インターンに落ちたら本選考も落ちる? 原因を分析し通過率を上げるポイント

インターンに落ちたら本選考も落ちる? 原因を分析し通過率を上げるポイント

2023年5月30日更新

はじめに:インターン落ちしたら本選考も難しい?

「かねてより興味のあった企業のインターンに落ちてしまった。本選考ももう厳しいのだろうか」

「まさかのインターン書類選考で落ちてしまった。本選考でやり直したいが、受けることはNGなのだろうか」

 

せっかく気合を入れてインターンに応募したのに、

落ちてしまってはモチベーションもすっかり下がってしまいますよね。

 

結論から言うと、

本選考でリベンジを試みること自体は問題ありません。

 

むしろ、インターンの方が応募人数が集中することが多く、

本選考よりも高い倍率となることは往往にしてあるからです。

 

本記事では、

 

・インターンの通過率

・インターンで落ちてしまう原因

・インターンと本選考の関係

 

について、解説していきます。

 

インターンは、言ってしまえばまだ就活の序盤戦。

足慣らしのようなものですので、落ちてしまったからといって悲観する必要は全くありません。

 

逆に、この機会を成長のチャンスとして捉え、気持ちを切り替え、

様々な企業も再度視野に入れて改めて考えてみましょう。

1. インターンシップとは

インターンシップとは、「学生が自己の適性を把握する」「仕事の内容を理解する」といった目的で在学中に一定の期間、企業内で就業体験を行うプログラムです。

 

多くは大学2〜3年生を対象にしており、1日や2日〜2週間程度の短期インターンと数か月にわたって行われる長期インターンに分けられます。

 

インターンシップにより、働く雰囲気を知ることや、学生時代に社会人経験を積むことで、志望する企業から内定をもらえる実力を身につけたいなど、目的は多くあります。

 

最近では、面接や内定時期の前倒しが加速しており、早期に内定を獲得している学生も増加しています。そのうちの6割強が「インターン参加企業からの内定」を獲得しているパターンであり、採用に直結する可能性が十分にあるといえます。

2.データで見るインターンの通過率

「インターンに応募したはいいけど、果たして受かるのだろうか」

「実際のインターン通過率ってどれぐらいなのだろう?」

 

インターンの倍率はどれぐらいなのか、

気になる方も多いのではないでしょうか。

 

リクルートキャリア就職みらい研究所が行った調査によると、インターンの倍率は平均2.6倍でした。しかし倍率は職種や企業によっても状況が大きく異なるので、平均値から差が生じることも多いでしょう。気になる方は企業の本選考の倍率を参考にしてみれば、ある程度予測することが可能です。

 

参考:

注)リクナビ就活準備ガイド「インターンシップの倍率はどれくらい?」2023年5月29日

また、

リクナビが運営する就活サイト「就活ジャーナル」が2009年、大学3年生・大学院1年生合計158人を対象に実施した調査のデータによると、

最終的な通過率は55.4%となっており、

つまり、通過率としてはだいたい5割となっています。

 

これを詳しく

・書類面接

・面接

の実施率・通過率に分けてみると、

以下のようになっています。

 

 

まず、書類面接が行われる確率は52.9%であり、

およそ2社に1社で行われるようです。

 

インターンシップの書類選考、何社受けましたか?

▲インターンシップの書類選考、何社受けましたか?

(出典:就活ジャーナル

 

これに対し、

書類面接の通過率は60.0%。

 

うち何社の書類選考を通過しましたか?

▲うち何社の書類選考を通過しましたか?

(出典:就活ジャーナル

 

 

また面接に関しては、

行われる割合は28.4%、

通過率は59.1%となっているようです。

 

 

インターンシップの面接、何社受けましたか?

▲インターンシップの面接、何社受けましたか?

(出典:就活ジャーナル

 

うち何社の面接に通りましたか?

▲うち何社の面接に通りましたか?

(出典:就活ジャーナル

 

 

 

この平均参加企業数1.5社(2009年)という数字は非常に少なく、

2019年の平均は4.37社となっているので、

(出典:リクナビが、マーケティングを手がけるクロスマーケティングと合同で2019年3月、19卒の内定者1,239人を対象に実施したアンケート

もしかしたらこの数字も現在は少し違っているかもしれません。

 

ですが、

インターン文化が10年前よりも大いに普及した現在、

通過率はもしかしたらこれよりも厳しくなっている可能性もあります。

 

「半分の人が落ちるとは、意外と難しいんだな、、」

と、びっくりされた方もいるかもしれません。

 

インターンとはいえ、選考は選考。

「誰でも受かる」訳ではありませんが、落ちてしまったからといって悲観する必要は全くありません。

 

というのも、出来るだけたくさんの企業を知るため、

志望度が低くても業界構わずインターンへ応募する人が多いので、

比例して倍率も非常に高くなりますし、

そもそもインターンシップの募集人数が本選考よりも少ないことも多いからです。

 

すなわち、言い換えると、

本選考ではインターンシップよりも採用人数を多くとることが多いため、チャンスは十分にあるといえます。

3.インターンに落ちてしまう6つの原因

3-1. インターンシップ選考プロセス

インターンシップの選考プロセスとしてエントリーシート、筆記試験と適性検査、面接が挙げられます。

 

・エントリーシート(ES)

氏名や住所、学歴のほかに自己PRや志望動機が頻出項目になります。応募先企業で強みをどのように活かせるかや、その会社ならではの魅力、入社後のビジョン等を具体的に伝えることが大切です。

 

・筆記試験と適性検査

企業によって異なりますが、筆記試験では小論文や英作文などが出題される傾向にあります。適性検査ではSPIなどWEBテストを用いることが多く、事前に対策をしておきましょう。

 

・面接

個人面接・グループ面接・グループディスカッションといった形式があり、事前準備が大切です。

 

3-2.インターンシップに落ちる6つの原因

インターンの通過率は55%であり、

約2人に1人が落ちる計算となっています。

 

なかなか熾烈な戦いとなりますが、

インターンへの合格は、

基本的なことがポイントを抑えれば、さほど難しいわけでもありません。

 

本記事では、よくありがちなインターンに落ちてしまう原因について見ていきます。

 

①エントリーシートの対策不足

 

エントリーシートの内容が不十分な場合があります。特に、ガクチカ、自己PR、志望動機についての内容を深めることで自分がどのような人間であるのかアピールできるように対策をしたいものです。それぞれについて解説した記事を以下にご紹介しますので参考にしてください。

 

・ガクチカ

 

【例文付き】「学生時代最も打ち込んだこと(ガクチカ)」完全対策!

 

・自己PR

 

【例文付き】就活に必須のPREP法!ESの自己PRの書き方!

 

・志望動機

 

志望動機ってどうやって書いたらいいの?書き方の4つのポイントと例文5選 

 

②筆記試験と適性検査の対策不足

 

筆記試験やWEBテストの結果がよくなければ選考に漏れてしまう原因となります。特にWEBテストはそれほど内容の難しいものではありませんので、事前に対策を取っておきましょう。アプリや本でも勉強ができますので自分の力を発揮できるようにしたいですね。

 

【裏ワザあり】インターンのWEBテストを攻略する最短の方法

③面接の対策不足

 

コミュニケーション力が低いことでも面接で落ちてしまう原因となります。

面接の際には一方的に話すだけでなく、相手の言いたいことを理解したうえで、自分の言いたいことを相手に伝えられる双方向性のコミュニケーション力が求められます。

 

また逆質問をすることで志望意欲の高さをアピールすることやハキハキと話すこと、さらには清潔感のある身だしなみにすることも重要でしょう。

 

インターンは目的意識が勝負!面接でよく聞かれる質問例とマインドセット

 

 

④自分の強みをアピールできていない

 

つぎに考えられる、インターンに落ちる理由としては、

「普通」であるために自分自身の独自性を見出せていないことが挙げられます。

 

このようにいうと、

「自分はどこにでもいる、ありきたりな学生だから、そんなこと言われても無理!」

と思ってしまうかもしれませんね。

 

ですが、勘違いして欲しくないのは、

「学生時代に目立ったことを経験していないことがダメ!!」

ということを言っているのではありません。

 

あくまでも、

「自分自身の伝え方や独自性を表現できているか」

という意味合いにおいての話です。

 

実際の本選考でも同様ですが、自分の言葉で伝えることは非常に重要です。

 

就活サイトをコピペしたかのような、

「ありきたりな志望動機やエピソード」では、

何百・何千という学生を判断しなければいけない面接官の印象に残りません。

 

たとえよくありがちなエピソードでも、

自分しかしていない経験や、その時感じた感情は、

あなただけのものであるはず。

その根底に、”あなたらしさ”が隠れているのです。

 

“普通の表現方法”から抜け出し、

“自分らしさ”が伝わるように、しっかりと自分をアピールできるように

 

きちんと自己分析を行うことが、非常に大切になってきます。

 

自己分析を馬鹿にしていた人の話。

【自己分析】無料で自分の強みを診断できるツール・サイト13選

 

 

⑤そもそも企業と合っていない

 

インターンに落ちる2つ目の理由として、

企業とのミスマッチが挙げられます。

 

高いスキルや意欲が、

選考において重要な要素であることは間違いありませんが、

インターン通過の可否は

個人の能力だけで決められるものではありません

 

対象の企業と、学生のカルチャーや雰囲気があっているかどうかというのは、

非常に重要な要素です。

 

例えば、

大手企業と設立1年のベンチャー企業では、

仕事の進め方や内容は大きく変わってくることは想像に容易いはず。

 

【体験談あり】ベンチャー企業に向いている人はこんな人!

ベンチャー企業就職のメリットとは?向いている人は?

 

同様に、雰囲気やカルチャーも違ってくるでしょう。

 

それらが、例えば自分に合わないと感じてしまうと。

学生側も企業側もお互いに、

有益なインターンシップとはならないかもしれません。

 

この企業に「合う or 合わない」は、本選考でもみられていることがほとんどです。

 

なので、インターンでも本選考でも、

限られた時間の中で効率よくインターン経験を積みたい人や、

効率よく本選考を受けていきたい人は、

自分を客観視して企業を選択することも重要なポイントです。

 

自分を磨ける! 就活初心者から上級者まで、レベル別おすすめインターン9選!

 

 

⑥意欲的かつ主体的に動けていない

 

もし、あなたに採用権限があった場合、

「意欲のある人と意欲のない人」どちらを採用したいですか?

 

他の要素も絡んでくるとは思いますが、

ほとんどの人が「意欲のある人」を採用したいのではないでしょうか?

「主体的」であるかどうかも、同様のことがいえると思います。

 

企業が採用したい人物像の大前提として

“労働に対する意欲があるかどうか”

は非常に重要です。

 

もし、あなたが労働に対して

マイナスのイメージを持っているように見えてしまった場合、

それだけで他の学生よりも評価が低くなることは避けられないでしょう。

 

では、どうすれば

「意欲的かつ主体的に働きたい!」

という気持ちを伝えることができるでしょうか?

 

様々な方法はあるとは思いますが、

方法の1つとして、

 

自分がインターンシップに参加することで、

「どう成長したいのか?、何を学びたいのか?」

を明確にしておくことで伝わりやすくなります。

 

インターンは目的意識が勝負!面接でよく聞かれる質問例とマインドセット

4.プラスかマイナスか?インターン参加と本選考の関係

インターンの通過率、落ちる原因について見てきました。

 

そもそも、インターンは倍率が高くなるものですし、

本選考とは別物として考えるべきです。

 

もちろん、

本選考の担当者がインターン面接の担当者と同じであったり、

インターンに落ちてしまった時の原因を改善できていなかったり、

インターンで非常識な行動をしてしまいそれが担当者の目に止まってしまったら、

たとえ本選考を受け直したとしても

また同じ結果になる可能性は十分に考えられます。

 

しかし、

必ずしも落ちるというわけではないことも確かです。

 

本項では、インターンと本選考の関係について

改めて考察していきます。

 

 

4-1. 必ずしも本選考に落ちるわけではない

 

結論、インターンに落ちても本選考に必ず落ちるという訳ではありません。

 

確かに、インターンに参加することで、

人脈、企業分析、志望動機が作りやすいなどの

メリットを得られる場合が多く、

結果的に本選考が有利になることも多々あります。

 

その結果、

インターンに参加していない人が不利になることもあるでしょう。

 

 

しかし、あくまでもインターンは本選考ではありません。

本選考が不利になっても、面接で挽回できるチャンスは大いにあります。

 

 

 

4-2. 非常識な行動ではインターン参加が逆にマイナスになることも

 

むしろ、インターンに参加することで悪目立ちしてしまい、

本選考にマイナスの影響を与えてしまう可能性もあります。

 

インターン中に、

居眠り、遅刻などをしてしまうと、

人事担当者はどう考えるでしょうか?

 

純粋に「やる気」を疑ってしまいますよね。

 

それ以外にも、

グループワーク中に必要以上に自分をアピールしたり、

他人を馬鹿にするような発言をするなど、

過度に協調性を欠いていることがマイナスのイメージに繋がることもあります。

 

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企業はあくまでも組織であることを忘れてはなりません。

組織の中で働くことができない学生は、マイナスの評価となるでしょう。

 

それ以外にも言動には十分に注意する必要があるでしょう。

 

例えば、

 

・マナー

・企業のことをあまりにも知らない

・積極性が皆無

・勝手に仕事を進めてしまう

 

などでしょうか?

 

いくらインターンと本選考が別物とはいえ、

一度ついてしまったマイナスのイメージは、人事担当者も人間である以上、

払拭することは非常に難しいです。

 

参加できただけで満足するのではなく、気を抜かずに社会人としてのルールは守るようにしましょう。

 

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社会人基礎力? 社会人に必要とされる3つの能力とは?

 

 

4-3. インターンに参加できなくても諦めないで!

 

とにかく、インターン不参加=本選考も落ちる、ではありません。

 

確かに、

インターンに参加することでたくさんのことを学ぶことができるでしょう。

 

ですが、

何かを学ぶことができる場所はインターンだけではないはずです。

 

インターンに参加しなくとも、

それ以外の場所でしっかり学んで、

本選考でしっかりその内容を伝えることができれば、

インターンに参加できなくても問題ありません。

 

ただ、志望度が高いようならば、きちんと企業研究を行い、

知識や分析行うことでインターン参加者に追いつけるようにしておきましょう!

 

 

まとめ

インターンは落ちても落ち込まないで!

 

インターンは本選考よりも募集人数が少ないので、

落ちる確率は高くなります。

 

インターンの1つや2つでそんなに落ち込む必要はありません!!

 

そして何より、

就職活動の目的はインターンに受かることではありませんよね。

 

就職活動においてインターンが最重要な部分ではありません。

そして、応募した企業が自分に合うとも限りません。

 

インターンの参加・不参加が自分にとって、

有利になるのか?不利になるのか?

 

この辺りをしっかり考えてみて、

自分にとっての最適解を選択することが重要です。

 

繰り返しになりますが、

インターンに不参加でも、

本選考に落ちる訳ではありません。

 

インターン後からの巻き返しは十分に可能なので、

落ちたからといって気落ちすることなく、

「今、自分に何ができるか」

を考えて行動してきましょう!  

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