【企業分析】パーソルホールディングスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説

はじめに

パーソルホールディングス株式会社は東京都港区に本社を置く人材派遣業界に属する企業です。

「はたらいて、笑おう」をグループビジョンとして、求職者と企業を結びつける人材サービスをはじめとする人材派遣・転職・ITアウトソーシングなど多岐にわたるサービスを展開しています。

今回はパーソルホールディングス株式会社の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。

本記事では、パーソルホールディングス株式会社への就職に興味がある就活生を対象として、企業分析を行っています。

ぜひ最後までご覧ください。

• パーソルホールディングスの仕事内容を知りたい
• パーソルホールディングスの就職難易度を把握したい
• パーソルホールディングスの選考対策として準備すれば良いものを知りたい

また、人材派遣以外の業界については、以下の記事で概観していますので、ぜひご覧ください。

【業界研究ガイド】業界一覧

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

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各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

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この記事の結論

先にこの記事の結論からお伝えすると、パーソルホールディングスの就職難易度は、平均的な難易度と考えています。

以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、標準難易度といえるでしょう。

また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性は十分に有り得ます。

選考対策として「志望動機」など基本的な準備はもちろん、個別面接で高い頻度で質問される「過去の経験談」「就活軸について」などの項目について事前準備を進めたうえで説明会に参加するようにしましょう。

また職種としては、営業職から開発エンジニア職、事務・企画職など多岐にわたり、自分に合った職種を選ぶことができます。

次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

パーソルホールディングス株式会社について

会社概要

パーソルホールディングス株式会社は、労働者派遣・人材紹介・求人広告など、総合人材サービスを主な事業内容としている企業です。

グループビジョンである「はたらいて、笑おう」を実現できる社会を目指し、一人ひとりの多様な働き方・生き方を応援できるよう、多岐にわたるサービスを展開している企業です。

人材紹介サービスや求人メディアの運営、転職・就職支援に加え、外国人材や大学支援、労務アウトソーシング、パナソニックの人材パートナーとして技術分野に特化した人材派遣・請負開発などの事業にも力を注いでいます。

これらの事業は、顧客の多様なニーズに応えるための多角化戦略の一環として展開されており、国内市場における競争力を高めています。

パーソルホールディングスは人材サービスにとどまらず、次世代のイノベーション開発や、アジア・パシフィックエリアを中心とする海外でのサービス拡大にも積極的に取り組んでいます。

特にオーストラリアでは人材派遣以外にも、メンテナンス事業における設備管理、音響・通信・電気系の技術サービス、在宅介護・障害者ケアサービスなど幅広く手がけている企業です。

参照ページ

企業情報｜会社概要 ｜パーソルホールディングス株式会社

パーソルを知る｜グループ事業｜パーソルホールディングス株式会社 採用サイト

各事業別の売上規模

パーソルホールディングス株式会社の2023年度の第1四半期の売り上げ収益は6,548億円で、調整後のEBITDA※は350億円でした。

※「営業利益」+「減価償却費」

この売上は「Staffing(人材紹介・業務委託/請負事業)」「BPO(事務・官公庁・採用ほか領域における業務委託/請負、IT・業務コンサルティング)」「Technology(エンジニアリング領域における設計開発の委託/請負事業、派遣事業)」「Career(正社員領域における人材紹介・求人メディア事業)」「Asia Pacific(アジア地域における人材紹介/派遣事業ほか)」からの収益によって構成されています。

それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。

• Staffing(人材紹介・業務委託/請負事業): 売り上げ収益は2,864億円で、前年同期比7.4％増。調整後のEBITDAは159億円で、6.3％減(社会保険制度変更に伴う原価増などの結果)となりました。
• BPO(事務・官公庁・採用ほか領域における業務委託/請負、IT・業務コンサルティング): 売り上げ収益は541億円で、5.1％減。調整後のEBITDAは37億円で、57.8％減(COVID-19関連影響)となりました。
• Technology(エンジニアリング領域における設計開発の委託/請負事業、派遣事業):  売り上げ収益は494億円で、14.2％増。調整後のEBITDAは27億円で、17.2％減となりました。
• Career(正社員領域における人材紹介・求人メディア事業): 売り上げ収益は633億円で、29.2％増。調整後のEBITDAは118億円で、10.7％増となりました​​。
• Asia Pacific(アジア地域における人材紹介/派遣事業ほか):売り上げ収益は2,032億円で、6.0%増。調整後のEBITDAは53億円で、15.3%増となりました。

参照ページ

パーソルホールディングス株式会社｜FY2023｜Q1｜決算説明会

各事業セグメントの解説

パーソルホールディングス株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。

普段私たちがよく目にする「doda」「テンプスタッフ」といった求人メディアサービスの他にも、人材派遣事業を中心にさまざまな分野に特化した事業を展開しています。

また、アジアパシフィック地域における「Asia Pacific」事業は、パーソルホールディングスの多岐にわたる柔軟な事業戦略と市場への適応能力を示しており、アウトソーシングから人事・労務コンサルティング、設備・施設メンテナンス、海外市場への進出に至るまで、幅広い分野にわたって事業を展開しています。

以下参照ページを紹介いたしますので、是非参照してみてください。

参照ページ:

パーソルホールディングス｜企業情報｜事業紹介

2024年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕（連結）

パーソルホールディングスで働いている社員は？

平均勤続年数は？

パーソルホールディングスの平均勤続年数は6.8年です。

人材サービス業の平均勤続年数は6年程度と長くはありません。

短いと2〜3年が平均勤続年数というところもありますので、人材サービス業の中では、長く勤続している人が多い印象です。

平均年収は？

2023年度のパーソルホールディングスの平均年収は、727万円でした。

全国の平均年収は464万円であるため、 全国平均よりも高い水準となっています。

また、同じ「人材サービス業」の上場企業平均年収は600万円〜960万円でした。

平均残業時間は？

パーソルホールディングスの従業員の平均残業時間は、1ヵ月あたり10.5時間でした。

人材サービス業で働く従業員の平均残業時間は20〜40時間のため、同じ業界内では残業時間が少ないと言えます。

平均ボーナス額は？

インターネット上の情報によると、平均ボーナス額は117万円程度とわかりました。

しかし、役職や勤続年数・経験に応じて金額が変動するため、参考程度の情報として留めておいてください。

また、パーソルホールディングスの賞与は年に2回あります。

どんな文化なの？

パーソルホールディングスは「はたらいて、笑おう」をグループビジョンに掲げ、営業や人材開発、労務・給与部門、システム企画・Webエンジニア部門など、多岐にわたる職種から、自分に合った職種を選んで働くことができます。

「ADVANCED HR SHOWCASE」をポリシーに掲げ、先進的な取り組みにも積極的にチャレンジする社風・役職問わずフラットにコミュニケーションできる社風で、自ら積極的に取り組むことができる企業です。

パーソルホールディングスでは「キャリアチャレンジ」異動希望制度を設けており、グループの別会社や職種へ自発的に異動希望ができ、組織に閉じることなく通用する力をはぐくむことができます。

働く一人ひとりがキャリアオーナー意識を持つことが大切だと考えるパーソルホールディングスでは、自分の価値観やポリシーを確立して積極的に業務に取り組むことができる人に向いている企業です。

参照ページ：パーソルグループ人的資本レポート

パーソルキャリア｜制度と環境｜人材育成の取り組み

有価証券報告書｜第二四半期報告書｜投資家情報｜IRライブラリ

国税庁：民間給与実態統計調査

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

人材サービス業界の中でのパーソルホールディングスの立ち位置をご紹介します。

売上高を参照し他社と比較してみると、業界最大手のリクルートホールディングスに次ぐトップクラスの企業だとわかります。

理由として以下の要因があると考えています。

• 多岐にわたる事業戦略：パーソルホールディングスは人材派遣事業にとどまらず、求人メディア、IT・業務コンサルティング、システム設計開発、副業・フリーランス支援、外国人就労支援など、多岐にわたる事業を展開しています。この事業戦略のために、市場のさまざまな変化に柔軟に対応でき、売上の多角化を実現しています。
• 全てのセグメントが人材領域に繋がる：多岐にわたる事業展開をする中でも、全てのセグメントが人材領域に繋がるパーソルホールディングスは、人材領域における高い専門性を持っているため、人材派遣業界の中でも高い信頼度を得ています。
• 求人メディア運営の増益：パーソルホールディングスの代表的ブランド「doda」をはじめとする求人メディアを運営する「Career」部門において、観光サービス業からの需要が旺盛で増益となっています。

以上の要因から、パーソルホールディングスは人材サービス業界の中でもリクルートホールディングスに次ぐ、トップクラスの売上高を生み出していると考えることができます。

参考までに競合3社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。

パーソルホールディングスの新卒募集要項について

パーソルホールディングスでは現在、新卒募集を行っていませんが、グループ会社の一つである「パーソルキャリア」では新卒募集を行っています。

また賞与に関しても4分割制なのも他社と比較すると珍しいです。

研修制度も新人に対するオンボーディングは勿論のこと、年次毎や役職毎に設けられたカリキュラムがあり、かなり充実していると言えます。

転勤については、新卒に関していえば通勤可能県内と記載があるため可能性は低いと言えるでしょう。

ただ年次が上がるにつれて転勤の可能性はあるので、気になる方は面接や説明会などの際に確認をしましょう。

求める人材

パーソルホールディングスでは求める人材として公表している情報はありませんが、新卒採用サイトや応募情報から、以下5点を持ち合わせている人材を求めていることがわかりました。

主体性

新卒採用サイトには「変化を眺めるだけの傍観者ではなく、世の中を変える主体者であり続けよう」という言葉があります。

他の人の意見に任せる・指示されるのを待つのではなく、自ら考え、その考えを周りの人に伝えて行動できる人が求められます。

協調性

働く個人それぞれが自主性を持って働く分、仕事で関わる全ての人と円滑にコミュニケーションを取れる人が求められます。

挑戦

現状維持ではなく、会社の未来を考え、自分にできることを考えて新しいことに挑戦していく意欲があることが求められます。

責任

他人任せにせず、主体性を持って自分の仕事にきちんと責任を持つことが求められます。

敬意

一緒に仕事を進める仲間には、感謝と敬意の気持ちを忘れずに、働きがいのある職場環境を作ることが求められます。

以上の5つはパーソルホールディングスのグループビジョンである「はたらいて、笑おう」につながっていきます.。

エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかを見られますので、ぜひ意識して選考に臨むといいでしょう。

新卒採用のフロー

パーソルホールディングスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。

面接では志望動機などのスタンダードな質問の他、人柄をチェックする質問も多いのが特徴です。

選考対策として、入社意欲や将来のプランが明確であるかどうかが重視されます。

今後のキャリアを形成していく上で必須事項なので、明確にしておきましょう。

①新卒エントリー

パーソルホールディングス公式サイトの新卒エントリーボタンより必要事項を入力し登録を行います。

エントリーシートでは基本情報・現住所・帰省先・学校情報などの一般的な項目についてWeb上で入力し、送信して終了です。

②会社説明会、グループディスカッション・Webテスト・録画動画選考

パーソルホールディングスのイメージを具体的に理解するための会社説明会です。

説明会には3種類があります。

• リアルタイム参加型説明会＋グループディスカッション
• 動画視聴型説明会＋Webテスト
• 動画視聴型説明会＋録画動画選考

自分が希望する事業部で働く現場社員の方に、直接質問する機会が設けられているので、聞きたいことや疑問点をまとめて会社説明会に臨むことをおすすめします。

また、個別面接など先の選考で、パーソルホールディングスの企業理念などについて質問されることも想定し、説明会の内容はしっかりとメモに取るようにしましょう。

③個別面接(複数回)

パーソルホールディングスの個別面接は、リクルーター・現場社員との面談など、複数回に分けて実施されます。

自己紹介や志望理由、人材サービス業界を選んだ理由などについて聞かれますので、自分の考えについてしっかりまとめて答えられるようにしておきましょう。

以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。

• リクルーターに相談したいこと
• 過去の経験の深掘り(なぜその選択をしたのか・それ以外の選択はできなかったのか)
• 就活軸についての深掘り(自分軸と会社軸でそれぞれ気になった点を追求)
• チームで共同で頑張った経験を3つ
• 幼少期から継続していること
• これまでの人生で最も自己変革に繋がった経験

以下のページもぜひ参考にしてください！

SPIとは？検査の内容と例題を用いて対策方法を徹底解説！

【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～

④エントリーシート・配属先社員面接

パーソルホールディングスでは、職種によってエントリーシートの提出と、配属先社員との面接を設けています。
最終になるにつれて質問が深堀りされたり、実務に適性があるのか確かめられる質問がされることがあります。
個別面接で質問されたことについての整理をして、実際にパーソルホールディングスで働く自分を想像できるようにしておきましょう。

以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。

面接 | 上京を志す、就活生へ。ジョーカツ

⑤内定

複数回の面接を突破して内定が決まります。

採用大学

パーソルホールディングスの採用大学の実績を以下に掲載します。

難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、いわゆる学歴フィルターはないと考えます。

上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、パーソルホールディングスは多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。

よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかり会社説明会に参加して、面接対策を行い、内定を獲得できるようにしましょう。

就職偏差値・難易度

それでは、ここまでの内容を踏まえて、パーソルホールディングスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。

結論としては、偏差値・難易度は標準的といえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。

• 採用フローとして特別なステップがない
• 採用大学を見る範囲では学歴フィルターがあまりない
• 給与や福利厚生が特筆して良いという訳ではない

よって、頻出質問である「志望動機」や「企業理念への理解」「過去の経験談」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、難しすぎることはないでしょう。

しっかりと対策を行い内定を獲得してください！

就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。

参照ページ

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

【選考通過したエントリーシートを大公開】先輩就活生のエントリーシートを見れば選考通過のヒントが得られるかも?!

「エントリーシートに正解はあるのか」「書き方が良く分からない…」こんなことを考えたことはありませんか？

就活生にとって、エントリーシートは第一関門ともいえるものです。

今回は、選考を通過したエントリーシートを20社分用意しました。

各エントリーシートにはポイント付きで解説しています。

この機会にぜひチェックしてください。

まとめ

パーソルホールディングスは、人材サービス業界に属する企業で、「はたらいて、笑おう」をグループビジョンとして、求職者と企業を結びつける人材サービスをはじめとする人材派遣・転職・ITアウトソーシングなど多岐にわたるサービスを展開しています。

パーソルホールディングスは人材サービス業界の中でもレベルが高い企業です。

企業研究を行っているか否かで就活での結果は変わってくるでしょう。

学歴重視をする企業ではないので、全員に等しくチャンスがあります。

対策をしっかり行って選考に望んでください。

ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。

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