【企業分析】JCUの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/24更新
はじめに
株式会社JCUは、東京都台東区に本社を置くめっき用薬品やめっき処理装置の製造会社です。
自動車部品や建築材などに防錆や装飾を施す薬品の製造、材料の表面に金属の薄膜を被覆するめっき処理を行うための装置の製造を行っています。
あらゆる産業分野におけるニーズに対応するため、表面処理薬品の開発販売をはじめ、さまざまな国、お客様へ技術サポートを提供しています。
今回は、そんなJCUの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
株式会社JCUの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。ぜひ最後までご覧ください。
- JCUの仕事内容が気になる
- JCUの就職難易度を知りたい
- JCUの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、化学メーカー以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、JCUの就職難易度はやや高めです。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、やや高めの難易度といえるでしょう。
採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば、内定を獲得できる可能性は十分にあります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
株式会社JCUについて
出典元:株式会社JCU
会社概要
株式会社JCUは、1957年に創業された表面処理用薬品や装置の製造・販売会社です。
自動車部品や建築材などの防錆や装飾を目的とした薬品、材料の表面に金属の薄膜を被覆するめっき処理を行うための装置の製造を行っています。
JCUは薬品と装置の一体販売を行っている数少ない企業で、設立以来培ってきた豊富な現場経験からお客様に適したプロセスを提供することを強みとしています。
JCUの事業内容は次のとおりです。
- 表面処理薬品事業
- 装置関連事業
- 電子分野
- 装飾
- 機能分野
また、JCUは世界中の拠点から製品を販売できる体制を整えています。
表面処理関連装置は、自動車業界をはじめに電子関連業界などあらゆる分野に浸透しており、現在その納入台数は全世界で1000基以上に達しています。
JCUは研究開発型企業で、国内従業員の約40%が研究開発・技術サポートに携わっています。
市場のニーズに合致した新製品を常に供給すべく、営業部門や技術サポート部門と連携し、お客さまの需要をいち早く取り入れ、環境・コスト・健康を意識した研究開発を進めています。
参照ページ:株式会社JCU 会社概要
各事業別の売上規模
株式会社JCUの2023年度の第2四半期の総売上高は271億3700万円で、純利益は93
億6900万円でした。
この売上は薬品事業、装置事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 薬品事業(薬品): 売上高は228億900万円で、前年同期比6%増となりました。
- 薬品事業(仕入製品): 売上高は17 億1800万円で、前年同期比19.7%増%となりました。
- 装置事業:売上高は26億800万円で、前年同期比99.5%増となりました。
各事業セグメントの解説
株式会社JCUの主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
薬品事業 | 国内・海外市場における表面処理薬品の開発・製造・販売及び関連資材の販売 |
装置事業 | 国内・海外市場における表面処理装置の設計・製造・販売、プラズマ技術を利用したプリント基板洗浄装置の販売、太陽光発電による売電等 |
その他事業 | ワイン製造用ブドウ・苗木の育成・販売等 |
創業以来、装飾・防錆めっき技術から発展した様々な表面処理技術を提供することで、自動車、エレクトロニクスなどの産業の成長を支えてきています。
最先端の研究開発を行い、めっき技術はスマートフォンなどの高密度プリント基板や半導体の配線にも用いられています。
以下参照ページを紹介するので是非確認してみてください。
参照ページ:JCU 事業の経過およびその成果
JCUで働いている社員は?
平均勤続年数は?
JCUの平均勤続年数は15.8年です。
男性は16.1年、女性は15.2年で、業界平均(製造業)を男性は1.3年、女性は3.2年上回っています。
平均年収は?
2022年度のJCUの平均年収は843万円でした。
国内の上場企業の平均年収614万円よりも高い水準で、化学業界の平均年収646万円よりも高い数値です。
上場企業における平均年収ランキングでは全体で370位、化学内で11位となっています。
平均残業時間は?
JCUの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり6.3時間です。
化学業界で働く従業員の平均残業時間は14.8時間のため、業界内では平均よりも少ない残業時間と言えるでしょう。
平均ボーナス額は?
JCUの平均ボーナス額は135万円です。
同業種の業界平均が104万円であることから、31万円ほど高い金額です。
どんな文化なの?
株式会社JCUは、装飾・防錆めっき技術から発展した表面処理技術を提供し、自動車やエレクトロニクスなどの産業の成長を支えてきた企業です。
その企業理念は、「表面処理技術から未来を創造する」ことにあります。
JCUは長年にわたり培ってきた知見と研究・開発力を活かし、新たな表面処理技術を追究し、ものづくりを支え、世界中の人々の豊かな生活に貢献しています。
また、JCUは社会の持続可能な発展に貢献するためにCSR(企業の社会的責任)を重要視しています。
そのために4つのCSR方針を掲げています。
1.品質向上とサービス提供の継続性
開発型企業として、より良い製品・サービスを提供し続けることを約束します。
2.法令遵守と社会的責任
法令や社会ルールを順守し、さらに社会的な要請にも積極的に取り組みます。
3.ステークホルダーとのコミュニケーション
ステークホルダーとの適切なコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことに努めます。
4.透明性と公正性の確保
経営の透明性を高め、社内の風通しを良くし、公正かつ明確な企業活動を行います。
上記のように、JCUは開発型企業として法令や社会ルールを順守し、同時に社会的要請に積極的に応えています。
ステークホルダーとの信頼関係を築き、経営の透明性を高め、社会的責任を果たしつつ、公正かつ明確な企業活動を展開しています。
持続可能な社会の構築に向けた取り組みを継続している企業です。
参考:JCU事業紹介
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい化学業界の中でのJCUの立ち位置をご紹介します。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2023年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
JCU | 271億3700万円 | 843万円 | 58 | 個々の能力を活かすことを経営の柱とする |
上村工業 | 857億4900万円 | 780万円 | 58 | 穏やかで風通しが良く、相談しやすい雰囲気 |
メック | 140億200万円 | 761万円 | 58 | 仕事を楽しむ社風 |
日本高純度化学 | 162億5400万円 | 826万円 | 60 | 少数精鋭の専門家の集団 |
参照:パフェット・コード
売上高を参照し他社と比較してみても、上村工業に次ぐトップクラスの企業だということがわかります。
トップクラスの企業である理由として、以下の要因があると考えられます。
- 研究開発型企業:研究開発型企業として、業界をリードする存在です。従業員の40%が研究開発・技術サポートに従事し、市場の要求に応えるために営業部門と緊密に連携しています。総合研究所では先端解析機器を活用し、めっきパイロットプラントを通じて実用レベルの製品開発を行います。海外現地法人に配置されたスタッフにより、グローバルなサービス提供が実現しています。研究開発力を最大限に活用し、市場のニーズに応える製品を迅速に提供しています。
- お客様サポート力:「めっきのお医者様」として、お客様の生産現場でめっきの状態を厳密にチェックし、問題を早期に発見します。問題が生じた場合、技術サポート部隊と緊密に連携し、薬品の分析・解析を行い、迅速かつ的確な対応を実施します。その結果、開発段階から提案されるトータルなソリューションや高度な技術力により、国内外のお客様から高い信頼を築いています。
- グローバルネットワーク:アジアを中心に海外展開するJCUは、海外10ヵ国、12ヵ所に事業拠点を有しています。各拠点には日本人技術者が常駐し、迅速かつ手厚いサポートを提供しています。現地法人の技術営業スタッフは高い対応力を備え、言葉の壁を超えてお客様のニーズに応えています。さらに、OJTを通じてスタッフの成長を促進しています。
以上の要素により、JCUは化学業界の中でもトップクラスの売上高を生み出しています。
参照ページ:JCUの強み
JCUの新卒募集要項について
JCUは、国内では東京、大阪、名古屋、福岡、川崎、上越などの主要都市に拠点を持ち、海外展開も積極的に行っています。
中国(上海、広州、深圳、蘇州、湖北)、韓国、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、メキシコ、インド、アメリカなど、世界各地に事業拠点を有しています。
このグローバル展開は、海外でのキャリアを模索する方々にとっては絶好の機会となるでしょう。
海外の拠点でも日本と同様に、高度な技術を活かしたプロジェクトに携わることができるからです。
また、異文化を経験し、国際的な視野を広げることができるため、キャリアの幅を大きく広げられるはずです。
JCUは世界中の才能が活躍できる環境を提供しており、海外でのキャリアを志す方々にとって魅力的な選択肢となっています。
以下にJCUの新卒募集要項についてまとめました。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術職: 研究開発・機械開発・技術営業・装置技術営業職: 薬品営業・装置営業事務職: 管理事務(総務・人事他)・営業事務 |
初任給 | 短大卒・専門学校卒 基本給200,000円 高等専門学校卒 基本給220,000円 大学卒 基本給220,000円 大学院卒 基本給240,000円 |
賞与 | 年2回(6・12月) 平均7.2カ月(2023年度実績) |
研修制度 | 入社後2ヵ月間、部門ごとのローテーション研修有り。 外部の研修機関にてビジネスマナー研修を実施。 |
福利厚生 | 各種社会保険完備 企業型確定拠出年金制度 団体生命保険 財形貯蓄制度 従業員持株会 借上社宅・独身寮 育児・介護休業制度他 |
求める人材
株式会社JCUが求める人材は下記の通りです。
実績と信念
創業以来、装飾・防錆めっき技術から発展した様々な表面処理技術を提供し、自動車やエレクトロニクスなどの産業の成長を支えてきました。
半世紀以上にわたる実績を積み重ね、「表面処理技術から未来を創造する」を企業理念に掲げ、次なる50年を見据えています。
前向きな挑戦者
この信念に基づき、積極的で創造性に富み、変化に柔軟に対応できる人材を求めています。
一つのことを最後までやり遂げた経験を持ち、技術水準の高い表面処理薬品の開発に挑むことを期待しています。
時代の変化に即座に対応し、効率的かつ低コストで成果を出し続けることが求められるでしょう。
挫折を乗り越える姿勢
研究開発においては、挫折や不採用の経験もあるでしょうが、それらに負けずに前向きな姿勢を貫くことが重要です。
先輩社員のように、常に挑戦し成長する姿勢を持つ人材が求められます。
変化を楽しむチャレンジャー
変化を楽しみ、新たなチャレンジに果敢に取り組む人材も求めています。
今後、海外展開が加速する中、海外出張や最先端の研究開発に携わる機会が与えられるでしょう。
語学力は不要ですが、積極的なコミュニケーション能力が不可欠です。
常に挑戦し、世の中に貢献する研究者として活躍できる人材を求めています。
参照:JCU 経営者メッセージ
新卒採用のフロー
JCUの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
2024卒 本選考
志望動機→企業研究→エントリーシート→WEBテスト→1次面接→最終面接
面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、学生時代頑張ったことなどを、チェックする質問もあるのが特徴です。
入社意欲や将来のプランが明確かどうかが重視されるでしょう。
今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておいてください。
①新卒エントリー
応募方法は、リクナビより必要事項を入力し、登録します。
エントリーシートでは志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信して終了です。
②会社説明会、自分史ワークシート・エントリーシート
JCUのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、JCUとミスマッチがないのかを深堀りしましょう。
また、同じタイミングでエントリーシートを指定の用紙に手で記入します。
質問事項は以下の通りです。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- JCUに興味を持ったところ
このように基本的なことを聞かれるでしょう。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨んでください。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は、下記に記載した参照ページを確認してください。
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③面接+性格診断(SPI)
JCUでは一人ひとりを深く知るため、最初の面接から学生2名、 面接官3名で実施されます。
面接では自己紹介や志望理由、化学業界を選んだ理由などが聞かれますので、自分の答えを見つけておきましょう。
一次面接は20分程度オンラインで行われます。
和やかな雰囲気の中、キャリアプランやエントリーシートに記載した事項と、その他についての回答が求められます。
以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 学生時代頑張ったこと
- 行ってみたい国
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④複数回面接
最終面接は、学生1名に対し、面接官は3名で構成されます。
面接時間は約20分で、場所は川崎の研究センターです。
面接官には社長や取締役役員も含まれます。
自己PRなどの一般的な質問の他に、詳しい研究活動の内容について、危険物取扱者甲種についてなどが確認されるでしょう。
最終になるにつれて質問が深堀りされ、実務に適性があるのかを確かめるような質問が増えてきます。
自分が実際に現場で働いている姿を想定したり、実際に店舗に行ったりしてイメージを付けておきましょう。
以下のページも確認し、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
JCUの採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用しており、いわゆる学歴フィルターはないと考えられるでしょう。
<大学> 青山学院大学大学院、愛媛大学大学院、大妻女子大学、関東学院大学大学院、北里大学大学院、九州工業大学大学院、近畿大学、熊本県立大学、熊本大学大学院、群馬大学、群馬大学大学院、慶應義塾大学大学院、工学院大学 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学も含まれていますが、JCUは多様な学生層から就活生を積極的に採用しています。
よって、学歴が原因で不採用になることは考えにくいでしょう。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得してください。
就職偏差値・難易度
それではここまでの内容を踏まえて、JCUの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度はやや高めといえます。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローとして特別なステップがないから
- 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりないから
- 平均年収は高めで残業は少なめだから
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
JCUは化学業界に属する企業で、表面処理(めっき)業界の総合メーカーとして世界市場を目指し、躍進中です。
創業以来、「表面処理技術から未来を創造する」を企業理念に掲げ、次なる50年を見据えて、自動車・家電など多岐にわたる産業のリーディングカンパニーとして成長しています。
100名以上の研究員で、スマートフォンなどの先端技術の革新を牽引しています。
常に独創的かつスピーディな研究開発を行い、世界のユーザーに信頼されるオリジナル製品を提供し、前向きで柔軟性のある人材を求めています。
JCUは化学業界の中でもトップレベルなので、企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってくるでしょう。
それでも学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。
対策をしっかり行って選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。