【企業分析】大阪ガスの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
大阪ガスは、大阪市中央区に本社を置くエネルギー業界・インフラ関連業界に属する企業です。
関西を中心にガス・電気の製造、供給、販売をはじめ、暮らしを支える多彩なサービスやソリューションを展開しています。
今回は、大阪ガスの基礎知識や社風、選考対策などを紹介していきます。
この記事では、大阪ガスへの就職に興味がある以下のような就活生を対象に、企業分析を行っています。
ぜひ最後までご覧ください。
- 大阪ガスの仕事内容が気になる
- 大阪ガスの就職難易度を知りたい
- 大阪ガスの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、インフラ・エネルギー業界以外については、以下にまとめているのでぜひご覧ください。
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この記事の結論
この記事の結論からお伝えすると、大阪ガスの就職難易度は高い水準にあります。
就職偏差値は約59.8で、関西圏でトップクラスの人気企業です。
採用大学は、最難関大学から標準的な大学まで幅広く、多様な学生を積極的に受け入れているため、学歴フィルターは基本的にないと考えられます。
選考を突破するには、自己PRや志望動機を磨き上げるだけでなく、企業研究や業界理解を徹底的に深めることが不可欠です。
特に、大阪ガスは安定した事業基盤と高い社会的信用を持つため、企業の特徴を理解したうえで、自身のやりたいことや強みを論理的に伝える準備が必要です。
職種としては営業、技術、経理、人事など多様な分野があり、配属部署により業務内容は変わります。
面接は複数回行われ、グループディスカッションや個人面接で深掘りされる傾向があるため、入念な準備が必要です。
次の章から、大阪ガスの各事業内容や社風、選考のポイントなどを詳しく紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください。
大阪ガスについて
出典元：大阪ガス
会社概要
大阪ガスは、都市ガスや電力の製造・供給・販売、LNG・LPGなどのエネルギー関連事業を主な事業としている企業です。
ガス業界のリーディングカンパニーとして、国内での都市ガス・電力供給に加え、再生可能エネルギーや水素エネルギーの開発、24時間365日対応の安全・災害対策、さらにはIT・デジタル技術の積極導入により社会のインフラを支えています。
国内エネルギー事業に加え、北米・豪州など世界各地でのガス田・油田開発投資を行う海外エネルギー事業、都市やオフィスビルの開発事業にも力を入れているのが特徴です。
エネルギーの安定供給と持続可能な社会の構築を目指し、国内外で多角的な事業を展開することで、グループ全体の競争力強化を図っています。
各事業別の売上規模
大阪ガスの2024年度の連結売上高は約2兆830億円でした。
この売上は、国内エネルギー事業、海外エネルギー事業、ライフ＆ビジネスソリューション事業からの収益によって構成されています。
各事業分野での売上高は以下の通りです。
- 国内エネルギー事業
- 海外エネルギー事業
- ライフ＆ビジネスソリューション事業
国内エネルギー事業
売上高は、前期に比べて10.2％減の1兆7706億円となりました。
セグメント利益は、前期に比べて1195億円増の992億円です。
海外エネルギー事業
売上高は、前期比.6％減の1164億円となりました。
セグメント利益は、前期比14.2％増の796億円です。
ライフ＆ビジネスソリューション事業
売上高は、前期比6％増の2740億円となりました。
セグメント利益は、前期比6.2％増の310億円です。
各事業セグメントの解説
大阪ガスの主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 国内エネルギー事業 | 都市ガスおよび電力の製造・供給・販売。LNG調達・火力発電所の運営、再生可能エネルギーの活用推進。 |
| 海外エネルギー事業 | 北米や豪州のガス田・油田開発、LNGのトレード、グリーンアンモニアなど脱炭素関連事業。 |
| ライフ＆ビジネスソリューション事業 | 都市開発、賃貸・分譲マンション事業、環境・産業用材料の販売、IT・IoT技術を活用した新サービスの提供。 |
大阪ガスは、エネルギー供給にとどまらず、デジタル技術や環境対応、都市開発など多角的な事業展開を進め、低・脱炭素社会や新しい暮らしの実現に貢献しています。
以下に、参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
大阪ガスで働いている社員は？
平均勤続年数は？
平均勤続年数は15.6年で、業界平均を上回る長さを維持しています。
長期間にわたり安定して働ける職場環境といえるでしょう。
平均年収は？
平均年収は738万円で、業界内でも高い水準にあります。
年齢や役職に応じた昇給もあり、キャリアの進展に伴い収入が増加します。
平均残業時間は？
平均残業時間は月に約20.9時間で、他のエネルギー業界平均よりやや少なめです。
労働時間の管理が適切に行われていることがうかがえます。
平均ボーナス額は？
ボーナスは年2回支給され、支給額は3〜5ヶ月分と比較的高水準です。
業績に応じて変動しますが、社員への還元がしっかり行われています。
どんな文化なの？
大阪ガスの社風は「穏やかで真面目、挑戦を重んじる」文化です。
チームワークとコミュニケーションを重視し、社員同士の仲がよく、風通しの良い職場です。
若手の意見も尊重され、新規事業への挑戦が奨励されています。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
大阪ガスの就職偏差値・難易度、および業界での立ち位置を紹介します。
大阪ガスの就職偏差値は約59.8とされており、高い評価を受けています。
就職難易度も高く、インフラ・エネルギー業界の中でもトップクラスです。
理由として、以下の要因があると考えています。
- 社会インフラを支える重要企業であり、安定性と収益性が高い
- 高水準の給与・福利厚生
- 採用選考の厳格さとブランド力の高さ
社会インフラを支える重要企業であり、安定性と収益性が高い
大阪ガスは、都市ガスや電力の安定供給を通じて地域の生活基盤を支えています。
耐震性の高いガス導管の整備や防災機能の強化に加え、DXを活用した生産性の向上に取り組むことで、安全・安定供給と持続的な収益力を確保しています。
高水準の給与・福利厚生
大阪ガスは、業界内でも高い給与水準を維持し、ボーナスも充実しています。
産休・育休制度や時短勤務の導入など、多様なワークライフバランス支援制度を整え、働きやすい環境づくりに力を入れています。
採用選考の厳格さとブランド力の高さ
社会インフラを担う企業として、大阪ガスは質の高い人材を確保するため、採用に力を入れています。
高いブランド力、安定した経営基盤、社会貢献性によって、多くの優秀な人材を惹きつけています。
大阪ガスは、社会インフラを支える広範な事業領域を持ち、関西圏の都市ガス供給で圧倒的なシェアを保持しています。
また、電力事業や海外でのエネルギー開発、ライフ＆ビジネスソリューション事業を積極的に展開することで、業界内での競争力を高めています。
参考として、競合他社の情報もまとめたので紹介します。
| 会社名 | 売上高(2025年決算期) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| 大阪ガス | 約2兆830億円 | 約712万円 | 59.8 | 穏やかで真面目、挑戦を重んじる社風 |
| 東京ガス | 約2兆6368億円 | 約735万円 | 約60 | 規律を重視し、技術力とブランド力を発揮する社風 |
| 関西電力 | 約4兆3,371億円 | 約831万円 | 約55 | 地域密着で地元との信頼関係を大切にする社風 |
| 中部電力 | 約3兆6,692億円 | 約854万円 | 約55 | 地域社会とのつながりと柔軟な対応力を持つ社風 |
大阪ガスの新卒募集要項について
以下に、大阪ガスの新卒募集要項をまとめました。
2023年卒から給与がベースアップされています。
福利厚生も充実しており、時間外勤務手当や資格手当、通勤手当、食事補助金などが支給されます。
賞与は、年に2回支給され、支給額は安定的に高水準です。
オンボーディング研修に加え、年次・役職別に設けられた研修カリキュラムも充実しています。
転勤については、基本的に新卒は通勤可能圏内での配属となり、転勤の可能性は低いとされています。
ただし、年次が上がるにつれて異動の可能性もあるため、気になる方は面接や説明会で確認しましょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | 営業・海外営業・経理・財務・人事・労務・法務・輸送・供給技術・エンジニアリング・生産技術・研究・開発・情報・ 通信技術ほか |
| 給与（2025年4月実績） |
|
| 賞与 | 年2回（6月、12月） |
| 研修制度 | 入社後1か月間の新入社員研修、PTAによる3年間の継続フォローアップ研修、ガスと商品知識の基礎研修、ガス開栓資格取得研修及び実技指、コミュニケーション研修、ロジカルシンキング研修と研究レポート作成、財務研修、技能開発センターでの資格取得支援・専門スキル研修、階層・役職別のマネジメント研修やリーダーシップ強化研修、自己啓発支援 |
| 福利厚生 | 社会保険（健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険など）、就業時間内禁煙 |
求める人材
大阪ガスが求める人材は、以下の5つのポイントでまとめられます。
- 粘り強く行動する
- 創造的かつ論理的に考える
- 周囲を巻き込み適切に反応する
- 向上心を持ち素直に学ぶ
- 実行力とチャレンジ精神を持つ
粘り強く行動する人材
エネルギー業界の長期的な課題に対し、困難な状況でも最後まであきらめずに取り組む姿勢が重要です。
創造的かつ論理的に考える人材
技術革新が進む分野で、新しいアイデアや問題解決策を論理的に考え展開できる力が求められています。
周囲を巻き込み適切に反応する人材
多くの関係者と協力しながら最適解を導くため、高いコミュニケーション力とリーダーシップが必要です。
向上心を持ち素直に学ぶ人材
変化の激しい業界で自己成長を続ける意欲や、新知識の積極的な習得が重要視されています。
実行力とチャレンジ精神を持つ人材
与えられた仕事に柔軟かつ積極的に挑戦し、結果を出す力も評価されています。
これらのポイントは、大阪ガスの求める人物像の核心です。
就職活動の際には、これらを意識したアピールが効果的です。
新卒採用のフロー
大阪ガスの選考は、下記の通りの選考フローとなっています。
選考では、志望動機など一般的な質問に加え、人柄や適正をチェックする質問も多いです。
特に、入社意欲や将来のキャリアプランが明確かどうかを重視しています。
事前にしっかり準備しておきましょう。
①マイページ登録
新規登録フォームに必要事項を入力し、マイページを作成します。
②エントリシート提出
マイページからエントリーシートを作成し、提出します。
エントリーシートの質問事項は
- あなたが学生時代にエネルギーを注いだことは何ですか？
- 大阪ガスを志望した理由を教えてください。
- あなたの長所と短所について述べてください。
- 自己PRをしてください。
- あなたの研究内容やゼミ・専攻について説明してください。
- 将来のキャリアプランや大阪ガスでやりたいことを教えてください。
大阪ガスの事業内容や理念を理解し、自身の経験・強みと結びつけて論理的に回答することが重要です。
以下に、参考になる記事を紹介します。
③Webテスト受験
大阪ガスのWebテストは、主にSPI形式で行われます。
言語・非言語・性格の3科目から構成されています。
試験時間は合計で約50分程度で、言語と非言語の問題では中学校から高校レベルの基礎知識が問われます。
性格検査では、企業の文化や職種適性に合うかどうかが評価されるため、基礎能力だけでなく、パーソナリティの適合性も重要視されています。
形式や内容は事前に通知されることがほとんどなく、SPIの他にも「玉手箱」や「GAB」など、複数の形式に対応できる準備が望まれます。
大阪ガスのWebテストは、単なる足切りではなく、基礎能力と適性の両方を総合的に判断する重要な選考ステップとなっています。
早めの準備と幅広い対策が合格のカギとなります。
以下のページもぜひ参考にしてください。
④書類選考
エントリーシートおよびWebテストの結果をもとに選考され、合格者に通知があります。
⑤選考（複数回）
グループディスカッションなどの1次選考に続いて、複数回の個人面接が行われます。
以下に、口コミにあった質問事項を紹介します。
- 学生時代に力を入れたことやその具体的な取り組み内容
- 自己PRや長所・短所について
- 大阪ガスを志望した理由（企業理解や事業内容に関する質問も含む）
- 将来のキャリアプランや入社後にやりたいこと
- 困難や失敗の経験とそれをどう乗り越えたか
- チームでの経験や周囲との関わり方について
- 自分の考え方や価値観についての深掘り（例：主体性や挑戦心について）
面接は複数回実施されることが多く、一次はグループディスカッションや人事面談、最終は役員面接などで深掘りされる傾向があります。
質問は、エントリーシートの内容を元に掘り下げられる場合が多いです。
以下のページも確認して、ぜひ内定を勝ち取ってください。
⑥内々定
最終合否決定後、条件提示や入社時期の相談が行われます。
採用大学
以下に、大阪ガスの採用大学の実績を掲載します。
大阪ガスの採用大学は、最難関の国公立大学や有名私立大学から幅広く採用されています。
| ＜大学院＞ 東京大学、京都大学、大阪大学、東北大学、早稲田大学、大阪府立大学、関西大学、立命館大学、神戸大学、同志社大学、北海道大学、 ＜大学＞ 大阪大学、京都大学、早稲田大学、神戸大学、北海道大学、九州大学、一橋大学、慶應義塾大学、関西学院大学、関西大学、立命館大学、大阪工業大学、明治大学、中央大学、筑波大学、同志社大学、東北大学、龍谷大学、大阪府立大学、東京大学、横浜国立大学、奈良女子大学、福岡大学 |
このように、多岐にわたる大学から採用しており、学歴フィルターは基本的にないと考えられます。
関西圏の大学出身者が多い傾向はありますが、大阪ガスは学生の多様なバックグラウンドを歓迎しており、出身地や専攻を問わず、幅広い層から応募が可能です。
よって、学歴や大学による不利は少なく、しっかりと選考対策を行うことが内定獲得へのカギとなります。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
大阪ガスの就職偏差値・難易度についてご紹介します。
結論として、大阪ガスの就職偏差値は59.8で、難易度は「高い」といえます。
その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 採用選考が厳格で、選考難易度が高水準であること
- 最難関大学を含む幅広い大学から採用しているものの、優秀な人材が多く集まるため競争が激しいこと
- 安定した収益基盤と高い社会的信用、働きやすさを備えた優良企業であること
以上の点から、大阪ガスは就職市場でエリート企業とされており、簡単に内定が取れる企業ではありません。
入社を目指す場合は、しっかりと企業研究やエントリーシート、面接対策を行うことが必須です。
よって、基本的な質問（自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと）に加え、論理的思考力や向上心など、大阪ガスが求める人材像に沿ったアピールを準備し、面接突破を目指しましょう。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
大阪ガスは、エネルギー供給を中核に据え、都市ガスの製造・供給や電力販売、ガス機器の販売・工事、LNGの調達・販売など、幅広い事業を展開している企業です。
また、海外エネルギー事業や不動産開発など、多角的なビジネスも展開しています。
さらに、環境問題や技術革新に積極的に取り組んでおり、クリーンエネルギーの推進やDX活用も進めています。
このように、大阪ガスは広範な分野で社会に貢献し続ける企業として高い評価を受けており、就職活動でも企業研究が重要なポイントとなります。
一方で、多様な人材を受け入れる姿勢も強く、学歴だけでなく、一人ひとりの可能性や意欲を重視しています。
しっかり準備をして選考に臨むことが内定獲得のカギとなる企業です。
ぜひこの記事を参考に、大阪ガスへの理解を深めて就職活動を頑張ってください。
