【企業分析】日本工営の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2024/3/21更新
はじめに
日本工営は、東京都千代田区に本社を置く建設コンサルタント業界に属する企業です。
日本工営は建設コンサルタント業界で日本一の規模を誇り、国内建設コンサルタント、海外建設コンサルタント、電力エンジニアリングの3つの柱で安定経営を実現しています。
1つの事業が不調でも他の分野が支え、業績の安定を確保しています。
今回はそんな日本工営の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
この記事では、日本工営株式会社への就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日本工営の仕事内容が気になる
- 日本工営の就職難易度を知りたい
- 日本工営の選考対策として何をすれば良いかわからない
建設コンサルタント以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日本工営の就職難易度は、理系の就職難易度は「やや高い」です。
文系の就職難易度は「非常に高い」と考えられています。
以下の参照記事で詳しく解説している就職偏差値を参考にすると、理系の就職難易度は「やや高い」、文系の就職難易度は「非常に高い」といえるでしょう。
また、採用大学も様々な偏差値帯や種類の学校の実績があるので、選考対策をしっかり行えば内定を獲得できる可能性はあります。
次の章から各内容や、その他就活に役立つ情報を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
日本工営株式会社について
出典元：日本工営
会社概要
日本工営株式会社は、主に建設コンサルタント業務を展開している企業です。
国土・地域・都市整備事業において、構想や計画の検討、環境評価、設計業務、施工管理、維持管理など、幅広い分野で高度な技術と知識を提供しています。
国内外で国づくりに貢献する一翼を担い、電力・エネルギー設備工事においても力を発揮しています。
電力土木設備や送電設備の新設や改造工事の施工管理を通じて、電気・電力の供給に不可欠な役割を果たし、人々の生活に貢献しています。
そのグローバルな活動は、国際的な視野から社会資本整備に寄与しており、技術力と信頼性の高さが特徴です。
参照ページ
各事業別の売上規模
日本工営株式会社の2023年度の第2四半期の売上収益は1415億2700万円で、営業利益は60億8000万円でした。
この売上はコンサルティング事業、都市空間事業、エネルギー事業、その他事業からの収益によって構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- コンサルティング事業: 売上収益は818億1800万円で、前年同期比9％増です。営業利益は65億9900万円で、23％減となりました。
- 都市空間事業: 売上収益は380億7100万円で、5.4％増。営業利益は－9億4600万円で、136％減となりました。
- エネルギー事業: 売上収益は208億5500万円で、10.9％増。営業利益は29億7400万円で、130％増となりました。
参照ページ：ID&Eホールディングス
各事業セグメントの解説
株式会社ノジマの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| コンサルティング事業 | 国土交通省や自治体と連携し、社会基盤整備事業において計画立案や設計に携わるコンサルタント業務 信頼性の高い技術を基に、整備・維持管理において総合的なコンサルティングを提供 海外では、ODAプロジェクトを中心にアジア、アフリカ、中東、中南米で事業展開。 水資源、エネルギー、都市開発など広範な分野で地域・国の発展を支え、環境対策や広域交通整備、災害復興支援などで社会貢献。 |
| 都市空間事業 | 2016年に英国BDP社を迎え、都市空間事業をスタート 土木と建築の組み合わせで世界的な都市開発に参入 Quadrangle社やPattern社を取り込み、高層建築やスポーツ施設建築も手がけ、事業分野を多角化 2022年に都市空間事業と玉野総合コンサルタントを統合し、新会社「日本工営都市空間」を発足 技術と機能の融合で国内外の都市基盤形成市場へ進出 都市・地域再生、官民連携、スマートシティ開発に向け、提案力・開発力を強化し、サステナブルな都市形成に貢献 |
| エネルギー事業 | 電力会社は変電所・開閉所・発電所の新設や改修、電力系統の監視制御 国内外の再生可能エネルギー市場の広がりに応じ、分散型エネルギーリソースを活用した事業に進出 発送電分離や再生可能エネルギーの経験を通じて、欧州でのノウハウを蓄積し、将来的にはアジアへの展開も視野に 水力発電所運営として、クリーンで経済的な小水力発電所も手がける |
日本工営は電力開発をルーツとし、多岐にわたる事業展開が特徴です。
開発および建設技術コンサルティング業務、技術評価業務、電力設備、各種工事の設計・施工、電力関連機器、電子機器、装置などを手がけています。
特に環境関連事業では、環境影響調査や生態系調査、防災関連事業では地すべり対策や減災対策、情報関連事業ではGIS、CALS、ITS、ICTなどにも注力しています。
一方で、海外事業においても強みを持っており、グローバルな展望を持つ企業としての一翼を担っています。
総合コンサルタントとしての力強さが際立っており、調査から計画、設計、施工管理までをワンストップで提供できる能力を有しています。
この総合力は、都道府県や市町村など自治体のお客様との信頼関係を築く上で大きな強みとなっているでしょう。
日本工営で働いている社員は？
平均勤続年数は？
日本工営の平均勤続年数は14.2年です。
サービス業の従業員の平均属年数が8.3年であることから、一度日本工営に就職した人は、比較的長期間働く定着率の高い職場と言えます。
平均年収は？
日本工営の平均年収は、697万円でした。
全国平均の614万円を上回っており、国内の上場企業の平均年収やサービス業の平均年収よりも高い水準となっています。
平均残業時間は？
日本工営の従業員の平均残業時間は1ヵ月あたり33.5時間でした。
一般労働者の月平均残業時間は13.8時間のため、業界内では平均よりも多い残業時間といえるでしょう。
平均ボーナス額は？
平均ボーナス額は112万円です。
これは、同業種の業界平均である85万円よりも27万円ほど高い金額です。
どんな文化なの？
日本工営は、誇り高い歴史を背景に未来への挑戦を掲げています。
創業75周年を迎え、これを100年企業へのスタートと位置づけており、環境、エネルギー、都市、自然災害などの複雑な課題に果敢に立ち向かう姿勢を示しています。
これまで社会への貢献を重ね、今後も結束を強化し、知恵と若さ、伝統と最新技術、異なる部門の連携を大切にしています。
風通しがよく、自由な雰囲気が漂う一方で、仕事においては妥協を許さない職人の姿勢が根付いているでしょう。
技術者たちは顧客の厳しい要望に応えるため、ハードワークを厭わずに取り組んでいます。
経営理念は「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する」であり、創業者の久保田豊は終戦直後の日本の復興を目指し、日本工営を興しました。
限界なき未来への挑戦を続け、そのベクトルは社会や世界に広がり続けています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しい小売業界の中での日本工営の立ち位置をご紹介します。
日本工営は、建設コンサルタント業界でトップの座に君臨し、その規模はナンバー1を誇っています。
国内建設コンサルタント事業だけでなく、海外建設コンサルタント事業や電力エンジニアリング事業など大きく三本柱を築いています。
この多角的な展開により、1つの事業が業績悪化しても他の事業が補完し、安定した経営を維持できる体制を整えています。
国内建設コンサルタント事業では、高度な技術力と経験を持つプロフェッショナルがプロジェクトに取り組み、品質と信頼性の高さが評価されています。
同時に、海外建設コンサルタント事業では、グローバルな展望と地域に密着したサービスが融合し、国際的な需要に応えています。
電力エンジニアリング事業も、エネルギーの安定供給に向けた取り組みが高い評価を得ています。
以上の要素により、日本工営は業界の中でもトップクラスの売上高を生み出していると考えられるでしょう。
日本工営の新卒募集要項について
以下に日本工営の新卒募集要項についてまとめました。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | 【技術系総合職】 ●コンサルタント 土木系（水圏環境、交通政策、道路インフラマネジメント、交通運輸、鉄道、地盤、ICT・情報・DX、衛星情報サービス、海外建築） 防衛基盤、地質・防災・砂防、農業土木・農業、環境、防災マネジメント 電気・機械・情報系（情報・通信、電気・電子、機械、発電、EPC） ●電力設備工事（電気・土木） ●電力機器装置製造（メーカー部門） ●エネルギー事業開発・運営（水力事業開発・運営、アグリゲーション事業） 【事務系総合職】 ●営業、総務、法務、人事、経理、財務、企画、広報、IR ほか |
| 給与（初任給実績） | 【技術系総合職（電力機器装置製造を除く）・事務系総合職】 高専卒／237,200円 学部卒／249,000円 修士了／260,800円（2024年予定） 【電力機器装置製造】 高専卒／226,300円 学部卒／237,500円 修士了／248,700円（2024年予定） ※初任給について 基本給＋住宅補助金（10,000～24,000円 ※地域、扶養の有無により異なる）が支払われますが、入寮される場合は住宅補助金の支給はありません。 |
| 賞与 | 昇給／年1回（7月 ※2023年実績） ※評価等による 賞与／年3回（6月、10月、12月 ※2023年実績） ※支給金額・支給回数は業績等によって決定する |
| 研修制度 | 専門技術を向上させる「技術キャリア育成メニュー」と業務遂行力を高める「職業キャリア育成メニュー」 新入社員は、まず1週間の新入社員導入研修でビジネスマナーや基本動作を学び、その後は職場内研修（OJT）が展開されます。 新入社員には研修担当者と責任者が指名され、実務を通じて実践的なスキルを磨きます。 入社数ヵ月後にはフォローアップ研修が行われ、導入研修やOJTの振り返りを通じて定期的な成長の機会が提供されています。 |
| 福利厚生 | 独身寮および社宅を設け、社員の住居環境をサポートしています。 転勤や配属が生じた場合、会社が提供する寮や社宅で住居を確保できます。 社員の生活安定を重視し、働きやすい環境づくりに努めています。 スポーツやレジャー施設、宿泊施設、飲食店、各種スクールなどが国内外で会員優待価格で利用できます。 約5,200の宿泊施設や約20,000店の飲食店など、多彩なサービスが社員の様々なニーズに応えます。 育児補助クーポン制度や介護補助金サービスを提供しています。 |
求める人材
日本工営株式会社では求める人材として、下記のものを公表しています。
日本工営株式会社は多様性を尊重し、変化に柔軟に対応できるマインドと強い情熱を持った人材を積極的に求めています。
多様性と対等な関係性を築けるマインドセット
日本工営は国籍や性別、資本関係を超え、個人と個人、組織と組織、国内外の関係者同士が互いにリスペクトし合う対等な関係性を築くことを重視しています。
求める人材は異なるバックグラウンドを尊重し、多様性を受容できる心を持っていることが求められます。
責任感、思いやり、誠実さを備えた人材
責任感、思いやり、誠実さを持つ人材も日本工営が求めるポイントです。
社会貢献度の高い仕事に従事する同社では、人への思いやりが不可欠です。
求められている人材は、他者と協力し、社会に対して貢献する意識を持ちながら、誠実に業務に取り組むことが期待されます。
誠意と技術を基にした自由な発想
日本工営は誠意と技術を基にし、自由な発想で高い価値を生み出す企業文化を築いています。
創造的で柔軟な発想を持ち、誠意をもって仕事に取り組むことが求められるでしょう。
特に、人々の安全・安心を支えるために誠意を持って行動できる人物が活躍に適しています。
日本工営は誠実さを備え、挑戦意欲に溢れる理想の人材を求め、社会に対して積極的な貢献を果たす仕事に挑戦したい人々を歓迎しています。
エントリーシートや面接中にこれらの意識を持っている人材かどうかが見られるので、ぜひ意識して選考に臨みましょう。
新卒採用のフロー
日本工営株式会社は、新卒採用において独自のフローを持っています。
これがそのまま成功へのステップです。
①マイナビからエントリー→②会社説明会に参加する→③エントリーシートを提出する→④適性検査を受ける→⑤筆記試験を受ける→⑥一次面接を受ける→⑦最終面接を受ける→⑧内々定を受ける
一つずつ見ていきましょう。
①マイナビからエントリー
採用の第一歩は、マイナビからのエントリーです。
ここで個人情報や志望動機を記入し、企業に自己アピールをアピールする重要なステップです。
②会社説明会に参加する
エントリーが通過すると、企業説明会への招待が届く瞬間は、就活生にとって重要な一歩です。
この説明会では企業が描くビジョンや、社員が働く環境に関する詳細な情報を得ることができます。
企業説明会は、単なる情報収集の場だけでなく、将来のキャリアに対する大きな期待感を抱く場でもあります。
会社説明会では、社員との交流や質疑応答の機会も設けられています。
他には得られないリアルな声や経験談を通じて、企業の雰囲気や風土を垣間見ることができます。
③エントリーシートを提出する
エントリーシート提出に際し、私の価値観と経歴を踏まえて、日本工営株式会社に対する熱い志望意欲を示します。
具体例
経営理念「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する」は私の信念と合致しています。
私は、誠実な姿勢で取り組むことを大切にしており、誠意をもって仕事に取り組む姿勢を重視します。
私は日本工営株式会社でのキャリアを通じて、企業の理念に基づいた使命感を持ち、誠実かつ高い技術力を活かして社会に貢献できると確信しています。
④適性検査を受ける
エントリーシートに合格したら適性検査に進みます。
適性検査では個々の能力や適性が把握され、採用の適性が見られるでしょう。
⑤筆記試験を受ける
適性検査がクリアされると筆記試験です。
専門的な知識やスキルの評価、志望職に求められる実力を確認することが目的です。
⑥一次面接を受ける
筆記試験合格後、一次面接が行われます。
ここでは志望動機や仕事への取り組み方などが掘り下げられ、個々のキャリアビジョンが詳細に聞けるでしょう。
⑦最終面接を受ける
一次面接を通過すると最終面接です。
役員や部門責任者などとの面談が行われ、より深い議論が展開されます。
⑧内々定を受ける
最終面接が成功すると内々定となります。
これで正式な採用が確定し、新卒社員としてのスタートを切れるでしょう。
以下のページもぜひ参考にしてください！
【徹底解説】就活のSPI試験対策マニュアル～おすすめの参考書も紹介～
日本工営株式会社の新卒採用フローです。
各段階での準備とアピールが成功への鍵となります。
選考参加を希望される方は自分史ワークシートに取り組み、日本工営とミスマッチがないのかを深堀りしましょう。
同じタイミングでエントリーシートを指定の用紙に手で記入します。
質問事項は、
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- 日本工営に興味を持ったところ
といったように、基本的なことを聞かれます。
会社説明会で書くことになりますので、参加する前に準備して臨みましょう。
以下に参考になる記事を紹介します。
自分史の書き方は下記に記載した参照ページを確認してください。
採用大学
日本工営の採用大学の実績を以下に掲載しますが、最難関大学から標準的なレベルの大学まで幅広く採用されており、所謂学歴フィルターはないと考えられます。
| ＜大学院＞ 石川県立大学、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、愛媛大学、大阪大学、 ＜大学＞ 会津大学、秋田県立大学、茨城大学、岩手大学、宇都宮大学、愛媛大学、大阪大学、大阪府立大学、鹿児島大学、金沢大学、岐阜大学、九州大学、 |
上記には偏差値が高い大学も採用大学にありますが、日本工営は多様な学生層からの応募者を積極的に採用しています。
よって学歴が原因で不採用になることは考えにくいです。
しっかりとエントリーシートや面接対策をして、内定を獲得しましょう。
就職偏差値・難易度
ここまでの内容を踏まえて、日本工営の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、日本工営の理系の就職難易度は「やや高い」と考えられます。
文系の就職難易度は「非常に高い」と考えられるでしょう。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用人数 100~200 人程度・事務系の採用が7～15人程度。
- 採用の男女比は 7：3
- 採用倍率は 4.6 倍程度
事務系総合職の採用人数が少ないのが特徴です。
文系の就職難易度は「非常に高い」と考えられます。
また、女性の採用人数が少ないです。
建設コンサルタント業界では女性の割合が少ない特徴があります。
偏差値が高い大学も採用大学にありますが、多様な学生層からの就活生を積極的に採用しています。
中堅大学・専門学校・短期大学・高等専門学校からの採用も見られます。
頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」など基本的な事項をしっかりと対策をしていれば、可能性はあるでしょう。
しっかりと対策を行い内定を獲得してください！
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
参照ページ
まとめ
日本工営の理系の就職難易度はやや高く、文系の難易度は非常に高いです。
しかし、多様な学生層からの就活生を積極的に受け入れ、選考プロセスで学歴を重視しない姿勢を持っています。
そのため、学歴が原因での不採用は考えにくい環境といえます。
就活生はエントリーシートや面接においてしっかりと準備を行う必要があります。
競争が激しい中で内定を勝ち取るためには、自己アピールや志望動機を明確にし、自身の強みを的確に伝えることが不可欠です。
日本工営が求める人物像や企業価値観を理解し、それに合ったアプローチを心掛けることが成功への鍵となるでしょう。
しっかりとした対策を講じ、内定獲得に向けて自己ブランディングを徹底的に行ってください。
ぜひこの記事を参考にして励んでくださいね。
