対応できるので、点数が伸びやすいと言えます。

本番では、早さも求められるので、特に大学で数学から離れていた文系の方たちは、早めに数学の対策に取り組みましょう。

そのほかの暗記系の科目は範囲が広い反面、難易度は低めなので、参考書や問題集を流し読みして特に苦手な部分は重点的に見直ししましょう。

知識としては中学校レベルのものが多いので、概要を把握し、どんどん進んでいくことを意識してください。

筆記試験対策(性格検査)

設問に対して、「はい・いいえ」

あるいは「Aに近い・どちらかというとAに近い・どちらでもない・どちらかというとBに近い・Bに近い」

など、選択式で選ぶ性格検査。これに対して、対策すべきことはありません。

本音と違った回答をしてしまうと、自動で測定される「虚偽の回答率」の数値が高まってしまい、変なところで信頼性を落とし、不信感を抱かれてしまうばかりか、不合格の原因となってしまいます。

一問に時間をかけず、深読みはせず、直感で判断しましょう。

筆記試験の対策方法

参考書をやりこなす

冒頭の非言語対策でも解説したように、1冊の問題集を、解けるようになるまで繰り返しとくことで、設問に対し素早く回答ができるようになります。

いくつかの参考書を紹介しましたが、この他にも、筆記試験対策に役立つ本が多数出版されているので、自分に合う1冊をぜひ見つけてみてくださいね。

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アプリやサイトを活用する

問題のパターンを頭に入れるためには、実際に手を動かすことが一番良いとされていますが、「そんな時間はない」という場合、サイトやアプリなどを活用し空き時間にサクッとこなしてみるのもありでしょう。

例えば、大手就活サイトの「マイナビ」からは、『すぐできる玉手箱対策!』という対策サイトがあります。

このようなネット上の問題も合わせて活用し、参考書のみならず、様々な媒体で量をこなすことで、問題のパターンを身につけられるはずです。

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模擬試験をこなす

実際の本番環境に慣れるためには、模擬試験をやらなければ始まりません。

参考書ではスラスラと解けていた問題でも、時間制限のあるテスト環境だと焦ってしまったり、つまらないところで計算ミスなどをする可能性が高まります。

また、時間が足りなくなってしまい、最後までたどり着かなかった、なんてこともあります。

このようなことにならないよう、ある程度問題集をこなし、パターンが理解できたら模擬試験にトライしてみましょう。

大学のキャリアセンターで実施している場合もあれば、大手就活サイトなどでは、模擬試験を無料で提供している場合もあります。

早めにスケジュールを立て、自分の実力を把握しておきましょう。

大学の講座を活用する

多くの大学では、3年生を対象に「SPI講座」を実施しています。

参加はもちろん無料であり、ガイダンスを受けられるほか、出題頻度の高い設問を集中的に抑えることができるため、非常に効率よく対策をこなすことが可能。

こちらも先ほどと同様、事前にセミナーの日程を確認しておき、スケジュールに入れておきましょう。

企業が筆記試験を行う目的

筆記試験を行う目的は主に3つあります。

大量の応募者を絞るため

WEBを通して気軽に企業に応募できるようになった現代では、

知名度の高い大手企業などに大量の応募者が殺到します。

そのような企業では、面接までに応募者の数をある程度絞る必要があるため、足切りとして筆記試験を行います。

学力と適性をみるため

社会人として最低限の学力を持ち合わせているかの判断に加え、筆記試験はその人の適性を判断するためにも行われます。

多くの筆記試験は教養を測る能力検査と、仕事への適性をみる性格検査からなります。

社会に出ると多くのことを覚えたり、多様な人とかかわったりしますよね。

そこで、最低限の教養があるか、仕事を遂行していくうえで性格的な問題はないか等を判断する材料として、

筆記試験の結果が用いられます。

配属部署を決定する材料にするため

応募者の能力や性格を把握し、部署を決定する材料の一部に用いられることもあります。

筆記試験に落ちてしまう人の共通点

筆記試験に落ちてしまう多くの人は、事前の準備不足が原因です。

就活の筆記試験にで出される問題は、それ自体としては難しい問題は多くありませんが、その形式や時間制限等で苦しむ人が多くいます。

たまに、

「小学生や中学生レベルの、国語や算数なら楽勝」

「そんな程度なら、自分は勉強しなくても取れる」

とタカを括り、直前に少しやればできるだろうと軽く見ている就活生がいますが、

このような行為は断じて避けるべきでしょう。

就活の筆記試験の難易度はそれほど高くないとはいえ、問題が広く浅く出題されるため問題の傾向に慣れていないと戸惑ってしまう部分もありますし、

「あ、これなんだったっけ、、」と焦ってしまうかもしれません。

一方で、毎日コツコツと着実に対策をし、事前に過去問を繰り返し時、問題の傾向に慣れておけば、「あ、これと似た問題前にやったな」とパニックにならず、極めて冷静に対処できる、筆記試験は簡単に思えるはずです。

筆記試験はやった分だけ成果が出る試験です。

コツコツと事前の準備をしっかりと行い、

制限時間内に解ける訓練をしましょう。

筆記試験対策に関するよくある疑問

筆記試験の種類、そして対策がわかったところで、

最後に筆記試験の対策に関するよくある疑問について、みていきましょう。

いつから始めるべき?

通例ですと、就活が解禁される3月からエントリーが可能になるので、筆記試験はそのすぐ後のタイミングで行うことになります。

そのため「できれば11月・12月に始める。遅くとも2月までに」のが良いでしょう。

あまり早く始めすぎると、ダラダラとやることになってしまい、なかなかモチベーションが働きません。

かといって、あまりにも直前すぎると他のエントリーや企業のことで頭がいっぱいであり、試験勉強に時間を割いている時間などありません。

もちろん、「対策を始めた方が良い時期」は志望の業界によっても異なりますし、これからは経団連の就活ルール廃止によって、筆記試験自体が大きく前倒しされる可能性もあります。

一概には言えませんが、就活が本格化する直前、3年の冬には対策を始めておいた方が良さそうです。

どれぐらいやった方がいい?

これも、業界や業種によって出題内容が大きく異なるため、一概には言えませんが一般的には「対策本を1冊、何度も繰り返し解く」のが良いとされています。

問題の傾向がしっかりと頭に入りますし、1冊やり込めば、大方全ての内容はカバーすることが出来るはずだからです。

オススメの問題集、その他就活生が読むべき本については、こちらの記事をご覧ください。

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まとめ

ESや面接と異なり、就活において筆記試験の対策はおろそかにされがちです。

しかし、筆記試験は選考の序盤で課されることが多く、これを突破しなければ面接すらさせてもらいないとする企業は多いです。

そのような事態を避けるためにも、参考書やサイト等を使って事前準備は入念に行いましょう。

ぜひ筆記試験は得意分野にして、その後の選考で勝負できるようにしましょう!

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就活ハンドブック編集部

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