【企業分析】日本テレビ放送網の就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
日本テレビ放送網株式会社は東京都港区東新橋に本社を置く、放送業界・メディア業界に属する企業です。
放送（テレビ）を中核に、映像コンテンツの制作・配信・映画・イベント・音楽・ライセンスビジネスなど多岐にわたる事業を展開しています。
グループ連結の売上高は約4,619億円（2024年度）、単体の社員数は約1,345人（2025年4月現在）と、国内メディア大手の一角を占める規模感です。
今回はそんな日本テレビ放送網の企業研究を行うための基礎知識や社風、選考対策などをご紹介します。
この記事は、日本テレビ放送網への就職に興味がある方を想定しております。
ぜひ最後までご覧ください。
- 日本テレビ放送網の仕事内容が気になる
- 日本テレビ放送網の就職難易度を知りたい
- 日本テレビ放送網の選考対策として何をすれば良いかわからない
また、放送・メディア業界以外の業界については別の記事で概観しているので、そちらも合わせてご覧ください。
就活生に人気のコンテンツ
完全無料
上京を志す地方学生ならジョーカツ！
あなたのキャリアを加速させるチャンス！
無料で利用できる快適な個室シェアハウス、
東京までの交通費サポート付き
首都圏の注目企業への就活ならジョーカツ
首都圏の学生ならスタキャリ！
理想のキャリアを実現へと導く第一歩！
あなたにピッタリのキャリアアドバイザーを選び、
自分にマッチする優良企業をご紹介
首都圏企業のES添削から面接対策まで、就活ならスタキャリ
この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、日本テレビ放送網の就職難易度は「かなり高い水準」といえます。
キー局の一角を担う企業であり、ブランド力・給与水準・影響力の大きさから毎年多くの学生が志望するため、倍率は非常に高くなります。
採用大学の実績を見ても、東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学など難関大学を中心に、国公立や有名私大まで幅広く採用されています。
したがって「学歴フィルターが強い」わけではなく、学歴に加えて人物面・経験・志望動機の明確さが重視される傾向があります。
選考対策としては、エントリーシートや面接で「なぜ日テレか」「どんな番組や事業に携わりたいか」を具体的に語れるようにすることが必須です。
さらに、インターンシップや説明会の参加経験が評価に影響するケースもあるため、早期からの準備が重要になります。
日本テレビ放送網は番組制作・技術・営業等の事業会社として主に総合職で新卒採用を独自に実施しており、持株会社の日本テレビホールディングスでは新卒採用枠はごく少数で、採用案内は主に事業会社向けとなっています。
そのため職種としては総合職のほか、編成・制作・営業・技術・事業開発など幅広い分野に配属されます。
特に制作や編成は人気が集中しますが、企画力・発想力・コミュニケーション力などが求められます。
一方で、技術や営業といった職種も放送局の基盤を支える重要な役割を担っており、志望動機を明確に示すことでチャンスを広げられます。
次の章からは、日本テレビ放送網の会社概要や事業内容、社員の働き方、そして新卒採用の実態と具体的な対策を紹介していきます。
就職を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
日本テレビ放送網株式会社について
出典元：日本テレビ放送網株式会社
会社概要
日本テレビ放送網は、1952年に日本初の民間放送局として開局した企業で、現在は在京キー局の一角を担う大手テレビ局です。
本社は東京都港区東新橋に位置し、放送事業を中心に、映像コンテンツ制作・映画事業・イベント事業・音楽・ライセンスビジネスなど幅広い分野で事業を展開しています。
日本テレビ放送網は、開局以来「視聴者に感動と笑顔を届ける」ことを使命とし、ドラマやバラエティ、ニュース、スポーツなど多様な番組を制作・放送してきました。
特に「24時間テレビ」「紅白に並ぶ高視聴率ドラマやバラエティ」など、長年にわたり国民的番組を生み出している点が特徴です。
また、地上波放送にとどまらず、Huluなどの配信プラットフォームや海外向けのコンテンツ販売も積極的に行っています。
これにより、国内の広告収益依存から脱却し、デジタル領域やグローバル市場での競争力強化を図っています。
さらに、グループ全体としては日本テレビホールディングスのもと、連結売上高4,000億円超の規模を誇り、コンテンツを軸とした総合メディア企業としての地位を確立しています。
今後は配信やイベントを含めたクロスメディア戦略を進め、放送外収益の拡大にも注力しています。
各事業別の売上規模
日本テレビホールディングスの2024年度の連結売上収益は約4,619億円、当期純利益は460億円でした。
この売上は、主にメディア・コンテンツ事業、生活・健康関連事業、不動産関連事業から構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- メディア・コンテンツ事業
- 生活・健康関連事業
- 不動産関連事業
メディア・コンテンツ事業
売上高は約4,311億円 。広告収入のほか、コンテンツ販売・制作収入、物販・興行などが主要構成要素となり、前期比で約9.5%の増収となりました。
生活・健康関連事業
売上高は約264億円。主にスポーツクラブ運営（ティップネス等）に依る収益が中心で、会員関連収入の増加などで前年をやや上回りました。
不動産関連事業
売上高は約45億円。汐留・番町などの賃貸収入がベースとなり、安定的に推移しています。
各事業セグメントの解説
日本テレビ放送網株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 放送事業 | 地上波・BS・CS放送を通じたテレビ番組の制作・放送。主にタイム広告・スポット広告収入が中心。報道・スポーツ・ドラマ・バラエティなど幅広いジャンルの番組を展開。 |
| コンテンツ事業 | 映画・アニメ・配信・ライセンス関連事業。日本テレビ制作のドラマ・アニメ作品の配信権や映像販売に加え、「名探偵コナン」シリーズの映画化やHuluを中心とした動画配信サービスの運営が成長要因。 |
| その他事業 | イベント・舞台興行、音楽関連事業、マーチャンダイジング、テーマパーク・施設運営など。大型イベントやアーティストコンサートの企画・運営を通じて収益を拡大。 |
普段「テレビ局＝放送」というイメージが強い日本テレビですが、実際には放送にとどまらず、映画・配信・イベント・音楽など多角的に事業を展開しています。
特にコンテンツ事業はHuluをはじめとする配信サービスや人気アニメの映画化ヒットにより近年大きく成長しており、日本テレビグループ全体の収益を押し上げています。
日本テレビ放送網で働いている社員は？
平均勤続年数は？
日本テレビ放送網の平均勤続年数は、口コミによると約16〜18年とされています。
テレビ局という人気企業であり、安定した待遇や大規模なコンテンツ制作に携われることから、比較的長期にわたって働く社員が多い傾向です。
平均年収は？
日本テレビ放送網の平均年収は、口コミによると1,300万円前後と報告されています。
大手キー局の中でも高水準であり、30代で1,000万円を超えるケースも多く、放送業界の中でもトップクラスの給与水準です。
平均残業時間は？
部署や職種により差はありますが、平均残業時間は、口コミによると月30〜40時間程度といわれています。
番組制作や報道などでは不規則な勤務が発生する一方、近年は労務管理の強化や働き方改革によって、残業削減の取り組みも進んでいます。
平均ボーナス額は？
年収の多くを占めるのがボーナスで、夏・冬の賞与に加え期末賞与が支給されるケースもあります。
平均ボーナス額は、口コミによると年間400〜500万円前後と推定され、業績や担当部署によって変動します。
どんな文化なの？
日本テレビ放送網は「挑戦的で自由度が高い文化」が特徴です。
報道からドラマ、バラエティまで幅広いジャンルの番組を手掛けるため、若手のうちから大きな裁量を持ち、企画提案や番組制作に積極的に携われる環境があります。
社員の自主性を尊重する一方、放送局特有の体制として縦割りや人脈重視の傾向も見られます。
近年はHuluなどの配信事業やイベント事業など新規領域への挑戦も進み、柔軟な発想を求める社風が強まっています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
日本テレビ放送網（日本テレビ）は、競争が激しいテレビ放送業界において、長年にわたりトップの地位を築いている企業です。
売上高や視聴率を参照し他社と比較してみても、日本テレビは業界を牽引する存在であることが分かります。
理由として以下の要因が挙げられます。
- 多角的な事業戦略
- 視聴率首位による広告収入の安定
- 配信・デジタル領域への進出
多角的な事業戦略
日本テレビは、地上波放送にとどまらず、映画・イベント・テーマパーク事業、さらにはHuluを中心とした動画配信サービスまで幅広く事業を展開しています。
これにより放送依存からの脱却を進め、安定的な収益構造を築いています。
視聴率首位による広告収入の安定
ゴールデン・プライム帯の視聴率で長年首位を維持していることから、広告収入は安定的に確保できています。
広告主からの信頼が厚く、キー局の中でも高いブランド力を持っています。
配信・デジタル領域への進出
近年はHuluを中心に動画配信サービスへ注力し、放送外収益を伸ばしています。
テレビ離れが進む中でも、新しい視聴スタイルに対応することで、業界の変化に柔軟に適応しています。
以上の要素により、日本テレビはテレビ放送業界の中でもトップクラスの地位を維持していると考えられます。
参考までに、競合キー局4社の情報を以下にまとめました。
| 会社名 | 売上高(2024年度) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| 日本テレビ放送網 | 約4,619億円 | 約1,300万円 | 65 | 自由闊達で挑戦を重視 |
| TBSホールディングス | 約4,067億円 | 約1,280万円 | 64 | 風通しが良く多様性を尊重 |
| フジ・メディアHD | 約5,507億円 | 約1,200万円 | 63 | 個人主義で企画力重視 |
| テレビ朝日HD | 約3,241億円 | 約1,250万円 | 63 | チームワーク重視で安定志向 |
| テレビ東京HD | 約1,558億円 | 約1,100万円 | 60 | 少数精鋭で機動力重視 |
日本テレビ放送網の新卒募集要項について
以下に日本テレビ放送網の新卒募集要項についてまとめました。
初任給は大卒・院卒ともに約30万円と放送業界内でも高水準であり、賞与は年2回支給されます。
福利厚生も充実しており、各種社会保険や住宅手当、育児・介護支援制度などが整備されている点は安心できるポイントです。
研修制度は新人研修に加え、配属後もOJTやスキルアップ研修が段階的に用意されており、放送・制作の最前線で活躍できる力を養うことが可能です。
勤務地は東京都内が中心で、新卒段階での地方転勤は基本的にありませんが、将来的な異動の可能性はあるため事前確認が望ましいでしょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | テクノロジー部門、コンテンツ制作／報道部門、メディアビジネス部門、アナウンス部門、ビジネス部門 |
| 給与（2025年4月入社 初任給予定） |
|
| 賞与 | 年4回（6月、9月、12月、3月）評価に応じ四半期ごとに支給 |
| 研修制度 | 新入社員向け現場実習（部署ローテーション研修）, 階層別研修（入社4年目等の若手向けステップアップ研修）, 異業種合同研修（他企業社員との共学型研修）, 日テレグループ合同研修（コンプライアンス・情報管理・ハラスメント防止などの座学研修） |
| 福利厚生 | 日テレジョイセレクト（カフェテリアプランポイント制度）、社員食堂、カフェレストラン、診療所（内科・耳鼻科・歯科）、財形貯蓄制度、その他 |
求める人材
日本テレビ放送網では、新たな価値を創造し、放送・メディア業界を牽引できる人材を求めています。
特に重視しているのは以下の5つです。
- 好奇心
- 主体性
- 挑戦心
- 協調性
- 責任感
好奇心
放送やコンテンツへの関心を持ち、社会の動きやトレンドを敏感にキャッチしながら、新しい表現や発想を生み出せる人。
常にアンテナを高く張り、新鮮な切り口で番組や企画に取り組む姿勢が求められます。
主体性
自ら課題を見つけ、解決方法を考え、行動に移せる力。
与えられた仕事をこなすだけでなく、自分の役割や成果に責任を持ち、組織を動かす原動力となれることが重要です。
挑戦心
現状維持にとどまらず、新しい番組フォーマットや技術活用など未知の領域にも積極的に挑める人材。
失敗を恐れずチャレンジを続け、より良いものを生み出そうとする姿勢が評価されます。
協調性
テレビは多くの部署や人々の連携で成り立つため、相手を尊重しながらチームで成果を追求できる力が不可欠です。
異なる価値観を持つ人とも建設的に協働し、全体をまとめあげる力が期待されます。
責任感
報道や番組制作は社会に大きな影響を与えるため、役割を理解し最後までやり遂げる強い責任感が求められます。
特に放送における「公共性」を意識し、信頼を損なわない誠実な姿勢を持つことが大切です。
これらの資質は採用選考でも重視されており、エントリーシートや面接では、自身の経験を通じて「どのように発揮してきたか」を具体的に伝えることが効果的です。
新卒採用のフロー
日本テレビ放送網（日本テレビ）の新卒採用のフローは公式では発表されていません。
口コミでは、一般的な企業と比べてやや多段階で、学生の適性や志望度を多角的に確認するフローとなっているようです。
面接や選考では、人物面・コミュニケーション力・業界理解・将来のキャリアプランが重視されています。
以下に詳しく解説します。
①エントリーシート
まずは日本テレビの新卒採用サイトからエントリーをします。その際にエントリーシートを提出してエントリーが完了します。質問事項は
- ガクチカ
- 志望動機
- 強み・弱み
- テレビからどんな影響を受けたか
- 「最大のピンチ」を1言で答えてください
- あなたが最も「発想が素晴らしい」と感じたコンテンツは何か
といったように、基本的なことだけでなく、テレビに関することを聞かれます。
具体的なエピソードや経験を交えて、自身の人間性や考え方を伝えることが重要です。
以下に参考になる記事を紹介します。
②適性検査（SPI）
エントリーシート通過後、SPIなどの適性検査が実施されます。
内容は以下の通りです。
- 言語・非言語能力：文章理解、論理的思考、計算力などを確認
- 性格診断：対人関係や協調性、ストレス耐性などの適性評価
この段階で数字的・論理的な能力と性格傾向を総合的に見られるため、日頃から問題演習や自己分析を行っておくことが望ましいです。
以下のページもぜひ参考にしてください！
③複数回面接
SPI通過後は、複数回の面接が実施されます。面接はオンラインまたは対面で行われ、段階が進むごとに質問内容は深掘りされます。
- 一次面接：学生1人に対して社員1人で実施。自己紹介、志望動機、ガクチカ、業界選択理由など基礎的な質問
- 二次面接：部門担当者との面接。具体的にどの業務に携わりたいか、将来のキャリアプラン、入社後の貢献可能性が問われる
- 最終面接：役員や人事部長との面接。入社意欲、適性、社風への適合性が重視され、現場で働くイメージを持っているかどうかも確認される
面接のポイントは、入社後に自分が何を実現したいかを具体的に語れることです。以下に口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機は何か
- 学生時代に力を入れたことは？
- 自己PRや自分の強み・弱みは？
- これまでの失敗経験や課題への対処方法は？
- 入社後に挑戦したいこと・キャリアプランは？
- 日本テレビを選んだ理由、業界理解は十分か
- チームでの経験やリーダーシップを発揮したことは？
- 番組企画やコンテンツについて、自分のアイデアを提案してください
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
④グループディスカッション
複数回面接の間または最終前に、グループディスカッション（GD）が行われる場合があります。内容は主に以下の通りです。
- 課題解決型：特定のテーマや社会課題について議論し、結論を出す
- 提案型：番組企画やマーケティング戦略をグループで考える
GDでは、協調性・発言のタイミング・論理的思考・リーダーシップなどが評価されます。
積極的に意見を出しつつ、他人の意見を受け入れる柔軟性も重要です。
⑤内定
複数回の面接を突破して内定が決まります。
採用大学
日本テレビ放送網の採用大学の実績を以下に掲載します。
難関大学から幅広い大学まで採用実績があり、特定の学歴フィルターは存在しないと考えられます。
| ＜大学院＞ 東京大学、京都大学、大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学 ＜大学＞ 東京大学、京都大学、大阪大学、一橋大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、東京工業大学、東京外国語大学、筑波大学、北海道大学、東北大学、九州大学、神戸大学、横浜国立大学、津田塾大学、日本女子大学、成蹊大学、成城大学、東京理科大学 |
上記には国内トップレベルの大学も含まれますが、日本テレビ放送網は幅広い層からの採用を行っています。
そのため学歴だけで合否が決まることはなく、エントリーシートや面接での自己PR、放送業界への熱意を示すことが内定獲得に重要です。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
それでは、ここまでの内容を踏まえて、日本テレビ放送網の就職偏差値・難易度を見てみましょう。
結論としては、偏差値・難易度は非常に高い水準にあるといえるでしょう。その理由として以下の3点が挙げられます。
- 放送局の中でもトップクラスの知名度と影響力があり志望者数が多い
- 採用大学を見ると東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学など最難関層が目立つ
- 募集人数が少なく、倍率が数百倍に及ぶ年もある
よって、頻出質問である「ガクチカ」や「志望動機」に加えて、放送業界への理解や自分ならではの視点を示すことが求められます。
単に熱意を語るだけではなく、番組制作やメディアの未来にどう貢献できるかを具体的に伝える準備が必要です。
難易度は高いものの、しっかりと対策を行えば突破は可能です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
日本テレビ放送網は、放送業界を代表するキー局として、報道・バラエティ・ドラマ・スポーツなど多彩なコンテンツを提供し続けています。
社会に大きな影響を与える存在であるため、採用選考では幅広い知識や発想力、そして責任感が求められます。
難易度は高めですが、学歴だけで判断されるわけではなく、個人の熱意や経験、業界への理解が評価の大きなポイントとなります。
企業研究や自己分析を丁寧に行い、自分ならではの強みをしっかりとアピールできるよう準備を整えましょう。
ぜひ本記事を参考に、納得のいく就職活動を進めてください。
