【例文付き】学業以外で力を注いだことの効果的な回答方法やコツを紹介
2024年8月19日更新
はじめに
就活中の面接やESでよく聞かれる「学業以外で力を注いだこと」。
アルバイトや趣味など、すぐに出てくる場合もあれば、ない場合もあるでしょう。
この質問は、質問意図を踏まえて回答することが大切です。
本記事では、「学業以外で力を注いだこと/力を入れたこと」を質問する企業の意図や回答テーマのほか、答えるポイント、例文、よくある質問を紹介します。
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企業が「学業以外で力を注いだこと/力を入れたこと」を質問する意図
「学業以外で力を注いだこと」という質問は、面接や履歴書の中で問われることが多い質問です。
「どのような回答が求められているのか」「NGな回答は何か」を知るためには、この質問の意図を知ることが重要です。
ここでは、この質問の意図を次のとおり解説していきます。
- 広く人間性を見るため
- 持っているスキルを知るため
- 入社後のイメージをより明確にするため
広く人間性を見るため
この質問の最大の目的は、回答を通じて広く就活生の人間性を見ることにあります。
人間性とは、次のとおりです。
- 主体性
- 物事への取り組み方
- 物事の見方
- 価値観
「学業以外」で取り組んだことを聞くことで、面接官は人間性を見出しています。
また、「何をしたか」ということに付随して、次の要素からその人の人間性を見て取ることができるのです。
- なぜその活動をやろうと思ったのか
- 活動していく上で目標にしていたことは何か
- 活動の過程、経験はどのようなものだったのか
- 力を注いだ結果、何を得たのか
質問に対する就活生の回答をこのような観点から評価することで、主体性や価値観などの人間性を広く把握することが目的です。
持っているスキルを知るため
2つ目の目的は、就活生が持っているスキルを知ることにあります。
ここで言うスキルとは、資格のように公的・客観的に証明できるものだけを意味するのではなく、数値などで測ることができない能力も含みます。
- コミュニケーション能力
- 臨機応変な対応力
- 自己管理能力、など
こうした能力を見出すために、アルバイトやサークルなどにおいて、他者とどのように向き合ってきたかなどを把握することで、面接官は、コミュニケーション能力を見極めています。
人間性に加えて、就活生の持つ幅広い意味でのスキルを知るために「学業以外で力を注いだこと」という質問を投げかけているのです。
「人間性」と「スキル」。
この2つの大きな目的を念頭に置いた上で、以降の解説を読んでいってください。
入社後のイメージをより明確にするため
さらに、この質問は、就活生が入社後にどのように活躍できるかを企業がイメージするためにも使われます。
例えば、接客業でのアルバイト経験があれば、「人と接する仕事に適性がある」と判断されるかもしれません。
具体的なエピソードを通じて、就活生が志望企業でどのように貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。
ゲームなどの趣味もOK?「学業以外で力を注いだこと」の回答テーマ例7選
この質問に対して、どのようなテーマで答えればいいのかわからなかったり、迷ってしまったりする就活生も多いでしょう。
ここでは「学業以外で力を注いだこと」のテーマの例をいくつか列挙していきます。
そのテーマの「捉え方」や「アピールできること」について解説しますので、自分に合っているものを選ぶ、あるいは参考にしてみてください。
解説するテーマは以下のとおりです。
- アルバイト
- サークル
- ボランティア
- インターンシップ
- 資格取得
- 留学
- 趣味
【1】アルバイト
アルバイト経験をテーマにすると、仕事への姿勢・取り組み方などをアピールしやすいです。
また学業と違ってアルバイト中は、必然的に他者との関わりが発生してきます。
そのため社会人として最も必要とされるコミュニケーション能力の高さを主張するのにもうってつけ。
志望業界に関わるアルバイトを経験していたのであれば、仕事に役立つスキルをアピールできるのも良いところです。
「学業以外で力を注いだこと」を答える際、最も扱いやすく、汎用性が高いテーマの一つがアルバイトだと言えるでしょう。
アルバイトをテーマにする場合は、次の記事もぜひ参考にしてください。
【2】サークル
サークルを題材とした場合にアピールしやすい要素として、コミュニケーション能力や協調性の高さが挙げられます。
スポーツ系・文化系どちらでも構いません。
どんなサークルでも目指す目標があり、それを達成するためにサークルメンバーが団結して活動していくというのは共通事項なはず。
- その目標を立てた経緯
- 目標達成に向けてどのような努力をしたのか
- 活動を通じて得られたことは何か/li>
といったような話題を盛り込んでいくと良いでしょう。
サークルを伝えたい方は、次の記事もご覧ください。
【3】ボランティア
時間に余裕のある学生だからこそ力を入れることができるのがボランティア。
ボランティア経験をテーマに据えた場合、次のようなことを伝えやすいです。
- 社会のために役立ちたいという強い意欲や主体性
- 困っている人を助けたいと思う心の優しさや価値観
また、ボランティア先の人々との関わりについて話すことで、コミュニケーション能力や共感能力を示すこともできるでしょう。
ボランティアをテーマにする場合は、次の記事もぜひ参考にしてください。
【4】インターンシップ
「学業以外で力を注いだこと」として、有効なテーマといえるインターンシップ経験。
特に、長期間のインターンシップでは、実際の職場での業務を体験し、ビジネスの基本を学べるため、企業で働くイメージを持つ者として、企業に評価されやすいでしょう。
インターンシップで得た経験を通じて、仕事に対する価値観をどう得たかなどを詳しく説明することで、就活生の働く価値観を面接官にアピールすることができます。
また、インターンシップ経験が志望企業や業界内の企業であった場合、業界や職種への理解が深まったことや、具体的なキャリアイメージを持てたことも、アピールポイントとなります。
インターンをテーマに選ぶ場合は、次の記事もご覧ください。
【5】資格取得
資格取得も「学業以外で力を注いだこと」として有効なアピール材料になります。
特に、自身の専攻とは異なる分野の資格取得をした実績は、自助努力で取得できたことを強調できるため、その努力は高く評価されやすいでしょう。
ただし、志望企業や希望職種に関係ないない資格の場合は、面接官から「せっかく資格取得したのに、なぜ関係ないウチを受けたの?」などと思われるケースもあります。
この場合、学生の努力を無駄にしたくない思惑なども働き、選考に不利になるケースもあり得ます。
資格取得をアピールする場合は、基本的に志望企業や希望職種に関係の深い資格とした方が望ましいでしょう。
資格取得をテーマにする方は、次の記事もぜひ参考にしてください。
【6】留学
留学経験は、多文化理解や語学力をアピールする絶好の機会になります。
「異文化に触れることで視野が広がり、コミュニケーション能力が向上した」など、グローバルな視点で留学経験を語ることで、就活生の海外志向を面接官に強く印象付けることが可能です。
特に、グローバル展開している企業の場合、留学先と展開している国が一致しているケースでは、有利になるケースもあります。
海外志向の高い就活生は、積極的に留学経験をアピールしましょう。
留学をテーマに回答する方は、次の記事もご覧ください。
【7】趣味
ゲームや料理などのテーマを取り上げても良いか悩む就活生も多いでしょう。
趣味は就活生の個性や価値観を表し、リラックスしながらも自己成長を図れる活動のため、「学業以外で力を注いだこと」で取り上げても全く問題ありません。
具体的には、次のような趣味が挙げられます。
- 料理
- ゲーム
- 筋トレ
自分の趣味を始めた経緯や得られたこと、どのような価値観を持って対応しているかなどを説明することで、あなたの個性や価値観を効果的にアピールできます。
また、単に趣味の内容を説明するだけでなく、「料理を作るには想像力が必要で、試行錯誤しながら常に新たなメニューを作ってきた経験は、貴社のクリエイティブな〇〇の職務に最適と考えています」など、自身の考えを説明することも有効です。
趣味をテーマにするときは、次の記事も参考にしてください。
「学業以外で力を注いだこと」を答えるポイント
「学業以外で力を注いだこと」の質問に対し、ポイントを押さえた上で答えることであなたの魅力を最大限面接官に伝えることができるようになります。
ここでは、そのポイントを解説します。
質問の意図を踏まえて答える
この質問に答えるには、企業の意図を理解することが重要です。
企業は、あなたの「人間性」や「スキル」を知るために質問していますので、次の内容を踏まえて、これらをしっかりと説明しましょう。
人間性を伝える
第一に、あなたの人間性を伝えることが大切です。
例えば、「アルバイトでリーダーシップを発揮し、チームをまとめた」というエピソードは、主体性や責任感をアピールできます。
自分の価値観や取り組み方を明確に伝えることで、面接官に就活生の人間性を具体的に伝えることが可能です。
スキルを伝える
学業以外で、持っているスキルを具体的に伝えることも重要です。
例として、「サークル活動でイベントを企画した経験を通じて、計画力と実行力を養った」などのエピソードは、ビジネススキルを訴求することできます。
こうした具体的な取り組みや成果を説明することで、学業以外における就活生の持つ強みをアピールすることが可能です。
企業が採用基準で重視する項目を知っておく
企業が採用基準で重視する項目を知っておけば、「学業以外で力を注いだこと」という質問への回答の精度をさらに高めることができます。
リクルートの調査によれば、企業が採用基準で重視している項目のTOP3は以下のとおりです。
順位 | 項目 | 回答の割合 |
1位 | 人柄 | 93.1% |
2位 | 自社/その企業への熱意 | 78.3% |
3位 | 今後の可能性 | 68.9% |
ここからは、このTOP3の項目について、詳しく見ていきます。
人柄について
「人柄」は、次のとおりであり、「学業以外で力を注いだこと」の質問意図のところでご説明した「人間性」とほぼ同じものと理解していただいて構いません。
企業の大半がこの人柄を重視していますので、人柄を面接官にアピールできるように、次の視点で整理することが重要です。
- 主体性
- 物事への取り組み方
- 物事の見方
- 価値観
自社/その企業への熱意について
「自社/その企業への熱意」は、その企業への入社意欲の強さを判断基準としています。
「学業以外で力を注いだこと」の質問の回答を通じて、この「自社/その企業への熱意」をアピールすることが可能です。
- アパレル業界で働きたい:アパレル業界でのアルバイト経験をテーマにする
- 世界を股にかけて働きたい:留学経験をテーマにする
志望動機と併せて、上記のようなエピソードを提示することができれば、「自社/その企業への熱意」を強調することが可能です。
今後の可能性について
「今後の可能性」では、「入社後にどのような活躍をしてくれそうか」、「どれくらい自社に貢献してくれそうか」といった観点が判断基準となっています。
「学業以外で力を注いだこと」の回答内容次第で、あなたの「今後の可能性」をアピールすることは十分に可能です。
力を注いだことを通じて得ることができた経験や教訓、成果やスキルを入社後に活かすことができる旨を盛り込みましょう。
- スポーツサークルで大会の優勝に向けてチーム一丸となって努力した:身につけた協調性を活かし、入社後は会社の目標の達成を目指して、周りの社員と団結して働いていきたい
このような趣旨で回答すれば、「今後の可能性」を面接官に強く感じさせることができるはずです。
「学業以外で力を注いだこと」の回答をより充実させるために、ここで説明した「人柄」「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」の要素も頭に入れておいてください。
「学業以外で力を注いだこと」の例文4選
ここでは、学業以外で力を注いだことの主な例文を紹介します。
【例文1】アルバイト
私は大学生活を通じて、飲食店でのアルバイトに力を注いできました。
特に、お客様対応や注文管理など、細かな業務を効率よくこなすことを心掛けていました。
忙しい時間帯には、お客様のニーズに迅速に対応できるように、スムーズなサービスを提供するために工夫しました。
たとえば、ピーク時には、優先順位をつけて仕事を進めるよう手順を見直すことで効率化を図るなど、店舗全体の業務が円滑に回るよう努めました。
こうした経験を通じて、状況判断力と手順の重要性を学ぶことができました。
【例文2】趣味
私の趣味は料理です。
料理は、どのような料理を最終的に作るか、想像力を働かせるとともに、準備から完成までの段取りを短時間で組み上げる必要があります。
慣れないうちは、イメージと違うほか味もいまいちで、段取りも悪いなど反省点が多くありました。
しかし、慣れるにつれて、段取りの組み方も手際よく行え、味もイメージも想像通りの料理を作ることができるようになりました。
こうした料理を作る経験を通じて、計画性と創造力を養うことができました。
【例文3】ゲーム
私はオンラインゲームに力を注ぎ、特にチーム戦での戦略立案に取り組んできました。
最初のうちは、戦略立案を他のメンバーに任せていましたが、だんだんと戦略立案の楽しさを味わえるゲームの魅力にはまるようになってきました。
慣れたころには、ゲーム内で他のプレイヤーと協力し、限られた時間で最善の戦術を考えるなど、問題解決力やコミュニケーション能力を身に着けることができました。
この経験を通じて、チーム全体の目標達成に向けたリーダーシップや協調性が身についたと感じています。
【例文4】資格取得
私は大学での勉強に加えて、専攻外となる簿記の資格取得にも力を入れました。
数字に強くなることで、企業に不可欠な計数感覚を養えると考え、計画的に勉強を進めました。
慣れない仕訳などの理解に苦労しましたが、スクールに通うほか、繰り返し、簿記の問題集に取り組むことで、日商簿記2級を取得することができました。
この努力の結果、目標としていた簿記資格を無事取得することができました。
「学業以外で力を注いだこと」がない場合どうする?
現時点では「学業以外で力を注いだこと」がないと考えている就活生もいるでしょう。
このような就活生に多いのが、「力を注いだ」という言葉が意味するレベルが高すぎるパターンです。
「他の人がやっていないようなことじゃなきゃダメ」
「こんなの誰でもやってるよな・・・」
といった思い込みが制約になってしまっているのです。
一度こういった考え方は捨てるようにしましょう!
人よりも優れた活動をテーマにしていなくても、面接官を満足させる回答はできるからです。
「学業以外で力を注いだこと」がないと考えているあなたは、以下3つの観点から回答を作成していきましょう。
- 「ない」と答えるのはNG
- あからさまな嘘はバレる
- 規模が小さいテーマでも大丈夫
「ない」と答えるのはNG
「学業以外で力を注いだこと」がないと思っているからといって、正直に「ない」と答えるのは絶対にNGです。
この質問は自己PRをするための大きなチャンス。
学業以外に頑張ったことは「ない」と答えるのは、あなたの魅力をアピールする機会を捨てるようなもの。
あまりにもったいないです。
質問に「ない」と答える就活生ときちんと答える就活生では、どちらが面接官にとって好印象かは明らかですよね。
そもそもの話ですが、学生が学業を頑張るのは至極当然のこと。
その上で「学業以外で力を注いだこと」が「ない」と答えるのは、自分自身をやって当然のことにしか取り組んでこなかった人、面白みのない人、個性のない人と言っているようなものなのです。
このような就活生を企業側が採用したいと思えるでしょうか?
「学業以外で力を注いだこと」に「ない」と答えるのは絶対NGです。
あからさまな嘘はバレる
良さそうなエピソードが思い浮かばないからといって、あからさまな嘘をつくのもやめましょう。
嘘で塗り固めたエピソードを自然な形で話すのは困難です。
何十人、何百人と就活生を見てきた面接官には、すぐに嘘が見抜かれてしまいますよ。
嘘とバレたときのダメージは極めて大きく、最悪の場合その時点で選考落ちになりかねません。
規模が小さいテーマでも大丈夫
先述のとおり、「学業以外で力を注いだこと」が「ない」と考えてしまう就活生の多くは、「力を注いだ」という言葉を高く評価しすぎている傾向があります。
他の人がやっていないこと、他の人より優れていること、スケールが大きいことといった内容やテーマでなければダメだと思いこんでしまっているのです。
一度原点に立ち返ってみましょう。
そもそもの質問の目的は何でしたか?
- 広く人間性を見るため
- 持っているスキルを知るため
の2つでしたよね。
これらの要素を伝えることさえできれば、テーマやエピソードの規模が小さくても何ら問題はないのです。
大切なのは、回答を通じてあなたの人間性やスキルを伝えようとする意識。
まずはマインドを変えていきましょう。
マインドが変われば「学業以外で力を注いだこと」はたくさん出てくるはず。
質問の意図に最も沿うようなテーマを決めたら、それを徹底的に振り返り、情報を整理していきましょう。
よくある質問
「学業以外で力を注いだこと」に関する、よくある質問をまとめました。
Q.学業の範囲はどこまで?
A.「学生として力を注ぐことが当たり前」と判断できるところまでが学業の範囲と言えるでしょう。
- 授業への出席
- 課題への取り組み
- 研究への取り組み
- 論文の制作
- 自分の専攻の延長線上にある資格の勉強
これらは学生という身分である以上、力を入れるのが当然です。
一方で以下のような活動は、学業の範囲から外れ、学業以外の活動とみなすことができます。
- アルバイト
- サークル
- ボランティア
- 自分の専攻とはまったく異なる分野の資格の勉強
- 将来の就職等を見据えての資格の勉強
これらはあくまで学業プラスアルファで頑張ることが望ましい活動であり、学業の範囲には含まれません。
Q.「学業以外」に資格は入る?
A.資格の内容によって入るかどうかは異なります。
自分の専攻の延長線上にある資格の勉強は、「学業以外」には入りません。
学生である以上、自身が専攻している分野に関して勉強するのは当然のことであるため、資格の勉強といえど学業の範囲内の活動と判断できるからです。
他方、自分の専攻とはまったく異なる分野の資格の勉強、あるいは将来の就職等を見据えての資格の勉強であれば、「学業以外」に入ります。
これらは必ずしも「力を注ぐのが当たり前」とは言えないからです。
「学業以外で力を注いだこと」という質問における「資格」の扱いは、その内容次第で変わってくるということを覚えておきましょう。
Q.学業以外の活動の例は?
A.学業以外の活動として、次のような例があります。
- アルバイト
- サークル
- ボランティア
- 健康管理
- 料理
「学業以外」とは、学生の本分である勉強以外の活動であれば基本的に何でも良く、料理やゲームなどの趣味でも構いません。
「学業以外で力を注いだこと」という質問に回答する際に重要なのは、次のような項目を意識することです。
- なぜその活動をやろうと思ったのか
- 活動していく上で目標にしていたことは何か
- 活動の過程、経験はどのようなものだったのか
- 力を注いだ結果、何を得たのか
企業側はこの質問を通じて、就活生の人間性を把握しようとしています。
したがって、大切なのは活動そのものではなく、その活動に付随するエピソードなのです。
自身の人間性を上手くアピールすることができるようなエピソードを伝えることができるのであれば、どのような活動でも問題ありません。
また活動のスケールの大小を気にする必要もありません。
Q.「学業以外で力を注いだこと」はゲームでもOK?
A.「学業以外で力を注いだこと」としてゲームをテーマにしてもOKです。
企業側はこの質問を通じて、就活生の人間性を把握しようとしています。
したがって、大切なのは活動そのものではなく、その活動に付随するエピソードなのです。
自身の人間性を上手くアピールすることができるようなエピソードを伝えることができるのであれば、どのような活動でも問題ありません。
ゲームをテーマにするのであれば、最低限以下の観点からエピソードを掘り下げるようにしましょう。
- そのゲームに力を注いだ理由、ゲームの魅力は何か?
- ゲームをする上での目標は何か?
- 目標を達成するためにどのように取り組んだのか?
- 他者と一緒にやるゲームなのであれば、どのように関係性を築きながら取り組んだのか?
- ゲームに注力した結果何を得られたのか?
- ゲームを通じて得た結果や培われた能力は、今後どのように役立てることができるのか?
このようなポイントを踏まえた上で回答することができれば、あなたの人間性をうまく企業側へアピールすることができるでしょう。
企業側としても人間性の把握という目的が達成できるため満足でしょう。
Q.「学業以外で力を入れたこと」の質問に対して上手に自己PRするには?
A.「学業以外で力を注いだこと」という質問の目的は、次のようなものがあります。
- 広く人間性を見ること
- 持っているスキルを知ること
このうち、人間性とは、次のようなことを意味します。
- 主体性
- 物事への取り組み方
- 物事の見方
- 価値観
したがって、次のような要素を含むエピソードを話すことで、あなたの人間性をうまくアピールすることができます。
- なぜその活動をやろうと思ったのか
- 活動していく上で目標にしていたことは何か
- 活動の過程、経験はどのようなものだったのか
- 力を注いだ結果、何を得たのか
また、持っているスキルというのは、次のように社会人として働く上で必須の能力のことを指します。
- コミュニケーション能力
- 臨機応変な対応力
- 自己管理能力
これらのスキルは学業への取り組み方からだけでは判断しかねるため、あえて「学業以外」と指定しているわけです。
話をまとめると、質問の意図を踏まえて「人間性」と「スキル」が伝わるようなエピソードを話すことで、上手に自己PRすることができるということになります。
Q.「学業以外で力を入れたこと」はボランティアでもOK?
A.まったく問題ありません。
むしろボランティア活動は「学業以外で力を注いだこと」の代表格の一つとも言えるでしょう。
この質問をする企業側の意図は、あなたの「人間性」や「スキル」を測ることです。
質問の意図をきちんと踏まえた上で回答を準備するようにしましょう。
Q.「学業以外で力を入れたこと」がない場合は?
A.「学業以外で力を入れたこと」がないと考えているあなたは、以下3つの観点から回答を作成していきましょう。
- 「ない」と答えるのはNG
- あからさまな嘘はバレる
- 規模が小さいテーマでも大丈夫
せっかくの自己PRのチャンスですので、「ない」と答えてしまうのはあまりにもったいないですし、他の就活生と差がついてしまうためNGです。
またエピソードが思い浮かばないからといって嘘で塗り固めるのもやめましょう。
熟練の面接官には一瞬で見抜かれます。
「学業以外で力を入れたこと」というのは、「他の人がやっていないこと」、「他の人よりも優れていること」である必要はありません。
質問最大の意図は、あなたの人間性やスキルを知ること。
テーマの規模が小さくても何ら問題はないのです。
Q.学校以外の活動とは?
A.学生の本分である勉強以外の活動のことを意味しています。
具体的には、アルバイトやボランティアなどの活動が挙げられます。
学校での活動だけでは測りかねる資質を見るために、企業はあえて「学校以外」という制約を設けた質問を投げかけているのです。
ここで言う企業側が見たい資質とは、「人間性」や「持っているスキル」です。
- 主体性
- 物事への取り組み方
- 物事の見方
- 価値観
- コミュニケーション能力
- 臨機応変な対応力
- 自己管理能力
Q.「学業以外で力を入れたこと」でTOEICの勉強はOK?
A.「学業以外で力を注いだこと」という質問に対する回答として「TOEICの勉強」はOKな場合とNGな場合があります。
その判断基準は、あなたの専攻している分野の延長上にTOEICが存在しているかどうか。
言い換えると、TOEICの勉強をするのが当たり前の環境にあるのかどうか、が判断基準です。
具体例を挙げると、あなたが外国語学部の英語専攻なのであれば、TOEICの勉強をするのは当然のことですよね。
この場合、TOEICの勉強を「学業以外」とみなすことはできません。
一方であなたの専攻が英語とはまったく違う分野である場合。
この場合においては、TOEICの勉強をするのは当たり前のことではありませんので、「学業以外で力を注いだこと」でTOEICを挙げるのはOKです。
まとめ
今回は就活中によく聞かれる「学業以外で力を注いだこと」という質問について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめます。
- 質問の意図は2つ:「①広く人間性を見るため」、「②持っているスキルを知るため」
- 回答のポイントは「質問の意図を踏まえて答えること」
- あなたの「人間性」や「持っているスキル」をアピールできるようなテーマを選定し、エピソードを掘り起こし、整理しておきましょう。
- 「学業以外で力を注いだこと」がない場合、素直に「ない」と答えたり、嘘で塗りかめたエピソードを話したりするのはNG。
- あくまで「人間性」や「スキル」のアピールが目的なので、テーマやエピソードの規模の大小は考慮しなくて大丈夫。
苦手にする就活生が多いこの質問。
本記事を参考にテーマやエピソードを選定していただき、アピールのチャンスにしていってくださいね。
繰り返しになりますが、テーマやエピソードのスケールは関係ありません。
「人間性とスキルを見る」という企業の意図を常に念頭に置いておきましょう!