【企業分析】三井海洋開発の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/22更新
はじめに
三井海洋開発株式会社(以下、三井海洋開発)は、東京都中央区日本橋に本社を置く家電量販店業界・小売業界に属する企業です。
1968年に、三井造船株式会社(現 株式会社三井E&Sホールディングス)と三井物産株式会社が出資して設立された企業で、FPSOなどの海洋石油・ガス生産設備に特化した事業展開をおこなっています。
今回は、そんな三井海洋開発の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などについて詳しく紹介していきます。
三井海洋開工への就職に興味があるなど、以下のような就活生を対象に企業分析を行っているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 三井海洋開発の仕事はどんな内容があるのか気になる
- 三井海洋開発の就職難易度を知りたい
- 三井海洋開発の選考対策をするときのポイントを知りたい
また、機械業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論をお伝えすると、三井海洋開発の就職難易度はやや高くなっています。
以下に紹介している参照記事で、就職偏差値を詳しく解説していますが、一般的な就職難易度よりも高いと考えられるでしょう。
採用大学には、最難関と呼ばれる大学が多くあることからも、選考対策をしっかりおこなわなければ、内定を獲得することは簡単ではないと言えます。
そこで、選考を突破するためには、活躍できるフィールドを見つけてしっかり自己PRができるよう対策しておくことが大切です。
企業研究や分析、自己PRなどへの対策をおこなうだけでなく、自分が就職後にどのような活躍ができるのかを考えなければなりません。
三井海洋開発の内定を狙うなら、積極的に会社説明会に参加し、募集されている技術系と事務系のどちらの求める人物像に自分がマッチしているのかを自己分析してみましょう。
世界でも取り扱う企業が少ない分野の技術を身につけたいなど、機械や乗り物に興味がある人は技術系の総合職がおすすめです。
コミュニケーション能力が高い人や、プロジェクトに参加しながらグローバルに活躍したいと考えるなら営業や受注活動、出資者への交渉などをおこなう事務系総合職への志望も良いでしょう。
エントリーシートでは、志望職種に関連する内容を自己PRに繋げることも大切なポイントとなります。
次の章からは、三井海洋開発の内定に向けた内容や、その他就活に役立つ情報を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
三井海洋開発について
出典元:三井海洋開発株式会社
会社概要
三井海洋開発は、機械業界の日本で唯一、長期間の海洋石油・ガス生産プロジェクトで安全に石油・ガスを生産し続けるために必要なトータルサービスを提供している企業です。
難易度の高い海洋開発にも取り組み、半世紀以上も世界の海洋石油・ガス生産業界を引っ張ってきています。
三井海洋開発は大規模なプロジェクトでも少人数で遂行する方針で、1人ひとりが当事者意識を持ちつつ、強い主体性を意識しながらプロジェクトに取り組める正真正銘の少数精鋭集団であることが特徴的だと考えられるでしょう。
大規模な先行投資が必須となる海洋石油・ガス開発プロジェクトを扱う三井海洋開発は、チャーター事業を共同で推進できる優良企業と継続的にパートナーシップを結ぶなどの取り組みが源泉のひとつとされています。
参照ページ
各事業別の売上規模
三井海洋開発の2023年度の第3四半期の総売上高は3,718億100万円で、営業利益は132億1,300万円でした。
この売上は、営業活動、投資活動、財務活動の収益によって構成されています。
それぞれのキャッシュ・フローの状況は以下の通りです。
- 営業活動:売上高は1兆5,913万5,000米ドルで、前年同期4兆3,587億2,000米ドルに比べて比べて約63%減となりました。
- 投資活動:売上高は5,986億2,000米ドルで、前年同期6,513億8,000米ドルに比べて比べて約8%減となりました。
- 財務活動:売上高は2兆8,051億8,000万円で、前年同期4,386億2,000米ドルに比べて比べて約630%増となりました。
参照ページ:第38回第3四半期報告書ー三井海洋開発株式会社
各事業セグメントの解説
三井海洋開発の主な事業セグメントは以下の通りです。
事業部門 | 活動内容 |
探鉱事業 | 石油探鉱・採掘権の取得、探査・探鉱、試掘 |
開発・生産事業 | 生産設備の建造・設置、生産・貯蔵 |
精製・販売事業 | 輸送、貯油・精製、販売 |
24時間365日、洋上で石油やガスを生産するためのトータルサービスを提供する三井海洋開発では、石油やガスの性状、水深や海象条件など地域ごとに異なる条件に合わせてオーダーメイドでモノづくりをおこなっている企業です。
三井海洋開発のように、厳しい自然環境である海洋で安定した操業をおこなえる設備を作り、維持する高度な技術力をもった企業は、世界でも数社しかなく、日本においては唯一の企業となっています。
近年の海洋石油開発プロジェクト規模の拡大や大水深化に伴い、コア事業であるFPSOは複雑化しており、1,000億円規模のプロジェクトを実施しています。
少ない人数で巨大規模のプロジェクトに参加できる三井海洋開発の仕事の醍醐味やビジョンは、以下の参考ページで確認できるので、ぜひ参考にしておいてください。
参照ページ:
三井海洋開発で働いている社員は?
平均勤続年数は?
三井海洋開発の平均勤続年数は7.5年です。
機械業の平均勤続年数は12.4年であることから、業界平均よりも社員の出入りが多い企業だといえるでしょう。
平均年収は?
2022年度における三井海洋開発の平均年収は878万円でした。
全国平均の年収が458万円であることを考えると、 全国平均よりも高い水準となっています。
また、同じ「機械業」の上場企業平均年収は632万円で、三井海洋開発は業界のなかでも高い平均年収となっていることがわかります。
平均残業時間は?
三井海洋開発における従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり26.8時間でした。
機械系の職種で働く従業員の平均残業時間は24.8時間となっているため、業界内の平均残業時間よりも少し多めだと考えられます。
平均ボーナス額は?
インターネット上の情報だけでは、三井海洋開発の平均ボーナス額は分かりませんでした。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、平均給与に占める賞与額の割合は約16%であるため、三井海洋開発の平均年収の割合から推測すると、平均ボーナス額は約140万円となります。
ただし、この金額はあくまで推測ですので、参考程度にとどめておいてください。
なお、三井海洋開発では春と冬、翌年の春にボーナスが支給される年3回の賞与となっています。
どんな文化なの?
半世紀以上にわたって海洋事業に特化してきた三井海洋開発は、「持続可能な未来の実現に向けて、独創的なフローティング・ソリューションを通じ、海洋が持つその可能性を解き放ちます」という明確なミッションがあります。
サステナブルな社会の実現に貢献することを長期ビジョンとし、既存事業の確実な収益を確保しつつ、FPSOの開発やデジタルソリューション事業など将来の新たな収益源の開拓を進めています。
このような背景から、三井海洋開発では、モノづくりを愛しオーナーシップを持つ人を求めています。
機械が好きな人や当事者意識をもって主体的に動ける人には、三井海洋開発が向いていると言えるでしょう。
参照ページ
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
半世紀以上にわたって世界の海洋石油やガス業界をリードしている三井海洋開発ですが、機械業界における立ち位置をご紹介します。
自社の向上や造船所を所有せず、あらゆるプロジェクトマネジメント業務に特化している三井海洋開発では、MODECの強みがあり、日本唯一の企業となっています。
理由として以下のような要因があると考えています。
- 一貫したプロジェクトマネジメント能力:海洋石油やガス開発プロジェクトにおいて洋上の浮体式生産設備の建造工事から据付後の生産、オペレーションやメンテナンスサービス(O&M)まで一括で提供しています。
- 豊富なO&M提供実績に基づく情報資産:多くのFPSO/FSOのO&Mサービスを提供し、ノウハウや提案・実施後のフィードバックを会社の情報資産として蓄積・共有され優れたエンジニアリングや建造につながっています。
- 超大水深プロジェクトにも対応:海洋石油やガス油田の開発は、大水深域や超大水深域へと拡大しているなか、設備が大型化・複雑化していますが、5,000m級など超大水深指域プロジェクトにも対応しています。
- 優良企業とのパートナーシップ:大規模な先行投資が必要なプロジェクトを取り扱うため、チャーター事業を共同で推進する憂慮る企業との長期的なパートナーシップやプロジェクトファイナンス組成能力が源泉の1つです。
これらの要素により、三井海洋開発は機械業界の中でも長きにわたる技術を常に進化させ、浮体式石油・ガス生産設備業界の分野で世界2強の地位を獲得していると言えるでしょう。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
会社名 | 売上高(2022年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
三井海洋開発 | 3兆6,359億3,000万円 | 878万円 | 54以下 | 出る杭を伸ばす社風 |
サトーホールディングス | 1,247億8,300万円 | 843万円 | 54以下 | 年功序列で体育会系の社風 |
ローツェ | 670億400万円 | 1,122万円 | 54以下 | チャレンジする人を大切にする社風 |
野村マイクロ・サイエンス | 319億100万円 | 841万円 | 54以下 | 社員を大切にする社風 |
三井海洋開発の新卒募集要項について
以下に三井海洋開発の新卒募集要項についてまとめました。
業界の平均年収より高い三井海洋開発では、キャリアパスが準備されているだけでなく、ローテーションを通じた幅広い人材の育成をおこなっています。
社内制度では、各職種で一定期間が経過すると、アセットマネジメントオペレーション系やEPCI系、コーポレート系への素質や適性の見極めがおこなわれます。
さまざまな職種で経験が積めるので、自己成長したい人にとっては嬉しい社内制度です。
また、賞与は年3回あることも、他社と比較すると珍しいと言えます。
研修制度も新入社員に対し、さまざまな実務経験を通じてスキルや知識を身につけることができ、活躍できる場が豊富に容易されています。
三井海洋開発では、入社後は原則として東京の本社への勤務ですが、世界中に拠点があるため、北米やシンガポール、ブラジルなどへの海外勤務となる可能性もあると考えておきましょう。
各項目 | 詳細 |
---|---|
職種 | 技術系総合職(機械・電気・化学・造船・土木など) 事務系総合職(営業・管理部門など) |
給与(2023年4月入社 初任給実績) | 大学卒:247,900円 大学院修士了:268,300円 備考:時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、交通費など |
賞与 | 年3回(夏、冬、翌年春) |
研修制度 | 新入社員研修、海外へのインターシップ、外部英会話教育機関、英語研修など |
福利厚生 | 各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)、住宅補助、従業員持株会制度、自己啓発補助、剤型貯蓄制度、確定拠出年金、保養施設利用補助、その他 |
求める人材
三井海洋開発では、「求める人材」として下記のように公表しています。
モノづくりを愛する
日本の伝統「モノづくり」の精神を大切にしており、機械や乗り物を作ることが好きだった人には、面白いと思える世界が待っています。
オーナーシップを持つ
社員全員が主役となり、必要以上に周囲との協調性を気にして立ち止まるよりも、当事者意識と主体性を持ち、アクションを起こすことが求められます。
以上の2つは、三井海洋開発の採用ページにメッセージとして記載されており、「跳ね返りでも問題なく、良い意味で出る杭になってください」と明記されています。
学校の成績も気にしないと記載されていますが、三井海洋開発の内定を獲得したいなら、選考対策は必須です。
エントリーシートや面接では、これらの意識を持っている人材かどうかが見られるポイントとなっているので、ぜひ意識して選考に臨んでください。
新卒採用のフロー
三井海洋開発の選考では、下記のような選考フローとなっています。
エントリーシートや面接では、志望動機やガクチカなど、スタンダードな質問の他、就職への意欲をチェックする質問も含まれていると考えられます。
選考対策として、入社意欲や将来像、自己啓発などが明確になっているかどうかがポイントになると考えておいてください。
将来像については、入社後にキャリア形成していく上で必須事項となるため、特に重視して明確にしておきましょう。
①新卒エントリー
三井海洋開発の新卒エントリーは、マイナビからエントリーします。
エントリーシートでは、志望動機や自己PR、長所と短所などの一般的な質問について回答し、Web上で入力し送信します。
エントリー後に、本エントリー用のURLや会社説明会の案内が送られてくるので、必ず確認しておいてください。
②会社説明会、エントリーシート
会社説明会は、三井海洋開発の企業説明や業務へのイメージを具体的に学ぶことができますが、出席は必須ではなく、会社説明会へは参加せずに本エントリーすることも可能です。
しかし、エントリーシートや面接対策における企業研究のためにも、会社説明会へは参加しておくことがおすすめです。
本エントリーする際は、エントリーシートを提出し、書類選考がおこなわれます。
エントリーシートにおける質問事項には、以下のような質問が考えられます。
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- 入社後に何をしたいか
なお、エントリーシートを記入するときは、三井海洋開発が求める人物像を意識しておくことが大切です。
参考までに自分史の書き方を下記参照ページで紹介しているので、気になる人は参考にしてみてください。
参照ページ
【就活】自分史とは?書き方・ポイント・3つの作成メリットを解説
③複数回の面接
三井海洋開発の面接は3回ほどを予定されており、最初の面接から1対1の対面個別面接を実施しています。
面接では、自己PRや志望動機、機械業界を選んだ理由などが問われるでしょう。
これまでの経験や将来像など、自分の言葉で明確に答えられるようにしておいてください。
また、エントリーシートに記入した内容に関して、深く追求するような質問も考えられるでしょう。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 社会に出て最も必要なことはなんだと思うか
- 志望動機
- 海外へのアレルギーはあるか
- なぜ他社ではなく当社を志望したのか
- 自身の強みと弱み
- ガクチカ
- 研究内容やその研究を選んだ理由
- 受注を得るために必要なものはなんだと考えるか
質問に対する回答だけでなく、就職へのモチベーションの高さや自己啓発など、内定獲得への熱意を込めて、しっかり自己PRをしましょう。
最終面接に近づくにつれて深堀された質問や、実務への適性を確かめる質問が多くなっていきます。
実際に現場で働く姿をイメージしてもらえるように、具体的かつ明確な回答を準備しておいてください。
以下のページもぜひ参考にしてください!
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル~おすすめの参考書も紹介~
④内々定
入社への意思の確認や、内定手順の説明があります。
⑤内定
内定通知書を受け取り、入社必要書類の説明があります。
採用大学
三井海洋開発の採用大学の実績を以下に掲載します。
最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、一定以上の学歴フィルターがあると考えられます。
<大学院> 東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、千葉大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、中央大学、同志社大学 <大学> 東京大学、京都大学、北海道大学、秋田大学、東北大学、一橋大学、大阪大学、大阪府立大学、神戸大学、九州大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、学習院大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学 |
最難関と呼ばれる高学歴の大学をはじめとして、MARCHや駅弁大学などからも採用実績があります。
全国の大学から採用されていることがわかりますが、駅弁大学程度の学歴が必要であると考えておくべきだと言えるでしょう。
東京一工や旧帝国大学、早慶上智など、偏差値の高い学歴のライバルも多いことから、エントリーシートや面接の対策はしっかり行い、内定獲得を目指してください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、三井海洋開発の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は少し高めだといえます。
その理由として、以下の3点があります。
・採用フローとして特別なステップがない
・採用人数が少ない
・MARCHレベル以上の大学からの採用実績が多い
エントリーシートや面接では、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など、基本的な事項に対してしっかりと対策をしていなければ、三井海洋開発の内定を獲得することは難しいと考えられるのです。
選考への本エントリーは、他の就活生との差別化をはかり、しっかりと対策を練って内定の獲得を目指してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
三井海洋開発は、機械業界に属する企業で、半世紀以上も世界の海洋石油・ガス生産業界を牽引してきています。
海洋石油やガス生産プロジェクトで、安全に石油・ガスを生産し続けるために必要なトータルサービスの提供をおこなう事業では、日本で唯一の企業であるだけでなく、世界2強として世界中に知られている企業なのです。
「どのような事業をおこなっているのか」など、企業研究をしっかりおこなえているかどうかが、就活での結果に大きく影響すると言えるでしょう。
一定の学歴が必要と推測できますが、必ずしも学歴だけを重視するわけではないため、しっかり対策をおこなえば内定を獲得できるチャンスはあると考えられるのです。
ぜひ、この記事を参考にエントリーシートや面接の対策をしっかりおこない、選考に挑んでください。