【企業分析】ニッポン高度紙工業の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024年3月25日更新
はじめに
ニッポン高度紙工業株式会社は、高知県高知市に本社を置く製紙メーカーです。
主力製品は、アルミ電解コンデンサ用セパレータや電池用セパレータなどの特殊紙で、コンデンサ用絶縁紙の最大手企業になります。
今回は、そんなニッポン高度紙工業の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
ニッポン高度紙工業への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っていますので、ぜひ最後まで読んでください。
- ニッポン高度紙工業の仕事内容が気になる
- ニッポン高度紙工業の就職難易度を知りたい
- ニッポン高度紙工業の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、パルプ・紙・紙加工品製造業以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、ニッポン高度紙工業の就職難易度は、やや高めです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、やや高めの難易度といえるでしょう。
平均年収が高く、残業は少なめで働きやすく、募集人数は6名〜10名と少なめです。
けれども、採用大学は様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
ニッポン高度紙工業株式会社について
出典元:ニッポン高度紙工業
会社概要
ニッポン高度紙工業は1941年に土佐和紙を起源として設立され、アルミ電解コンデンサ用セパレータを主力製品として事業展開しています。
高度紙の耐熱性と耐水性を生かし、セパレータの製造に早期から取り組み、80年以上にわたる歴史を誇っているのです。
強みは、少量多品種に対応できる生産体制と製品開発力にあります。
これにより世界市場での競争力を高め、国内外で高いシェアを獲得しているのも特徴です。
また、技術開発型企業として、紙とエレクトロニクスの融合や新素材の探求、電子部品への応用などに積極的に取り組んでいます。
各事業別の売上規模
ニッポン高度紙工業の2023年(2023年4月1日〜2023年12月31日)の総売上高は112億6900万円で、純利益は31億0100万円でした。
この売上は、アルミ電解コンデンサ用セパレータと機能材の2つに分けられます。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- アルミ電解コンデンサ用セパレータ: 売上高は87億5200万円で、前年同期比25%減でした。
- セパレーター事業(機能材):売上高は25億1700万円で、前年同期比31%減となりました。
参照ページ:有価証券報告書 | EDINET
各事業セグメントの解説
ニッポン高度紙工業の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
アルミ電解コンデンサ用セパレータ | 開発・製造・販売 |
セパレーター事業(機能材) | リチウムイオン電池用、電気二重層キャパシタ用、アルカリ電池用セパレータなど |
ニッポン高度紙工業株式会社は、電化製品などの製造に不可欠なセパレータを紙で開発、製造、販売する日本を代表する製紙メーカーです。
主力製品であるアルミ電解コンデンサ用セパレータは、国内市場において95%のシェアを獲得し、世界市場でも60%のシェアを確立しています。
この圧倒的なシェア獲得には、ニッポン高度紙工業株式会社の製品開発力と生産体制が大きく貢献しているのです。
ニッポン高度紙工業株式会社は、長年にわたる研究開発と技術革新により、高度紙の特性を最大限に活かした高品質なセパレータを提供し続けています。
持続可能性と環境配慮を重視し、製品の開発から製造、廃棄までの全プロセスにおいて、環境負荷を最小限に抑える取り組みを実施しているのも特徴です。
製品の高品質と環境への配慮を両立させ、世界的な企業としての責任を果たしています。
今後も顧客のニーズに的確に応えつつ、持続可能な成長を目指して邁進することが期待されるでしょう。
ニッポン高度紙工業で働いている社員は?
平均勤続年数は?
ニッポン高度紙工業株の平均勤続年数は22年です。
パルプ・紙の従業員の平均属年数が17.4年であることから、比較的長い期間働いている、定着率の高い職場といえるでしょう。
平均年収は?
ニッポン高度紙工業株の平均年収は、833万円でした。
パルプ・紙で見た場合の平均年収は573万円なので、業界全体の平均年収に比べても高い数値です。
平均残業時間は?
ニッポン高度紙工業株の従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり13.7時間でした。
業で働く従業員の平均残業時間は14.2時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間といえます。
平均ボーナス額は?
ニッポン高度紙工業の平均ボーナス額は134万円です。
これは同業種の業界平均である92万円よりも、42万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
ニッポン高度紙工業は、その企業理念と基本方針によって世界的な高度な紙工業企業としての地位を確立しています。
この企業文化は4つの基本方針に基づいており、ニッポン高度紙工業がどのような文化を築いているかを明確に示しているのです。
1. ニッポン高度紙工業は、世界で最も優れた商品を造り創る。
ニッポン高度紙工業は、常に世界で最も優れた商品を創造するという使命を背負っています。
既存の枠にとらわれることなく、能力向上と革新を続けることがDNAの一部です。
2. ニッポン高度紙工業は、世界に安心を売る会社である。
ニッポン高度紙工業の商品は、国内外で多くの顧客から支持されています。
品質、価格、納期、サービス、開発能力など、あらゆる面で顧客に安心感を提供することが重要な使命です。
3. ニッポン高度紙工業は、世界の未来の技術のニーズに挑戦する。
ニッポン高度紙工業は、技術開発型企業としての道を歩んでいます。
世界の未来の技術ニーズに真正面から挑戦し、それを満たす製品を開発することが使命の一環です。
従業員一人一人がこの使命を受け入れ、技術革新に貢献することで、常に先進的な企業であり続けます。
4. ニッポン高度紙工業は、世界のために役立つ仕事をしている集団である。
ニッポン高度紙工業は、世界に役立つ仕事をすることを信条としています。
顧客が最大の利益を享受できるよう、常に商品やサービスの改善に努めることが、ニッポン高度紙工業の使命です。
ニッポン高度紙工業はこれらの基本方針によって、世界の紙工業分野で一貫してリーダーシップを発揮しています。
常に挑戦し、安心を提供することで、世界の顧客に価値を提供し続けているのです。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいパルプ・紙・紙加工品製造業界の中でのニッポン高度紙工業の立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し、他社と比較してみても、ニッポン高度紙工業はトップクラスの企業だとわかるのです。
理由として以下の要因があると考えています。
1.先進技術とイノベーションの旗手
ニッポン高度紙工業は、パルプ・紙・紙加工品製造業界において、常に先進技術とイノベーションの旗手として君臨してきました。
ニッポン高度紙工業が常にリードし続ける理由は、過去の成功に安住せず、常に新たな技術やアプローチを探求し、革新的なソリューションを提供し続けているからです。
2.強固な生産体制と市場適応力
ニッポン高度紙工業は、少量・多品種の生産に対応できる強固な生産体制を築いています。
この柔軟性により、市場の急速な変化や顧客の多様なニーズにも迅速かつ適切に対応できるのです。
3.社員の成長を支える環境と文化
ニッポン高度紙工業は、社員一人ひとりの成長を積極的に支援する環境と文化を育んでいます。
社員を成長させる方針を重視しており、自己啓発にかかる費用を援助する制度や報奨金制度などがあるのも魅力です。
社員は自己実現を果たし、組織全体のパフォーマンス向上に貢献しています。
ニッポン高度紙工業は、先進技術とイノベーションのリーダーシップ、強固な生産体制と市場適応力、そして社員一人ひとりの成長を支える環境と文化という、多面的なことも魅力です。
これらの要素が結集し、ニッポン高度紙工業が持つ独自性と競争力を形成しています。
以上の要素により、ニッポン高度紙工業はパルプ・紙・紙加工品製造業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
ニッポン高度紙工業 | 175億8600万円 | 833万円 | 58 | 女性も働きやすい社風 |
田中化学研究所 | 576億7200万円 | 531万円 | 58 | 部署間の風通しが良い社風 |
ダブル・スコープ | 480億4300万円 | 663万円 | 58 | 挑戦を歓迎する社風 |
戸田工業 | 349億3400万円 | 701万円 | 58 | オンリーワンを目指す社風 |
ニッポン高度紙工業の新卒募集要項について
以下にニッポン高度紙工業の新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 総合職 |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学院卒 (月給)214,900円 大学卒 (月給)203,100円 高専卒 (月給)179,200円 短大・専門卒 (月給)179,200円 高校卒 (月給)169,800円 |
賞与 | 年2回(6月・12月)※業績連動型賞与制度 (1回の支給月数は2~4ヶ月) |
研修制度 | 制度あり ○教育訓練制度 入社後は新入社員研修を実施、以降は主としてOJTおよび当社の年間教育計画に沿った研修の受講(必須・任意あり) 内定~入社まで ・内定者交流会 ・内定者研修(適宜) ・内定者合同研修会(3月末) 入社後 ・新入社員合同研修 ・OJT(仮配属先) ・本採用研修 入社5年目まで ・配属先で必要となる知識やスキルに関する研修 ・安全衛生やメンタルヘルスに関する研修 ・5年次研修 入社5年目以降 ・階層別研修、職務に応じた各種研修(社内外) |
福利厚生 | ・健康保険(介護保険)、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など完備 ・交通費支給(通勤距離によるガソリン代相当額) ・自己啓発援助制度 ・社内クラブ活動援助制度 ・育児・介護のための短時間勤務制度 など |
求める人材
ニッポン高度紙工業では、求める人材として下記のものを公表しています。
1.自己成長を重視する人
ニッポン高度紙工業では学歴や専門知識だけでなく、自己成長意欲を持つ人材を求めています。
常に新しいことを学び、自己啓発に励む姿勢が求められるのです。
2.挑戦を恐れない人
困難に直面しても諦めず、むしろそれをチャンスと捉え、挑戦し続ける自信のある人材を歓迎します。
変化に柔軟に対応し、積極的に新たな道を切り拓く姿勢が求められているのです。
3.チームワークと誠実さを重んじる人
明るく正直な人柄で、チームワークを大切にし、協力して目標を達成することを重視する方を歓迎します。
誠実な態度で業務に取り組み、信頼関係を築ける人材を求められているのです。
4.成長志向と柔軟性を重視
学歴や資格よりも、自己成長意欲や挑戦する姿勢を重視しています。
常に新たなことに挑戦し、成長し続けることで、競争力を維持しているのです。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
ニッポン高度紙工業の選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
高知の企業就職ナビ(ケンジン)または、マイナビよりエントリー→会社説明会(対面/WEBにて実施)→エントリーシート提出→Web試験・適性検査→面接(個別)1回実施予定→面接(個別)1回実施予定→面接(個別)1回実施予定→内々定
面接では志望動機などのスタンダードな質問が多いです。
また、研究のやりがいや、人柄なども聞かれる傾向にあります。
入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されるため、明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
高知の企業就職ナビ(ケンジン)または、マイナビより必要事項を入力し、登録しましょう。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し、送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
ニッポン高度紙工業のイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、ニッポン高度紙工業とミスマッチがないか深堀りしましょう。
同じタイミングでエントリーシートを手書きで提出することになります。
質問事項には下記のようなものがありますので、見てみましょう。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- ニッポン高度紙工業に興味を持ったところ
このように、基本的なことを聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③面接+性格診断(SPI)
ニッポン高度紙工業では一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生1:社員1で実施しています。
面接では自己紹介や志望理由、小売業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は30分程度、オンラインで行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリーシートに記載した事項や、その他についての回答が求められるでしょう。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
ニッポン高度紙工業では、新卒社員にとって「成長できる場になり得るのか」を最も重要視しているため、複数回面接を実施します。
最終面接は、学生1人と面接官1人で40分程度です。
自己PRなどの一般的な質問の他に、入社に対する理由や熱意について深く確認されるでしょう。
最終になるにつれて質問が深堀りされ、実務に適性があるのか確かめるような質問が増えていきます。
実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗に行ったりしてイメージを付けておくことがおすすめです。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
ニッポン高度紙工業の採用大学の実績を以下に掲載しますので、参考にしてください。
難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学院> 北海道大学、筑波大学、東京農工大学、東京理科大学、近畿大学、関西大学、大阪大学、<大学> 長岡技術科学大学、成蹊大学、立命館大学、中央大学、東海大学、東洋大学、東京農業大学、芝浦工業大学、帝京大学、法政大学、早稲田大学、慶應義塾大学、千葉工業大学、千葉商科大学、神奈川大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学も含まれていますが、ニッポン高度紙工業は多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得できるようにしましょう。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、ニッポン高度紙工業の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高めといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして面接が複数回あるから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターはあまりないから
- 平均年収が高い数値で、募集人数は6〜10名と少ないから
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、内定の可能性はあるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
ニッポン高度紙工業は、アルミ電解コンデンサ用セパレータで国内95%、世界60%のシェアを獲得しています。
求める人物像としては、素直さと謙虚さを持ち続け、常に成長心を持つ方を求めているのが特徴です。
新しい挑戦や変革に積極的に取り組み、変化の激しい環境でも、自らの手で問題解決に取り組むことができ、やりがいを見出す方を歓迎しています。
常に考え、積極的に行動し、困難に直面しても諦めずに挑戦する姿勢が必要となるでしょう。
これらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがありますので、対策をしっかり行って選考に臨みましょう。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
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