【就活】推薦状のメリット・デメリット|依頼の仕方と注意点

【就活】推薦状のメリット・デメリット|依頼の仕方と注意点

2024/8/24更新

はじめに

大学入試の際に「学校推薦」や「自己推薦」などの制度を活用したことがある就活生はいるでしょう。

実はこの推薦制度、就職活動においても存在します。

知らなければ損なこの制度、賢く活用し、就活を少しでも有利に進める一助としましょう。

この記事は以下のような点を知りたい就活生を対象にしています。

この記事を読むと分かること
  • 推薦状って何?
  • 推薦状を使うメリットとデメリット
  • 推薦状依頼の方法
  • 推薦状を使う際注意点

業界に興味がある就活生は、ぜひ最後までご覧ください。

本記事を読み、活用する手立てはないか、ぜひ検討してみましょう。

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就活で使う推薦状とは何か?

就活で使う推薦状とは何か?

就活における推薦状とは、どのようなものなのでしょうか?

簡単にいうと、「○○さんには××という良い点があるのであなたの会社に推薦します」といったものです。

パターンとしては、就活で選考が進んでくると、企業側から推薦状を求められることが多いようです。

この目的としては、推薦状によって「就活生がどのような人物であるか」を客観的に把握でき、一定の担保を得るため、とされています。

また、推薦状には主に3種類あります。

推薦状の主な種類
  • 教授推薦状(定員がない)
  • 学校推薦状(定員がある)
  • 自己推薦状

それぞれについて簡単に解説します。

教授推薦状

文字どおり、大学の教授が書く推薦状のことです。

学生の大事な本分である学業に勤しんだ結果、「教授から認められた」という評価を受けていることになるので、企業側に採用を前向きに考えさせるための有効な手段といえます。

とはいえ、本人が書く場合もあります。

というのも、大学やゼミ以外の活動を教授は知らないことが多いからです。

ただ、あくまでも教授推薦なので、教授が書く場合には、授業やゼミに真剣に取り組んでいるのが大前提です。

就活に有利な推薦状を書いてもらえることが多くなるからです。

学校推薦状

大学推薦状には定員があり、3名程度であることが多いようです。

大学推薦は大学全体ではなく、学部や専攻に企業から人数を指定されます。

主に理系学部に多い推薦方法です。

希望者が定員を超えた場合、大学の成績で決められます。

就活科の先生が成績で決めてしまうことがほとんどです。

また、学校に推薦の依頼がこない大学もあります。

その場合、基本的に教授推薦状になります。

自己推薦状

就活生自身が、自分を推薦することをいいます。

自己アピールの一環のようなものであり、「自分を採用するメリットを企業側に伝える」ことが目的です。

そのため、その後の面接において、自己推薦状の内容に関係したことを聞かれる可能性があるため、必ず自分自身で書く必要があります。

自己推薦状の書き方次第で、企業の評価が変わってくる可能性もあるので、きちんと対策してください。

一般的に就活の推薦状を指す場合は、まず「教授推薦」のパターンがほとんどです。

後述する「推薦状のもらい方」にしっかりと目を通しておきましょう。

 

あなたの就活をキャリアアドバイザーがサポートします。ぜひご活用ください。

学校・自己推薦状を使うメリット

就活で学校・自己推薦状を使うメリット

推薦状を使うメリットは、大きく分けて次の2つがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

学歴によって落選する可能性が低い

企業と大学の関係性にもよりますが、学校側へ推薦状を要求するような関係性であれば、少なからず学校側への信頼があるということですので、学歴で落とされてしまうことはまずないでしょう。

もちろん、油断は禁物です。

一般公募生より選考に有利

推薦状は「大学が勧める学生」であることを証明しています。

そのため、エントリーシートや初期の選考が免除されることも珍しくありません。

多かれ少なかれ、ひいきして見てくれるケースもあるでしょう。

もちろん、必ず内定が出るという保証はありませんが、大学が推薦している人物ゆえに、選考は有利に進む可能性が高いと考えて間違いありません。

早期内定の可能性が高まる

一般の就活生よりも選考が有利に進むということは、それだけ結果が出るのが早くなります。

早期内定を獲得できれば、学生側にメリットがあるだけでなく、企業側にとってもメリットです。

学校・教授が保証している信頼のある人材を早期に獲得できるため、win-winの制度といえるでしょう。

学校・自己推薦状を使うデメリット

就活で学校・自己推薦状を使うデメリット

次にデメリットについて考えていきましょう。

内定辞退が困難

推薦状を利用した場合、想像に難くはありませんが内定承諾後の内定辞退は非常に困難です。

内定をもらった時点で、その企業に行かざるを得ないケースもあります。

大学は内定が出た場合、学生がその企業に入社する前提で推薦を認めます。

そのため内定を辞退した場合、学生と大学、大学と企業など相互の関係が悪化することは確実です。

今後、その大学の学生はすべて不採用になってしまう可能性も否めません。

自ら教授や学校に懇願して推薦状を出してもらったのであれば、最低限のマナーとして、大学側の顔に泥を塗るようなことは避けるべきでしょう。

推薦状とは、「さまざまな立場の人との信頼関係で成り立っている制度である」ということを、きちんと自覚する必要があります。

会社を辞めたくなっても辞めにくい

新卒入社した企業のイメージが、入社前後で変わることは珍しくありません。

実際、3割程度の新卒入社は3年以内に離職します。

しかし、推薦状で入社した場合、「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」と、ギャップがあったとしても非常に辞めにくいでしょう。

これも先ほどの内定辞退の話と同じです。

企業側からしても、大学が推薦した人物にも関わらずすぐに辞められるのは心外です。

企業と大学の関係が悪化してしまうことも考えられます。

そのような状況を鑑みると、非常に辞めづらい環境にあるといえます。

就職先の選択が狭まる可能性

推薦をもらうことで、就職先の選択肢が狭くなる可能性があります。

というのも、推薦枠を利用するということは、ほかの業界や業種に目を向ける機会を失うことにつながりかねません。

また、推薦枠を設けている企業の中には、ほかのライバル企業を受けること自体を良く思わないケースもあります。

このように大学と企業の関係性で成り立っているからこそ、発生してしまうデメリットがあります。

きちんとその関係性を自覚して、推薦枠を利用しなければなりません。

推薦状を使わない場合の就活についての記事は、こちらを読んでください。

教授への推薦状依頼の方法・内容のポイント

教授への推薦状依頼の方法・内容のポイント

まず前提としてですが、推薦をもらえる基準は学校によって異なります。

成績やゼミの活動によっても変わってきます。

そのため、基準や詳細についてしっかり確認しておきましょう。

自己推薦はともかく、教授推薦の場合は、コンタクトを取って推薦状の依頼をし、書いてもらう必要があります。

忙しいなか時間を作ってもらうわけですから、もちろん直接対面でお話しするに越したことはありません。

しかしながら、教授もさながら、学生も非常に忙しいもの。

どうしても口頭で話すことが難しい場合は、その旨をお詫びした上で、メールで連絡しましょう。

テンプレートは以下のようになります。

件名:推薦状のご依頼

〇〇教授

お世話になっております。△△学部△△学部3年の△△です。

現在、私は就職活動をしており、その中で〇〇高校が教員を募集している事を知りました。

ぜひとも応募したいと願っておりますが、応募にはお三方からの推薦状が必要のようでございます。

〇〇教授におかれましてはご多忙のことと存じますが、恐縮ながら可能であれば推薦状をお書きいただきたく、この度ご連絡させていただきました。

本来ならば、直接お伺いしお願いすべきところですが、応募の締め切りが〇月〇日に差し迫っており、大変失礼ながらメールにてお願いさせていただきました。

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

====================
署名
====================

依頼のポイントは、次の3つです。

ポイント
  • 余裕を持ったスケジュールで連絡する
  • 丁寧な依頼の表現を心がける
  • 推薦状を書いてもらう理由(目的)を述べる

なぜ推薦状が必要なのか、目的を明確に述べることにより、教授に協力してもらえる可能性は高くなります。

また、推薦状の締め切りギリギリに慌てて連絡するのは控えましょう。

忙しい教授は場合によっては返信が1カ月近くかかってしまう可能性もゼロではありません。

余裕を持ったスケジュールで連絡するようにしましょう。

推薦状の内容のポイント

就活で使う推薦状の内容のポイント

次に推薦状の書き方のポイントをみていきましょう。

主に以下3つあります。

自己推薦・教授推薦問わず、推薦状を書く際は気をつけてみてください。

以下詳しく説明していきます。

自分が企業にマッチしていることをアピールする

「推薦状」であるがゆえに、自分の良さをついついアピールしてしまいがちです。

しかし、「自分が企業と本当に合っているかどうか」を再度、考えてみましょう。

ここでいう「合う」とは、企業の理念や価値観とマッチしているということです。

もし、推薦状の内容と企業がマッチしていなければ、どれだけアピールしたとしても、企業はあなたを採用するメリットを見いだせないでしょう。

内容に一貫性を持たせる

推薦状を書いていると、さまざまなことをアピールしすぎることがあります。

その結果、アピールポイントがバラバラになってしまうことも珍しくありません。

それでは、企業側にあなたを採用するメリットを感じさせることは難しいでしょう。

「何をアピールしたいか」をはっきりさせ、そのポイントを軸にすることで内容に一貫性を持たせましょう。

論理的な内容にする

話の筋が通っていなければ、与える印象は当然よくありません。

アピールポイントをきちんと伝えるためには、論理的な内容であることが重要です。

文章の書き方や構成でマイナスの印象を与えないように、きちんと確認するようにしましょう。

特に出だしは大事で、出だしによっては、興味を持たれない可能性もあります。

推薦状を送る際の4つの手順

最後に、推薦状を提出する際の手順について解説していきます。

エントリーシートや内定承諾書等の書類を提出する際とほとんど共通しているので、しっかり確認しておきましょう。

推薦状のほかに用意しておくべきものとしては、次のようなものがあります。

用意するもの
  • A4の白封筒
  • クリアファイル
  • 送付状

A4の白封筒を用意

1番最初に目に留まる部分です。

悪い印象を与えないようにしましょう。

一般的には茶色の封筒は業務用、ビジネス文書は折り曲げない。

これらの基本にならい、A4の白封筒を用意します。

書類はクリアファイルへ

万が一、輸送の際に雨が降っても大丈夫なようにしておきましょう。

また、折れ曲がるリスクも軽減することができます。

実際に企業でビジネス文書をやりとりする際には、

クリアファイルに入れるのが原則です。

送付状の添付

書類と一緒に送付状をクリアファイルに入れましょう。

送付状があるのとないのとでは、格段に印象が変わってきます。

内容
  • 送付年月日(令和○年○日)
  • 企業名
  • 担当者名
  • 自分の住所・電話番号・、名前
  • 簡単な挨拶

このようなものが良いでしょう。

さらに詳しいポイントは、以下の記事を読んで押さえましょう。

 

ポストではなく、なるべく郵便局を利用する

準備ができたら、あとはポストに投函すればOKなのですが、万が一にも郵送料金が不足しては相手側に失礼です。

郵便局できちんと重さを測ってもらい、過不足なく料金を支払って郵送できるように、ポストへの投函は避けましょう。

要注意!急増中の【推薦状ハラスメント】

さて、推薦状についてお伝えしましたが、次は「推薦状ハラスメント」についてです。

これは、役員面接や最終面接など、内定直前のタイミングで学校や教授からの推薦状提出を迫るというもの。

狙いとしては、「内定辞退を防ぐ」ためです。

「推薦状を書いてもらったら、基本的に辞退はできない」という推薦状のデメリット部分を悪用したものです。

このようなオワハラの一種は、もちろん第一志望であれば問題ありませんが、そうでない場合は非常に危険です。

内定という目先の利益にとらわれて、本当に行きたい企業の選考のチャンスを逃してしまっては、本末転倒です。

「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、キャリアセンターやアドバイザー、進路相談室などさまざまな機関を活用し、慎重に判断することが重要です。

推薦状のオワハラについて下記の記事にも書いています。

推薦状に関するよくある疑問

それでは最後に、推薦状に関するよくある疑問について見ていきましょう。

親が書いてもOK?

意外と多い質問なのですが、常識的に考えて、もちろんNGです。

推薦状を企業が欲する意図は、自分、あるいは第三者から見て、「企業にマッチしている」ことを証明するためにあります。

自分で書くなら自己PRの延長線上として捉えられますが、いい年齢にもなって親が推薦状を書くなど、完全に逆効果です。

推薦状は、社会的地位を獲得している大学教授に書いてもらうのがベストでしょう。

教授に「内容は自分で書くように」と言われた場合は?

忙しい教授にあたると、「署名はするから、内容は自分で書いといて。添削はする」と言われる場合もあるようです。

もしそのような場合は、下記の内容を踏まえて書くようにしましょう。

自分で書くときの内容
  • 推薦者と推薦される者との関係
  • 推薦される者の人柄・評価

具体的には、以下のことに思考を巡らせてください。

推薦状の内容を考えるには
  • なぜそのゼミを選んだのか(何を学ぼうと思ったのか)
  • 授業やゼミ、学外での課外活動
  • 個人の趣味や打ち込んでいること

「教授(あるいは他者)から見た自分」について、公的文書としての文体で書き記してみましょう。

これで基本は大丈夫なはずですので、ポイントを押さえ、教授に確認してもらいましょう。

推薦状をもらえない場合もある?

推薦状をもらえない場合もあります。

学校の成績や素行などで推薦状が発行されない場合もあります。

また、教授に頼んでもなかなか書いてもらえないなどでもらえないこともあるでしょう。

その場合、自力で就活を行う必要があります。

自力での就活はメリットもあります。

内定後に別の会社に就職したいというとき、辞退などもしやすいです。

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「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか?

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

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まとめ:推薦状の活用で内定に近づく!

推薦状は、内定が決まりやすいというメリットのほか、辞退しにくいデメリットもあります。

この記事では次のことを紹介しました。

この記事で紹介したこと
  • 推薦状は学校推薦と個人推薦がある
  • 推薦状を企業に送る際の手順
  • 推薦状のハラスメントが増えているので注意

推薦状を使わない就活生も多いかもしれませんが、自分がいつ使うのかは誰にもわかりません。

そのときのために、最低限の知識は持っておきましょう。

そしてときがくれば、この記事を読んでしっかりメリット・デメリットを把握して、推薦状を利用するかどうか判断してください。

就活が終わってから、「推薦状を使うんじゃなかった…」「なんとなく使って後悔した…」なんてことのないように、正しい使い方をしましょう。

 

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