C言語のスキルを活かしてキャリアを飛躍させることはできる？C言語を徹底解説
2024年2月25日更新
はじめに
プログラミング言語は多くの種類があり、それぞれに特徴と長所があります。
自身が目指す企業や役職に合わせて、適切な言語を選択することは欠かせません。
この記事ではC言語の特徴とともに、C言語のスキルを就活に活かすにあたって欠かせない知識をご紹介します。
この記事では以下のような就活生を対象に、C言語のスキルは就活にどのように役に立つかということを解説しています。
- C言語を就活に活かす方法を知りたい
- 就活に向けて、C言語のスキルを習得しようか迷っている
- C言語のスキルをキャリア形成に活かしたい
また当サイトでは、キャリア形成や就活に関する悩み事を抱えている就活生をターゲットにした記事を多数ご用意しています。
ぜひ、ご覧ください。
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この記事の結論
まず結論からお伝えすると、C言語のスキルを獲得することは、キャリアを飛躍させるにあたって、きわめて有効な方法だと言えるでしょう。
特にIT関連の企業で従事したい、エンジニアとして活躍したいと考えている方には、C言語の習得はきわめて有益です。
どのように有益かということは下の「C言語を習得するメリット」の中で詳しく解説していますのでぜひ、ご覧ください。
しかしながらC言語のスキルを就活に活かすには、C言語がどのような場所で使われているか、C言語にはどのような強みと弱みがあるのかといった基本的なことを理解することが欠かせません。
次の章から、C言語とはどのような言語かといった知識はもちろん、その他就活に役立つ情報を紹介しますのでぜひ、ご覧ください。
C言語とは
1972年にAT&Tベル研究所で開発された汎用プログラミング言語です。
英語圏では「C language」または「C」と呼ばれています。
C言語によって用いられる構文は、一部「C++」「C#」にも共有されています。
例えばxに代入された値が、5より大きい値の場合「xは5以上です」というメッセージを出力するプログラムを作るとしましょう。
C言語の場合、以下のように記述を行う必要があります。
int x = 10;
if (x > 5) {
printf(“xは5以上です”);
}
一方、C#では以下のようになります。
int x = 10;
if (x > 5)
{
Console.WriteLine(“xは5以上です”);
}
C++では、以下のように記述を行うことが求められます。
#include <iostream>
int main() {
int x = 10;
if (x > 5) {
std::cout << “xは5以上です” << std::endl;
}
return 0;
}
いくつかの構文、およびそれが為す役割が共通していることが、おわかりいただけたでしょうか。
どのコードの中でも、int x = 10が「xに10を代入する」という意味、および役割を担っています。これはC++およびC##が、C言語から発展したプログラミング言語であることが関係しています。
このようにC言語から発展したプログラミング言語は多く存在しており、C言語を習得することでそれらの学習が容易になったという事例は、枚挙にいとまがありません。
またC言語はメモリに直接読み書きを行う言語のため、方法によってはハードウェアを自在に操ることが可能になります。
またこれによりメモリやCPUなどの資源を細部まで、精密に制御できます。
その一方でプログラマーの能力に見合わない複雑なポインタ操作や、知識が足りない状態でのメモリ管理は、予期せぬエラーを生み出すというデメリットもあります。
ですのでC言語を用いてのプログラミングには、事前にしっかりと準備および学習を重ねることが欠かせません。
C言語にて開発されたものの例
C言語は1972年のIT黎明期に開発されたプログラミング言語であり、また複雑なものから簡単なものまで広範な処理に対応していることから、さまざまな場所において利用されています。
またメモリに直接書き込むという特性から、多様な機械において動かすことが可能です。
C言語はどのような場において利用されているかを把握することは、すなわち、C言語を習得するメリットおよびC言語のスキルを持っている自分の強みを理解することでもあります。
以下ではC言語がどのように使われているか、その具体例を見ていきましょう。
ロボット / 組み込み系
子供達のプログラミングの学習に、ロボットが利用されているのは、ご存知ですか。
このような教育用のロボットや、医薬品や食品 / 車などの工業製品を製造するにあたって欠かせないものである、電子部品の組み立てや運搬を行うロボットは、C言語によってプログラミングされています。
一方で、組み込み系には「電化製品」が該当します。「電子レンジ」「炊飯器」「洗濯機」「プリンタ」「カーナビ」の中には、C言語で作られたソフトウェアを内蔵しているものも少なくありません。
具体的には、電子レンジにおいてはタイマーや加熱制御、炊飯器では炊飯プロセスの制御、洗濯機では洗濯サイクルの管理、プリンタでは印刷ジョブの処理、カーナビでは地図データの管理など、様々な機能がC言語でプログラムされています。
つまりC言語はITに限らず、「産業」や「教育」などの私たちのごく身近な分野においても利用されているプログラミング言語だと言えるでしょう。
ソフトウェア
Windowsにおいてプリインストールされている「メモ帳」や、日本国内において50%以上の使用率を誇るブラウザアプリの「Chrome」、Apple製品にプリインストールされているブラウザアプリ「Safari」などは、C言語で開発されています。
「MySQL」「PostgreSQL」に代表されるようなデータベース管理システムや、「Nginx」「Apache」などのWEBサーバーもまた、C言語で開発されています。
中にはこれらのソフトウェアに聞き覚えがない方もいらっしゃるかと思いますので、軽く解説すると、これらのソフトウェアは、インターネットや企業のシステムなど、多岐にわたる環境で使用されています。
例えばMySQLやPostgreSQLは、大規模なデータベースを効率的に管理し安全にデータを保存するために広く採用されていますし、NginxやApacheはウェブサイトやウェブアプリケーションのホスティングにおいて、高速かつ信頼性の高いサービスを提供するために使用されています。
これらのソフトウェアで重要となるのは「大規模なデータ」を「高速で処理する」ことです。
C言語はそれらの要件を満たすだけではなく、長期にわたる実績と、それに裏付けされた信頼から、そのような重大な場面においても利用されています。
PCやネットワーク技術を支えているソフトウェアのほとんどは、C言語によって作られているのです。
OS
C言語はOSの開発においても利用されています。
上のグラフは各OSの使用率を表したものになります。
2009年1月の時点で、95.42%という圧倒的なシェアを持っていたWindowsが、現在ではMAC OS、Linuxなどに押され、そのシェア率を落としていることがわかります。
Windowsの使用率低下の一端となっているそれらのOS、Apple社のPCに搭載されている「MAC OS X」や、Linuxの中核を担っている「Linux カーネル」などは、C言語によって開発されています。
参照ページ
Windowsの減少、MacとLinuxの台頭 – OSシェアの長期分析 | TECH+（テックプラス）
Desktop Operating System Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
以上のことからC言語はコンピューターの根幹に関わる部分はもちろん、私たちの身近な場所においても利用されているプログラミング言語だということがお分かりいただけたかと思います。
つまりC言語のスキルを身につけることはIT業界を志望する人にとって、重要なことだと言えるでしょう。
C言語と他のプログラミング言語の違い
C言語と他のプログラミング言語の違いは、なんといってもその精密性にあります。
C言語はメモリに直接命令の内容を書き込まなければならないため、より精密かつ詳細な命令を、機械に対し下すことが可能になります。
ですのであなたが、繊細な作業や複雑な処理を行いたい場合、C言語は最適な言語だと言えるでしょう。
しかしながらその一方で、C言語は「処理を部品化して、部品を組み合わせることで1つのプログラムをつくる」オブジェクト指向という考え方が普及する以前に登場したプログラミング言語ということもあり、そのような考え方には対応していません。
ですので人によっては習得に必要以上に時間がかかったり、上達するまでに長い期間を要したりということがあるかもしれません。
また非常に構造が複雑なため、プログラミング初心者が挑むにはいささかハードルが高い言語であることでも知られています。
これらのプログラム言語を効率的に学習する方法・および学習に役立つサービスについては、下記の記事でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
参照ページ
C言語を習得するメリット
C言語を習得することへのメリットは複数あり、これを理解すること、およびこれを適切にアピールすることは、C言語のスキルを活かして、就活を有利に進めるにあたって欠かせないことだと言えるでしょう。
凡庸性が高い
オランダのソフトウェア品質ベンダー「TIOBE」では、GoogleやYahoo!をはじめとした検索エンジンで各プログラミング言語がどれほど検索されているかを観測することによって、プログラミング言語の人気を調査するとともに、その調査結果を「TOIBEプログラミングコミュニティインデックス(通称 : TOIBEインデックス)」において発表しています。
TOIBEインデックスによって発表されたデータに基づく、各プログラミング言語の人気ランキング、およびシェア率は以下の通りになります(2024年2月時点)。
上のグラフからC言語はC++やJava Scrilptをはじめとした多数のプログラミング言語が普及した昨今においても、広くシェアされていることがわかります。
これはどういうことかというと、多くの企業が開発において、C言語を利用していることを意味します。
あなたが志望する企業も、もしかしたらC言語を使用しているかもしれません。
また「C言語にて開発されたものの例」でご紹介したように、C言語はさまざまな場面およびさまざまなアプリケーションの開発において使われています。
この凡庸性の高さは、まさしくC言語の強みと言えるでしょう。
C言語のスキルを獲得することはすなわち、どのような業務および開発環境にも対応できる、普遍的なスキルを得るということでもあります。
参照ページ
コンピュータに対する深い知識と理解を持てる
先ほどもご紹介した通り、C言語では命令文を直接メモリに書き込む必要があります。また必要のなくなったメモリをシステムに戻す、いわゆる「メモリの解放」も自身で行わなければなりません。
これは限りあるメモリをより効率的に利用するにあたって、欠かせないことであり、言わば「プログラマーの必須スキル」です。
しかしながらこの処理を実行するには、コンピュータへの深い知識と理解が必要不可欠だと言えるでしょう。
またそのような知識は新たなプログラミング言語の獲得の際にはもちろん、より高度なプログラミングを行う際にも、役立つことでしょう。
そのようなキャリア形成にあたって重要な知識を、実働を通じて自然に身につけられることもまた、C言語のメリットであると言えるでしょう。
まとめ
今回の記事ではC言語のスキルを用いて就活を有利に進めるにあたって欠かせないC言語の基礎的な知識をご紹介しました。
すでにC言語にまつわる知識を一通り持っている就活生の方はもちろん、これからC言語を習得しようかと考えている就活生の方にとっても、これらの情報は欠かせないものだと言えるでしょう。
- C言語は、OSの開発からデータベース管理システムなどに代表される複雑なシステムの構築まで、コンピューターに関わる処理のすべてを担えることから、複数あるプログラミング言語の中でもひときわ異質なものとして知られています。
- C言語は1972年にAT&Tベル研究所で開発された汎用プログラミング言語であり、「C++」や「C#」などといった数多くのプログラミング言語の土台としても知られています。
- C言語によって開発されたものは様々な場面において利用されており、IT分野だけではなく「産業」や「医療」などといった私たちの生活に身近な分野においても、C言語は多大な役割を担っています。
- C言語はその精密性の高さと「メモリに直接プログラムを書き込む必要がある」という特徴のため、繊細な作業に適しています。
その一方で極めて複雑な構造をしていることから、プログラミング初心者の方がはじめに学ぶ言語としては不適切だと言えるでしょう。
- その一方でC言語を習得することによるメリットはいくつかあります。
- ひとつめは「凡庸性が高いこと」。
数々のプログラミング言語が普及した昨今においても、C言語は高いシェア率を保ち続けています。これは言い換えるとC言語を習得することで、適応できる業務や開発環境が増えるということでもあります。 - ふたつめは「使用する過程で、コンピュータに対する深い知識や理解が身につくこと」。
C言語を用いたプログラミングを習得していく過程で、コンピュータに対する深い知識および理解が身についたという方は決して少なくありません。そのような知識は、IT業界でキャリアを形成するにあたって欠かせないものだと言えるでしょう。
それを自然に身につけることを可能にするという点で、C言語は優れています。
- ひとつめは「凡庸性が高いこと」。
いかがでしたか。
C言語をどのように就活に活かすべきか、そのアイディアにつながる知識は提供できましたでしょうか。
どのようにC言語のスキルを就職に活かせばいいかわからないという方におすすめなのは、株式会社サーティファイにより実施されている「C言語プログラミング能力認定試験」を受験することです。
「C言語プログラミング能力認定試験」に限らず資格をとることは、自身のスキルおよび実績に説得力を持たせることを可能にします。
そうして取得した資格を適切にアピールすることで、就職の成功率はグッと向上することでしょう。
またC言語プログラミング能力認定試験の例年の合格率は65%前後と、IT関連の資格の中でも高いことで知られています。
IT業界での就職を目指す方はぜひ、受験を検討してみてくださいね。
また資格が就活の場においてどのように働くか、就活において有利になるのはどのような資格かということは、下記の記事でも詳しく解説しています。
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