【企業分析】カゴメの就職難易度・採用大学・選考対策を徹底解説
2025年10月30日更新
はじめに
カゴメ株式会社は愛知県名古屋市に本社を置く食品メーカー・小売業界に属する企業です。
全国のスーパーやコンビニでの店舗販売を中心に、オンラインショップでも野菜飲料や加工食品、健康食品など多様な商品を展開しています。
通販限定品・店舗受け取りサービスも活用しながら幅広い事業領域です。
今回は、カゴメの企業情報、社風、選考対策などを紹介します。
カゴメへの就職を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
- カゴメの仕事内容が気になる
- カゴメの就職難易度を知りたい
- カゴメの選考対策として何をすれば良いかわからない
また、食品業界以外については、以下の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。
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この記事の結論
先にこの記事の結論からお伝えすると、カゴメ株式会社の就職難易度は高いといえます。
就職偏差値は約58.8で、食品業界の中でも難関企業に位置付けられています。
採用倍率が高く、多くの優秀な学生が志望することから、競争率は高めです。
カゴメは選考プロセスが厳格で、求められるスキルや適性の審査も厳しいため、しっかりとした自己分析や企業研究、面接対策が欠かせません。
募集職種は総合職を中心に、研究技術や営業、事務系など多彩で、食品メーカーならではの専門性が求められる場面も目立ちます。
次の章からは各内容や選考突破に役立つ情報を詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
カゴメ株式会社について

出典元:カゴメ株式会社
カゴメ株式会社は、野菜や果物を活かした飲料、加工食品、調味料、農業、健康サービスなどの製造・販売が主な事業です。
「自然をおいしく楽しく」をコンセプトに、お客様の健康を支える商品づくりを行っています。
野菜飲料やトマト加工品においては、独自の開発力と、原材料から製造までを一貫して管理する体制を強みとし、国内外で事業を拡大。
商品開発や販売活動においては、消費者の生活シーンや食習慣に寄り添う「価値提案型サービス」を重視しています。
カゴメのビジネスモデルは、飲料・加工食品事業のほか、外食や給食向け業務用商品、通販事業、生鮮野菜事業、健康支援事業、種苗販売・農業支援など、幅広い分野で展開されています。
さらに、カゴメは海外事業にも注力しており、北米、欧州、アジア、中南米を含む85ヵ国以上でも事業を展開しています。
これにより、グローバルな農産物バリューチェーンを強化し、新たな市場を開拓しています。
各事業別の売上規模
カゴメ株式会社の2024年度の連結売上収益は3068億円でした。
この売上は、国内加工食品事業、国際事業の主要分野から構成されています。
それぞれの事業分野での売上高は以下の通りです。
- 国内加工食品事業
- 国際事業
国内加工食品事業
売上高は1557億円で、前年同期比約9.5%増。
主力商品である飲料や家庭用食品、業務用食品の価格改定や積極的な販売活動が奏功し、トータルで増収となりました。
国際事業
売上高は1493億円で、前年同期比大幅増。
米国Ingomar社の連結子会社化などが寄与し、フードサービス向け製品やトマト加工品などで国際事業の拡大が進みました。
各事業セグメントの解説
カゴメ株式会社の主な事業セグメントは以下の通りです。
| 事業部門 | 活動内容 |
| 飲料事業 | 「カゴメトマトジュース」「野菜生活100」など多数の野菜・果実飲料ブランドを展開。 |
| 食品(家庭用)事業 | トマトケチャップやソース、パスタソースなどの加工食品を中心に、プラントベースフードなど健康志向の新商品を開発。 |
| 食品(業務用)事業 | 外食施設や給食、宿泊施設などに向けて、トマトケチャップや野菜素材、飲料などの業務用商品を展開。 |
| 通販事業 | 国産100%ジュースや野菜スープ、サプリメントなどこだわりの商品を提供。地域農園の応援活動にも取り組む。 |
| 生鮮野菜事業 | 健康成分に着目した生鮮トマトやベビーリーフを量販店や外食業態に展開。自動制御された菜園での栽培で、高品質な生鮮野菜の安定供給を目指す。 |
| 健康サービス事業 | 法人や自治体向けに野菜摂取量の見える化サービスや管理栄養士によるセミナーなどを提供。普段の食生活改善を後押しする独自コンテンツも展開。 |
| 国際事業 | 北米・欧州・豪州・アジアなど85ヵ国以上で事業会社を展開。主力製品の業務用トマト加工品を現地企業に提供。グローバルな農業課題にも挑戦し、持続可能な産地・生産体制を強化。 |
カゴメは、飲料やケチャップといった主力事業に加え、健康サービス、生鮮野菜、通販事業など、幅広い分野で事業を展開しています。
多角的な事業戦略は、市場への高い適応力と、農業から健康、グローバルな分野にわたる価値創造への強いコミットメントを示しています。
以下に参照ページを紹介するのでぜひ確認してみてください。
カゴメで働いている社員は?
平均勤続年数は?
カゴメ株式会社の平均勤続年数は17. 7年で、日本の平均勤続年数12. 5年(2023年度)を大きく上回っています。
これは、従業員が長期にわたり安定して勤務していることを示しており、離職率も1.6%と低い水準です。
平均年収は?
2024年度のカゴメの平均年収は約892万円で、全国平均の約426万円を大きく超え、食品業界内でも高い水準にあります。
年収は、年齢や役職によって幅がありますが、実力や成果が反映されやすい給与体系で、40歳で1000万円を超えることも可能とされています。
平均残業時間は?
カゴメの平均残業時間は月あたり14.6時間で、一般企業の平均13.5時間よりやや多いものの、許容範囲内とされる水準です。
労働管理が整っており、働きやすい環境として評価されています。
平均ボーナス額は?
具体的なボーナス額の公式発表はありませんが、一般的な給与に占める賞与割合から推測すると、平均年収の16%前後であるため70万円前後と推測されます。
どんな文化なの?
カゴメには、社員の長期的な成長を重視し、安定と挑戦を両立させる風土が根付いています。
豊富なキャリアパスと実力主義の要素があり、社員一人ひとりが自主性と創造性を発揮して成長できる環境が整っています。
福利厚生も充実し、社員満足度が高い企業文化です。
就職偏差値・難易度および業界での立ち位置
カゴメ株式会社は、売上高を参照し他社と比較してみても、食品業界においてトップクラスの企業であることが分かります。
2024年度の連結売上収益は3068億円で、前期比36.5%増と高い成長率を示しています。
理由として、以下の要因が考えられます。
- 多角的な事業戦略
- 海外事業の積極的拡大
- 独自の商品開発能力
多角的な事業戦略
カゴメは飲料、家庭用加工食品、業務用食品、生鮮野菜、健康サービス、通信販売など、多様な分野で製品とサービスを提供しています。
これにより、消費者ニーズの多様化に対応し、安定した売上基盤を確保しています。
海外事業の積極的拡大
カゴメは、北米、欧州、アジアを中心に85ヵ国以上で事業展開しており、海外売上高は全体の約4割近くに達しています。
海外市場での成長を戦略の中心に据え、グローバル規模での収益拡大を実現しています。
独自の商品開発能力
トマトジュースやケチャップといった主力商品が、国内で圧倒的な市場シェアを誇っています。
新商品や健康志向の商品を積極的に展開することで、競合他社との差別化を図り、持続的な成長を実現しています。
以上の点から、カゴメは食品業界において、高いブランド力と多角的な事業戦略を強みとし、売上と成長性で上位に位置する競争力の高い企業といえます。
参考までに、競合3社の情報も簡単にまとめました。
| 会社名 | 売上高(2024年) | 平均年収 | 就職偏差値・難易度 | 社風 |
| カゴメ | 約3068億円 | 約799万円 | 58.8 | 挑戦と安定の両立、成長を重視する風土 |
| 味の素 | 約1兆4392億円 | 約1072万円 | 61 | グローバル展開重視、挑戦的な社風 |
| 江崎グリコ | 約3,311億円 | 約823万円 | 61 | イノベーション志向、社員の自主性尊重 |
| 日清食品 | 約7766億円 | 約772万円 | 58 | 新商品開発に積極的、変革志向あり |
カゴメの新卒募集要項について
以下に、カゴメ株式会社の新卒募集要項についてまとめました。
カゴメは、2024年卒から初任給が引き上げられた点や、福利厚生が充実している点が魅力となっています。
賞与は年2回支給で、合計約6ヶ月分と他社に比べて高水準です。
社員の貢献をしっかり評価し、還元する姿勢がうかがえます。
研修制度も、新人のオンボーディング研修に加え、年次や役職に応じた多様なカリキュラムが用意されており、社員の成長を強力に支援しています。
転勤については、新卒の場合は基本的に通勤可能範囲内での配属となるため、可能性は低いとされています。
ただし、キャリアアップに伴い転勤の可能性も高まります。
詳細については、面接や説明会でしっかり確認しましょう。
| 各項目 | 詳細 |
|---|---|
| 職種 | 総合職(営業、研究技術、事務系など) |
| 給与(2026年4月入社 初任給実績) |
|
| 賞与 | 年2回支給(6月・12月)、評価に基づく |
| 研修制度 | 新入社員研修(部門別講義、支店・工場実習)、キャリアプラン研修、ライフプラン研修、カフェテリア型教育・研修(通信教育など)、部門別研修、選抜型研修 他 |
| 福利厚生 | 福利厚生倶楽部、各種社会保険制度、共済会、社員持株会、財形貯蓄制度 他 |
求める人材

カゴメ株式会社が求める人材について紹介します。
- 感謝の心
- 自然への敬意
- 開かれた企業文化
- チャレンジ精神
- 協調性
感謝の心
カゴメは、社員一人ひとりが感謝の気持ちを持ち、社内外の人々との良好な関係づくりを大切にしています。
これが企業文化の基盤です。
自然への敬意
創業以来、自然の恵みを活かす企業理念を持つため、環境や食に対して敬意を払い、持続可能な社会づくりに貢献する姿勢が求められます。
開かれた企業文化
多様な意見や個性を尊重し、開かれた風通しの良い職場環境の形成に貢献できる人が求められます。
チャレンジ精神
変化を恐れず、新たな製品や市場の開拓に積極的に挑戦し、失敗を恐れない主体的な行動が重要です。
協調性
チームでの協働を重視し、周囲と協力して高い成果を目指せるコミュニケーション力や協調性が必要です。
以上の要素は、カゴメの採用メッセージや企業理念と結びついています。
エントリーシートや面接では、これらの価値観を理解し、共感していることを示すのが内定へのカギとなります。
新卒採用のフロー
カゴメ株式会社の選考フローを紹介します。
面接では、志望動機や自己PRに加えて、チームでの協調性、課題解決能力、そして入社後のキャリアプランなど、多角的に人物像や適性が問われます。
選考を突破するためには、徹底した企業研究と、自己の強みや将来のビジョンを明確にすることが重要です。
こうした準備をすることで、内定獲得の可能性が高まるでしょう。
①エントリーシート提出
カゴメの採用ホームページなどからエントリーを行い、エントリーシートを提出します。
エントリーシートでは、自己PRや志望動機、これまでの経験などを具体的に記述することが求められます。
以下のページもぜひ参考にしてください。
②WEBテスト(SPI)
エントリーシート通過後、WEBテスト(主にSPI)を受験します。
テストセンターで実施されることが多く、本番の環境に慣れておくことが重要です。
以下のページもぜひ参考にしてください。
③1次面接
面接官1名に対して学生1名の個人面接が行われます。
志望理由や学生時代に力を入れたこと、自己PRなどが問われます。
以下に、口コミで確認できた質問事項を紹介します。
- 志望動機を1分程度で説明してください
- 自己PRを1分程度でお願いします
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- カゴメでどんな仕事をしたいですか?具体的に教えてください
- カゴメを知ったきっかけは?
- 自分をどのような人間だと考えていますか?
- 周りの人からはどんな人だと思われていますか?
- 集団の中での自分の立ち位置は?
- カゴメと他社の違いは何だと思いますか?
- 一番壁にぶつかった経験とそれをどう乗り越えたか
志望動機や自己PRは、時間制限を意識して、短くまとめて練習しておくのがおすすめです。企業研究を十分に行い、カゴメの事業や理念に関する理解を深めて、面接での質問に具体的に答えられるようにしましょう。
以下のページも確認してぜひ内定を勝ち取ってください。
③グループディスカッション
1次面接の後に、グループディスカッションが行われます。
テーマは、食品業界やビジネスパーソン像などが多く、チームワークやコミュニケーション力が評価されます。
④2次面接・3次面接
役員や、部長クラスである社員との個人面接が複数回あります。
より深掘りした志望動機や研究内容、将来のビジョンなどが問われます。
以下に、口コミにあった質問事項を紹介します。
- 好きなカゴメの商品は何ですか?その理由も教えてください
- 自分の強みと弱みを教えてください
- これまでの経験で大変だったことと、それをどう乗り越えたか
- チームでの役割やリーダーシップについて具体的なエピソードを教えてください
- カゴメの強みと弱みは何だと思いますか?
- カゴメで達成したい具体的な目標は何ですか?
- 10年後のキャリアビジョンを教えてください
- カゴメの企業理念に共感した点を具体的に教えてください
- 困難な状況に直面した際、どのように対処しますか?
- 当社でどのように成長していきたいですか?
- 他の食品メーカーと比較して、カゴメを選んだ理由は何ですか?
自身の経験を具体的に説明し、「挑戦」や「主体性」を示せるエピソードを用意しましょう。
企業理念や商品特徴、業界動向を踏まえた志望動機や成長イメージを熱意を持って語ることが重要です。
⑤最終面接
役員クラスと短時間の個人面接が実施されます。
最終確認の場であり、ここで落ちるケースは少ないです。
⑥内定
最終面接合格後に内定が出ます。
採用大学
カゴメ株式会社の採用大学についてまとめました。
| <大学院> 京都大学大学院、筑波大学大学院、山形大学大学院、宇都宮大学大学院、三重大学大学院、大阪公立大学大学院、大阪大学大学院、山口大学大学院、九州大学大学院、明治大学大学院、 <大学> 北海道大学、小樽商科大学、東北大学、山形大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東京家政大学、東京外国語大学、千葉大学、一橋大学、横浜国立大学、横浜市立大学、埼玉大学、東京都立大学(首都大学東京)、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、立教大学、明治大学、法政大学 |
カゴメでは、最難関大学から全国の幅広い有名大学まで多様な大学から採用しており、いわゆる学歴フィルターは存在しないと考えられます。
高学歴の志望者が多いことは事実ですが、多様な学生層を積極的に採用しているため、実力や適性を重視した選考が行われています。
しっかりと企業研究や選考対策を行い、内定獲得を目指しましょう。
採用大学のランクに関しては以下の記事を参考にしてください。
就職偏差値・難易度
カゴメ株式会社の就職偏差値・難易度について紹介します。
結論としては、カゴメの就職偏差値は高く、難関企業に分類されます。
理由として以下の3点が挙げられます。
- 採用フローが厳格かつ選考倍率が高い(新卒採用倍率は約597倍)
- 採用大学は多様だが、高学歴の志望者が多く競争が激しい
- 給与水準や福利厚生が高く、人気企業であるため応募者が集中する
カゴメは、食品業界の中でも入社が難しい難関企業で、高いブランド力と厳しい選考を特徴としています。
よって、カゴメの選考を突破するためには、自己分析や企業研究、エントリーシートや面接対策に十分な時間をかけることが重要です。
また、インターンシップ参加やOB訪問などで現場の雰囲気を理解することも有効です。
就職偏差値・難易度については、以下の記事も参考にしてみてください。
さいごに
カゴメ株式会社は、食品業界に属する企業で、トマトや野菜の価値を活かした多様な商品やサービスを提供しています。
主な事業は国内加工食品事業です。
「カゴメトマトジュース」「野菜生活100」などの飲料や、トマトケチャップを中心に高いシェアを誇っており、健康的な食生活のサポートを目指しています。
さらに、生鮮野菜、業務用食品、通販事業や海外事業まで幅広く展開しています。
カゴメは、総合的な食品関連企業として社会の課題解決に取り組んでおり、持続可能な成長を追求しています。
カゴメは難関企業であるため、企業研究の重要性は高いですが、学歴フィルターは厳密に設けられていません。
多様なバックグラウンドの学生にチャンスがあります。
しっかりと選考対策を行い、志望動機や自己PRを準備して臨むことが重要です。
ぜひこの記事を参考に、選考に向けた準備を進めてくださいね。










