【企業分析】アシックスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
株式会社アシックスは兵庫県神戸市に本社を置くスポーツ用品業界に属する企業です。
 日本国内外に販売拠点を持ち、ランニングシューズやスポーツウェアを中心に、高品質な製品やサービスを提供しながら幅広く事業を展開しています。
今回はそんな株式会社アシックスの企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介していきます。
 この記事では株式会社アシックスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
 ぜひ最後までご覧ください。
- アシックスの仕事内容が気になる
 - アシックスの就職難易度を知りたい
 - アシックスの選考対策として何をすれば良いかわからない
 
また、スポーツ用品業界以外の業界については、以下の記事で概観しているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、株式会社アシックスの就職難易度は、スポーツ用品業界の中ではやや高めと考えられます。
 以下の記事で解説している就職偏差値を参考にすると、総合的には標準〜やや難関レベルといえるでしょう。
また、採用大学も幅広く、学歴だけで判断されることは少ないため、しっかりと選考対策を行えば内定を獲得できる可能性は十分にあります。
選考対策として、アシックス独自のものとしては「グループディスカッション・面接での企業理解の確認」が挙げられます。
職種としては、総合職を中心に募集しており、主に営業・商品企画・マーケティング・研究開発などの職種があります。
業務内容は配属部門によって異なりますが、ランニングシューズやスポーツウェアを中心とした商品企画や販売、販促戦略に携わることが多くなります。
次の章からは、各事業別の売上規模や社員情報、就職偏差値、採用大学など、株式会社アシックスへの就職に役立つ情報を詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
株式会社アシックスについて

出典元:株式会社アシックス
会社概要
株式会社アシックスは「健全な身体に健全な精神が宿る」という企業理念を掲げ、スポーツを通じて人々の健康と生活の質を向上させることを目指しています。
同社は国内外に販売拠点を持ち、直営店やオンラインストアを通じて顧客に高品質な製品を提供。
また、ランニングシューズの研究開発では独自技術を採用し、足や体への負担を軽減する製品づくりに注力しています。
アシックスのビジネスモデルは、国内市場での販売事業に加え、北米・欧州・アジアなど海外市場での事業展開も進めています。
特に欧州や北米ではランニングシューズ市場で高いシェアを誇り、現地の消費者ニーズに合わせた製品開発やマーケティング戦略を展開しているのも特徴です。
さらに、アシックスは直営店舗の運営に加え、パートナーショップやオンライン販売を通じて多角的な販売チャネルを確保しています。
これにより、顧客の多様なニーズに応えるとともに、国内外市場における競争力を高めています。
加えて、研究開発部門ではスポーツ科学やバイオメカニクスを活用し、パフォーマンス向上と怪我予防に役立つ製品の開発にも取り組んでいます。
グローバルに展開する同社の製品は、単なる販売だけでなく、スポーツの楽しさや健康的なライフスタイルの提案までを視野に入れた事業構造となっています。
各事業セグメントの解説
株式会社アシックスの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 | 
| パフォーマンスランニング事業 | アシックスの基幹事業。ランニングシューズやランニングアパレルを中心に展開。 | 
| スポーツスタイル事業 | ライフスタイル分野におけるスニーカーやカジュアルウェアの販売。 | 
| コアパフォーマンススポーツ事業 | バレーボール・テニス・ハンドボール・レスリングなど競技スポーツ向けシューズ・ウェアの提供。 | 
| 直営店舗・オンライン販売事業 | 公式オンラインストアや直営店舗を通じた販売。 | 
| 海外事業 | 欧米、アジアを中心にグローバル展開。地域ごとのニーズに合わせた商品企画とマーケティングを実施。 | 
普段は「ランニングシューズのメーカー」としての印象が強いアシックスですが、実際には競技スポーツ用具からライフスタイル分野、さらに直営・オンライン販売まで多角的に事業を展開しています。
特にパフォーマンスランニング事業は売上の柱であり、グローバル市場でのブランド力強化に直結しています。
以下参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
アシックスで働いている社員は?
平均勤続年数は?
アシックスの平均勤続年数は約13. 8年とされています。
これは日本の大手メーカーの中でも比較的長い水準であり、社員が安定してキャリアを築ける環境が整っているといえます。
国内外に幅広い拠点を持つため、ジョブローテーションや海外勤務を経験しながら長期的に働く社員も少なくありません。
平均年収は?
有価証券報告書によると、アシックスの平均年収は約898万円〜約1,000万円です。
大手スポーツメーカーとしては国内企業の中で高い水準にあり、年功序列よりも職務や成果を反映した報酬体系がとられています。
特に海外拠点での勤務や専門性の高いポジションではさらに高い報酬が期待できます。
平均残業時間は?
平均残業時間は月16〜22時間前後といわれています。
繁忙期(新製品投入時期や国際スポーツイベント前後)には業務が集中することもありますが、全社的に働き方改革を推進しており、リモートワーク制度やフレックスタイム制度の導入によってワークライフバランスを重視できる環境です。
平均ボーナス額は?
賞与は年2回(6月・12月)支給され、口コミによると年間で平均120万〜150万円程度が支給されているようです。
金額は業績連動型の要素もあり、海外売上や為替の影響で増減する場合があります。
特にグローバルでの業績が好調な年度には高い支給実績が報告されています。
どんな文化なの?
アシックスの企業文化は「スポーツ精神」を基盤にしています。ブランドスローガン「Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神)」に象徴されるように、社員自身もスポーツを愛好し、健康経営を実践することが奨励されています。
また、グローバル志向が強く、英語をはじめ多様な言語を活かす環境が整っています。
組織は比較的フラットで、若手社員でもアイデアを提案できる風土があります。
一方で、スポーツメーカーとしての誇りを持ち、チームワークや挑戦心を大切にする文化が根付いているのが特徴です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
競争が激しいスポーツ用品業界の中でのアシックスの立ち位置をご紹介します。
売上高を参照し他社と比較してみても、アシックスは国内トップクラス、かつグローバル市場でも存在感を示す企業です。
理由として以下の要因があると考えられます。
- ランニングシューズ分野での世界的優位性
 - グローバル戦略による市場拡大
 - 直営店舗・ECを活用した顧客接点の強化
 
ランニングシューズ分野での世界的優位性
アシックスは特にランニングシューズに強みを持ち、機能性や研究開発力において世界的評価を獲得しています。
 マラソンやランニング市場では「ナイキ」「アディダス」と並ぶ主要ブランドであり、プロ選手から一般ランナーまで幅広く支持されています。
グローバル戦略による市場拡大
売上の約7割は海外市場から生み出されており、欧米やアジアを中心に積極的に展開しています。
現地のニーズに合わせた製品開発やマーケティングを進めることで、グローバルブランドとしての地位を確立しています。
直営店舗・ECを活用した顧客接点の強化
近年はオンラインストアや直営店舗を強化し、ブランド体験を重視した販売戦略を推進。
顧客のデジタル行動に対応する形でEC比率を高め、直販モデルによる利益率改善にもつなげています。
以上の要素によりアシックスは国内スポーツ用品メーカーの中でトップクラスの売上高を誇り、グローバル市場でも競合に引けを取らない立ち位置を確保しています。
参考までに競合4社の情報もまとめてみたので、ご紹介します。
| 会社名 | 売上高(2024年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 | 
| アシックス | 6,785億円 | 約720万円 | 60 | 健康志向・挑戦を重んじる社風 | 
| ナイキ | 約4,630億9,000万ドル | 約1,000万円以上 | 68 | グローバルで自由度の高い社風 | 
| アディダス | 約3兆8,000億円 | 約850万円 | 65 | 国際的で多様性を尊重する社風 | 
| ミズノ | 約2,297億円 | 約630万円 | 55 | 安定志向で協調性を大事にする社風 | 
アシックスの新卒募集要項について
以下にアシックスの新卒募集要項についてまとめました。
初任給は学歴に応じて22〜24万円程度となっており、業界水準と比較しても標準的です。
賞与は年2回支給され、業績に応じたインセンティブ制度も設けられています。
福利厚生はスポーツ用品メーカーらしく、社員割引や社内スポーツ施設の利用、健康促進プログラムが充実している点が特徴です。
研修制度については、新入社員研修に加え、語学研修や海外研修などグローバル人材育成に力を入れており、キャリア形成の支援が手厚いといえます。
勤務地は国内外に広がりますが、新卒入社時は主に本社や国内拠点配属が中心で、将来的に海外赴任のチャンスも期待できます。
| 各項目 | 詳細 | 
|---|---|
| 職種 | 研究職、デザイン職、開発職、デジタル・IT職、経理・財務職、知的財産職、マーケティング職、オニツカタイガー 総合職、その他総合職 | 
| 給与(2023年4月入社 初任給実績) | 
  | 
| 賞与 | 年2回(夏季・冬季) | 
| 研修制度 | 新入社員研修、昇格時研修、ASICS Academy、海外派遣プログラム、経営基礎研修、その他 | 
| 福利厚生 | 各種社会保険完備、社宅制度、育児休業・介護休業制度、ボランティア休職・休暇制度、リフレッシュ休暇制度、従業員持株会制度、その他 | 
求める人材

株式会社アシックスでは、スポーツを通じて人々の心身の健やかな発達に貢献するという理念のもと、次のような人材を求めています。
グローバルに展開する企業であるため、多様な価値観を受け入れながらも主体的に挑戦できる人材像が重視されています。
- 挑戦心
 - グローバル志向
 - チームワーク
 - 主体性
 - 誠実さ
 
挑戦心
アシックスは常に新しいテクノロジーや市場のニーズを取り入れ、革新的な商品を生み出しています。
そのため「現状に満足せず、より良いものを作ろうと努力する姿勢」が必須です。
たとえばランニングシューズの開発では、研究データやトップアスリートの声をもとに改良を重ねることが求められます。
失敗を恐れず試行錯誤する姿勢が評価されます。
グローバル志向
アシックスの売上の大半は海外市場から生まれており、欧米やアジアなど多様な地域での事業展開が進んでいます。
英語をはじめとする語学力はもちろん、異文化に対して柔軟に対応できる資質を重視しています。
現地の生活習慣や価値観を理解し、現場に即したマーケティングや商品企画ができる人材が求められます。
チームワーク
スポーツメーカーらしく、組織の中での「連携力」や「協働の姿勢」は不可欠です。
研究部門・デザイン部門・営業部門など、多くの部署が連携して製品を市場に送り出すため、他者の意見を尊重し、共通のゴールに向かって動ける人材が評価されます。
個人の成果と同じくらい「チーム全体の成果」への貢献が求められるのが特徴です。
主体性
トップアスリートのサポートや新製品の開発は、前例がないケースも多くあります。
そのため、上から与えられる課題を待つのではなく、自ら課題を見つけて解決策を考える主体性が必要です。
特に若手社員であっても意見が歓迎される社風のため、自分の考えを積極的に発信する力が選考で評価されます。
誠実さ
アシックスは創業以来「誠実さの追求」を企業理念に掲げています。
利益追求だけでなく、利用者や地域社会に対して真摯に向き合い、信頼を築く姿勢を重視。
たとえば環境に配慮した製品づくりやサステナビリティ活動などは、社員一人ひとりの誠実な取り組みに支えられています。
以上のような価値観は、アシックスの採用メッセージ「スポーツの力で社会をより良くする」につながっています。
エントリーシートや面接では、自身の経験をこれらの要素に結びつけて語ることで、企業が求める人物像に合致していることをアピールできます。
新卒採用のフロー
アシックスの選考は、下記の通りの流れで進みます。
面接では志望動機やキャリア観に加え、スポーツやチームワークに対する姿勢など、人柄や価値観を重視する傾向があります。
スポーツを軸とした事業に共感できるかが重要な評価ポイントです。
①プレエントリー
まずはマイナビ・リクナビなど就活サイト、またはアシックス公式採用ページからプレエントリーを行います。
プレエントリーをすると、会社説明会や座談会の案内を受け取ることができ、今後の選考に必須となる情報を入手できます。
企業理解を深めるため、OB・OG訪問の機会も積極的に設けられているため、早い段階で動くことが望ましいです
②エントリーシート
エントリーシートは選考の最初の重要な関門です。
スポーツ経験やチームでの役割を絡めると説得力が増します。質問事項は
- 志望動機(なぜアシックスなのか、どの事業に関わりたいか)
 - 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
 - 自分の強みと弱み、その根拠
 - チーム活動やスポーツ経験から学んだこと
 - アシックスの企業理念「健全な身体に健全な精神があれかし」をどう体現できるか
 
といったように、基本的なことを聞かれるようです。
特にアシックスではスポーツ経験の有無は必須ではありませんが、挑戦心や協働姿勢をどのように表現できるかが評価されます。
文章は具体的なエピソードを交えてまとめましょう。
以下に参考になる記事を紹介します。
③適性検査(SPI)
次のステップはWebテスト(SPI)です。
基礎学力を確認する「言語・非言語分野」に加え、性格検査によって協調性・責任感・主体性などがチェックされます。
体育会系企業にありがちな「体力勝負」ではなく、知的好奇心や柔軟な思考力も重視されるため、事前の対策を行い安定したスコアを出せるよう準備しましょう。
以下のページもぜひ参考にしてください!
④複数回面接
面接は2〜3回程度行われます。一次面接は若手社員や人事担当と1対1または少人数形式で行われ、自己紹介や学生時代の経験、スポーツやチーム活動から学んだことを問われます。
二次以降は部長クラスや役員との面接になり、志望動機の深掘りや入社後のキャリアプラン、グローバルで活躍する意欲などが確認されます。
- 一次面接:若手社員や人事担当とオンライン形式で実施。自己紹介、志望動機、学生時代の活動内容など基本的な質問が中心です。人柄を重視したフランクな雰囲気で、チームでの役割や失敗経験からの学びを深掘りされることもあります。
 - 二次面接:中堅社員や部門マネージャーが担当。キャリアプランや希望職種への理解度を確認されます。グローバル企業であるため「海外で働く意欲」や「多様な文化への適応力」を問われるケースも多くあります。
 - 最終面接:役員クラスとの個人面接。志望動機の一貫性、アシックスで成し遂げたいこと、将来的なビジョンなどを深く問われます。また「他社との比較」「入社後の具体的な貢献イメージ」も確認されるため、企業研究を徹底して臨む必要があります。
 
口コミによれば、以下のような質問が頻出しています。
- なぜアシックスを志望するのか
 - 学生時代に最も苦労したことと、その克服法
 - チームで成果を出すために自分が果たした役割
 - 10年後にどのように成長していたいか
 - グローバル市場で働く覚悟はあるか
 
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
アシックスの採用大学の実績を以下に掲載します。
旧帝大や早慶など偏差値が高い大学から、MARCH・関関同立まで幅広く採用されており、学歴フィルターはほとんどないと考えられます。
| <大学院> 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学 <大学> 慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、横浜国立大学、東京理科大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、神戸大学、大阪大学、九州大学、京都大学  | 
これらから、多様な学生層を積極的に採用していることが分かります。
学歴が原因で不採用になる可能性は低いといえるでしょう。
むしろ選考では、エントリーシートや面接での自己表現力や企業理解の深さ、スポーツへの関心やグローバルな視野などがより重視されます。
しっかりと選考対策をして、ぜひ内定を目指しましょう!
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、アシックスの就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は標準的です。
その理由として以下の3点が挙げられます。
- ブランド力が高く、スポーツ・アパレル業界において知名度があるため一定の競争はある
 - 採用大学を見る範囲では、学歴フィルターが比較的緩やかで幅広く採用されている
 - グローバル展開しているものの、給与や福利厚生は特筆して突出しているわけではない
 
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」、さらにスポーツ・ブランドへの理解をしっかりと対策していれば、難しすぎることはないでしょう。
しっかりと準備を行い、内定を獲得してください!
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
アシックスは、スポーツ用品業界に属する企業で、ランニングシューズやスポーツウェア、アクセサリーの開発・販売を主事業としており、顧客のパフォーマンス向上や健康維持をサポートする「機能性とデザインの両立」を目指しています。
アシックスはスポーツ業界の中でもブランド力が高く、グローバル展開しているため、企業研究をしっかり行うかどうかで就活での結果は大きく変わってきます。
しかし、学歴重視の企業ではないため、全員に等しくチャンスがあります。
志望動機やガクチカ、スポーツやブランドへの理解をしっかり準備して選考に臨んでください。
ぜひこの記事を参考にして、内定獲得に向けて励んでくださいね。
 

















 