【企業研究】NHKの就職難易度・採用大学・社風を徹底解説

【企業研究】NHKの就職難易度・採用大学・社風を徹底解説

2023年6月28日更新

はじめに

選考に進む企業を決める際、その企業の概要はもちろんのこと求める人材や就職偏差値についても確認しなければなりません。しかし、これらの情報はインターネット上に散らばっており、まとめて確認することが難しい場合があります。

 

そこで、ここではNHKについて業務内容や社風、他社との就職難易度比較をご紹介します。NHKの就職情報を知りたい方は、ぜひご確認ください。

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NHKの基本データ

NHKの基本データは以下のとおりです。

 

会社名日本放送協会
設立年1950年6月1日
資本金該当なし
従業員数1万343名(2022年度)
売上高3,722億円(2022年度)
福利厚生〇休暇

クリエイティブ休暇

リフレッシュ休暇

結婚休暇

パートナー出産休暇

積立休暇

など

〇休職

育児休職

介護休職

配偶者同行休職

自己啓発休職

企業理念「公共の福祉のために」「あ まねく」「豊かで良い放送」「不偏不党」「公平・公正」

 

NHK NHKの概要

 

事業内容

事業内容を確認することで自身が携わる業務について知ることができます。では、NHKがどのような事業をおこなっているのか確認していきましょう。

 

事業①国内放送

国内放送はNHKの主力事業となっています。まず、NHKは総務省の所轄であり、日本の放送法に基づく特殊法人です。そのため、放送するためにかかる費用は国民が負担をし、国民に必要な情報を提供します。

 

現在、国内放送は総合テレビ、Eテレ、BS1、BSプレミアム、BS4K・8K・ラジオ第一・第二、FMがあります。

 

放送法に規定されている目的は下記のようになっており、民間放送とは異なった性質を持っています。

 

  1. 放送が国民に最大限普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。
  2. 放送の不偏不党、真実および自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること。
  3. 放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。

 

事業②国際放送

国際放送は海外向け日本語サービスとNHKの外国語サービスの2種類があります。

 

海外向け日本語サービスは日本語のニュースを海外に発信するサービスであり、海外にお住まいの方や旅行中の方に向けたサービスです。発信方法としてはテレビ(NHKワールド・プレミアム)とラジオ(NHKワールド・ラジオ日本)の2種類があります。

 

NHKの外国語サービスはテレビ、ラジオ、ウェブサイトやアプリなど多くの媒体で発信をおこなっています。対応言語数はテレビとラジオは17言語、ウェブサイトやアプリでは全19言語です。

 

事業③放送と受信の進歩発達に必要な調査研究

放送と受信の進歩発達に必要な調査研究では公共放送の業務運営の基本方針の決定、NHKの番組編成や制作などをおこなうための研究・調査をおこなっています。

 

具体的な研究・調査は、国内メディア研究、海外メディア研究、世論調査、ことばの研究、放送史研究、刊行物の6種類です。

 

最も最近の報告書(2023年6月18日時点)は「ロイター・デジタルニュースリポート2023」であり、報道機関のデジタル・モバイル化についてのデータを集計・分析しています。

 

事業④その他、放送法に定められた業務

上記3つの事業をおこなうには直接的な業務以外にもさまざまな業務が必要です。そして、NHKには大きく分類すると以下のように20の業務があります。本業務はこれらの総称であり、自分自身がどのような業務をおこないたいのかを明確にすることが必要です。

 

  • ジャーナリスト

・ニュース取材や調査報道

・ニュースや報道番組の映像取材、編集

 

  • アナウンサー

・リポート、実況、司会など言葉で伝える業務

 

  • コンテンツ・クリエイター

・報道、情報番組などのコンテンツ制作

・教養、教育番組などのコンテンツ制作

・音楽、ドラマ番組などのコンテンツ制作

・スポーツ番組などのコンテンツ制作

・番組セットやCGなどのデザイン

・コンテンツの音響デザイン

 

  • メディア・エンジニア

・番組制作の技術業務(撮影、音声、照明、映像)

・放送システムを支える技術業務(番組送出、送受信)

・放送に関する技術開発や研究

・放送設備の建築に関する業務

 

  • メディア・マネジメント

・視聴者リレーションの推進に関わる業務(営業戦略、視聴者サービス企画など)

・コンテンツ展開に関わる業務(メディア戦略、編成、イベントなど)

・組織マネジメントに関わる業務(総務人事、財務、経営戦略、広報など)

 

  • デジタル

   ・映像配信、WEB、アプリ、API、次世代技術などの開発と運用

   ・デジタルコンテンツの企画、開発、発信ディレクション

   ・プロダクト成長戦略の立案やマーケティング

   ・プロダクトの企画、開発、改善、UI/UX設計



募集職種(新卒年収)

NHKは働き方として全国職員、地域職員、デジタル職員の3つを用意しています。全国職員は全国54の放送局にてキャリアを重ねていく働き方、地域職員は故郷や愛着のある地域に根ざす働き方、デジタル職員はデジタルサービスを担当する部署への配属、となっています。

 

また、初任給は短大・専門・高専で199,410円、大卒で218,360円、院了で231,360円です。募集職種は前述の20の職種から3つを選択する形式になっています。募集内容を細かくして募集していることから選考前のイメージがしやすく、入社後にギャップを感じる可能性を低くすることが可能です。

 

新卒選考フロー

選考フローは以下のとおりです。

 

  1. 書類選考
  2. 一次試験(面接、適性検査)
  3. 二次試験(面接)
  4. 三次試験(面接)
  5. 最終試験(面接)
  6. 内定

 

適性検査はSPIとなっています。SPIはしっかりとした対策によって点数を向上させることができるため、なるべく早い段階から対策を進めていきましょう。

 

また、NHKはインターンシップの選考や本選考の過程で独自の筆記試験が課されることがあります。過去に出た問題としては「「接」という漢字から連想されることを自由に論述せよ。」など独特なものも多いため対策をおこなっておきましょう。

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インターンシップの詳細

NHKはインターンシップへの参加で早期選考への案内が参加者の一部に届きます。

 

NHKインターンシップは自分にあった仕事やこれから磨いていきたい専門性を発見し、丁寧なマッチングにつなげることを目的としています。期間は5日程度です。コースは5つあるため、自分が興味のある分野を選択していきましょう。応募多数の場合は書類と面接による選考がなされるため、インターンシップへ申し込む時点で志望動機などを完成させることをおすすめいたします。

 

また、NHKではNHKオンラインカレッジというものも開催されています。こちらは1日で修了するプログラムであり、企業・業界・仕事を具体的に知ることができるプログラムです。選考はなく先着順であるため、興味が出た時点で申し込みをしていきましょう。

 

NHKオンラインカレッジの締切日は6月29日(第1回)、NHKインターンシップは9月(前期)となっています。オンラインカレッジの第2回やインターンシップの後期の情報を見逃さないよう、HPはこまめに確認しておきましょう。

 

NHK RECRUTING オンラインカレッジ インターンシップ



社風

口コミサイトを参照すると「部署によっては保守的」「年功序列」「女性も男性と同等に扱ってもらえる」といったものが多くありました。

 

前者2つは日系大手の特徴とも言え、そのような環境が好きな方にはおすすめです。また、女性の待遇についても、実際に就職の男女比がほぼ半数となっていて平等であることが伺えます。

 

民間放送局はこの逆の社風であるという口コミも多いため、どちらを目指すのかの判断材料の1つに社風は入れておきましょう。



求める人材

NHKでは以下の3つを求める人材としています。

 

  • 公共性

    視聴者と真摯に向き合い、地域や社会に貢献する

 

  • 次世代メディアへの進化

    時代を捉え、新しいサービスの創造にチャレンジする

 

  • プロフェッショナル

    幅広い視野でキャリアをデザインし、高い専門性を磨き上げる

 

  • 主体的なアクション

            自ら行動を起こし、チームワークで課題を改善・解決する

 

とくに、公共性に関しては国営であるNHKだからこその特徴であると言えます。

 

NHK RECRUTING 求む!未来の「公共メディアプロ人材」

 

「視聴者に向き合い、地域貢献」という項目が放送局ならではという感じですね。自分が他者に貢献したい人物であることを、以下の記事を参考に伝えられるようにしてみましょう。

志望動機に「地域貢献」を入れる方法は?効果的な方法を例文付きで徹底解説!

就職偏差値・難易度および業界での立ち位置

NHKは国営放送といった観点で直接的な競合他社はいません。ここではテレビ業界といった観点でフジテレビジョン、テレビ朝日、情報メディアといった観点から読売新聞、朝日新聞を選定しました。なお、NHKの就職偏差値は志望職種が記者の場合を想定しています。

 

会社名売上高平均年収就職偏差値

・難易度

社風
NHK3,722億円773万円69保守的かつ年功序列
フジテレビジョン5,199億円866万円74明るく楽しいことが好きな人が集まっている
テレビ朝日2,302億円1,421万円70チャレンジを良しとする風潮
読売新聞グループ2,561億円1,500万円71部署によって自由な社風と堅苦しい社風に分かれる
朝日新聞社2,670億円1,228万円72自由な社風で各々のやりたいことを実現している

 

他の会社や他業界の就職偏差値についても知りたい方は、ぜひ下記の記事をご確認ください。

【24卒・25卒最新版】文系・理系・公務員別就職偏差値・難易度ランキング

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採用大学

2020年度におけるNHKの就職大学ランキングは以下のとおりです。

 

1位:早稲田大学(30名)

2位:慶應義塾大学(22名)

3位:東京大学(13名)

4位:中央大学(9名)

5位:京都大学(7名)

6位:上智大学(6名)

6位:立教大学

6位:立命館大学

9位:東京外国語大学(5名)

9位:大阪大学

9位:明治大学

 

ランキングを見ると比較的高学歴な大学が多くなっていますが、NHKは幅広い大学から採用しているため学歴フィルターはないと言えます。NHKに就職したいのであれば学歴で諦めず、積極的にチャレンジしていきましょう。



ホットニュース

企業のホットニュースはその企業の動向を確認することができます。ここでは就職時に関係するホットニュースを2つほどご紹介しますので、ぜひご確認ください。

ニュース①採用人数の減少

NHKの採用人数推移は以下のようになっています。

 

年度採用人数
2019年度384名
2020年度354名
2021年度312名

 

このように採用人数は年々減っており、今後も採用数は減少していくと予想されます。実際に2024年度の募集人数は201名〜300名となっているため、2024年度は300名以下になる可能性が高いです。

ニュース②人事異動

NHKは2023年4月11日に人事異動を発表しました。内容としては、竹村範之、根本拓也、寺田健二の3名を理事に任命し、同時に竹村理事と山名啓雄理事を専務理事に任命となっています。

 

本人事異動の目的は改革の検証と発展の加速です。NHKは以下の6つを抜本的改革に挙げており、こちらの実現に向けた人事異動であるため、今後下記の動きが活発になる可能性があります。

 

1.経営委員会の強化

  2.視聴者とともに歩む公共放送のサービスの充実

  3.視聴者との結びつきの強化

  4.再生に向けた体制・組織の改革

  5.受信契約と受信料収納の確保

  6.役員報酬・職員給与の削減、効率的な業務運営による経費削減

 

これらの業務に関わる可能性も高くなるため、それぞれがどのようなものであるのかしっかりと理解しておきましょう。また、NHKの面接では最近気になったニュースを問われることもあるため、NHKが発表したニュースは目を通しておくことをおすすめいたします。



まとめ

本記事ではNHKについてご紹介しました。NHKは国営であるため、なぜ国のために働きたいのかを明確にしておくことが必要です。また、NHKは募集職種が細分化されているため、どの業務に携わりたいのかも明確にしておく必要があります。

 

そして、NHKの就職偏差値は業界内で比べても決して低くはなく、ES・SPI・面接それぞれでしっかりとした対策が必要です。NHKから内定を獲得するためには努力が必要であることを認識しておき、内定に向かって頑張っていきましょう。

 

本記事で名前の挙がった、同業他社の企業研究の記事もございます。ぜひこちらもご参照ください。

【学歴フィルターは?】フジテレビの就職難易度と内定確度を高める5つの方法

【企業研究】読売新聞社の選考対策・社風・求める人物像を徹底解説

【学歴フィルターは?】朝日新聞社の就職を可能にする3つの対策法

 

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